今年の猛暑はヒガンバナの開花にどのように影響するのか?(2) #ヒガンバナ
▼今年最強の台風21号が近づいて来るという朝は、不気味な空であった。
コースも20号とよく似て直撃かと思っていたが、少し東にずれたようだ。はげしく雨を降らせ、瞬く間に通り過ぎていった。
夕方には青空すら見えてきた。
▼その雨で、庭の定点観察ヒガンバナはずいぶん元気になったように思う。
記録を残しているだけでも20年以上継続観察をしている… A
紅白ヒガンバナがうれしい!! …B
東京から引っ越してきた。植木鉢の …C
これらは、この雨で元気づいて「花芽」を出してくるだろうか!?
それはいつだろう?
▼夏の猛暑とヒガンバナ開花の関係をあきらかにしようとした研究をもう少しくわしくみてみよう。
◆「夏期の気温上昇がヒガンバナの開花に及ぼす影響」(重藤大地 中島敦司 山本将功)
この研究の結論から言えば
今年の夏の猛暑はヒガンバナ開花を早めてくれる!!
と言えそうだ!!
しかし、そう一筋縄では行かぬことも触れられていた。
すでに行われた研究の成果として次のように書かれていた。
「夏期における高温条件がヒガンバナの時期を早め、秋口の高温条件が開花時期を遅らせるということを確認している。」
夏の猛暑だけでなく、残暑がいつまでつづくかが問題なんだ!!
ヒガンバナは「暑さ寒さも彼岸まで」を知っているのだろうか!?
▼さらに論文はくわしくその「原因 」について仮説を立てていた。
夏期の気温上昇がヒガンバナの開花可能温度を上昇させた原因については、以下に示した2つの可能性が考えられた。1つ目は花芽の発育が夏期の高温によって促進された可能性であり、2つ目は高温によって夏休眠の解除を早めたことで開花可能温度が高くなった可能性である。
猛暑のとき、地下では鱗茎(球根)のなかで何が起こっていたのだろう!?
そして、その「ヒガンバナの開花可能温度」とは、具体的に…。
(つづく)
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