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本日(2017/04/21)、第158回オンライン「寅の日」!!#traday

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賢治の「雲見」!!
  寅彦の「宇宙見物」!!

 これが究極の自然観察だ。いつでも誰でもできる\(^O^)/
 「観察」は「観察」にとどまらない。次なる「科学」を生む。
 生まれた「科学」は、さらなる「観察」に誘うばかりだ!!

▼本日(2017/04/21)は、第158回オンライン「寅の日」である。
【4月のテーマ】 寅彦と「春」
 前回につづき「春六題」である。
 その後半を読む。
 「ゆっくり ゆっくり」と読み進めてみよう。

◆本日(2017/04/21)、第158回オンライン「寅の日」!!#traday 

●「春六題(四)~(六)」(青空文庫より)

▼なんとも濃厚な文章がつづくばかりだ。
 これは、2回に分けても読みきれないぐらいだ。
 まあ、読めるだけ読んでみて、残りはまた来年の春に読むことにしよう。
 まず(四)からだ。

  われわれがもっている生理的の「時」の尺度は、その実は物の変化の「速度」の尺度である。万象が停止すれば時の経過は無意味である。「時」が問題になるところにはそこに変化が問題になる四元世界の一つの軸としてのみ時間は存在する。
 ところがこの生理的の速度計はきわめて感じの悪いものである。ある度以下の速度で行なわれる変化は変化として認める事ができない。これはまた吾人ごじんが個々の印象を把持はじする記憶の能力の薄弱なためとも言われよう。
 忘却という事がなかったら記憶という事は成り立たないと心理学者は言う。忘却というものがなかったら生きていられないと詩人は叫ぶ。

  ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
  わけのわからぬままにうなずいてしまうのだった。
  \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
  考えてみると「活動写真」ってなかなか的を射た表現だな!!
 
次に(五)に行こう。
 寅彦はいつ読んでも今日的!!それを立証するような文章がならぶ。

 物質と生命の間に橋のかかるのはまだいつの事かわからない。生物学者や遺伝学者は生命を切り砕いて細胞の中へ追い込んだ。そしてさらにその中に踏み込んで染色体の内部に親と子の生命の連鎖をつかもうとして骨を折っている。
 科学というものを知らずに毛ぎらいする人はそういう日をのろうかもしれない。しかし生命の不思議がほんとうに味わわれるのはその日からであろう。生命の物理的説明とは生命を抹殺まっさつする事ではなくて、逆に「物質の中に瀰漫びまんする生命」を発見する事でなければならない。

 寅彦がこう書いてから、96回目の春をむかえている。
 私たちは今どこにいるのだろう?

▼次は(六)だ。
 この「春六題」を今年の春も読んでみようと決意させた文章だ。

 寅彦もやっぱり「雲見」をしていた!!
 寅彦の「雲見」は半端ではない!!

 寅彦も「雲見」をしていたことを知りとてもうれしくなった。
 それも、寅彦がやれば半端ではなかった。

 高層の風が空中に描き出した関東の地形図を裏から見上げるのは不思議な見物みものであった。その雲の国に徂徠そらいする天人の生活を夢想しながら、なおはるかな南の地平線をながめた時に私の目は予想しなかったある物にぶつかった。

 寅彦はやっぱり最高に面白い!!

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