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本日(2017/11/11)、第175回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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10/1710/25 「自然結実」ヒガンバナ群生地で採集した花茎をペットボトル、のりの瓶などを使って「水栽培」をしていた。10/17採集分の方はふくらんだ子房部が割れ、完熟しかけた「種子」が顔を出してきた。
 しかし、昨年度までのようにみごとな「目玉オヤジ」状態にならない。
 やっぱり今年はちがうのだろうか!?

 「やっぱり、日本のヒガンバナは3倍体でめったに種子はつくらないよね」
と言われても、「あたまの悪い」私はどうしても簡単に同意できなかった。
 私が4年連続して見てきた「自然結実」種子は何だったんだ?
 数は少ないとは言え、「発芽(発根)」「出葉」してきたものもあるではないか!!

▼本日(2017/11/11)、第175回オンライン「寅の日」である。
 11月のテーマは【理科の部屋】誕生月にちなみ

・寅彦と「理科教育」「科学教育」

である。その第一弾として本日読むのは「科学者とあたま」だ。

◆本日(2017/11/11)、第175回オンライン「寅の日」!!

●「科学者とあたま」(青空文庫より)

▼私はこの随筆が大好きだ!!
 いちばんのお気に入りかもしれない。だからオンライン「寅の日」でも何度もとりあげてきた。
 何度繰り返し読んでもいい!!
 私のような「あたまの悪い」人間にとっては、このうえない熱きエールに聞こえてくる!!

 引用はできるだけ少なくをこころがけようと思うがどうしても紹介したくなってしまう。

 しかしまた、普通にいわゆる常識的にわかりきったと思われることで、そうして、普通の意味でいわゆるあたまの悪い人にでも容易にわかったと思われるような尋常茶飯事(さはんじ)の中に、何かしら不可解な疑点を認めそうしてその闡明(せんめい)に苦吟するということが、単なる科学教育者にはとにかく、科学的研究に従事する者にはさらにいっそう重要必須(ひっす)なことである。この点で科学者は、普通の頭の悪い人よりも、もっともっと物わかりの悪いのみ込みの悪い田舎者いなかものであり朴念仁ぼくねんじんでなければならない。

これだけ読むだけでもなにかうれしくなってしまうのだ。
 さらには次のようにたたみ込まれると、なにか寅彦が自分の味方になってくれたようなさっかくまでおぼえてしまうのである。
 

自然は書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、自然のまん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみその神秘の扉(とびら)を開いて見せるからである。
 頭のいい人には恋ができない。恋は盲目である。科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである。

科学の歴史はある意味では錯覚と失策の歴史である。偉大なる迂愚者(うぐしゃ)の頭の悪い能率の悪い仕事の歴史である。

▼私はこの寅彦の随筆を84年の時空を超えたこれからの「理科教育」へのエールでもあると思っている。
 アイロニーいっぱいである。それだけ熱い期待があると思っている。

 

頭がよくて、そうして、自分を頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない。人間の頭の力の限界を自覚して大自然の前に愚かな赤裸の自分を投げ出し、そうしてただ大自然の直接の教えにのみ傾聴する覚悟があって、初めて科学者にはなれるのである。しかしそれだけでは科学者にはなれない事ももちろんである。やはり観察と分析と推理の正確周到を必要とするのは言うまでもないことである。
 

 「あたまの悪い」ことだけを売り物にするよな私のような人間にもチクリと痛いところを突いてこられる。

最後にもうひとつだけ

これを読んで何事をも考えない人はおそらく科学の世界に縁のない科学教育者か科学商人の類であろうと思われる。

さあ、あなたはこの随筆を読んでどう思いますか!?

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