Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(170) #天気コトワザ
▼<生野峠越えるときは弁当忘れても笠忘れるな>
親から伝え聞いた数少ない天気コトワザのひとつだ。
若い頃、ほんのわずかな期間だけ生野峠を越えて勤めたことがある。冬季だけだった。
そのとき、これはほんとうだと思った。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
昨日の朝はずいぶん冷え込んでいた。
生野峠の向こうの山が白くなるのも近いのでは…
▼私が最近「天気ばっかり病」を発症しているということで、友人のOさんが古い本をゆずってくれた。
◆『観天望気入門~天気変化を自分で知る本~』(藤井幸雄著 青春出版社 1976.8.29)
この機会に読んでみた。
ずいぶん古い本だが、実に面白かった!!
この種の本にあたらしい古いはあまり関係ないのかも知れない。
▼特に興味深かったのは、巻末にある<科学に実証された観天望気・的中率一覧>(同書p233)というものだ。
あまりに興味深いので引用させてもらう。
<科学に実証された観天望気・的中率一覧>
(註) 数字は年平均パーセントを示す
・上海が雨になると翌日九州は雨 ・・・・・・・・・・ 74%
・笠雲がかかると雨 ・・・・・・・・・・・・・・・ 75%
・雨俵は雨の兆し ・・・・・・・・・・・・・・・ 66%
・笠雲と雨俵が同時にできると雨 ・・・・・・・・・・ 85%
・うろこ雲がでると翌日、翌々日は雨 ・・・・・・・・ 73%
・雲の張りが北西から南東だと雨 ・・・・・・・・・・ 83%
・雲の張りが南西から北東にのびているとき晴れ ・・・ 83%
・波状雲がでると雨 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 67%
・高積雲に穴があくと雨 ・・・・・・・・・・・・・・ 63%
・乳房雲がでると雨 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 75%
・遠くの山が近くに見えると雨 ・・・・・・・・・・・ 68%
・蒸し暑い南風、翌日は雨 ・・・・・・・・・・・・・ 67%
・阿蘇の煙、西になびけば雨、南になびけば晴れ ・・・ 90%
・秋の彼岸前に東風が入っても天気は大きく崩れないが、
秋の彼岸すぎには一日、二日あとに大きく崩れる ・・ 90%
・秋の西風は二日は吹かない ・・・・・・・・・・・・ 67%
・大南風は大火をよぶ(百戸以上焼失の場合) ・・・・ 86%
・夕焼けは晴れ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 66%
・朝焼けは雨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63%
・日暈がでると翌日は雨 ・・・・・・・・・・・・・・ 60%
・月暈がでると翌日は雨 ・・・・・・・・・・・・・・ 63%
・雷が鳴ると梅雨が明ける ・・・・・・・・・・・・・ 84%
・雪おこしの雷が鳴ると雪が降る ・・・・・・・・・・ 77%
・初冬の雷は初雪を伴う ・・・・・・・・・・・・・ 60%
・星がしげくまばたくと風強くなる ・・・・・・・・・ 70%
・潮目が陸によせると日和がおちる ・・・・・・・・・ 80%
・朝ニジ、 川越すな ・・・・・・・・・・・・・・・ 66%
・夕ニジに鎌をとげ(晴天率) ・・・・・・・・・・・・84%
・鐘の音がよく聞こえると雨 ・・・・・・・・・・・・ 80%
・早朝の雨はすぐやみ、
夜中にやんだ雨は又、すぐに雨になる ・・・・・・・ 73%
・早朝にあたたかいときは雨 ・・・・・・・・・・・ 61%
・雨ガエルが鳴くと雨 ・・・・・・・・・・・・・・・ 66%
・雨ガエルがはしごを登ったとき雨 ・・・・・・・・・ 70%
・朝、クモの巣に水滴かかっているのは晴 ・・・・・・ 56%
▼根拠となったデータの出典があきらかでないのが、少し残念だが、当時としては著者も自負しているように「画期的なこと」だと思う。
これから40年以上の歳月が経ている。これ以後のデータも含めてもっとすごいものがあるのかも知れない。
だが私はまだそれを知らない。
昼過ぎになって、シートのうえでカマキリがひなたぼっこをしていた。
目があったら、なにかを教えてくれているようにも思えたが、私にはまだわからなかった!!
(つづく)
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