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36号コウガイビルはエサなしで10ヶ月生きのびた!! #コウガイビル

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暑かった!!
 とてもまだ4月とは思えぬ暑さであった。
 今、アメダスの「記録」を見ると、最高気温は27.0℃まであがっていた!!
 「穀雨」などすっかり通り越して「夏日」であった。最低気温は10℃でその差は17℃だ!!
 この気温のアップダウンは、生きものにとってはなかなかきついものがあった。
▼この暑さが、我らがコウガイビル(陸生プラナリア)にとって大敵であることは、すでに若き日のあのC・ダーウィンが「記録」してくれていた。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(岩波文庫)P54より)

 私は、これまで何度も「体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。」を観察してきた。
▼それを克服する方法として考えたのが、冷蔵庫(なかは10℃前後)のなかに入れるという方法だった。
 36号コウガイビルは、2017.6.20に出会い、ナイロン袋に入れた。わずかばかりの水と一緒に。

 水はときどき追加するが、エサはなしである!!

 10ヶ月目の昨日、恐る恐る冷蔵庫から出してみた。
 「ずいぶん小さくなった!!」 
 そんな印象デアル。「夏日」となった昨日の陽射しはきびしかった。ゆっくり外に出して観察するのもこわかった。 生きていることを確認したら早々に冷蔵庫のなかに入ってもらった。

 「エサなしで生きのびる」記録を更新中デアル!!はたしてどこまで!?

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▼もう一匹、37号君も冷蔵庫のなかにいた!!
 こちらは、先日(2018.4.12)入ったばかりだった。入ってからたった8日目である。
 36号君とくらべればなおさら巨大だ!! 動きがきわめて緩慢である。
 しかし、生きていることは確かだ。
 図体の割に頭が小さい!!その頭をヒラヒラと動かしているから…!!

 炎天下のもと、外に出しておくのがはばかられた。
 「暑さ」にもだえているようにも見えた!!
 だから、こちらも早々に冷蔵庫のなかに入ってもらった。
 こちらの方はこの後、どう展開するのだろう!?

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