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本日(2018/02/03)、第183回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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「高層雲」か「巻層雲」か!?
実はいまだに迷うことがある。
昨日の「雲見」がそうだった。
こんなとき決定的な証拠になるものがあった。
「日暈」である!!
「高層雲」と「巻層雲」で雲のできる高さが違っていた。その高さの違いは気温の違いを意味した。
5000mを越える高さにできる「巻層雲」の正体は「氷晶」である。
「氷晶」であるからこそ見られるのが「日暈」だ。
午後になってそれを見たのだ。私の迷いは解決した。

やっぱり「雲見」は面白いな!!
私の究極の道楽だ!!

▼本日(2018/02/03)は、第183回オンライン「寅の日」である。
 【2月のテーマ】
 「寺田物理学とレイリー」
 である。寺田寅彦もレイリーもある面この究極の道楽の「科学」を追求したのかも知れない。
 2月の3回とも読むのは「レーリー卿」である。本日はその1回目である。

◆本日(2018/02/03)、第183回オンライン「寅の日」!!
 
●「レーリー卿(1)」(青空文庫より)

▼2月のテーマは私にして少し背伸びしたテーマだ。
 まずが、「寺田物理学」だ!?
 いくらかの「寺田物理学」に関する文を読んだが、そのなかでは石原純がいちばん気に入った。

◆寺田物理学の特質(石原 純)(『思想』岩波書店 特集「寺田寅彦追悼号」昭和11年3月号より)

から引用させてもらう。

 …そこに寺田さんの随筆に一種の特色が形作られるやうになつたのである。固より寺田さんは単なる科学者でなくて、同時に立派な芸術家でもあった。つまり芸術を芸術として味ひ、且つ自分で創作することも可能な人であった。併し寺田さんの多くの随筆に特色を與へてゐるところの、「科学者に固有な」見方、考え方は、種々の事象に対する鋭い分析にあるので、人々はそこに示された独特な、併し立派な理屈に感心するのだった。それはいつも世間の常識よりは一歩及至数歩深く踏み込んでゐる。そして人々はその意表外な観察になる程と肯くのであった。この分析がすなわち寺田物理学の方法なのであって、寺田さんはその随筆に於てこの方法をその儘、科学的研究に於けるよりももっと広い諸般の問題に応用したのに外ならない。  

▼ではそのような寺田寅彦が評伝を書くまでに古典物理学者「レイリー」に惚れ込んだのはどうしてなんだろう?
レイリーの仕事が、寺田寅彦にどんな影響を与えたのだろう?
私たちはこの評伝から今何を学べるだろう?
2月いっぱい、少しずつ少しずつ読み進めてみようと思う。
今回は1ヶ所だけ引用させてもらう。

当時の思い出を書いたシジウィック夫人(レーリー卿夫人の姉エリーノア)の記事に拠ると「彼が人々の研究を鼓舞し、また自分の仕事の援助者を得るに成効した所以(ゆえん)は、主に彼の温雅な人柄と、人の仕事に対する同情ある興味とであった」。彼はこの教授としての仕事を充分享楽しているよに見えた。「彼の特徴として、物を観るのに広い見地から全体を概観した。樹を見て森を見遁(みのが)すような心配は決してなかった。」「いつでも大きな方のはしっこ(big end)をつかまえてかかった。」「手製の粗末な器械を愛したのも畢竟(ひっきょう)同じ行き方であった。無用のものは出来るだけなくして骨まで裸にすることを好んだ。」

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