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オンライン「寅の日」のすすめ(7) #traday

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▼先月「2017年春・寅彦を訪ねて」の旅で、寅彦の銅像を制作中の大野良一先生のアトリエ(スタジオ大野)を訪問させていただいた。
 そのときのことが新聞記事となったと教えていただいた。

●「語り掛ける寅彦」(高知新聞 2017/05/17)

「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
と語り掛けてくる寅彦の銅像の完成が楽しみだ。o(^o^)o ワクワク
▼昨日の空は晴れていた。
 日射しはもうまったく夏であった。気温もぐんぐんあがっていた。
 こうなると「あいつ」のことが気がかりだ。5/10に出会った35号コウガイビルだ。
 ナイロン袋の中に入れ、暗く少し涼しいと思われるところにおいている。久しぶりに明るいところに出してその姿が観察した。ナイロン袋にはりつく力はあきらかに衰えていた。
 この暑さにどこまで耐えられるだろう?
 いつ「とけるように」姿を消すだろう? 
 それにしてやっぱり「ふしぎ!?」だ、このコウガイビル=陸棲プラナリア!!
▼オンライン「寅の日」のすすめを続ける。

◆寺田物理学の特質(石原 純)(『思想』岩波書店 特集「寺田寅彦追悼号」昭和11年3月号より)

 読めば読むほど強くそう思う。
 最高の「寺田寅彦随筆のすすめ」だ!!
 にわか寅彦ファンの私は、そんなに寅彦について書かれた文章をたくさん読んできたわけではないが、読んだなかでは最高の「寺田寅彦論」である。
 寅彦を高く評価し、敬愛していた石原純だからこそ書けた文章である。

▼全文を引用させてもらいたい気分であるが、昨日のつづきをまた少し

 寺田さんが芸術的天才をもってゐて、文学や音楽や美術に通じ、従っていつも芸術的に自然を観照することに於いて多くの興味を感じてゐたことは事実である。特に俳諧に由来する写実主義により自然のあらゆる具体的な現はれ於いて深い味を感得しつゝあつたことは、おのづから科学的な研究も同じ対象の方に向けさせたのだった。この傾向はいつも寺田さんの頭の中でかなり強く働いてゐたらしく、そのお蔭で現在の精密科学が取り扱ってゐるやうな抽象よりももっと別な具体的な事実のなかにこそ本当に研究すべき問題がたくさんあると云う思考を寺田さんは把持し続けて来たやうである。これは屡々現代の科学への警告的な意味を超えて幾らか反感的な形になってさへ現はれている。(上記文より)

なんとも説得力ある文である。
理解できたとは言わないが、思わずうなづくのである。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

(つづく)
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