【お薦め本】『異常気象 天気のしくみ』(武田康男・監修 学研プラス)
▼「大気の物理学実験室」!!
このコトバがけっこう気に入っていた。
そして、その実験室のなかでの「雲見」はやっぱり究極の道楽だった!!
しかし、この度の豪雨の被害の全貌が見えてくるにしたがいそんな悠長なことを言っておれない気分になる。
「かつて経験のしたことのないような…」この度何度も耳にしたコトバだ。
我々が暮らす「大気の物理学実験室」のなかでなにか異変がおきているのだろうか!?
もっとも身近な天気が変わりつつあるのだろうか!?
▼「異常気象」というコトバがある。
最近特に耳にすることが多くなった。気象庁では、次のように定義しているようである。
一般には、過去に経験した現象から大きく外れた現象のことを言います。大雨や暴風等の激しい数時間の気象から、数か月も続く干ばつ、極端な冷夏・暖冬まで含みます。また、気象災害も異常気象に含む場合があります。気象庁では、気温や降水量などの異常を判断する場合、原則として「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象」を異常気象としています。
しかし、ほんとうに「異常気象」に向き合い、防災・減災にツナゲテいくためには、「天気のしくみ」の基本を知って理解しておきたい。それにピッタリの本が出た。
◆【お薦め本】『異常気象 天気のしくみ』(武田康男・監修 学研プラス 2018.07.10)
である。いつものようにお薦めポイント3つをあげておく。
(1) 自由研究参考文献に最適!!
(2) 「天気のしくみ」の基本的知識がとてもわかりやすく解説してある!!
(3) 「天気のしくみDVD」が最新情報たっぷり!!
▼ではひとつずつ少しだけ付け加えをしてみる。
(1) 自由研究参考文献に最適!!
今、「自由研究」のすすめを書いているところなのでよけいにそう思うのかも知れない。
「自由研究」をより興味深く展開していくためには、基本の基本をよく理解しておく必要がある。
この本では、「天気」に関する基本は網羅している。
コラム「気象と人類の歴史」「天気のことば」「日本の四季と二十四節気」「気候変動」などには自由研究ネタがゴロゴロころがっている。資料の最新情報がいっぱいだから参考文献としては最高だ!!
『ひまわり8号と地上写真からひと目でわかる 日本の天気と気象図鑑』(村田健史・武田康男・菊池真以著 誠文堂新光社) と二冊そろつておれば天気の「自由研究」バッチリだ!!
(2) 「天気のしくみ」の基本的知識がとてもわかりやすく解説してある!!
天気については、身近すぎるほど身近な毎日のことだけに「わかっているつもり」になっていることが多い。
その「しくみ」についてあらためて訊かれるととっさに答えられない。
そんなとき、この本が役に立つ。空の探検家・武田康男さんが監修しているだけあってとても説明がわかりやすい!!
この本の中には、27の「Q」(質問)がでてくる。
1 雲が消えるのはなぜ?
2 雲はなぜ落ちてこないのか
3 雲の高さを知るコツはあるの?
4 水はどのように姿を変えるの?
5 霜柱はどうやってできるの?
6 太陽が出ているのに雨がふるのはなぜ?
7 人工雪ってどんな雪?
8 雷はどうやって起こるの?
9 虹は、なぜいろいろな色に分かれているの?
10 朝日と夕日は同じように見えるの?
11 海の色が青いのは、空と同じ理由なの?
12 日本でもオーロラは見られるの?
13 赤い月は、なぜ大きく見えるの?
14 山の上はなぜ寒いの?
15 地球の気温はなぜ下がりすぎないの?
16 「大気が不安定」ってどういう意味?
17 台風がすぎると天気がよくなるのはなぜ?
18 台風はふえているの?
19 竜巻は予測できるの?
20 日本には、なぜ四季があるの?
21 なぜ、春の天気は変わりやすいの?
22 秋の日暮れを早く感じるのはなぜ?
23 冬はなぜ星がきれいに見えるの?
24 2010年はなぜ猛暑だったの?
25 なぜ熱中症になるの?
26 二酸化炭素の排出量はどうやって調べるの?
27 隕石は、よく地球に落ちてくるの?
とっさにいくつ答えられだろう!?
▼最後に
(3) 「天気のしくみDVD」が最新情報たっぷり!!
である。最後に書きながら、実はこれが最高のお薦めポイントだ。
本編だけで45分ある。このDVDだけ手に入れるだけでも価値がある!!
ともかくわかりやすく面白い!!
「十種雲形」の雲も今一度、画像でチェック!!
画像・動画は美しい!!
「台風の目に突入!」などの最新情報動画もたっぷりだ!!
このDVDを見てから「自由研究」にかかれば、きっと面白い展開になるだろう!!
気象災害の防災・減災にツナガルような「自由研究」を!!
今日も暑くなりそうだ!!熱中症にご用心を!!
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