子グモたちはなぜ「団居(まどい)」をするのか!?(1) #クモ学
▼その異変が起きたのは、「出のう」から4日目の昨日(2017/05/23)の朝のことだった!!
いつものように、玄関のジョロウグモの「団居(まどい)」を観察しようとしたそのとき気づいた。
団居のなかに脱皮したあとの脱殻は見られるものの本体の子グモたちの姿が少ないと思った。
そのときだ!!団居から上にのびるロープに気づいた。
見ればそのロープをつたい次から次へと子グモたちが移動していっているではないか。
子グモたちの大移動がはじまっていたのだ。
次なる団居の場所は、これまでよりも高い位置にある雨樋のパイプだった。
バルーニングに向けた移動かととりあえず納得した。
▼朝食をすませて再び観察してみようと玄関に出てびっくりしてしまった。
先ほどせっかく大移動した場所に、まさにクモの子一匹としていなかったのだ。
(゜o゜)ゲッ!! そんなバカな。
たった一時間もたたないあいだに何が起きたのだ?
どこに行ったのだ? 私はあせった!!
鳥にでもまとめてパクリと食べられてしまったのだろうか?(内心思った。だからいわないことではない。団居はリスクかたかすぎる!!)
いやいやそんなことない。この4年間、いやというほど見せてもらってきたクモのスゴ技!!から考えてそんなことはアリエナイとある程度確信を持てた。しかし、いないのは現実だ!!
周辺をさがした。みつからない。さらに高い位置へいどうしたのだろうか?
はしごでもかけてさがすかと思ったそのときだ。
居た!!
▼居たのはまったくの予想外の場所だった。
同じ雨樋のバイブでも もっともっと低い位置だった!!
つまりは 私のまったくの目の前だった!!
「これで観察しやすいだろう。しっかり観察せよ!!」と言わんばかりの位置だった。
でもどうしてだろう?
どうして低い位置へ?
その位置が納屋の屋根との関係で朝日の射す位置であることは確かだった。
再び大移動がはじまるかと思っていたが、昨日は夕方までそこで団居をつづけていた。
▼こんなラッキーな観察の機会を得たことによって、かねてより気になっていた「ふしぎ!?」に挑戦してみたくなった。
子グモたちはなぜ「団居(まどい)」をするのか!?
どう考えても「団居」はリスクが高すぎる!!
子グモを捕食する天敵からみれば、これほど都合のいいことはない。おいしいご馳走が「かたまり」で山盛りぶら下がっているのだから。
そう考えてしまうのはシロウト考えだろうか?
4億年も前から、この地球上で暮らしてきたクモたちの「スゴ技!!」の秘密がここにもあるのだろうか?
私は思わずまたつぶやいてしまうのだ!!
「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
(つづく)
| 固定リンク
コメント
楠田先生、こんにちは。
鈴木勝浩です。
楠田先生のご報告、楽しんでおります。
それにしても、「まどい」。おもしろいですね。
投稿: 鈴木勝浩 | 2017/05/24 23:05
鈴木勝浩さん
おはようございます。いつもありがとうございます。
「まどい」確かに面白いですね。
なぜ「まどい」をするのか?
これについて前に聞いたかもしれないですが、もういちど【教えてください】
これについての研究はどこまで進んでいますか?
それについて知るにはインターネットでどのページを見ればわかりますか?
宜しくお願いします。<(_ _)>
投稿: 楠田純一 | 2017/05/25 09:19