ファラデーラボ「電気学習のかがく」は愉しかった!!(1)
▼大寒の朝、比較的あたたかった。
蓮根の植え替えから39週目の大賀ハス観察池に氷ははっていなかった。むしろ温んでいるかに見えた。
午後はことしはじめてファラデーラボの「かがくカフェ」であった。
◆84回かがくカフェ「電気学習のかがく」
~電気の授業をどうすすめるか?~
話題提供1 中谷幸希さん (倉敷市立東陽中学校)
「中学校電気分野の実践の報告」
話題提供2 玉井裕和さん (近畿大学教職教育部)
「「理科教室」に見る中学校電気分野の実践の研究」
▼私はここのところ月一回のこのファラデーラボの「かがくカフェ」を存分に楽しませてもらっている。
何が楽しいとかと言えば、ここには「共愉の科学」があることだ!!
「共愉の科学」=共に愉しむ科学
ここに集う人たちは多種多様である。それぞれの人にはそれぞれの「私の科学」がある。
その「私の科学」が交叉することにより「共愉の科学」が生まれる。
それが限りなく面白い!!
ポンコツ頭では溢れてしまう面白さだ!!
増しては今回は「授業」に関する話題が2本も提供されたのだからたまらく面白かった。
直接の「授業」から離れてしまった今の私にはうれしいかぎりだった。
やっぱり「授業」を語り合うことは面白い!!
▼朝起きてから、いただいたレポート・レジメを見せてもらいながら反芻作業を繰り返すが、なかなかまとまらなかった。「また後で…」としたら、永遠にそのときは訪れそうにないので生半可な理解のままここにあげておく。
話題提供1 中谷幸希さん (倉敷市立東陽中学校)
「中学校電気分野の実践の報告」
ファラデーラボに行くなり驚いたことがある。
今使われている教科書をみせてもらった。電気学習の展開が「静電気」→「電流回路」という順番になっていたのだ。(゜o゜)ゲッ!!
報告は新鮮でわかりやすく「問題点」「課題」を指摘するモノだった。
生徒たちの
「実験は楽しいけど内容が難しい」
「計算が難しい」
に応える授業をどうつくりだすか?
興味深い静電気実験の紹介から入られて、5つ「疑問」「課題」も指摘された。
1 「電流の流れ」と「電子の流れ」は逆 この混乱!?をどう克服するのか?
2 オームの法則 単位でか? 記号(I,V,R)でか?
3 小数での割り算 2.0V/0.10A =20Ω これが例題でいいの?
4 ひとりひとりに実験をさせたい→「回路カード」!!
5 水流モデルをどのように?
なんと、ズバリだ!!
参加者のコメントがつづいた。ナルホドと納得することも多かった。
今さらであるがはじめて知ることもあった。
▼もうひとつの話題提供にいく。
話題提供2 玉井裕和さん (近畿大学教職教育部)
「「理科教室」に見る中学校電気分野の実践の研究」
静電気実験の紹介の後、
◆冊子「小学校理科で静電気を 第1部 科教協における中学校電気学習の60年を総括する」
(玉井 裕和 子どもと自然学会 2014.4.30)
に沿ったかたちで報告、提案がされた。
この研究はなかなか興味深い!!
研究冊子の「はじめに」こうあった。
「そこで、この静電気とその現象に関わる遊びと学びを、小学校理科教育の中に位置づける方策を探るのが、この小論の課題である。」
これは興味深い構想である。
小学校ばかりでなく、中学校でも言えることだ。
「電気の学習」の授業づくりをはじめるときとても参考になる研究であり、提案であると思う。
もう一度じっくり読み直してみたい。
(つづく)
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