【お薦め本】『ナリカ製品とともに読み解く 理科室の100年』(中村友香著 幻冬舎)
▼「SCIENCE IS JUST THERE」!!
とてもいい言葉だ。今年の冬にナリカ(旧中村理科)に遊びに行ったときに聞いた言葉だ。
そのとき、こんな言葉も聞いた。
「一生に1度の実験に穴をあけることはできない!!」
「理科屋」ナリカの意気込みを象徴する言葉だった。理科教師として背筋が伸びる想いで聞いた。
それは同時にこのうえない理科教師へのエールようにも聞こえてきて感動した。
▼そのナリカは2018年、創業から100年を迎える。
この節目に一冊の本を出版された。それが今回の【お薦め本】です。
◆【お薦め本】『ナリカ製品とともに読み解く 理科室の100年』(中村友香著 幻冬舎 2017.6)
▼いつものように先に3つのお薦めポイントをあげておく。
(1) 「理科屋」ナリカの100年の歴史を通して理科教育・実験の歩みを興味深く読める!!
(2) あの有名実験の開発物語がビジュアルに読める!!
(3) ナリカに遊びに行きたくなる本!!
ひとつずつもう少しだけくわしく
(1) 「理科屋」ナリカの100年の歴史を通して理科教育・実験の歩みを興味深く読める!!
「理科屋」ナリカの姿勢は「あとがき「理科の先生を教室のスターに」」(p94)にあった。
授業が始まると、実験道具は黒子に徹していきます。 実験道具とは、子どもたちの目を輝かせる 理科の授業のサポーターだからです。 主役は理科の楽しさを子どもたちに伝える先生方。 先生方に魅力溢れる授業をしてもらうために 黒子に徹することが、私たちの変わらぬ姿勢です。
最上級の黒子である努力を続けています。
なんというプロ意識!!感動デアル!!冬にお聞きした言葉のほんとうの意味がわかりはじめた。
では、この「理科屋」としてのプロ気質はどのようにして生まれ、今日まで継承されてきたのか。
それを語っているのが
・「ナリカの歴史」(p49)
年表にしてあってとてもわかりやすい。
さらに「理科教育振興法」「100年間のカタログ」「銅板カタログ」にふれられているのもきわめて興味深い。
▼次である。
(2) あの有名実験の開発物語がビジュアルに読める!!
この本は手に取ればすぐわかる。ともかくビジュアルできれいだ!!
次々と一度はやったことのあるあの有名実験の開発物語が楽しく読める。
「ゼネコン」
「ビースピ」
「虹ビーズ」等々
これらの開発物語の続編に挑戦してみたくなるというものだ。
最後に
(3) ナリカに遊びに行きたくなる本!!
この本の最後の方にとてもうれしいページがあった。
「ナリカ本社は 外神田5丁目にあります」(p92)である。それはナリカからのwelcomeメッセージに読める。
「近く来たら遊びにおいで!!」と。
これまでにもずいぶんお世話になってきた。
ぶらりと立ち寄って「理科」を楽しむのもOK!!実際にものにふれることもできる!!
「【理科の部屋】オフ常設会場」「記念オフ会場」として利用させてもらってきた。深謝!!
今度はいつ遊びに行かせてもらおうかな。o(^o^)o ワクワク
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