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極地方式研究会に学ぶ!!(2)

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▼8/10の朝、定期研究集会は解散であった。
 駅まで送ってもらう途中、もう一度、展望台まで連れて行ってもらった。
 なんと雲は上層にあるというのに、「大阪平野」「大阪湾」は遠くまで見渡すことができたのだ!!
 アリガタイ!!

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▼毎年、定期研究集会では「綱領」が更新されて出される。
  もちろん今年も、それは出された。

◆「2018六甲山綱領」

 「綱領」って!?
 なんとも堅苦しそうなコトバだ。
 でも私は、これが昔から大の「お気に入り」だ。
 書かれているのは、けっして不動のおきまりが書かれているわけではない。
 言わば、困ったとき、迷ったときにヒントをもらえる「行動指針」のようなものだ!!

▼「2018六甲山綱領」のはじめにも「1.極地方式のめざすもの」としてテキストづくりのことがあがっていた。

 (3) 私たちが開発した成果を、客観的事実として、教師の中にひろげるには、テキストづくりが効果的である。

 と。
 遅々たる歩みのWebテキスト『天気の変化』づくりと関連して、私が今一番興味があるところであった。
 さらにテキストづくりと関連して今いちばん注目しているコトバが
 
 「テキスタイル」!!だ。

 「テキスタイル」はこう説明されていた。

 ”テキスタイル”ということばは、いつとはなしに造り出され、使用されるようになった。”わたしたち”の造語である(textile=織物ではなくて、text+style=textyleである。)”わたしたち”が教えたい、わかってほしいと願う事柄がきまったからといって、それはまだテキストではない。テキストは、発問と、資料と、実験と、読み物などで構成されるが、とりわけ、どんな発問を、どんな順序で用意するかが重要である。いや、内容がきまってから「さて発問は?」というのでなくて、事例に関する発問、事例を法則の支配下に位置づけさせる発問、等を考える過程の中で、”わたしたち”の中に次なる内容が求められ、獲得されていくのである。 (『極地方式入門』(高橋金三郎・細谷純編、国土社1974.3.20) p174より)

▼久しぶりに『極地方式入門』をあけたら、とっても元気が湧いてくる文章に出会った。
 これまた長くなるが引用させてもらう。

 「やさしく教える」と私たちがいうとき、それは「努力しなくても教えられる・頭を使わなくてもわかる」ということではありません。探険することの楽しさ、頭を使うことの楽しさが湧くことを私たちは目指します。新しいことを新しく教えるために、私たちは新しい教授原理をつくり出さねばなりません。
 「テキストをつくろう」と私たちがいうとき、それは私たちの成果を不動のものとして定着させることではありません。
 リフトのある山は山ではない! 飛行場のある極地は極地でない! 活字でテキストに固着した私たちの「極地方式」は、私たちの自然観・科学館・教育観のあまさ、足りなさの動かぬ証拠となるでしょう。私たちそれを否定して、更に新しいテキストをつくらねばなりません。それが、実践というものではないでしょうか。
 みなさん!
 疲れを忘れて前進しようではありませんか。
 (同書 p7 より)

 今、時空を超えて響いてくるものがある!!
 如何に拙い遅々たる歩みになろうとも、Webテキストづくりを続けようと思う!!

 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから、20週目だった。
 真ん中の池を残して、端ふたつの池は完全に枯れ始めた!!

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コメント

高橋金三郎さんの文章は、教員に授業を通じて「研究活動をしよう!」
と言っているのですね。

テキスト(論文)を書いて、それを実践(追試)し、
問題があればアップデートしたテキスト(論文)がでる。
時々は直接教員=研究者どおしの発表、ディスカッション、
研究授業を行なって、より良い解を探していく。

研究者が、なぜ論文を書くかというと、
事実を明示し、追試をして確かめられるようにするということです。

これが、料理人だと、レシピになる。
秘伝のレシピにせずに、オープンにして、
それを皆で共有し、改良しようということですね。

ただ、教育は、料理や研究と違って、
条件を同一にするのが非常に面倒です。
日本の戦後戦前の教育は、
軍隊と産業戦士養成が国是だったので、
条件を整えやすかったし、
無理やり子供を型にはめても、それが
おかしいと思う人がいなかった。

今、学校では、教育の実践研究はどうなっているのか?

現在の価値観で、どのように研究するのが良いのか?
もっと言えば、テキストにどういう中身を書くのが良いのか?

色々考えてしまいますね。

投稿: 渡部義弥 | 2019/08/12 12:03


>渡部義弥さん

たいへん興味深いコメントをありがとうございます。

>テキスト(論文)を書いて、それを実践(追試)し、
>問題があればアップデートしたテキスト(論文)がでる。
>時々は直接教員=研究者どおしの発表、ディスカッション、
>研究授業を行なって、より良い解を探していく。

言われてみれば、納得です。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

>今、学校では、教育の実践研究はどうなっているのか?

実践研究の困難な時代になっているのかも知れませんね。
しかし、本質的には時代を超えた「課題」であり、見え方が少し変わってきているだけなのかも知れません。
人間の認識のプロセスには時空を超えた法則が成立していると思っています。
それを、テキストに入れ込む。
「テキスタイル」する!!
その作業こそが、授業研究の名に値すると思っています。

投稿: 楠田 純一 | 2019/08/13 11:00

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