【お薦め本】『おーい、コンペートー』(中田友一著 あかね書房)
▼実は昨日(2018/04/04)のオンライン「寅の日」のためにあらかじめ袋入り「金平糖」1Kgをネットで注文して手に入れていた。いったん外に出してしまった以上、後の管理をどうしたものかと迷っていた。
100円ショップに行って適当ないくつかの容器を手に入れた。
やっばり昔なつかしい駄菓子さんにあった風の容器がいちばん似合うな!!
▼そうその「金平糖」のことを予習している過程で出会った本が、今回の【お薦め本】だ。
◆【お薦め本】『おーい、コンペートー』(中田友一著 あかね書房 1990.3)
もう28年も前に出された本だ。
私はネットで古書としてただ同然のような値段で手に入れた!!(まだ少し残っていた)
あまりに面白かったのでここで紹介しておく。
「課題図書」にもなったことがあるようなので、今も図書館で出会うことができるかもしれない。
▼いつものことながら、少し興奮気味の紹介だ。(^^ゞポリポリ
ともかくこれは名著中の名著だ!!
先にいつものように3つのお薦めポイントをあげておく。
(1) 金平糖のすべてが語られている!!
(2) 「ふしぎ!?」を追いかける面白さを教えてくれている!!
(3) 「知りたい病」が人生を愉しくすると語っている!!
では、ひとつずつゆっくり行こう。
(1) 金平糖のすべてが語られている!!
一応、子ども向けの本だ。それが私にはうれしい!!
およそ「金平糖」について私が知りたいと思っていることがすべて語られていた。
3つの章からできていた。
「金平糖はおもしろい」
「金平糖はむずかしい」
「金平糖はすばらしい」
どの章も面白い。「たかが金平糖、されど金平糖」からはじまり、あの角のはなし、その「ふしぎ!?」を追っての工場見学、自らの研究「金平糖の角の発生についての統計的研究」についてのくわしい話、そして「金平糖」の歴史、「金平糖」にまつわる雑話等々!!
およそ「金平糖」すべてが面白く語られていた。
▼次に行こう。
(2) 「ふしぎ!?」を追いかける面白さを教えてくれている!!
この本で語られている「ふしぎ!?」を追いかける姿勢、情報入手の方法、その面白さは、「金平糖」に限ったことではない。対象が変わっても通用する汎用性の高いことばかりだ!!
ホンモノは不易である!!
とても面白い偶然があった!! 著者は最初に2つの作戦を立てていた。
・作戦その1 金平糖を作っているお菓子屋さんをさがす。 ・作戦その2 金平糖についての情報を集める。 (同書 p11より)
そしてついには金平糖を作っているお菓子屋さんの工場見学にでかけるのです。
そこでまた、次なる「ふしぎ!?」に出会うのですが…。
偶然というのは、そのお菓子屋さんの名前です。
春日井製菓!!
(゜o゜)ゲッ!! それはこの度、入手した1Kg入り袋に書かれていた製造者「春日井製菓株式会社」と同じではないか!!
最後に
(3) 「知りたい病」が人生を愉しくすると語っている!!
著者ももちろん寺田寅彦の「備忘録」の「金平糖」を読んでいた。読むどころか、次のようにまで言っていた。
じつは、わたしの金平糖へのこだわり、つまり知りたい病は、少年時代のこの「備忘録」との出会いのときに、ひそかにめばえていたのです。 (同書p30より)
著者の持病「知りたい病」は、私の持病「ばっかり病」にツウズルところがあると思った。
もちろんレベルはちがうだろうが…。
著者の「知りたい病」はかなりの感染力をもつようだ!!
私もぜひ金平糖をつくっている工場見学をしたい!!
と思うようになってきた。
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