【お薦め本】『雲を愛する技術』(荒木健太郎著 光文社) #雲を愛する技術
▼昨日(2017/12/21)は、とても不思議で美しい「雲見」からはじまった。
冬至の前日だ。
私は、あらたな「雲見」定点に立って太陽の昇ってくる位置を確認しようとしていた。
そのときだ!!
「ココですよ。」と指し示すかのような光の棒が立っていた。
(゜o゜)ゲッ!!
まさかこれが あの 太陽柱(サンピラー) !?
しばらく待った。建物の隙間から真っ赤な太陽がのぞいた。
そして太陽は昇ってきた!!
私はまだ半信半疑だ。
私が見たのはほんとうに太陽柱(サンピラー) !?
いずれにしてやっぱり「雲見」は面白い!!
私の究極の道楽だ。
▼そんな「雲見」の楽しみを何倍、いや何十倍にも膨らませてくれる本に出会った。
待望の一冊だ!!
◆『雲を愛する技術』(荒木健太郎著 光文社 2017.12.20)
『雲の中では何が起こっているのか』(荒木健太郎著 ベレ出版)以来、私は荒木さんの大ファンだ。
毎日、SNS(Twitter、Facebookなど)を通して「おすそ分け」画像を見せてもらったり、気象現象のくわしいことを教えてもらったりしている。 深謝<(_ _)>
そんなお世話になっている荒木さんが新刊を出されるということで楽しみだった。
予約して待った。
そして届いた。期待通り、いやそれ以上に面白かった!!
▼ダラダラ書き始めたらとまらなくなりそうだ。いつものようにお薦めポイント3つにしぼる。
(1) 「雲愛」に満ちあふれた本だ!!
(2) 「雲愛」をわかりやすく楽しく語る本だ!!
(3) 「雲愛」をツタエル技術を学ぶ本だ!!
では少しだけ補足を
(1) 「雲愛」に満ちあふれた本だ!!
私はそう思い続けてきた。
「教材」に惚れ込むことこそ教材研究の第一歩 と。
そう考えれば、少し納得できたが、まだまだその程度ではなかった。
「雲研究者」荒木健太郎さんの雲への惚れ込みようは尋常ではなかった。
「雲愛」に満ちあふれていた!!
紹介される雲はみんな「この子は…」だった。
こんな雲の本読んだことないゾ!!
正直言ってくどすぎるほど詳しく雲を分類し紹介されている。雲研究最前線の情報もいっぱいだ。
専門用語いっぱい出てくる。
ポンコツ頭にはやや難解すぎるところもある。
しかし、最後に「この子は」「愛しいよね」とやられるとつられて思わず(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
愛は強し!!
(2) 「雲愛」をわかりやすく楽しく語る本だ!!
荒木さんの本でものすごく気に入っているものがある。
「登場する雲友たち」=雲友キャラたちだ。
これも荒木さん「雲愛」が生み出したものなんだろう。
イラストもなみの才能ではない!!
「パーセルくん」「クラウドン」「温低ちゃん」「トラフくん」「たつのすけ」…
どれもこれもいい!!
見えない大気の運動を可視化してくれている。それも楽しく…
カラーにビジュアル的にバージョンアップだ。
この雲友キャラたちに出会うためだけにこの本をgetしても損ではない。
▼最後に
(3) 「雲愛」をツタエル技術を学ぶ本だ!!
ここまで書いてからは今さらであるが、私は正直言ってこの「雲愛」というコトバに気恥ずかしさを感じていた。
もっと言えば、「「雲見」大好き爺が使うには…」という気持ちもあった。
最後の最後に次なる文に出会って、それは吹っ飛んだ!!
本書『雲を愛する技術』は、日常的に雲を愛でて親しみ、楽しみむために使い倒している気象情報や顕著な現象の観天望気を通して、いつの間にか気象防災力が身につくという「能動的で楽しい防災」をめざしています。これこそが「感天望気」といい換えられると思います。
雲愛を深め、伝えていくことで、自分自身や大事な人、さらには自分の知らない誰かの命も守れるようになります。雲愛の道が、災害0の未来に繋がるのです。願うだけでは届かない想いを叶えるために、私は進もうと思っています。この空の繋ぐ世界で、私たちがたどり着く場所は一緒だと信じています。(同書 P325より)
・楽しくて好きでナケレバ継続しない!!
・「観天望気」から「感天望気」へ!!
・「雲愛」の道が防災・減災にツナガル!!
どれもこれも納得です。大 大賛成!!
そんな視点でもう一度この本を読み直してみると
「雲愛」を表現する・ツタエル技術が満載だ!!
<オマケ>
「蛇足」にならないことを願いつつ、やっぱりこれは書いておきたかった。
<オマケ>動画一覧 がスゴイ!!
・解説動画(各章ごとに著者本人が読みどころ、見どころを解説 実にいい!!)
・映像資料(本の画像から動画飛び出してくる!!)
ひょっとしたら<オマケ>が最大のお薦めポイントかも知れない。
ちなみに昨日見た「太陽柱かも!?」はp174です。
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