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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(132)

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▼我が家の「風向風速計」はカタカタカタ…とはげしく音を立てて回っていた!!
 モグラ撃退風車である。一時これがよく流行った。どの家の畑でもコレを見かけた。やがてはペットボトルを利用した手作りものもよく見かけた。
 カタカタカタ…という音の振動は地下に伝わりモグラを近づけないという理屈らしい。はたしてその効用はあったのだろうか…!?
 \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
 物置に眠っていたものを引っぱり出してきて、前の小さな畑のモグラ撃退もかねて、我が家の「風向風速計」として設置したのである。
 「精度」は抜群だった。
 「風向」はダイナミックな一目瞭然!!
 「風速」はカタカタカタ…という音の速さ・大きさで実感!!

▼その我が家を吹く「地上風」の前に今一度、地球をめぐる大気の運動について

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

によってまとめておこう。
 二つ特徴があるということだった。

・その第一は、空気が上下方向に動く速さ(上昇・下降速度)は、水平方向に動く速さにくらべて、著しく小さいということである。(同書p29より)
・大規模運動の第二の特徴は、風が等圧線にほぼ平行に吹いていることである。

 これをいつも頭に入れておきたい!!
▼さて、「地上風」だ。
 これについても実にわかりやすく教えてくれていた。

風が等圧線にほぼ平行に吹き、その風速は気圧傾度の大きさに比例するという関係は、中高緯度地帯の大規模な運動についてだけあてはまる。積乱雲にともなう運動などではだめである。積乱雲のように小さいスケールの運動は、地球が自転していることなど関係ないからである。(同書p33より)

さらにはこのように言っていた。

 もう一つこの関係は、地表面から高さ約一キロメートルまでの範囲内ではあてはまらない。この気層の中では、空気と地面との摩擦のため、第14図に示すように、風は等圧線に対してある角度をなして低圧部に吹きこむ。地面摩擦がきいている層のことを摩擦層あるいは境界層という。摩擦層内で風と等圧線のなす角度は地上からの高さによってもちがうし、地表面の凹凸の程度によってもちがう。一般に海の表面は陸上にくらべると滑らかなので、この角度が小さい。ふつう地上の風としては、地上約一〇メートルで測定されるが、角度は、海上では約一〇度、陸上では約三〇度くらいである。(同書p34より)

 ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 これなら、納得ダ!!
▼最後には、必ず実感・体感する話に結びつけてくれていた。それがアリガタイ!!

 摩擦層内では風向のみならず、風速も高さによって著しくちがう。地面ではあまり風もないと思っていたのに、高いビルの屋上や塔にのぼってみたら、意外に風が強いのに驚いた経験をおもちかもしれない。地表面付近では風が弱められているからである。地面摩擦のきかないような、高さ約一キロメートルより上の大気の部分でも、もちろん風は高さとともに変わるのがふつうである。(同書p34より)

 大気の流れ(風)を考えているうちに急に川の流れが気になりだした。
 家のすぐ近くを小川が流れている。しばしその流れを観察してみた!!
 大気の流れに似ているところはどこだろう?
 ちがうところはどこだろう?

(つづく)
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