私のヒガンバナ研究・その後(2) #ヒガンバナ
▼秋のお彼岸から2ヶ月、庭の定点ヒガンバナは元気いっぱいだった。
これぞザ・植物「ヒガンバナ」!!
葉は青々と茂り、光をたっぷり独り占めしていた。
ザ・植物「ヒガンバナ」にとっては今こそ「稼ぎ時」だった。
今は周りの植物たちは枯れてしまっている。周りの植物たちが目立ちはじめるとき、葉は枯れていく。
光とり競争におけるヒガンバナの戦略だ!!
何度見ても感嘆してしまう みごとな戦略だ!!
ヒガンバナの葉の向こうにあの割れなかったザクロがついに落ちていた。
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著者は大学在職時に、ヒガンバナ属植物(Lycoris)を研究テーマの一つとして取り上げ、博士論文2件、修士論文3件などの指導をさせて頂いた。最初の目的は“冬のヒガンバナ”、すなわち冬に青々と葉を茂らせ、寒冷季に球根を太らせるヒガンバナの光合成能力に注目し、そのDNAを利用して寒冷気候帯の作物の生産向上を図れないかというものでした。
こんな書き出しではじまるたいへん興味深い論文を最近読んだ。
▼紹介してくださったのはいつもお世話になっているあのヒガンバナ研究の第一人者・栗田子郎先生だった。
◆樽本勲著「ヒガンバナと日本人」
雑誌「農業および園芸」連載 1回(91巻3号、2016)~15回(92巻6号、2017)
雑誌「農業および園芸」に15回に分けて連載された大論文である。
・「日本のヒガンバナ」の仲間は?
・里名の多いのはどうして?
・日本への渡来はいつか?
豊富な資料、文献に基づく謎解きはまるで推理小説を読むように面白い!!
等々
最後には
・ヒガンバナの俳句
についてまでふれられている。
不勉強な私にはどこまで理解できたか自信はないが、面白いことは確かだ。
これぞホンモノの「ヒガンバナ研究」だと思った!!
▼この論文の面白さもさることながら、読ませてもらうまでにとてもうれしい副産物があった。
栗田先生に最初にこの論文を紹介していただいたとき、興味はあったがどうして読めばいいかわからなかった。
該当する雑誌を購入するか。
関係大学の図書館に行ってよませてもらうか。
ここにもうひとつたった今、私にも可能かも知れない方法を教えてもらった。
「最寄りの図書館経由で国会図書館にコピーを依頼する」
ダメモトで毎日立ち寄る地元の図書館にたずねてみた。
なんとOK!!だという\(^O^)/
一週間とたたない間にコピーを手に入れことができた。アリガタイ <(_ _)>
シロウト「研究」を続けるものにとってはアリガタイかぎりだ。
栗田先生に感謝!!
(つづく)
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