本日(2018/06/15)、第194回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦
▼ 前の田んぼは、みごとに整列した「青田」となった!!
この「青田」のうえに、稲穂が稔るまでにどんな風が吹くのだろうか!?
毎年のこととは言え、私はまだよく知らない。
▼本日(2018/06/15)は、第194回オンライン「寅の日」である。
6月のテーマは 「寅彦と気象」である。
その2回になる本日は、前回の海陸風のつづきのような「海陸風と夕なぎ」を読む。
◆本日(2018/06/15)、第194回オンライン「寅の日」!!
▼さすが寅彦である!!
みごとな「海陸風」「夕なぎ」の原因の説明から入る。
ついついうなずいてしまうのである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
私が長年、授業でやってきたよりやっぽどうまいな。
感心しているうちに我が瀬戸内地方の話になる。
夏期瀬戸内海(せとないかい)地方で特に夕なぎが著しいのはどういうわけかと思って調べてみると、瀬戸内海では、元来どこでもいったいに強くない夏の季節風が、地勢の影響のために特に弱められている。そのために海陸風が最も純粋に発達する。従って風の変わり目の無風が著しく現われるのである。夕なぎに対して朝なぎもあるが、特に夕なぎの有名なのはそれが気温の高い時刻であるがためであろう。
さらには、我が地域に直接関係しそうなことまで出てくる。
夕なぎの継続時間の長短はいろいろな事情にもよるが海岸からの距離がおもな因子になる。すなわち海岸から遠くなるほどなぎが長くなるわけである。
▼一般的結論まであげてくれていた。
要するに日本の沿岸ではいかなる季節でも、風の日々変化するのを分析すると、海陸風に相当する風の弛張がかなり著しく認められるが、実際にいわゆる海陸風として現われるのは、季節風の弱い時季か、あるいは特別な気圧配置のために季節風が阻止された場合である。 それで、各地方でこういう風の日々変化の習性に通じていれば、その変化の異常から天気の趨勢(すうせい)を知る手がかりが得られるわけである。
それだけでない!!
最後には地域の気象研究への誘いまであった!!
以上は一通りの理論から期待される事であるが、実際の場合にどこまでこれが当たるか、各地方の読者の中で気象のほうに興味を持たれるかたがたの各自の研究をおすすめしたいと思うのである。
やっぱり寅彦は元祖サイエンスコミュニケーターである!!
我が地域で、寅彦の呼びかけに呼応するかのごとき論文を数年前にみつけた!!
きわめて興味深い報告だ!!
◆播磨平野(姫路)の海陸風の統計的解析―海面水温との関係(河野仁・西塚幸子)
今年の夏も、くわしい読み解きを進めたい。
夕方の散策で行ったアメダス測候所近くの花石榴は今が盛りだった。
風向風速計は休むことなく風を「記録」しつづけてくれていた!!
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