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本日(2018/08/14)、第199回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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ザ・夏!!
 そんな「雲見」だった。
 そして、お墓参りをすませた後の夕方の空は不気味ですらあった。

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▼本日(2018/08/14)は、ついに第199回オンライン「寅の日」である。
 後一回で200回というところまできたのである!!
 【8月のテーマ】 は、「寅彦と気象(2)」である。
 その最終回である本日は「颱風雑俎」を読む。
 寅彦の最晩年(昭和10年、1935)に書かれたこの随筆には、寅彦の防災・減災に対する考えが集約されていた。

◆本日(2018/08/14)、第199回オンライン「寅の日」!!

●「颱風雑俎」(青空文庫より)

▼なかなか読み応えのある文章である。
 これまでもオンライン「寅の日」で何度も読んできたが、読む度に「発見」がある。
 
 「室戸台風」を語ることから始まっていた。
 なおこれは余談であるが、Wikipediaにも記されているこの台風での「高潮水位」を表示する標柱がJR尼崎駅南出口近くに立っている。近くにいかれたときはぜひご覧になるといいですね。

 含蓄のある示唆的文章が次々と出てくる。
 ひとつひとつ理解して、次へとやっているといくら時間があってもたりないほどだ。
 私が勝手にキーワードと思い込んでいる言葉がある。
 
 「相地術」!!

 である。随筆のなかではこうだ。

昔は「地を相(そう)する」という術があったが明治大正の間にこの術が見失われてしまったようである。颱風もなければ烈震もない西欧の文明を継承することによって、同時に颱風も地震も消失するかのような錯覚に捕われたのではないかと思われるくらいに綺麗に颱風と地震に対する「相地術」を忘れてしまったのである。
 
地を相するというのは畢竟(ひっきょう)自然の威力を畏(おそ)れ、その命令に逆らわないようにするための用意である。
西洋人は自然を人間の自由にしようとするが日本人は自然に帰し自然に従おうとするという意味のことを話していたと記憶するが、このような区別を生じた原因の中には颱風や地震のようなものの存否がかなり重大な因子をなしているかもしれないのである。

 ちょうど今はお盆だ。
 お墓の前に立って、ご先祖さまに、我が家の「相地術」を聞いてみたらなにかを教えられるかも知れない。

▼どうしてもひっかかってしまう部分があった。
 それは「理科教育」に関しての部分だ。

これは人々の心がけによることであるが、しかし大体において学校の普通教育ないし中等教育の方法に重大な欠陥があるためであろうと想像される。これに限ったことではないが、いわゆる理科教育が妙な型にはいって分りやすいことをわざわざ分りにくく、面白いことをわざわざ鹿爪(しかつめ)らしく教えているのではないかという気がする。子供に固有な鋭い直観の力を利用しないで頭の悪い大人に適合するような教案ばかりを練り過ぎるのではないかと思われる節もある。これについては教育者の深い反省を促したいと思っている次第である。

 こう言われると、納得もするが、どうしても反駁したい衝動にかられるのだ。
 まだまだいっぱいあるが、今回の読みではこれぐらいに…

 最後に

颱風のような複雑な現象の研究にはなおさら事実の観測が基礎にならなければならない。それには颱風の事実を捕える観測網を出来るだけ広く密に張り渡すのが第一着の仕事である。

と、寅彦のがしめくくって83年が過ぎた。
「第一着の仕事」はどこまで来ているのだろう?
それが知りたい!!


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