2017年春・寅彦を訪ねて(2) #traday
▼「天災は忘れられたる頃来る」
確かにこの方が正しい日本語なのかも知れない。
この言葉の前に立つとき、また寅彦を訪ねて来たんだ!!と実感がわいてくる。
そして「庭」だ。いつきてもそのときどきの草花・樹が迎えてくれる。
そこに居ると自然と寅彦の随筆の世界に入り込んでいくような気になるのである。
▼今回のメインは、寺田寅彦記念館友の会の総会と講演である。
■演題「寺田寅彦と熊本」
講師 柏木 濶 様(熊本大学名誉教授)
今回の講演は実は一年前の2016/04/17に計画されたものであった。
一年前の熊本と言えば…
今回の熊本地震で学んだこと、「その後」の報告から話が始まった。
▼柏木先生のご自宅は、寺田寅彦が熊本の第五高等学校の学生の時に下宿をしていたお宅である。
だから柏木先生ならではこそ語れる「熊本時代の寅彦」の話は興味津々だった。
寅彦にとっては、熊本時代は「出会い」の季節だった。
生涯の師・漱石、物理学の師・田丸卓郎に出会ったのも、そして…
豊富な資料も用意していただいていた。何と言っても柏木先生のお話には説得力があった。
深謝<(_ _)>
▼夜には柏木先生も交えての「友の会」の懇親会があった。
「友の会」のみなさんのお話を聞くたびに不勉強を恥じるばかりだ。
ただ単に寅彦のことについてよく知っておられるだけではない。ひとりひとりが寅彦への熱い「思い入れ」があるようだ。圧倒される思いで聞き入るのみである。
四宮義正さんには新しい資料『寺田寅彦と新しい物理学』を頂戴した。
ゆっくり読ませてもらうのが楽しみだ。
今日も楽しみはつづく o(^o^)o ワクワク
(つづく)
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