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本日(2018/09/19)、第202回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼手持ちの歳時記(『俳句歳時記』角川文庫)を開けてみた。
 【曼珠沙華】の例句のお気に入りを拾ってみる。

 曼珠沙華消えたる葉のならびけり 後藤夜半
 つきぬけて天上の紺曼珠沙華 山口誓子
 曼珠沙華不思議は茎のみどりかな 長谷川双魚
 空澄めば飛んで来て咲くよ曼珠沙華 及川 貞
 曼珠沙華どこそこに咲き畦に咲き 藤後左右
 曼珠沙華落暉も蘂をひろげけり 中村草田男
 西国の畦曼珠沙華曼珠沙華 森 澄雄
 青空に無数の傷や曼珠沙華 藤岡築邨

 やっぱり「俳句」っていいな!!

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▼本日(2018/09/19)は、第202回オンライン「寅の日」である。
 9月オンラインの「寅の日」のテーマは、その「俳句」である!!
 【9月テーマ】 「寅彦と俳句」
 その2回目の本日も、定番の「俳句の精神」を読む。

◆本日(2018/09/19)、第202回オンライン「寅の日」!!

●「俳句の精神」(青空文庫より)

▼随筆の最後に出典がある。

(昭和十年十月、俳句作法講座)

 昭和十年(1935年)と言えば、寅彦の最晩年だ。この年の大晦日、12月31日に亡くなったのだ。
 つまりこの随筆は、師・夏目漱石に指南を受けることにはじまった「俳句」の道の寅彦なりの総括なのかも知れない。
 ふたつの部分から成っていた。
「一 俳句の成立と必然性」

「二 俳句の精神とその修得の反応」
である。

 「一 俳句の成立と必然性」では、なぜ「俳句」なのか!?
 自然科学者・寺田寅彦の「俳句」論が展開されている。きわめて興味深い!!
 少しだけ引用させてもらう。

 日本人は西洋人のように自然と人間とを別々に切り離して対立させるという言わば物質科学的の態度をとる代わりに、人間と自然とをいっしょにしてそれを一つの全機的な有機体と見ようとする傾向を多分にもっているように見える。
この自然観の相違が一方では科学を発達させ、他方では俳句というきわめて特異な詩を発達させたとも言われなくはない。

 この後も、俳句の形式の必然性をわかりやすく説く。
 初学者の私にはアリガタイ!!
 なかでも 次なる文には合点した!!

 十七字のパーミュテーション、コンビネーションが有限であるから俳句の数に限りがあるというようなことを言う人もあるが、それはたぶん数学というものを習いそこねたかと思われるような人たちの唱える俗説である。少なくも人間の思想が進化し新しい観念や概念が絶えず導入され、また人間の知恵が進歩して新しい事物が絶えず供給されている間は新しい俳句の種の尽きる心配は決してないであろう。

▼「俳句修行」を志すものには、とてもうれしいコトバがならんでいた。

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。

(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

しかし自然の美しさを観察し自覚しただけでは句はできない。次にはその眼前の景物の中からその焦点となり象徴となるべきものを選択し抽出することが必要である。これはもはや外側に向けた目だけではできない仕事である。自己と外界との有機的関係を内省することによって始めて可能になる。  句の表現法は、言葉やてにはの問題ばかりでなくてやはり自然対自己の関係のいかなる面を抽出するかという選択法に係わるものである。

 ここにこそ、「俳句修行」をはじめる本意があるのである。

 そして、その極意が語られていた!!

しかしそれよりも根本的なことは、書く事の内容の取捨選択について積まれた修業の効果によるのではないかと思われる。俳句を作る場合のおもなる仕事は不用なものをきり捨て切り詰めることだからである。

 「断捨離」こそが俳句の極意である!!と。

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