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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(135)

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▼「そんなのアタリマエ!!」
 これほどシロウトの意欲をそぐコトバはない。
 「低気圧が近づいて来ているから天気が悪くなるのはアタリマエ!!」
 ・そもそも「低気圧」って何?
 ・昔からアタリマエだったのか?
 ・いつ頃から、どのようにしてアタリマエになったのか?
 等々
▼「暴風雨」の謎解き物語の歴史を続けてみよう。

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

を引き続き参考にさせてもらう。
 「気圧」が謎解きの鍵になるとわかったからといって、いっきょに歴史が進んだわけではない。
 なにしろ通信手段が限られていたから、今のように瞬時に他の場所の「気圧」を知ることはできなかったのだから。
 毎日アタリマエのように見ている「天気図」が、はじめて書かれたのはいつ頃だろう?

●1820年 ハインリッヒ・ブランデス(独)、1783年のヨーロッパ各地の気圧・気温・風の分布を表す「天気図」を発表  
 
なんとまだ200年と経ってはいない!!

 そのブランデスが「低気圧」について次のように言っている。

ある特定の時刻における気圧と平均気圧との等しい点をむすんで等圧線をひいている。この研究によって、「暴風雨というものは、気圧がまわりより低い部分である。それを起こす原因はまだわからない。この低圧部は西から東へ向って進行する。空気は、ほとんど四方から低圧部の中心を中心をめがけて吹き込んでいる」ということを彼ははじめて結論した。(同書p48より)

▼ブランデスにも大いなる「ふしぎ!?」があった。

 特に彼をおどろかせたのは、低圧部がヨーロッパ全部をおおうほど大きいことであった。気圧が低いということは、それより上にある空気の量が、まわりよりそれだけ少ないことを示す。かくも広大な面積にわたって空気がどこかへいってしまうことを、ブランデスはどうしても理解できなかった。彼はいっている「しかしこの広範囲の気圧の減少の原因が何であるか誰も知らない。大西洋岸全域の空気がまったく消失してしまったのか、あるいは、海が大きな口をあけて空気をのみこんでしまったのか……。」(同書p48より)

 私はこれを読んだとき思わずバンザイをしてしまった。\(^O^)/
 今ではアタリマエにも最初は大いなる「ふしぎ!?」があったのだ。
▼「暴風雨」の謎解きはさらに進む。

一八三八年にはイギリスの船長だったピディングトンは、船の気象データを集めて、゛ベンガル湾およびアラビア海のあらしを調べた。そして、空気は単に中心のまわりを回転しているのではなくて、回転しながら中心にまきこんでいることを発見し、暴風雨にサイクローンという名をつけた。サイクローンとはギリシア語で蛇がとどろをまいた状態をさすのである。以後このサイクローンということばは広く使われるようになり、熱帯低気圧のみならず、中緯度地帯の低気圧、すなわち温帯低気圧を指すまでにいたった。(同書p48より)

なんかうれしくなってくるナ!!
やっぱり そうだ。
アタリマエは昔からアタリマエ!!ではなかった。
「ふしぎ!?」を追う歴史があってこそアタリマエになったのだ。

科学史はやっぱり面白い!! 

(つづく)

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