2017年・「自然結実」ヒガンバナ群生地の今!!(2017/10/25) #ヒガンバナ
▼「もうヒガンバナはおまえのライフワークやな!!」
と古くからの友人が言った。私は内心とてもうれしかった。でも私は
「いやいや、実はなんもわかっていないんや。」
と返した。
でもそれが事実だった。確かにヒガンバナの「ふしぎ!?」を追いかけるようになって長い時間が経っていた。
しかし、「ふしぎ!?」は深まる一方でシロウト研究の限界を感じていた。
それにもかかわらず、今年3回目の「自然結実」ヒガンバナ群生地巡りにでかけた。
▼いつものように「安富」「夢前」「福崎」の順番で巡った。
「安富」に着いた。台風の影響もあるのだろうか、ほとんどの花茎は枯れて倒れていた。
花茎の先端も風雨で吹き飛ばされてしまったのだろうか。前回に見られたものもなくなってしまっていた。
それでも、「ぜったいにひとつぐらいはあるはず!!」とねばった!!
あった!! でもすごく小さい!! これでは「完熟」までいけるか不安だ。
遅れん坊ヒガンバナを見ていると妙にさみしくなってしまった。
次は「夢前」だ。「3年周期説」から行くとここが本命だった。
前回はダメだったが、完全にはあきらめていなかった。
期待の地の花茎は枯れていた。入念に観察するが、それらしいものはみつからない。
すでに花茎のあとかたもないところもある。あきらめきれずにねばった!!
やっとみつけた。でもここも小さい、すでになにものかにかじられたようなものもあった。
ヒガンバナの葉と赤まんまのコラボがきれいだった!!
▼最後の期待を「福崎」にかけるしかなかった。
「福崎」のその地は稲刈りがまだだった!!
溝に垂れ下がった花茎の先を凝視するが、それらしいものはない。
いや、あった!!
しっかりした花茎の先に、立った花茎の先にも、倒れた花茎の先にも…!!
やっぱり「自然結実」はあったのだ!!
道路の北側の溝もみた。
こちら方が高頻度だ。溝に垂れ下がった花茎の先にも、そして畦にも次々とみつけることができた。
これならば、誰にだってみつけることができる。
その確信が深まった。
子房部のふくらんだ姿を見ているとワクワク気分になってくるのだった。
ヒガンバナの葉のあいだにオンブバッタが休憩をしていた。
▼持ち帰った「自然結実」した花茎を海苔の瓶などの容器に入れて「完熟」まで「水栽培」をすることにした。
採集した花茎の数は最終的に
「安富」…4本
「夢前」…7本
「福崎」…18本
だった。
実は、昨年も同日に群生地めぐりをしていた。このときは「福崎」だけを巡っているので単純には比較できないが、他の場所を含めると現段階での結論として次のことが言える。
今年の群生地の「自然結実」の頻度はきわめて低い!!
さらに、いま「わかっていること」「わかったつもりになっていること」「不思議に思っていること」等ならべておく。
(1) 「3年周期説」はまちがっているかも?
(2) 「群生地」だからと言って、毎年高頻度に「自然結実」するわけではない。
(3) しかし、たしかに「自然結実」群生地は存在する。
(4) その気候が大いに関係しているのでは…?
(5) 大量に「自然結実」した株の近くでは、翌年ヒガンバナが多くみられない。
(6) ハマオモトヨトウの食害の影響は?
まだまだあるが、またにしよう。
いつか私の「ライフワーク」と胸をはりたいな。
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