Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(163) #天気コトワザ
▼今日は「立冬」だ!!
暦のうえでの冬がはじまる!!
暦のうえをあなどってはならない。案外そちらの方に「科学」をみつけたりするものだ。
昨日(2017/11/06)の空も青空が続いた。
10月の悪天候をとりかえすように11月に入ってずっと「秋晴れ」が続いていた。
この青空に最初に出現する雲は…?
「雲見」定点からの青空はずっとずっと続いた!!
▼変な質問を考えていた。
「雲見」と「宇宙見物」どちらの方が律儀か?
もちろん答えは決まっていた。「宇宙見物」だ!!
あんなに遠くの天体の動きがきっちりとわかるのに、たかだか十数㎞の空間のことがわからないのか?
やっぱり言ってしまう。
「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
▼その不思議な天気の「天気コトワザ」を続けよう。
◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)
から引用させてもらって【冬編】を続けよう。
ちょうど「立冬」に【冬編】とはなんという偶然!!
strong>【冬編】天気コトワザ
【12月(師走)】
(1) 朝トビ川越すな、夕トビ傘持つな
(2) 霜の早い年は雪がおそく、霜のおそい年は雪が早い
(3) 霜の多い朝は晴
(4) カモが早く来ると早雪
(5) 初雪の早い年は根雪も早い
(6) 山に三度雪降れば里にも雪降る
(7) 西方の鐘がよく聞こえるときは晴
(8) ガンの行列南へ行けば寒気強し
(9) ツバキの蕾が葉の上に出ている年は小雪
(10)焚火が火を吹けば風
(11)かまどの煙がたなびけば雨
(12)家の中に煙がこもったら翌日は雨
(13)ウシが丸くなって寝ていると天気が悪くなる
(14)鳥が高いところに巣を作れば大雪
(15)霜柱がよく立つ日は天気がよい
(16)冬の雨は三日降らず
(17)ムギの葉幅狭く、短い年には大雪降る
(18)霜多く厚い年は大雪
(19)カモメが里近く来て鳴けば荒れる
(20)日の出後霜解けぬ時は晴天
(21)冬、山に霧多きは大雪の兆し
(22)年末低気圧
【1月(睦月)】
(1) 餅に赤カビ生えれば日照り、青カビ生えれば雨
(2) 鏡餅の割れ多ければ豊作
(3) 鶴仰ぎ鳴くは晴、うつむき鳴くは雨
(4) 塩堅きはお天気続き
(5) 炭火よくおこるは晴
(6) 冬、北風つのれば雪となる
(7) 煙が直立して上がれば晴、たなびけば雨の兆し
(8) 寒中の南風俵を編んで待て
(9) 冬スズメが群がり鳴く時は雪
(10)煤が落ちると雨模様
(11)煙突の吸い込みが悪いときは雨
(12)冬の霞は雪となる
(13)冬の三日の大荒れなし
(14)冬、月夜のときは翌朝か、翌日の昼から雪
(15)冬空に大音響あれば、大雪の兆し
(16)磯鳴りは西風強くなる兆し
(17)一月の寒の入りに雷鳴あれば、その年大雪あり
(18)冬の夜ざえは雨近し
(19)冬期、風が東より西に吹けば雪
(20)冬、山に霧多きは大雪の兆し
(21)冬の夜の明るいのは雪の降る兆し
(22)寒に霜多きは年は夏干ばつあり
(23)寒中霧を見る時には晩霜あり
(24)寒に雨なければ夏日照り
(25)フクロウが鳴くと天気
(26)寒が暖かいと凶作
(27)寒中の雷は豊作の兆し
【2月(如月)】
(1) 冬季、山谷に風なければ好天
(2) 深山の雪崩が砲弾型にころがり落ちる年は豊作、平面にすべり落ちる年は不作
(3) 節分に雪が降れば四八日荒れる
(4) 立春に雪が降れば三〇日雪が続く
(5) 旧元旦の朝、水一升の目方四百二、三〇匁の時は平年、目方少なき時は干ばつ、多いときは冷、水害あり
(6) 雲中に大音響あるときは大雪の兆し
(7) 冬晴れた日の磯鳴りは西風強くなる兆し
(8) 寒九の雨
(9) 火事の後には雨が降る
(10)八方曇の中天晴は荒れる
(11)雪少なければ干害あり
(12)月に近く星あれば海荒れる
(13)すじ雲東へ進めば晴天続く
(14)トビが低く飛べば雨、高く飛べば晴
(15)朝の川靄白きは晴
(16)雪の降らない年は水不足になる
(17)北風は天気が続き、南風は雨の兆し
(18)冬の南が雪くれた
(19)三寒四温
(20)西風は日いっぱい
(21)北風つのれば必ず山間部は雪となる
(22)帯状すじ雲が出たら雨
(23)梅の花、上向きに咲く年は晩霜あり
(24)夜、北の空が光ると雨
(25)高い山が見えれば晴
▼これで春編~冬編すべて終えた。
まず驚いてしまうのはこの膨大さだ!!
この膨大な「天気コトワザ」が教えてくれるのは、昔から暮らしと天気はツナガッテイル!!
ということだ。
それは「昔から」であり「これから」も言えることだ。
この大いなる遺産を活かしていく道はないものだろうか?
(つづく)
| 固定リンク
コメント