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大賀ハス「あこがれの4日間」五日目は?(゜_。)?(。_゜)?

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▼「あこがれの4日間」の五日目?(゜_。)?(。_゜)?
 「4日間」と言いながら五日目とはなんとも不思議な話である。不思議ではあるが「事実」であるから仕方ない。
 「事実」を記録するところから、「科学」ははじまる!!

 四日目の一昨日(2017/06/26)のある段階で、大賀ハス第1号花の開閉のシステムはフリーズしてしまったようである。
▼朝から同じ状態がつづき体勢に変化はなかった。
 花托は益々緑を増しているように見えた。
 花びらに変化が出ていた。黒いシミのようものが目立つ!!それは時間が経つにつれてひどくなっていくようだった。病気だろうか?
 昼からなって、やっと2枚目の花びらが落ちた。(1枚目は三日に落ちていた)
 これを契機にいっきょに事態は急展開するかと思ったが、そうではなかった。体勢に大きな変化のないまま夕方をむかえてしまった。
▼どうなっているだろう?(゜_。)?(。_゜)?
こんなのを観察するのははじめてということではなかった。たしかに「五日目」を観察したこともある。しかし、「五日目」には、花びら・雄しべは落ちたと記憶する。やっぱりこいつは「かわりだね」だ!!
 「かわりだね」はいつも理解を深めさせてくれる。
 大賀ハスの花の開閉システム(「からくり」)を深く理解するためのヒントを与えてくれているのにちがいない。

 何が起こっているのだろう?

 いつもと違うことはなんだろう?
・「水栽培」池であることは関係しているだろうか?
・天気の不順の影響は?
・大賀ハスの「体内時計」を動かしているものは?
・壊れた開閉システムは修復不可能なのか?
・より具体的な開閉システムの機構は?
・受粉、受精と関係しているだろうか?
▼次々と生まれる「ふしぎ!?」をあげればきりがない。
「五日目」はもう荷風は吹いていないのか、近くにいた「カナブン」(またまた「カナブン」(^^ゞポリポリ、三日目に登場したものとはあきらかにちがう。) は、葉を食べるのに夢中だった。けっして花には近づこうとはしなかった。

 今のところ花芽は6号まで出ている。後、最低5つの「あこがれの4日間」を観察できる。
 この謎解きはどこまで進むだろう。o(^o^)o ワクワク

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大賀ハス「あこがれの4日間」三日目・四日目は!?

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▼大賀ハス「あこがれの4日間」!!
 その「4日間」はまるで人生の「幼年」「青年」「壮年」「老年」と重なるようであった。
 四日間の開閉を繰り返し、花としての役割を終える。
▼それで言うと、一昨日(2017/06/25)は第1号大賀ハスの「壮年」期であった。
 あいにくの雨だった。花びらは一枚だけ葉の上に落ちていた。
 それでも早朝より開きはじめた。雌しべの柱頭は黒ずみ、花托はすっかり緑色になっていた。
▼その花に虫がよってきた。
 甲虫だ!!名前はたしかではないが、「カナブン」と呼んでおこう。明らかに二日目に登場した虫とはちがう。
 どうしてだろう?
 花から「拡散」している物質が変わったのだろうか?
 虫たちの好みの問題なんだろうか?
 「カナブン」の行動をよく見ていると葯にくらいつき「花粉」を食べているようにも見られた。
 はたして何をしているだろう?

 夕方には再び雨がふりだした。雨の中、花は半開きのまま夜をむかえた。

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▼昨日(2017/06/26)それは大賀ハスの「老年」期だった。これまでの観察から、この日は次々と花びら・雄しべ落としていくと予想していた。
 雨はあがっていた。
 この日になってハエかアブのようなものが寄ってきた。
 花托の上に乗っかり雌しべをなめるようなしぐさをしていた。一昨日の「カナブン」と目的がちがっていたのだろうか?
 「ふしぎ!?」だ!!
 昼になっても花びらは一枚も落ちない!!
 もちろ雄しべも一本も!!

 なぜなんだ?
 「あこがれの4日間」なんて勝手に人間がきめたこと!!
 大賀ハスには大賀ハスの事情があるのだろ。

 では、その「事情」とは何 ?

 徹底した観察は必ず次なる「ふしぎ!?」を生む!!それが面白い!!
 
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【Web更新06/25】17-26 【大賀ハス観察日記】等 更新!!

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南天の花卵黄のごときかな 17/06/23@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】17-26
週末定例更新のお知らせ
 2017年も前半がまもなく終わる。この半年もなんとか継続できたことがある。
 それは、「一日一エントリーのblogを書く」ことである。これを毎日の日課にしてまもなく10年になる。
 これと連動するかたちで一週間に一度のWeb更新を行っているので、その方も今年26回目の更新ということになる。どこまで継続できるか、それは私にもわからない。可能な限り…!!

◆表紙画像集2017 更新 南天の花
 南天がこんなきれいな花をつけると気づいたはそんな古い話ではない。
 梅雨晴の青空に、卵が割れ卵黄が飛び出してきたよう花はみごとなものだった。

◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 今年も「あこがれの4日間」と出会うことができた。アリガタイ!!
 今日は第1号の4日目である。
 今年も第6号の花芽まで確認ができている。o(^o^)o ワクワク

◆新・「自由研究」のすすめ 更新!!
 「自由研究」の「不易流行」を追う。それが次なるターゲットであった。
 ここでも鍵になるのがWebだと思っていた。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 7月オンライン「寅の日」のテーマも「自由研究」と関連して
 ・寅彦と「研究」
 である。どんなヒントを寅彦が教えてくれるだろう。愉しみである。

 あらたな一週間がはじまっている。
 さあ、今週はどこまで…


 

 
 

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大賀ハス「あこがれの4日間」二日目は!!

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「荷風千里」
なんともいい言葉だ!!阪本祐二先生の言葉である。我が家の大賀ハスのルーツだ。
 阪本先生は蓮の華を次のように語っておられた。

 …ひとたび暁暗に咲き出るハスの花の群れをみるとき、ただ単なる自然物としてのハスの花の形や感触でなく、ハスのもつ、長い人間の文化の凝結が、この花の感覚的な美しさを通じて、日本人の心に七彩の綾なす光として、せまってくるものである。(『ものと人間の文化史21 蓮 』阪本祐二著 法政大学出版局「はじめに」より

▼「荷風千里」の言葉がもっとも似合うのが、「あこがれの4日間」の二日目である。
 蓮根の植え替えから9週目でもあった。
 二日目も早起きだった。
 8時頃にはピークに達するまで開いていた。
▼「荷風千里」をもっともよく知っているのは虫たちかも知れない。
 7時半すぎには「荷風」を感じとり虫があつまりはじめた。次から次へと違う種類の虫が集まる。
 雄しべなかに潜り込み花粉まみれになる。
 そして雌しべに…。
 「荷風」の正体は何だろう?
 なんという分子なんだろう?
 「荷風」の最長拡散距離は?
 次々と「ふしぎ!?」は生まれる。
▼第1号の雌しべは8つだ。柱頭の先端は光っている。花粉がつきやすくなっているのだろう。
 花托は最初は全体に黄色く輝いていたが、やがて周辺部から少しずつ緑がかってきた。
 どんな化学変化が起こっているのだろう?
 10時過ぎたら閉じ始め、12時すぎたらほぼ閉じ終わっていた。
 夕方にはすっかり早朝のかたちに復元していた。

 三日目の朝は雨、それでも律儀に「あこがれの4日間」三日目がはじまっていた!!

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大賀ハス「あこがれの4日間」が始った!!

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▼ハスの花は基本的には4日間開閉を繰り返す。4日目には花の役割を終え花びら雄しべは落ちる。
残った果托に種子(実)ができる。
 私はいつのころからか、この4日間を「あこがれの4日間」と呼んでいた。
 大賀一郎先生が千葉県検見川の泥炭層に実をみつけて66年目、私が種子から育て始めて10年目。今年も花芽1号の「あこがれの4日間」がはじまった!!
▼大賀ハスは早起きだった。
 前日には萼が少しはがれかける。それが「あこがれの4日間」はじまりのシグナルたった。
 5時過ぎたら変化がはじまった。
 時間はきわめて正確だった。それはまるで「目覚まし時計」が埋め込まれているように。
 開花の時のさまは「ポッンと音がする」という都市伝説があるぐらい瞬時であった。でも一度それを実際に観察してみるとそんなことはないとすぐわかる。それよりももっともっと巧妙で不思議だった。
 どんなカラクリになっているのかそれが知りたい!!
 私は最後まで花托にフタをするような花びらにある白い筋のようなものそれが謎解きの鍵をにぎると勝手に仮説を立てている。
▼「水栽培池」の花芽だけに少し小ぶりである。花茎も細い。
 しかし、やっぱり開花して雄しべ、花托(雌しべ)が見えてくると感動である!!
 8時~10時ごろに最大に開く。
 思わず花を近づける!! あの香りだ!!
 残念ながら昨日は虫たちは来なかった。
▼第1日目はチューリップのようなかたちまで開花する。11時頃になると閉じ始めた。
 閉じるときのカラクリも不思議だ。
 夕方になるとほぼもとのかたちにもどった。

 今朝、もうすでに「あこがれの4日間」二日目がはじまった。

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大賀ハス「あこがれの4日間」が始った!!

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▼ハスの花は基本的には4日間開閉を繰り返す。4日目には花の役割を終え花びら雄しべは落ちる。
残った果托に種子(実)ができる。
 私はいつのころからか、この4日間を「あこがれの4日間」と呼んでいた。
 大賀一郎先生が千葉県検見川の泥炭層に実をみつけて66年目、私が種子から育て始めて10年目。今年も花芽1号の「あこがれの4日間」がはじまった!!
▼大賀ハスは早起きだった。
 前日には萼が少しはがれかける。それが「あこがれの4日間」はじまりのシグナルたった。
 5時過ぎたら変化がはじまった。
 時間はきわめて正確だった。それはまるで「目覚まし時計」が埋め込まれているように。
 開花の時のさまは「ポッンと音がする」という都市伝説があるぐらい瞬時であった。でも一度それを実際に観察してみるとそんなことはないとすぐわかる。それよりももっともっと巧妙で不思議だった。
 どんなカラクリになっているのかそれが知りたい!!
 私は最後まで花托にフタをするような花びらにある白い筋のようなものそれが謎解きの鍵をにぎると勝手に仮説を立てている。
▼「水栽培池」の花芽だけに少し小ぶりである。花茎も細い。
 しかし、やっぱり開花して雄しべ、花托(雌しべ)が見えてくると感動である!!
 8時~10時ごろに最大に開く。
 思わず花を近づける!! あの香りだ!!
 残念ながら昨日は虫たちは来なかった。
▼第1日目はチューリップのようなかたちまで開花する。11時頃になると閉じ始めた。
 閉じるときのカラクリも不思議だ。
 夕方になるとほぼもとのかたちにもどった。

 今朝、もうすでに「あこがれの4日間」二日目がはじまった。

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新・「自由研究」のすすめ試論(130)

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▼久しぶりのまとまった雨は、生きものたちの季節を大きく前に進めたようだ。
 大賀ハス花芽1号の苞(萼がく)がはがれかけた。さあ、いよいよその日が近いようだ!!
 最高5匹までいたコガネグモがいったん姿を消していた。昨日の朝、あらたな場所に一匹登場した。
 夕方には、大賀ハス観察池Bに花芽4号が顔をだしているのに気づいた。
▼再び「自由研究」の不易流行を追うことをはじめる。
・「自由研究」の「不易」とは?
・「自由研究」の「流行」とは?
 現役を遠ざかりつつあるポンコツには即答しかねる問いである。
 少しずつ少しずつ ゆっくり 急ごう!!
 たしかにわかっていることがある。

ホンモノの「流行」は、「不易」を内包する!!
ホンモノの「不易」は、「流行」を創造する!!

ということだ。
▼「流行」から行こう。
 今どきの「自由研究」では、インターネット、Webの存在は無視できない。
・「自由研究」とインターネットの関係  その現況は?
・「これから」に向けての可能性は?
・「これから」の課題は?

▼ここからはあくまで私の勝手な体験的持論である。
・基本的に「研究」とインターネットは相性がいい!! 
・学術的利用こそインターネット本来のあり方である。
・「研究」の方法にプロとアマチュアの大きなちがいはない。
・「研究」の作法についても同様である。

ナラバ…

(つづく) 

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【お薦め本】『地球は本当に丸いのか?』(武田康男著 草思社)

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▼昨日、「ある一文」に出会うことによって2年前の夏に見た「富士山5合目からの日の出」の感動を思い出していた。
 それは『武田康男先生と行く 空の不思議「富士五合目」ツアー』の二日目のことだった。このツアーでは最高の「雲見」「宇宙見物」ができた。今も見たものの数々が鮮明に蘇ってくる!!
 その日の朝の行動開始は早かった。想像以上に寒かった。しかし、そんなことはいっさい苦にならなかった。
 待ちに待ってあの瞬間を見たのだから。感動であった!!

 「ある一文」を読んで今さらであるがトンデモナイ勘違いに気づいた。

▼その「ある一文」が載っているのが今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『地球は本当に丸いのか?~身近に見つかる9つの証拠~』(武田康男著 草思社 2017.6.22)

 
その文とはこうだ。

「富士山五合目からの日の出」
標高2300mの富士山五合目から見た日の出です。この標高になると、見かけの地平線を見下ろす角度は1.4度程度になりますが、これほど地平線を見下ろす経験はあまりありません。地平線が霞んでよくわからないこともあり、見ている人たちは空のオレンジ色の部分から太陽が出ると思って待っていたようです。予想外に下から太陽が顔を出して驚いていました。(同書 p27 より)

 
 私はこの文を読んで、このとき「下手な鉄砲」方式で撮りまくった写真をもう一度見直してみた。確かに「地平線」から太陽が顔を出していた。
▼私はこの本を予約注文しておいて手に入れた。表紙を見て面白そうに思えたからである。
 届くなりいっきょに読んでしまった!!やっぱり面白さは想像以上だった。書き始めたら話はいくらでも拡散してしまいそうなので例によってお薦めポイント3つをあげておく。

(1) アタリマエを「科学する」ことの面白さを教えてくれている!! 

(2) 美しい貴重な写真とわかりやすいイラスト!!

(3) 自分でも「地球は丸い」証拠をみつけたくなる!!


ひとつずついこう。
(1) アタリマエを「科学する」ことの面白さを教えてくれている!! 
 「地球は丸い」このアタリマエ!!
 「ではその証拠をあげよ」と言われて咄嗟に出てくるのはせいぜい2つ3つだ。そんなとても9つもあげることはできない。それにあげた2つ3つにしても詳しく問われるあやしい。
 アタリマエすぎるほどアタリマエのことはそんなものなのかも知れない。しかし、この本はちがっていた!!
 アタリマエをアタリマエと流さず、きっちりと具体的に「科学」していた。
 「科学する」ことの面白さを教えてくれていた。
 たとえばこうだ。
 「高いところにあがれば遠くまで見える」これだってアタリマエのこと考えている。「ではどのぐらい遠くまで?」とさらに問われれば答えることできない。
 この本ではこの問いに対して具体的数値をあげてくれていた。
「さまざまな高さからの水平線・地平線までの距離」(同書p11より)
 その計算方法についても巻末コラム「水平線までの距離を計算する」(同書p62)で説明してくれている。
 うっとうしいはずの数式が面白く感じてくるから不思議である。
 アタリマエの「科学」に納得し・感動するのである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

 著者自身の言葉を借りよう。

 「地球は丸い」という、当たり前なのに実感できないことを、私が撮影した写真や図などを用いて、できるだけわかりやすく解き明かしたつもりです。身近でわかりやすい現象や、ちょつとおもしろい現象を題材として扱いました。(同書「はじめに」p3より)
   ▼次にいこう。 (2) 美しい貴重な写真とわかりやすいイラスト!!  空の写真家・武田康男さんがこれまで撮りためてきた写真は膨大である。これまでもずいぶんそれを楽しませてもらってきた。深謝。  もちろん量が膨大なだけではない。武田さんでなければ撮れていない貴重な画像を蓄積されているのである。 地球上どこでも「ねらったもの」が撮れるのであれば瞬時に駆けつける!!  今回も世界各地(南極等、飛行機からも含む)で撮った美しい貴重な写真が満載だ。  さらに今回はイラスト(図)がとてもたくさん使われている。それがとてもわかりやすいのだ。言葉だけではなかなか理解できないところをうまく図解されている。武田さんの説明はいつもほんとうにわかりやすい。  さすがだ!!

 最後に
(3) 自分でも「地球は丸い」証拠をみつけたくなる!!
 この本を読めば、きっと「では私も…」という気持ちになるだろう。
 ひょっとしたら、自分が撮ってきた写真のなかに「地球は丸い」証拠写真を発見できるかも知れない。
 巻末コラム「地球の大きさを測る」(p60)は夏休み「自由研究」のヒントになるかも知れない。

 この夏、山、海にでかけ前にぜひ読んでおきたい一冊だ!!


 

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【お薦め本】『地球は本当に丸いのか?』(武田康男著 草思社)

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▼昨日、「ある一文」に出会うことによって2年前の夏に見た「富士山5合目からの日の出」の感動を思い出していた。
 それは『武田康男先生と行く 空の不思議「富士五合目」ツアー』の二日目のことだった。このツアーでは最高の「雲見」「宇宙見物」ができた。今も見たものの数々が鮮明に蘇ってくる!!
 その日の朝の行動開始は早かった。想像以上に寒かった。しかし、そんなことはいっさい苦にならなかった。
 待ちに待ってあの瞬間を見たのだから。感動であった!!

 「ある一文」を読んで今さらであるがトンデモナイ勘違いに気づいた。

▼その「ある一文」が載っているのが今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『地球は本当に丸いのか?~身近に見つかる9つの証拠~』(武田康男著 草思社 2017.6.22)

 
その文とはこうだ。

「富士山五合目からの日の出」
標高2300mの富士山五合目から見た日の出です。この標高になると、見かけの地平線を見下ろす角度は1.4度程度になりますが、これほど地平線を見下ろす経験はあまりありません。地平線が霞んでよくわからないこともあり、見ている人たちは空のオレンジ色の部分から太陽が出ると思って待っていたようです。予想外に下から太陽が顔を出して驚いていました。(同書 p27 より)

 
 私はこの文を読んで、このとき「下手な鉄砲」方式で撮りまくった写真をもう一度見直してみた。確かに「地平線」から太陽が顔を出していた。
▼私はこの本を予約注文しておいて手に入れた。表紙を見て面白そうに思えたからである。
 届くなりいっきょに読んでしまった!!やっぱり面白さは想像以上だった。書き始めたら話はいくらでも拡散してしまいそうなので例によってお薦めポイント3つをあげておく。

(1) アタリマエを「科学する」ことの面白さを教えてくれている!! 

(2) 美しい貴重な写真とわかりやすいイラスト!!

(3) 自分でも「地球は丸い」証拠をみつけたくなる!!


ひとつずついこう。
(1) アタリマエを「科学する」ことの面白さを教えてくれている!! 
 「地球は丸い」このアタリマエ!!
 「ではその証拠をあげよ」と言われて咄嗟に出てくるのはせいぜい2つ3つだ。そんなとても9つもあげることはできない。それにあげた2つ3つにしても詳しく問われるあやしい。
 アタリマエすぎるほどアタリマエのことはそんなものなのかも知れない。しかし、この本はちがっていた!!
 アタリマエをアタリマエと流さず、きっちりと具体的に「科学」していた。
 「科学する」ことの面白さを教えてくれていた。
 たとえばこうだ。
 「高いところにあがれば遠くまで見える」これだってアタリマエのこと考えている。「ではどのぐらい遠くまで?」とさらに問われれば答えることできない。
 この本ではこの問いに対して具体的数値をあげてくれていた。
「さまざまな高さからの水平線・地平線までの距離」(同書p11より)
 その計算方法についても巻末コラム「水平線までの距離を計算する」(同書p62)で説明してくれている。
 うっとうしいはずの数式が面白く感じてくるから不思議である。
 アタリマエの「科学」に納得し・感動するのである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

 著者自身の言葉を借りよう。

 「地球は丸い」という、当たり前なのに実感できないことを、私が撮影した写真や図などを用いて、できるだけわかりやすく解き明かしたつもりです。身近でわかりやすい現象や、ちょつとおもしろい現象を題材として扱いました。(同書「はじめに」p3より)
   ▼次に行こう。 (2) 美しい貴重な写真とわかりやすいイラスト!!  空の写真家・武田康男さんがこれまで撮りためてきた写真は膨大である。これまでもずいぶんそれを楽しませてもらってきた。深謝。  もちろん量が膨大なだけではない。武田さんでなければ撮れていない貴重な画像を蓄積されているのである。 地球上であればどこでも「ねらったもの」が撮れるのであれば瞬時に駆けつける!!  今回も世界各地(南極、飛行機からも含む)で撮った美しい貴重な写真が満載だ。  さらに今回はイラスト(図)がとてもたくさん使われている。それがとてもわかりやすいのだ。言葉だけではなかなか理解できないところをうまく図解されている。武田さんの説明はいつもほんとうにわかりやすい。さすがだ!!

 最後に
(3) 自分でも「地球は丸い」証拠をみつけたくなる!!
 この本を読めば、きっと「では私も…」という気持ちになるだろう。
 ひょっとしたら、自分が撮ってきた写真のなかに「地球は丸い」証拠写真を発見できるかも知れない。
 巻末コラム「地球の大きさを測る」(p60)は夏休み「自由研究」のヒントになるかも知れない。

 この夏、山、海にでかけ前にぜひ読んでおきたい一冊だ!!


 

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2017年7月のオンライン「寅の日」は #traday

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いつも「ふしぎ!?」は突然やって来る!!
 大賀ハス花芽1号はどんどん膨らんでいく。花芽2号もたくましく直立しはじめた。いずれも「水栽培池」でのことだ。ふりかえったそのときだった!!正式な「大賀ハス観察池」に待望の花芽3号が…\(^O^)/
 一日に何回も観察しているはずなのに気づかなかった。

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 もうひとつの「ふしぎ!?」は夕方にやってきた。玄関の植木鉢をのけたそこにあいつがいた!!
 36号コウガイビルだ!!
 とりあえずはわずかな水とともにナイロン袋のなかに入れた。

 大賀ハス、コウガイビルの私の「研究」は今年の夏どこまで…?

▼2017年7月のオンライン「寅の日」の計画を考える時期が来ていた。
 まず7月のテーマである。
 ちょうど今、新・「自由研究」のすすめ試論を展開しているところである。それと関連して「研究」について科学者・寺田寅彦はどう語っていたかをみていきたい。
 題して 
 【7月のテーマ】 寅彦と「研究」 

 7月は3回ある。

■2017年7月オンライン「寅の日」

◆第164回オンライン「寅の日」 …7/02(日)
◆第165回オンライン「寅の日」 …7/14(金)
◆第166回オンライン「寅の日」 …7/26(水)

「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
 

 あの有名なコトバが象徴するように、寅彦はいつも若き人に不思議の「研究」を呼びかけていた。
 そんな視点で見ると多くの随筆がそれに該当しそうな気になって迷う。
 まず、晩年に書いたもの2作品「疑問と空想」「科学に志す人へ」を選んでみた。
  次に少し立場をかえて、教師に向けて書かれたものをひとつ選んでみた。
  「研究的態度の養成」である。

■2017年7月オンライン「寅の日」

◆第164回オンライン「寅の日」 …7/02(日) 「疑問と空想」(青空文庫より)

◆第165回オンライン「寅の日」 …7/14(金) 「科学に志す人へ」(青空文庫より)

◆第166回オンライン「寅の日」 …7/26(水) 「研究的態度の養成」(青空文庫より)

▼いずれからも寅彦の「研究」に対する考えを学べそうで楽しみである。
 寅彦の時代に比べれば時代状況は大きく変わっている。
 ナラバ 「研究」の環境条件はどうだろう?
 科学「研究」の不易流行とは?
 そんなこと考えながら読みすすめたい。

 あなたの文脈のなかではどうだろう?
 ひとりでも多くの人の感想・意見を聞いてみたいものだ。
 よろしくお願いします。 <(_ _)>

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本日(2017/06/20)、第163回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼「雲見」定点から見た空に雲はなかった。ほんとうに「梅雨入り」しているのかと疑うような天気が続く。
でも「天気図」「高層天気図」を見ているといよいよという感じだ。
 それにしても「雲見」はやっぱり面白い!!
 いくつかの観測「定点」をきめているが、やっぱりアメダス「定点」は特別の意味をもつ。
 なんと言っても多くの「記録」されたデータつきだ!!
▼本日(2017/06/20)は、その「雲見」の達人でもあった寅彦を読む日だった。
第163回オンライン「寅の日」である。
 2ヶ月にわたって追ってきたテーマ
 「寺田物理学」って!?
 の最終回である。読むのは「物質群として見た動物群」だ。

◆本日(2017/06/20)、第163回オンライン「寅の日」!!#traday

●「物質群として見た動物群」(青空文庫より)

▼いきなりこうはじまった。

せんだって、駿河湾(するがわん)北端に近い漁場における鰺(あじ)の漁獲高と伊豆(いず)付近の地震の頻度(ひんど)との間にある関係があるらしいということについて簡単な調査の結果を発表したことがあった。

これに類する具体例を次から次とあげる。
そしてこう語る。

いわゆる「大数」の要素の集団で個々の個性は「充分複雑に」多種多様であって、いわゆる「偶然」の条件が成立するからである。

 当時としてはずいぶん唐突な提案であったのだろう。
 私はこの文を読んだとき、すぐさま「ビッグデータ」という言葉を思い出した。
 「ビックデータ」社会と言われる今日であれば、次の愚痴も生まれなかっただろうか?

 「生物の事は物理ではわからぬ」という経典的信条のために、こういう研究がいつもいつも異端視されやすいのは誠に遺憾なことである。

▼最後の一文も示唆的である。

科学の進歩を妨げるものは素人(しろうと)の無理解ではなくて、いつでも科学者自身の科学そのものの使命と本質とに対する認識の不足である。深くかんがみなければならない次第である。

これにていったん 「寺田物理学」って!? をテーマにした回は終わる。
今回2ヶ月にわたる読みでわかったこと、いや感じたことをメモ書きしておく。

(1) 「寺田物理学」は、面白い!!

(2) 「寺田物理学」は、今なお、というより今こそ有効である!!
   (コンピュータ、複雑系科学)

(3) 「寺田物理学」は、自然をゆたかにとらえるためのヒントがいっぱいだ!! 

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本日(2017/06/20)、第163回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼「雲見」定点から見た空に雲はなかった。ほんとうに「梅雨入り」しているのかと疑うような天気が続く。
でも「天気図」「高層天気図」を見ているといよいよという感じだ。
 それにしても「雲見」はやっぱり面白い!!
 いくつかの観測「定点」をきめているが、やっぱりアメダス「定点」は特別の意味をもつ。
 なんと言っても多くの「記録」されたデータつきだ!!
▼本日(2017/06/20)は、その「雲見」の達人でもあった寅彦を読む日だった。
第163回オンライン「寅の日」である。
 2ヶ月にわたって追ってきたテーマ
 「寺田物理学」って!?
 の最終回である。読むのは「物質群として見た動物群」だ。

◆本日(2017/06/20)、第163回オンライン「寅の日」!!#traday

●「物質群として見た動物群」(青空文庫より)

▼いきなりこうはじまった。

せんだって、駿河湾(するがわん)北端に近い漁場における鰺(あじ)の漁獲高と伊豆(いず)付近の地震の頻度(ひんど)との間にある関係があるらしいということについて簡単な調査の結果を発表したことがあった。

これに類する具体例を次から次とあげる。
そしてこう語る。

いわゆる「大数」の要素の集団で個々の個性は「充分複雑に」多種多様であって、いわゆる「偶然」の条件が成立するからである。

 当時としてはずいぶん唐突な提案であったのだろう。
 私はこの文を読んだとき、すぐさま「ビッグデータ」という言葉を思い出した。
 「ビックデータ」社会と言われる今日であれば、次の愚痴も生まれなかっただろうか?

 「生物の事は物理ではわからぬ」という経典的信条のために、こういう研究がいつもいつも異端視されやすいのは誠に遺憾なことである。

▼最後の一文も示唆的である。

科学の進歩を妨げるものは素人(しろうと)の無理解ではなくて、いつでも科学者自身の科学そのものの使命と本質とに対する認識の不足である。深くかんがみなければならない次第である。

これにていったん 「寺田物理学」って!? をテーマにした回は終わる。
今回2ヶ月にわたる読みでわかったこと、いや感じたことをメモ書きしておく。

(1) 「寺田物理学」は、面白い!!

(2) 「寺田物理学」は、今なお、というより今こそ有効である!!
   (コンピュータ、複雑系科学)

(3) 「寺田物理学」は、自然をゆたかにとらえるためのヒントがいっぱいだ!! 

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【Web更新06/18】17-25 新・「自由研究」のすすめ試論等 更新!!

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紫陽花の色かわり花宇宙かな 17/06/16撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】17-25
週末定例更新お知らせ
 早くも6月下旬だ。2017年も折り返し点近くだ。
 なんともはやい!!私の時間は加速度を増しているように感じてしかたがない。
 折り返し点を前に、今一度今年の抱負をふり返ってみる。
(1)共愉(conviviality コンヴィヴィアリティ)
(2)挑戦(challenge チャレンジ)
(3)簡素(simple シンプル)

◆表紙画像集2017 更新 紫陽花
 玄関近くに紫陽花の花が咲き始めていた。色が日々変わっていくようだ。
「ダンスパーティ」という名がついているという。いかにも…
 しかし、私はなにかそこに球状星団の「宇宙」を見たような気がした。

◆新・「自由研究」のすすめ試論 更新!!
 「自由研究」アカソナヤ方式に少しこだわってみた。次はネット時代の今日、どんな「自由研究」の可能性があるだろう?それを追ってみたいと思っている。「

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 もっとも身近なところのコガネグモが姿を消した。ところが、週末の草刈りでは思わぬところでいくつかのコガネグモを見た。やっぱり私の身近だけではなかったのだ。
 例年の場所に再登場してくれることはあるだろうか?

◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 浮葉に突き刺さっていた花芽2号が、昨日の午後刺さった穴からはずれた。それまで曲がっていた花茎が急にまっすぐになって伸び出した。「植物は動かない」というアタリマエ疑ってみたくなる!!

 名づけて「CCS作戦」 さてどこまで…

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新・「自由研究」のすすめ試論(129)

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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから8週目だった。
「水栽培」池の花芽1号は大きく膨らんできたが、<予想>に反して「あこがれの4日間」には至らなかった。花芽2号の方は、あいかわらず浮葉に刺さったままである。花茎は大きく曲がってきている。
 正式な3つの観察池の方は立葉がいくつもみられるようになったが、いまだどこにも花芽は見られない。
 次なる一週間の展開が楽しみである。
「自由研究」アカソナキヤ方式最後を続けよう。
 最後は<ヤ>だ!!

ッパリ そうだったか!!となれば、これは大発見だ。

 自分で仮説を立てて<予想>した通りなればうれしい\(^O^)/
 でもほとんどの場合がその通りにはならない。だからと言って「研究」は失敗ではない!!
 そもそも「研究」には失敗・成功なんてないのかも知れない。
▼「研究」のいちばんのキモは

・あらたな「ふしぎ!?」にツナガルか?

である。
 そして、どこまで根気よくあきらめず「アカソナキヤ」を繰り返すことができるかだ。
 私の「ふしぎ!?」にどこまでこだわり、「ふしぎ!?」をどこまで保留できるかが鍵だ。
▼「アカソナキヤ」方式は「自由研究」だけでなく、いろんなところで応用できそうな気がする。
学問・研究のすすめ方の「基本形」なのかも知れない。

ここでちょっと大げさに言ってみたくなった。

新・「自由研究」のすすめの究極は現代版「新・学問のすすめ」である!!

(つづく)

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新・「自由研究」のすすめ試論(128)

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大賀ハス花芽2号は衝撃のデビューだった!!
 それは第1号と同様「水栽培」観察池で起きた。最初にこれを見たとき何がどうなっているのかわからなかった。
 近づきじっくり観察してみてわかった。
 花芽(花茎)が、覆った浮葉を押し上げ、さらには葉を貫いているのだ!!なんという生命力!!
 はたしてこの後、どんな展開を見せてくれるのだろう。
 「あこがれの4日間」はいつごろやってくるのだろう? 
 <予想>してみるのはとても楽しい作業である。
▼「自由研究」アカソナキヤ方式を続けよう。次は<ソ>だ。

 ウイエバ そのこと教科書に、本に、Webにあったような。

 研究テーマになりそうな私の「ふしぎ!?」をみつけたらそれについて少しくわしく調べて見よう。
・理科の教科書に関連しそうなことは出ていないだろうか?
・図書館で読んだ本にその謎解きに関連したことは出ていなかっただろうか?
・私の「ふしぎ!?」 同じ「ふしぎ!?」を研究した例はないだろうか?
・Webで検索してみよう!!
 今年は、ここのところを後ほど詳しく考えてみたい。

▼次は<ナ>だ。

ントナク でいい。その「ふしぎ!?」に予想をたててみよう。

 <予想>をたてると言うことは、自然に問いかけることなんだ。
 最初はナントナクでいい!!
 「こうなるのでは…」と思って観察すれば、当たってもはずれててもうんと楽しくなってくる。

▼次は<キ>だ。

ットコウナルハズ の私の仮説をたててみよう。

 ナントナクの<予想>を繰り返していると、なにか自然の「ルール」のようなものが見えてくるんだ。
そうなってきたら、自分で「キットコウナルハズ」という「ルール」をつくってみるんだ。
 その作業を「仮説」を立てるというんだ。
 それが実験観察をするときの方法なんだ。プロの科学者も必ずやっていること!!

(つづく)
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新・「自由研究」のすすめ試論(127)

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▼「ゴミグモ」だ!!
 なんともダイレクトな名前だ。名前のとおりネットの中央に食べかす、脱皮あと等のゴミを縦に並べて堆積させている。そのゴミのなかに本人は居るという。しばらく目を凝らして観察してみるがなかなか確認できない。
 他のネットでも確認してみるがなかなか難しい。(^^ゞポリポリ
 アタリマエかも知れないが、ゴミの堆積方向はどのネットでも同様に縦(重力方向)だ!!
 
 今度はコガネグモを見てみる。大きなものも小さなものもみんな決まって下を向いて待機していた!!
 アタリマエだけどやっぱり「ふしぎ!?」だ。
 
 宇宙空間(無重力)でクモはネットをつくることができるか? 

 そんな仮想実験がしてみたくなった。
 アタリマエを「科学」するのは面白い!!

「自由研究」アカソナキヤ方式を続けよう。
「アカソナキヤ」の呪文・暗号を次のように説明していた。(うれしかったのは「アカソナキヤ」でググってみると一発で提案したときのblogが出てきた(^^)V)

 タリマエ を当たり前として流さずに
 ンガエテミルト けっこう「ふしぎ!?」なことはいっぱいある。 
 ウイエバ そのこと教科書に、本に、Webにあったような。
ントナク でいい。その「ふしぎ!?」に予想をたててみよう。
ットコウナルハズ の私の仮説をたててみよう。
ッパリ そうだったか!!となれば、これは大発見だ。

▼その詳細をしばらくつづけてみよう。

 タリマエ を当たり前として流さずに

から行こう。これはきっと「自由研究」テーマをみつけるときにヒントとなるはずだ。
 あえて難しそうなテーマをさがさなくても、身近な暮らしの中で、ふだんは気にもとめず「アタリマエ」でやり過ごしていることのなかにこそ面白いテーマがあるかも知れないのだ。
▼次は<ア>とセットで考えること

 ンガエテミルト けっこう「ふしぎ!?」なことはいっぱいある。

 先の「クモ学」を例に考えてみよう。
 クモたちは下(重力方向)をいつどのようにして知るのだろうか。
 そう言えば、団居から旅立とうとする3齢のジョロウグモの子グモたちは垂直方向に下を向いて整列していたな。
 そんなふうに考えて自分の身の回りを見渡せば「ふしぎ!?」はいっぱいある。
 
 そうしてみつけた私の「ふしぎ!?」こそ、最高の「自由研究」テーマになる可能性があるのだ!!

(つづく)

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新・「自由研究」のすすめ試論(126)

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▼最初に発芽(発根)した実生ヒガンハナはすっかり緑を失っていた。土に埋もれた小さな鱗茎(球根)の赤ちゃんだけが目立っていた。緑を失ったということは栄養の製造を終了したことを意味する。
 ならばと大きな植木鉢に植え替えを行った。
 秋にはここから「出葉」してくるだろうか? 楽しみである。

 この「実生ヒガンバナの研究」のはじまりも、「日本のヒガンバナは3倍体だから種子をつくらずに分球だけによって殖える。」の説明だけで納得できない私の「ふしぎ!?」があった。
▼「自由研究」の研究ももう少し具体的に行こう。

 「自由研究」の最大のポイントは研究テーマ選び・決定にある!!

 これは「自由研究」の不易である。
 「自由研究」の研究テーマの変遷を追っていくだけでも面白いかも知れない。
 しかし、\(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
▼私は中学校3年間の理科の授業のはじまりに私の「ふしぎ!?」を持ってくることを提案していた。

◆私の「ふしぎ!?」からはじめて「卒業論文」にいたるまでの中学校3年間「理科」全課程を構想する!!
 新・中学校「理科」を構想する(2016年版)

 「自由研究」の研究テーマ選び・決定のときにもぜひ私の「ふしぎ!?」をもってきて欲しいと思っていた。

▼それを意識しながら、現役最後に「自由研究」を説明するときに奇妙な方式を提案していた。
 名づけて、

●「アカソナキヤ」方式!!

 まるであやしい呪文だ!!
 ではその「アカソナキヤ」方式とは…

(つづく) 

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新・「自由研究」のすすめ試論(125)

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今年はじめての「シロカネイソウロウグモ」と出会った!!
 そいつは、あのコガネグモのネットに「居候」をしていた。昨日の朝、最初に見たのは「居候」の方だった。家主のコガネグモの姿は見られなかった。昼頃になってやっと登場して新規のネットを張った。
 それにしてもこの「シロカネイソロウグモ」はたくさんの「ふしぎ!?」を持ったクモだ。
・どのようにしてここにコガネグモがネットをつくっていることを知ったのだ?
・「居候」ばかりで自らネットをつくることはないのか?
・「居候」のなのにそのギンギラギンは何?
・ギンギラギンの意味は?
・「引っ越し」はするのか?するのならそれはいつ?

 「クモ学」は「自由研究」ネタの宝庫だ!!

▼「自由研究」の「研究」を続けよう。
 戦後営々と引き継がれてきた「自由研究」の思念と思われるようなものを勝手にあげてみた。
 繰り返してみる。
(1) 「自由研究」は「自由」である!!
(2) 「自由研究」は「研究」である!! 
(3) 「自由研究」は学びの楽しさを体感するものである!!
 ではこの思念はこの70年のあいだにどのように変遷していったのだろう。
「自由研究」変遷70年史
 それはポンコツ理科教師には手に負えぬ大きすぎるテーマだ。
 もっともっと等身大に考えていきたい。
 そして、自らの体験を基に語っていきたい。

 なによりも、「自由研究」の「これから」に関連して考えてみたい。

たかが「自由研究」、されど「自由研究」!!
概観してみてすぐ思いつくこと。
・社会の流れと深くリンクしている。
・パソコンの出現(記録のデジタル化)は「自由研究」を大きく変えた。
・ネットの進化は、「自由研究」を様変わりさせた。
・学問・研究のありかたとも深く関係している。

・「自由研究」の「不易流行」とは?

(つづく) 

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【Web更新06/11】17-24 新・「自由研究」のすすめ試論等 更新!!

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ときどきの空栗の花にほひけり 17/06/09撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】17-24
週末定例更新のお知らせ
 私には2つの相矛盾する持病がある。「ばっかり病」と「あれもこれも病」である。
 いちばんやっかいなのはこの2つの病が併発したときである。ひよっとしたら今がそのときかも…(^^ゞポリポリ

◆表紙画像集2017 更新 栗の花
 あの独特の匂いがし出すと「梅雨」だとわかる。自然とは律儀なものだ。
 梅雨の晴れ間の青空と栗の花の取り合わせもこの季節ならでは風物詩である。

◆新・「自由研究」のすすめ試論 更新!!
 私の「自由研究」へのこだわりもなかなか根深いものがある。この「試論」をはじめて9年!!
 今年の「試論」は少し気合いを入れて取り組んでみたいと思っている。

◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 「水栽培」池の方から顔を出した花芽1号。今週中にも「あこがれの4日間」がはじまりそうな勢いだ。
まだ第2号の気配はない。

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 5年連続してコガネグモと出会っている。それももっとも身近な場所で…アリガタイ!!
 これを生かさない手はない。いっぱい問いかけてみたい。

◆【ヒガンバナ情報2017】 更新!!
 私の「自由研究」としてはもっとも年季の入った「研究」である。
 実生ヒガンバナ、いちばん最初に発芽(発根)した種子は、緑を失いつつある。植木鉢に植え替え土をかぶせて眠らせてやろうと思う。秋に「出葉」してくれるとうれしいのだが!?


さあ、2つの病の行方は…?

  

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ファラデーラボ「地域の自然のかがく」は面白かった!!

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▼昨日(2017/06/11)はファラデーラボ第77回かがくカフェに参加させてもらった。

■第77回かがくカフェ 「地域の自然のかがく」
● テーマ   地域の自然のかがく
● 話題提供者 觜本 格さん(かがく教育研究所所長 神戸親和女子大学教授)


▼觜本さんの話はこれまで何度も聞かせてもらっていた。
 何度聞いても聞く度に「へーそういうことだったのか!!」感心し納得してしまう。
 特に今回は蓄積されてきた膨大な資料の現物を見せてもらいながらの報告だったので圧倒される思いで聞かせてもらった。
 心に残ったフレーズをピックアップさせてもらう。
・10年間にわたる中学生の研究から
・砂防ダムにたまった地層に記録された土石流の記録
・「人が踏み入れない森」から「人が楽しめる森」へ
・東細沢谷川の総合研究~わが川の環境と生い立ちを探る~
・山地の花こう岩が海岸の砂になるまで~須磨アルプスの風化・侵食・運搬・堆積の過程~             
・豊かな人のつながりが自然を育て 豊かな自然が人を育てる

 「自然環境の調査・研究はなんのために?」
 「自然をゆたかに学ぶとは?」
 等々にきわめて示唆的な実践であった。
▼ついで見せてもらったのは、私が今もっとも興味がある生徒の「自由研究」だった。
 觜本さんがこれまでに関わった「自由研究」の傑作集だった。さすがだった!!
 私などが考える生徒の「自由研究」範疇をはるかに超えていた。これは大学生の卒業研究を超えるようなものだった。もう何十年も前のものでありながら今なお斬新で今日的だった。
 「自由研究」にも「不易流行」がある!!
 これはまちがいなさそうだ。
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▼第二部は今回も盛りだくさんだった。
 ここで多くの人の「私の科学」に出会い、愉しめるのは最高だ!!
 
 次回(7/8)は何を愉しめるのだろうo(^o^)o ワクワク

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新・「自由研究」のすすめ試論(124)

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▼発芽(発根)した実生ヒガンバナ3つは順調に育っていた。緑はますますこくなっていくようだ。土にもぐり込んだ部分は少し太ってきただろうか。さて、いつ大きな植木鉢に移し替えようかな。
 2014年の秋に「種子」を採集、2015年の春に発芽(発根)に成功した分については、「出葉」していた葉もすっかり枯れていた。
 ずいぶん気長な「研究」である。
 「実生ヒガンバナの研究」は同時並行ですすめるいくつかの私の「自由研究」のなかでもいちばん年季が入ったものだった。
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▼営々と今日まで引き継がれてきた「自由研究」の思念とは!?
そこから話をつづけよう。ここからは、「我田引水」の勝手気ままな試論である。
 さらにできるだけ「理科」に特化して考えてみる。
 例によって3つだ。

(1) 「自由研究」は「自由」である!!

(2) 「自由研究」は「研究」である!! 

(3) 「自由研究」は学びの楽しさを体感するものである!!

▼なにか禅問答のようなわかったようなわからない話だ。
 悟った人間のコトバにも…、心配しなくてもそうは見えないか(^^ゞポリポリ

 少しだけ解説・蛇足を加えてみる。
(1) 「自由研究」は「自由」である!!
 なんというアタリマエ!!
 「個人の興味と能力に応じた教科の発展としての自由な学習」
 「児童生徒に任意の題材を選択させ」
 つまりはテーマ選びが「自由」であるということだ。これが「自由研究」の本質であり、魅力的なところだ。
 ところがこれが現実的にはいちばん悩ましいところでもある。

(2) 「自由研究」は「研究」である!! 
 これまたアタリマエすぎるほどアタリマエのこと!!
 「研究」であるかぎり最も大切なことは「研究」プロセスである。
 「研究的態度の養成」にこそ真のねらいがある。
 「研究」の方法を学ぶのである。一生の「たからもの」を手に入れるチャンスかも知れない。

▼私がもっとも強調したいのはこれだ。
(3) 「自由研究」は学びの楽しさを体感するものである!!
 教育課程からは名を消しながらも、今日まで営々と引き継がれてきた「自由研究」!!
 学ぶこと、「研究」することの楽しさを発見する最高の機会なんだ。
 それを多くの人が体験的に認めてきたからこそ今日まで生き残ってきたのだ。
 自分自身の目と手で自然にはたらきかけ、自然の「謎解き」に挑戦する。
 その面白さ・楽しさを体験する。それが「自由研究」!!
 「なぜ理科を学ぶのか?」
 その答えも「自由研究」のなかにあるのかも知れない。

 理科の「自由研究」にも「不易流行」がある。次はそのあたりを…

 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから、蓮根の植え替えから7週目であった。
 花芽1号の「あこがれの4日間」のはじまりはいつだろう?

(つづく)
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新・「自由研究」のすすめ試論(123)

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▼できるだけ静かに近づいたつもりだった。ところがコガネグモは何を察知したのか、「こしき」とよばれるセンターからすばやく離れた。そこには「X」文字型の白い帯が残された。「隠れ帯」というらしい。
 あれ!?「X」字型ではない一筆多い!!
 他のコガネグモを見ても必ずしも「X」字型とはかぎらない。「八」字型もあれば、「X」字がくずれかけたものもある。でもやっぱり「X」字型が基本だろうか、近くのいた幼いコガネグモの方が完全な「X」字型だった。
 
 そもそもこの「隠れ帯」って何? なんのために?

 この「ふしぎ!?」!!
 この謎解き今年はどこまで進むだろう。

▼「自由研究」のザックリとした歴史の話を続ける。
 源流はどうやら大正時代にありそうだ。
 その後、昭和に入って戦前・戦中はどうだっただろう?

 確かにわかっているところからいこう。

●1947年(昭和22)  学習指導要領一般編(試案) 

 戦後、「自由研究」は再登場する。
▼ところがわずかな時を経て

●1951年(昭和26) 学習指導要領一般編(試案)改訂版 

 では、教育課程から「自由研究」は姿を消す。
▼それ以降、教育課程になくても、「自由研究」の思念は生き残った。
 長期休業中の定番「宿題」として現在まで引き継がれている!!

ナラバ 

 その引き継がれてきた「自由研究」の思念とは!?

(つづく)
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新・「自由研究」のすすめ試論(122)

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▼大賀ハス花芽第1号は、梅雨空のもとでも「あこがれの4日間」をめざして着実に成長していた。
 ここ9年の間にいくつの「あこがれの4日間」を見てきただろう?
 まったく「未整理」のままであるが、【大賀ハス観察日記】に記録だけはしてきた。しかし、その謎解きはまだまだ続いていた。
・「あこがれの4日間」はなぜ4日間なのか?
・4日間のプログラムはどのような「からくり」で埋め込まれているのか?
・初日の開花時刻はあらかじめ決まっているのか?
・「目覚まし時計」のシステムは?
・開閉のシステムは? その「からくり」は?
等々 
 今年の観察で、どこまで謎解きは進むだろうか。あらたな「発見」はあるだろうか?
▼「自由研究」の話をつづけよう。
「自由研究」の「これから」を考えていく前にやっぱり「これまで」を大雑把にでもふり返ってみておこう。
 これもまたそもそも話からいこう。

 そもそも日本の理科教育史のなかで、「自由研究」はいつから登場したのか?

 またまた大風呂敷広げるような話だ。(^^ゞポリポリ
▼ここでもまた寺田寅彦がヒントとなりそうなことを書き残してくれていた。

◆雑感(『理科教育』昭和3年11月号)(青空文庫より)

のなかに「自由研究」という言葉をみつけた。以下のように

 小学校でも中学校でもせめて一週間に一時間でもいいから、こういう「自由研究」の時間を設けて、先生も生徒も一緒になって、何でも手近な題目を取扱い、そうして、自然が如何に分らない事だらけであるかという事、その分らない事が、熱と根気で向って行けば少しずつ少しずつ分って行く事、その少しずつ分って行く少なくも分ったような気がして行く事が如何に愉快なものであるかという事などを実習したらいいだろうと思う。先生の分らない事は大抵誰にも本当はよく分らない事である。分らない事は恥でも何でもない。分らない事を分ったような顔をするほど恥ずべき事はない。
 

なんともうれしい理科教師に向けた熱きエールではないか!!
 ところで「自由研究」であるが、寅彦がここでこのように使っているということは昭和3年以前にすでに日本理科教育史のなかに登場していたということだろう。
▼では、それはいつか?
 不勉強な人間のシロウト考えだが大正時代の自由民権運動、自由教育と深く関わっていると思うのだ。
 しかし、まだ具体的に「自由研究」という文言が
・いつ?
・どのように?
登場したかは不確かである。もう少し調べてみようと思う。

(つづく)

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本日(2017/06/08)、第162回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼大賀ハスの葉の上に落ちた雨粒はピンポン球のように跳ねた!!
 そして小さな球になって坂道をころがり中央の「水たまり」に吸い寄せられていく。そこには「吸い寄せる大きな力」が働いているようにみえる。それを繰り返してやがて「水たまり」は大きくなり自らの重力に耐えきれなくなり、葉を傾けてすべり落ちた!!
 面白い!! いくら見ていても飽きない!!
 昨日、梅雨に入ったそうだ。梅雨の私の小さな楽しみだ。
 
 こんな「つまらいなこと」にも「科学する」愉しみがあると寅彦は教えてくれた。

▼本日(2017/06/08)は、第162回オンライン「寅の日」である。
 そんな寅彦を読む日だ。6月のオンライン「寅の日」のテーマも5月に引き続いて
・「寺田物理学」って!?
である。そして今日読むのは「自然界の縞模様」である。

◆本日(2017/06/08)、第162回オンライン「寅の日」!!#traday

●「自然界の縞模様」(青空文庫より)

▼最初にここであつかう「縞模様」を定義していた。

 ここでかりに「縞模様しまもよう」と名づけたのは、空間的にある週期性をもって排列された肉眼に可視的な物質的形象を引っくるめた意味での periodic pattern の義である。

 ただし、「動的」なものはここではのぞくという。
 そうすると最初の私のハスの葉の上の「水たまり」の周期運動は除外されるということになるのか残念。
 
 話はきわめて挑発的につづく。

現在の物理的科学の領域では、その中でのきわめて辺鄙へんぴな片田舎かたいなかの一隅いちぐうに押しやられて、ほとんど顧みる人もないような種類のものであるが、それだけにまた、将来どうして重要な研究題目とならないとも限らないという可能性を伏蔵しているものである。今までに顧みられなかったわけは、単に、今までの古典的精密科学の方法を適用するのに都合がよくないため、平たく言えばちょっと歯が立たないために、やっかいなものとして敬遠され片すみに捨てられてあったもののように見受けられる。しかし、もしもこれらの問題をかみこなすに適当な「歯」すなわち「方法」が見いだされた暁には、形勢は一変してこれらの「骨董的こっとうてき」な諸現象が新生命を吹き込まれて学界の中心問題として檜舞台ひのきぶたいに押し出されないとも限らない。そういう例は従来でも決して珍しくはなかった。
 

▼さらに続けて具体例を出す。
 そのまえにこうだ!!

しかし、自然は人間の知らないいろいろな理由を知っており、持ち合わせているために、世界の万物はことごとく円や球や均質平等であることから救われるのである。

 まず最初にあげたのがあの「金平糖」の話だ。

二十余年の昔、いろいろこういう種類のことを考えていたころに、何よりもまずわが国に特有で子供の時からなじみの深い「金米糖こんぺいとう」というものの形が自分の興味を引いた。どうしてあのように角つのができるか、どうして角の数が統計的に一定になるか、この疑問を年来いだいて今日に至る間に、おりにふれてはこれによく似たいろいろの問題が次第に蓄積して来た。

なんとも愉快ではないか。
「金平糖のつの」がいつも一定になるのはどうして?
それが「寺田物理学」での大問題なのである。なんかうれしくなってくる。
 あとは次々と具体例があげられる。
 圧倒される思いで読んだ。

 最後の言葉が心に残った。

このはなはだ杜撰ずざんな空想的色彩の濃厚な漫筆が読者の中の元気で自由で有為な若い自然研究者になんらかの新題目を示唆することができれば大幸である。
 

 寅彦がこう書いてから84年が経っていた。
 今、これらの謎解きはどこまできているのだろう。ポンコツ頭の私にもわかるようになっているのだろうか。

 寅彦のこの文を読んだあとでは、雨のなかでも定位置で待機していたコガネグモの背中の模様の意味も「科学」してみたくなってきた。 

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本日(2017/06/08)、第162回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼大賀ハスの葉の上に落ちた雨粒はピンポン球のように跳ねた!!
 そして小さな球になって坂道をころがり中央の「水たまり」に吸い寄せられていく。そこには「吸い寄せる大きな力」が働いているようにみえる。それを繰り返してやがて「水たまり」は大きくなり自らの重力に耐えきれなくなり、葉を傾けてすべり落ちた!!
 面白い!! いくら見ていても飽きない!!
 昨日、梅雨に入ったそうだ。梅雨の私の小さな楽しみだ。
 
 こんな「つまらいなこと」にも「科学する」愉しみがあると寅彦は教えてくれた。

▼本日(2017/06/08)は、第162回オンライン「寅の日」である。
 そんな寅彦を読む日だ。6月のオンライン「寅の日」のテーマも5月に引き続いて
・「寺田物理学」って!?
である。そして今日読むのは「自然界の縞模様」である。

◆本日(2017/06/08)、第162回オンライン「寅の日」!!#traday

●「自然界の縞模様」(青空文庫より)

▼最初にここであつかう「縞模様」を定義していた。

 ここでかりに「縞模様しまもよう」と名づけたのは、空間的にある週期性をもって排列された肉眼に可視的な物質的形象を引っくるめた意味での periodic pattern の義である。

 ただし、「動的」なものはここではのぞくという。
 そうすると最初の私のハスの葉の上の「水たまり」の周期運動は除外されるということになるのか残念。
 
 話はきわめて挑発的につづく。

現在の物理的科学の領域では、その中でのきわめて辺鄙へんぴな片田舎かたいなかの一隅いちぐうに押しやられて、ほとんど顧みる人もないような種類のものであるが、それだけにまた、将来どうして重要な研究題目とならないとも限らないという可能性を伏蔵しているものである。今までに顧みられなかったわけは、単に、今までの古典的精密科学の方法を適用するのに都合がよくないため、平たく言えばちょっと歯が立たないために、やっかいなものとして敬遠され片すみに捨てられてあったもののように見受けられる。しかし、もしもこれらの問題をかみこなすに適当な「歯」すなわち「方法」が見いだされた暁には、形勢は一変してこれらの「骨董的こっとうてき」な諸現象が新生命を吹き込まれて学界の中心問題として檜舞台ひのきぶたいに押し出されないとも限らない。そういう例は従来でも決して珍しくはなかった。
 

▼さらに続けて具体例を出す。
 そのまえにこうだ!!

しかし、自然は人間の知らないいろいろな理由を知っており、持ち合わせているために、世界の万物はことごとく円や球や均質平等であることから救われるのである。

 まず最初にあげたのがあの「金平糖」の話だ。

二十余年の昔、いろいろこういう種類のことを考えていたころに、何よりもまずわが国に特有で子供の時からなじみの深い「金米糖こんぺいとう」というものの形が自分の興味を引いた。どうしてあのように角つのができるか、どうして角の数が統計的に一定になるか、この疑問を年来いだいて今日に至る間に、おりにふれてはこれによく似たいろいろの問題が次第に蓄積して来た。

なんとも愉快ではないか。
「金平糖のつの」がいつも一定になるのはどうして?
それが「寺田物理学」での大問題なのである。なんかうれしくなってくる。
 あとは次々と具体例があげられる。
 圧倒される思いで読んだ。

 最後の言葉が心に残った。

このはなはだ杜撰ずざんな空想的色彩の濃厚な漫筆が読者の中の元気で自由で有為な若い自然研究者になんらかの新題目を示唆することができれば大幸である。
 

 寅彦がこう書いてから84年が経っていた。
 今、これらの謎解きはどこまできているのだろう。ポンコツ頭の私にもわかるようになっているのだろうか。

 寅彦のこの文を読んだあとでは、雨のなかでも定位置で待機していたコガネグモの背中の模様の意味も「科学」してみたくなってきた。 

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新・「自由研究」のすすめ試論(121)

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▼朝のコガネグモが巨大なハグロトンボの「狩り」をしようとしていた。一昨日「発見」したコガネグモたちは、昨日も元気にその場所にいてくれた。
 ほんとアリガタイ!! ここまで身近に居てくれるといつでもゆっくりと観察できた。背からも腹からも「からだのつくり」をゆっくり見せてもらった。
 午後にはあの「スゴ技」を見せてもらった!!
▼「自由研究」についてを続けよう。
 19年も前の私の4つの小さな提案は、今となっては時代錯誤であろうか!?
 もう一度ならべてみる。

(1) 研究の成果をデジタル処理をしていく。
(2) インタラクティブな研究の可能性を追求する。
(3) 遠隔地との共同研究を実現する。
(4) Webページ上に研究発表(情報発信)をしていく。

 ネツトの時代を意識してのものであることは確かだ。ネット環境は大きく進化した。
今となってはアタリマエすぎるほどアタリマエのことだろうか?
 具現化した実践はあるのだろうか?
 「これから」も有効な部分はあるのだろうか?
▼この提案から10年たった今日、つまり2008/06/07に私はひとつのページを立ち上げていた。
 
◆「理科の自由研究」の研究  

 その最初にはこう書いていた。

 今年も「夏休みの自由研究」の季節が近づいている。 ここでは、その「理科の自由研究」そのものを「研究」する。 これまでに取り組まれた「理科の自由研究」のすぐれた作品の紹介であったり、 これからの時代の「自由研究」の可能性を探ったりすることをねらいとするページである。      多くの人との学びあいによって、次なる展開が創造されるページとしたい。                                           2008.06.07~
そのなかで、新・「自由研究」のすすめ試論を展開してきた。

▼さて、今日「自由研究」はどうなっているだろう?
 「これから」は見えてきているだろうか?

 あくまでも、自分自身も「自由研究」を楽しみながらそんなことを追求してみたい!!
 
 それが今年の「試論」の目標である。

(つづく)

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新・「自由研究」のすすめ試論(120)


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▼昨日(2017/06/05)、私はとてもうれしいものを二つもみつけた!!
 ひとつは、
 大賀ハスの花芽である!!
 なんとそれをみつけたのは、3つに分割した観察池ではなく、残りものを掘り込んでいた「水栽培」観察池であった。確かにそうだった。しっかり太い立葉の側にセットのように花芽がにょっきりと顔を出していた。
 これで今年も少なくとも一度は「あこがれの4日間」の観察ができる\(^O^)/
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▼もうひとつの「発見」は昼近くであった。
 あのコガネグモを「発見」した!!
 なんと、「発見」したその場所は、大賀ハスの花芽の場所から2mと離れないすぐそばだった。こんな偶然ってあるもんなんだ。それはまるで「観察せよ!!」と言わんばかりのところだった。
 それも一匹ではなかった。三匹も同じ場所にである!!
 食事中のものもいた。小さな小さな赤ちゃんグモも二匹いた。驚きはそれにとどまらなかった。
 ナラバ別の場所にもいるのではないかと夕方家の前の草むらをさがしてみた。
 居た!!大きくなったものが2匹、小さな赤ちゃんグモが2匹!!
 これで、昨日「発見」したコガネグモは大きくなったのは5匹、赤ちゃんコガネグモは4匹だ\(^O^)/
▼「大賀ハス」も「コガネグモ」もここ数年の私自身の「自由研究」ネタだった。
 その夏の「自由研究」が話題になる季節となっていた。

 ポンコツの繰り言をひとつ。
 私は今から20年近く前、「これから」の自由研究について小さな提言をしていた。

◆お勧めスポットとこれからの「自由研究」

▼それから20年近くの時間がたっているので、スポットの紹介等は当然「リンク切れ」になっている。

「これから」に向けた提言についてはどうだろう。

(1) 研究の成果をデジタル処理をしていく。

(2) インタラクティブな研究の可能性を追求する。

(3) 遠隔地との共同研究を実現する。

(4) Webページ上に研究発表(情報発信)をしていく。

(つづく)

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【Web更新06/04】17-23 オンライン「寅の日」等 更新!!

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雷神の燈明ごとく花石榴 17/06/02撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】17-23
週末定例更新のお知らせ
 昨夜、いつもの場所に蛍が舞い始めているのに気づいた!!
 今日は、「芒種」!!
 そんな季節なんだ。

◆表紙画像集2017 更新 花石榴
 なんともこの「朱色」はいい!!
 白や淡い色の季節にこの色は目立つ。庭の石榴の古木に花が咲き始めた。
 燈明に灯がつくようにして空を照らしていた。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 気まぐれに「オンライン「寅の日」のすすめ」を書いてみた。
 書き続けるあいだにみつけた!!
 共愉の「科学」!!
 これからの道標になりそうだ。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「可能性」とはなんとも便利で曖昧模糊としたコトバだ。
 ここで使うのがピッタリなのかも知れない。遅々として状況は進まない。
 しかし、絶対に歩みはとめない。
 ゆっくり 急ごう!!

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 最後まで団居を続けていた子グモたちもついに旅立ったようだ。
 さあ、今週はどんなクモたちに出会うだろう。o(^o^)o ワクワク

どこまでも ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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【Web更新06/04】17-23 オンライン「寅の日」等 更新!!

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雷神の燈明ごとく花石榴 17/06/02撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】17-23
週末定例更新のお知らせ
 昨夜、いつもの場所に蛍が舞い始めているのに気づいた!!
 今日は、「芒種」!!
 そんな季節なんだ。

◆表紙画像集2017 更新 花石榴
 なんともこの「朱色」はいい!!
 白や淡い色の季節にこの色は目立つ。庭の石榴の古木に花が咲き始めた。
 燈明に灯がつくようにして空を照らしていた。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 気まぐれに「オンライン「寅の日」のすすめ」を書いてみた。
 書き続けるあいだにみつけた!!
 共愉の「科学」!!
 これからの道標になりそうだ。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「可能性」とはなんとも便利で曖昧模糊としたコトバだ。
 ここで使うのがピッタリなのかも知れない。遅々として状況は進まない。
 しかし、絶対に歩みはとめない。
 ゆっくり 急ごう!!

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 最後まで団居を続けていた子グモたちもついに旅立ったようだ。
 さあ、今週はどんなクモたちに出会うだろう。o(^o^)o ワクワク

どこまでも ゆっくり ゆっくり 急ごう!!


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オンライン「寅の日」のすすめ(10)  #traday


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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから6週目であった。今年の観察池は事情あって小さな3つに分割していた。その3つとも第1ステージを終えようとしていた。水面は「浮葉」で覆い尽くされ、次なる「立葉」が出現する第2ステージに向うところだった。皮肉なことに、3つの鉢にタネ蓮根をとり、その残りの蓮根を旧観察池に掘り込んで「水栽培」(いっさい肥料は与えていない、水だけ)をしていた観察池は目を見張るような変化だ。
 日々刻々と成長していた。
 アタリマエと言えばアタリマエ!!どの植物もやっていること!!
 でもやっぱり感動デアル!!
 偉大なり「光合成」!!
どんな小さなこと、どんな「つまらないこと」にも感動する「科学」がある。 
 それを教えてくれたのもやはり寅彦の随筆だった。
 もう一度吉田先生の思い出を引用させてもらおう。

 講演の終りのところでも、またちょっと声を大きくされた。「何だか変なこというようですが、どんなつまらないことでも、つまらないといって捨ててしまわないで研究していくと、たいへん面白いことがみつかってくるものです」こういって、ちょっとはにかんだような表情をして退場された。(『数学の影絵』(吉田 洋一著 角川選書)p248より) 

 寅彦は時空を超えて、「科学」を楽しむ心を教えてくれているのである。

▼さらには、もう一度「寅の日」ネーミングのエピソードを思い出そう。

 寅彦は高嶺俊夫と親交を深めるなか面白いことをやっていたようだ。  一九二八年(昭和3年)の春ころから、高嶺と寅彦は毎週一度のペースで、二人だけの昼食会を催すことになる。 高嶺はこの日を「寅の日」、一方の寅彦は「高嶺デー」と呼んでいた。(中略)学問の話もしたが、それ以外に気楽なテーマもよく話題にのぼったという。“高等遊民”を彷彿させる二人の姿が浮かんでくる。(『寺田 寅彦 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学』(小山 慶太著 中公新書 P15より)

 ここに「寅の日」の原点がある。
 ひとりで「私の「科学」」を楽しむだけではつまらない。面白くない!!発展も期待できない!!
 それぞれの「私の「科学」」を出し合いともに学びあい、高めあうことこそもっとも面白いこと。
 それを寅彦は教えてくれている。
 
 寅彦の「科学」の究極は、共愉の「科学」である!!

▼元祖サイエンスコミュニケーター寺田寅彦に学んで、これからもできるだけ多くの人の「私の「科学」」
に直接触れて愉しみたい。
 これから、オフライン「寅の日」をいろんなことダシにして実施していきたい。
・○○回記念オフというかたちで
・寅彦の随筆をダシにして  
・「寺田物理学」ダシにして
・「ゆかりの地」探訪をダシに
・吟行として
等々

考えるだけでも愉しくなってくる。o(^o^)o ワクワク
さて、いくつ実現できるだろう。

 ここまででいったん オンライン「寅の日」のすすめ をおわりにする。
また再開するかも知れないが…。

(おわり)

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オンライン「寅の日」のすすめ(9)  #traday

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▼若いサツマノミダマシだろうか!?
 まだまだクモの名前は限られものしか知らない。6月に入って「私のクモ観察園」もにぎやかになりそうな気配だ。5/20に玄関の「卵のう」から出てきたジョロウグモの子グモたち、多くはもう旅立っていったが、まだ「団居」をする「遅れん坊」たちもいた。昼過ぎにスタンバイしている子グモがいた。

 これまでは見向きもしなかったクモたちのことがこんなにも気になりだし、シロウト「クモ学」のすすめ 綴りはじめたこととオンライン「寅の日」をはじめたこととは私のなかではツナガッテイルように思えてならない。
▼「私の寺田寅彦「活用」法」をつづけよう。
やっぱり、あの石原純にヒントをもらおう。

◆寺田物理学の特質(石原 純)(『思想』岩波書店 特集「寺田寅彦追悼号」昭和11年3月号より)

から引用させてもらう。

 …そこに寺田さんの随筆に一種の特色が形作られるやうになつたのである。固より寺田さんは単なる科学者でなくて、同時に立派な芸術家でもあった。つまり芸術を芸術として味ひ、且つ自分で創作することも可能な人であった。併し寺田さんの多くの随筆に特色を與へてゐるところの、「科学者に固有な」見方、考え方は、種々の事象に対する鋭い分析にあるので、人々はそこに示された独特な、併し立派な理屈に感心するのだった。それはいつも世間の常識よりは一歩及至数歩深く踏み込んでゐる。そして人々はその意表外な観察になる程と肯くのであった。この分析がすなわち寺田物理学の方法なのであって、寺田さんはその随筆に於てこの方法をその儘、科学的研究に於けるよりももっと広い諸般の問題に応用したのに外ならない。

▼寺田寅彦の随筆を読むようになって大きく変化したことがある。
 それは、「科学」に対する見方だ!!
 理科の教師をずっと続けてきたわけだから、それなりに「科学」に興味はあった。アタリマエ!!
 でもそれはどこか「仕事」ととしての部分が優先していた。
 
 寅彦はちがっていた!!いつも軸足は「科学者」におきながら森羅万象を語っていた。
 寅彦の随筆を読んでいると、ほんとうに「科学」って面白い!! と思えるようになってきた。
 「科学」はりっぱに道楽の対象にできるものだと確信が持てた。
▼「寺田物理学の方法」を自分でも応用してみたくなった。
日々の暮らしのなかのフィールドで。

 等身大の「科学」は、やがて 私の「科学」 へと進化していくような気がした。
 
(つづく) 
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2017年6月(水無月)の俳句「歳時記」!!

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『歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である』

は寅彦のコトバである。
 シロウトの私にも納得のいくコトバである。これが「雲見」第二弾として俳句「歳時記」を採用したわけである。

 それにしても、昨夜はいかにも「水無月」の幕開けという雷雨だった!!
 あれ水の季節なのになぜ「水無月」!?

▼さあ、今月も

NHK「俳句」 テキスト 

から巻頭名句11句を引用させてもらう。
 
(1) 大雨の中に四五人田植えかな 正岡子規
(2) 今年竹空をたのしみはじめけり 大串章
(3) 押さへてもふくらむ封書風薫る 八染藍子
(4) 幸せのぎゅうぎゅう詰めやさくらんぼ 嶋田麻紀
(5) 黴のアルバム母の若さの恐ろしや  中尾寿美子
(6) すずらんのりりりりりりと風に在り 日野草城
(7) 目のついてゆけぬ迅さの出水川   藤﨑久を
(8) 蛞蝓といふ字どこやら動き出す   後藤比奈夫
(9) みづうみへゆらりと抜けし茅の輪かな  大石悦子
(10) 一の橋二の橋ほたるふぶきけり   黒田杏子
(11) やはらかく肩つかまれし蛍狩    朝倉和江

▼さすが「名句」!!
 どこかそんな景が見えてくるところがすごい!!
 例によってシロウトまるだしの【ベスト3】の選句をやってみよう。

【私の選んだ名句ベスト3】

(2) 今年竹空をたのしみはじめけり 大串章

(1) 大雨の中に四五人田植えかな 正岡子規

(8) 蛞蝓といふ字どこやら動き出す   後藤比奈夫

▼「今年竹」「田植え」「蛞蝓(なめくじ)」で検索すれば、どんな景が現出するのだろう。
楽しみである。
 前の竹藪、枯れかけたのかと心配したが、緑をとりもどしつつある。
 「蛞蝓(なめくじ)」、私の場合は「コウガイビル」だろうか?36号は!?

 前の溝の「ほたる」、今年もみることできるかな。
 

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2017年6月(水無月)の「雲見」は!?

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▼昨夜は雷雨だったようだ。
 さあ、6月(水無月)がはじまる!!どんな「雲見」となるだろう。その前に5月の「雲見」をもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返ってみよう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    5
・巻雲    2
・巻積雲  2
・巻層雲  3
・高積雲  0
・高層雲  7
・層積雲  2
・積雲    6
・層雲    1  
・乱層雲  3
・積乱雲  0

 「高層雲」「積雲」が目立つ、「快晴」も5とけっこうあったんだ。
 ともかく後半は暑かったことが印象に残る。

▼6月の「雲見」を2つの資料をもとに予想してみることにする。
ひとつは
 
◆気象庁・一か月予報(近畿地方PDF版)

である。こちらの方はあいにく毎週木曜日更新ということで本日更新だ。更新されてからもう一度見てみることにしよう。
 注目はやはり「梅雨入り」だ!!
 それはいつだろう? でもまちがってはいけないのは梅雨に入ったから、雨がつづくのではなく、雨が続くから梅雨なんだ!!
 「雲見」から大気の立体的運動をイメージすることにをつづけたい。
 「乱層雲」「積乱雲」「層雲」あたりが増えてくるかな。
▼よりローカルに迫ってみよう。

◆兵庫県 福崎の気温、降水量、観測所情報(アメダス)

 6月の降水量は、7月に次いでに2番目に多い。
 気温、降水量だけでなく風向にも注目したい。
 「海陸風」はもうはじまっている!!地形との関係について考えていくのも今年の夏の研究課題としたい。
▼気になりながらも先延ばしにしていることがある。

◆Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』

の制作である。すでにテキスト版は試案の試案みたいなものは作っている。
これのWeb化である。ゆっくり 急ごう!!

 「雲見」の旅への衝動が間歇的にやって来る。(^^ゞポリポリ
 

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