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サイエンスコミュニケーター宣言(383)

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▼思わずカメラを向けたくなる空がある。
 なぜかと問われると困ってしまうのだが…。
 なにも特別にめずらしいとか、特別に美しいというものでもない。
 それは一瞬の空である。
 次の瞬間には消えてしまい、別ものになっている。
 そんな空である。
▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」の確認作業をすすめよう。
次の座標軸は
(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
である。
 「あらたな」と言っても、この世にまったく「あらたな」ものなどあろうはずもない。
 ここでも「不易流行」は言える。
 ホンモノの「流行」は「不易」を内包する。
 ホンモノの「不易」は「流行」を創造する。
 【理科の部屋】は私にとって永遠の「不易」である。
▼次に行こう。
(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。
 またまた大げさなことを言ったものだ。
 いちポンコツ理科教師が言うことでもないのかも知れない。
 しかし、一方では私の拙い小さな一歩も「日本理科教育史」の一部であることはまちがいのない「事実」である。
 ナラバ、その視座からの「歴史」を語ることもあながち無駄とは思えない。
▼2016年度が幕である。
サイエンスコミュニケーター6年目が終わる!!
明日から7年目がはじまる!!
どんな展開が待っているのだろう。
愉しみだ。 o(^o^)o ワクワク

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サイエンスコミュニケーター宣言(382)

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▼こんなときはやっぱり『峠』(真壁仁)だ!!

 風景はそこで綴じあっているが

 ひとつをうしなうことなしに

 別個の風景にはいってゆけない。

 大きな喪失にたえてのみ

 あたらしい世界がひらける。

 峠にたつとき

 すぎ来しみちはなつかしく

 ひらけくるみちはたのしい。

 みちはこたえない。

 みちはかぎりなくさそうばかりだ。

 『峠』(真壁仁)より

▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を確かめる作業は、第3の座標軸にうつる。

(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!

 授業を直接やることのなくなった私にこの座標軸がどれほどの意味があるか!?
 でもやっぱり
 
 授業は教育実践の最前線である!!
 現場の「理科」の授業はサイエンスコミュケーションの最前線である!!
 すべての理科教師は最前線のサイエンスコミュニケーターであ!!

 この主張はやめるつもりはなかった。確かなことばかりである。
▼もうあと2日となった2016年度にこれに関してのひとつの作業を行った。

◆新・中学校「理科」を構想する(2016年版)

 私の「ふしぎ!?」からはじめて「卒業論文」にいたるまでの中学校3年間「理科」全課程を構想する。
 私の拙い実践記録であり、「これから」に向けたささやかなる提案の「覚え書き」である。
 
 ここに 私の「科学」の「原点」がある!!

▼「これから」も継続したい2つの試論がある。

◆新・私の教材試論

◆新・「自由研究」のすすめ試論

である。間歇的になるだろうが、可能な限り続けるつもりだ。

 現在展開中の取り組みにWebテキストづくりがある。
◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!?
 
 これに加えてWebテキスト『大地の動きをさぐる』を少しずつでもはじめたい!!

 ゆっくり 急ごう!!

(つづく) 
 

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サイエンスコミュニケーター宣言(381)

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▼やわらかい空だった!!
 元々空に「硬さ」などあろうはすもないので、これは「感じ」だ。
 「感じ」は科学ではないのか!?
 
 ここはどこ?
 今はいつ?
▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を確認する作業をつづける。
二つ目の座標軸にいく。

(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。

 いつものことながら、大げさな表現だ。ときどき自分でもあきれる。(^^ゞポリポリ
 そんなコトバがあるのかどうか知らないが、イベント「科学」、イベント「理科」にはあまり興味ない。
 むしろ、日常の「科学」、日常の「理科」の方が面白いと思っている。
 
▼とは言いながらも、今、定例的(月一回)にふたつの学びの場に参加させてもらっている。
よほどの用件がないかぎり参加させてもらっている。

・「ファラデーラボ」
・「日曜会」

 少し切り口はちがうところがあるかもしれないがともに面白い!!
共通して面白いところは

 自分以外の人の「私の科学」と出会える!!

ことだ。   
▼これは実に愉しく、かなり満足している。
 欲ばりを言えば、これは「参加」であり、「参画」ではない!!

 夢物語として、語るだけは語っておこう。
 いつかやってみたい!!

●オフライン「寅の日」
●俳句結社 「寅の日」の会

(つづく)


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サイエンスコミュニケーター宣言(381)

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▼やわらかい空だった!!
 元々空に「硬さ」などあろうはすもないので、これは「感じ」だ。
 「感じ」は科学ではないのか!?
 
 ここはどこ?
 今はいつ?
▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を確認する作業をつづける。
二つ目の座標軸にいく。

(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。

 いつものことながら、大げさな表現だ。ときどき自分でもあきれる。(^^ゞポリポリ
 そんなコトバがあるのかどうか知らないが、イベント「科学」、イベント「理科」にはあまり興味ない。
 むしろ、日常の「科学」、日常の「理科」の方が面白いと思っている。
 
▼とは言いながらも、今、定例的(月一回)にふたつの学びの場に参加させてもらっている。
よほどの用件がないかぎり参加させてもらっている。

・「ファラデーラボ」・「日曜会」

 少し切り口はちがうところがあるかもしれないがともに面白い!!
共通して面白いところは

 自分以外の人の「私の科学」と出会える!!

ことだ。   
▼これは実に愉しく、かなり満足している。
 欲ばりを言えば、これは「参加」であり、「参画」ではない!!

 夢物語として、語るだけは語っておこう。
 いつかやってみたい!!

●オフライン「寅の日」
●俳句結社 「寅の日」の会

(つづく)

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本日(2017/03/28)、第156回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼「アメダス」の桜はもう葉桜にシフトしつつある!!
 お宮の桜はどうだろう?
 全国の桜開花前線はどうなっているのだろう?
 こうしてかなり正確に開花予報ができるのは、桜の開花と自然環境(気温、日照時間等)の間に一定の法則性があることをみつけているからであろう。

 ナラバ、大地の動きについてはどうであろう!?

▼本日(2017/03/28)は、第156回オンライン「寅の日」である。
 3月のテーマは
・警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」
である。本日はその第3弾「地震雑感」を読む。

◆本日(2017/03/28)、第156回オンライン「寅の日」!!#traday

●「地震雑感」(青空文庫より)

▼今回これを読んでもっとも強く感じたのは、
科学者・寺田寅彦の先駆性!!
である。最初にこれを書いた1924年前後の歴史を再確認してしておく。

●1912年(明治45・大正元) ウェゲナーの「大陸移動説」
●1923年(大正12) 東京・上野で関東大震災に遭遇、火災旋風など震災被害調査を始める。
●1924年(大正13) 理化学研究所の所員となる。「地震雑感」を発表。
●1926年(大正15・昭和元) 東京帝国大学地震研究所所員となる。
●1927年(昭和2) ウェゲナーの大陸移動説を取り入れた「日本海形成論」を唱える。

 「一地震の概念」のまとめとして次のように語っていた。

 これらのあらゆる断面を綜合して地震現象の全体を把握する事が地震学の使命でなくてはならない。勿論、現在少数の地震学者はとうにこの種の綜合に努力し、既に幾分の成果を齎もたらしてはいるが、各断面の完全な融合はこれを将来に待たなければならない。

 こらから93年の歳月がたった。
 融合はどこまでなし得たのだろうか?
 地震学の「現在地」は?
▼先駆性を強く感じたのは、ここだ!!

 かくのごとく直接観測し得らるべき与件の僅少な問題にたいしては種々の学説や仮説が可能であり、また必要でもある。ウェーゲナーの大陸漂移説や、最近ジョリーの提出した、放射能性物質の熱によって地質学的輪廻りんね変化を説明する仮説のごときも、あながち単なる科学的ロマンスとして捨つべきものでないと思われる。今回地震の起因のごときも、これを前記の定説や仮説に照らして考究するは無用の業ではない。これによって少なくも有益な暗示を得、また将来研究すべき事項に想い到るべき手懸りを得るのではあるまいか。
 地震だけを調べるのでは、地震の本体は分りそうもない。

のコトバは示唆的である。

最後に

要は、予報の問題とは独立に、地球の災害を予防する事にある。
 
そういう設備の可能性は、少なくも予報の可能性よりは大きいように私には思われる。

 警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」の本意はここにある!!

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【Web更新03/26】17-13 サイエンスコミュニケーター宣言 等更新!!

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集まりて集まりてこそ蕗の薹 17/03/24撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】17-13
週末定例更新のお知らせ
 はやくも3月最後のWeb更新となった。
 2017年もこれで1/4は終わってしまう。
 年度末だ!! ゆっくり 急ごう !!

◆表紙画像集2017 更新 ふきのとう
 毎年観察している小屋のそばに「蕗の薹」が顔を出した。
 見るだけでもあの独特の「にがみ」を思い出す。ちょうど蕗の「花」として気になっていたところ、秋田の酒井浩さんにFBでたいへん興味深いことを教えてもらった。
 小さな「花」の集まりであることは知っていた。キク科であることもナットクしていた。
 しかし、それだけではなかった。「雄花」「雌花」があるという。
 蕗の薹の「その後」までしっかり観察したことはなかった。
 今年はぜひ…。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 年度末だ。
 サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」の検証をはじめた。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「ふりだし」にもどってのこの取り組みは年度関係なく継続する。
 
◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 蓮根の植え替えは「見通し」がたつまで延期する!!
 
◆オンライン「寅の日」 更新!!
 4月より6年目の取り組みがはじまる。
 オフライン「寅の日」の企画を考えていきたい。

2016年度もあと5日!!

すぎ来しみちはなつかしく ひらけくるみちはたのしい。      真壁仁 『峠』 より

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大賀ハス蓮根の植え替え延期!! #大賀ハス

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▼昨日(2017/03/25)、大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから52週目だった。
 つまり前年植え替えからちょうど一年がたったのである。ここ数年3月の最終土曜日を蓮根の植え替え日としてきた。「観察池」の容器をひっくり返し、そこから蓮根を取り出し、新たな「観察池」をつくる。
 年度毎に更新された「観察池」で観察してきたのだ。
 今年は事情があって、そうはできない。その事情とは「観察池」を置くスペースが確保できないのだ!!
 でも観察をやめるつもりはない!!
 見通しがついた段階で蓮根の植え替えをするつもりだ。それまで延期!!
▼一年間で「観察池」はどのように変化したのだろう?
 「観察池」で私はなにを観察したのだろう? そんなこと考えながらながめていると感慨深いものがある。
 池からはみ出してしまった枯れ葉、ほとんどが風にとばされどこかに行ってしまったが、まだわずかに残っているものもある。そばのペンペン草がやけにまぶしい!!
 池の土は、一年たつと粒の小さな泥となっていた。これは地下の蓮根が呼吸しているのと関係あるのでは!?というのが私の仮説である。すでにボウフラたちは活発な動きをはじめている。
 残り物の蓮根たちを育てた鉢からも枯れ葉がはみ出ていた。
▼そもそも私の「大賀ハス物語」はいつどのようにはじまったのだろう?
 久しぶりに「大賀ハス観察日記」を見ながらふりかえってみることにした。

・2007.8.26(日) 「科学史セミナー」(姫路)で和歌山の阪本さんより3粒の大賀ハス種子を分けていだく!! 
          なんと10年前だ!!

 翌年の2008.5.16 「理科ハウス」オープン!! お祝いに駆けつけたかった。参加できないかわりに自分だけの「オープンセレモニー」を計画した。それが、「大賀ハス種子入刀(発芽処理)!!」だった。
 阪本さんにもいろいろ教えてもらったおかげもあって、なんと翌年(2009年)の夏には大賀ハスが咲くのを見ることができたのだ。
▼この9年間の観察をふりかえってみると実に多くのことを学んできた!!
 同時に保留にしている「ふしぎ!?」もいっぱい残してきた!!
 これからも可能な限り観察を継続するつもりである。
    
 次なるステージの準備ができしだい植え替えをするつもりだ!!

 私の「大賀ハス物語」はまだまだつづく!!

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サイエンスコミュニケーター宣言(380)

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▼もう20年以上観察を続けている定点ヒガンバナの株がはやくも枯れ始めた!!
 カラスノエンドウの包囲網のなかにあった。
 それにしても早すぎる気がした。
 他の場所のヒガンバナを見てもそれほど枯れはすすんでいないのに…。?(゜_。)?(。_゜)?
 ひとつ気になることがあった。
 退治しても退治しても出現したあのイモムシだ。
 あれは何者!?
 はたして…?
▼ヒガンバナの「ふしぎ!?」を追う。
 これも私の長年の道楽のひとつだ。
 サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」の確認作業、ここからはじめよう!!

(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!

 道楽的「科学」ってなんだろう!?
 私は、自分にピッタリとくる「○○の科学」を探してきた。思いつくままにならべてみる。
・「常民の科学」
・「熊楠の科学」
・「ファラデーの科学」
・「デクノボーの科学」
・「高いレベルの科学」
・「等身大の科学」
そして
・「私の科学」

▼そのときどきで興味は変わってきた。
 今のところの到着点は「私の科学」だと思っているが、他の「○○の科学」への関心がなくなったわけではない。
 先日、ファラデーラボ6周年企画「実験でたのしむ宮沢賢治・サイエンスファンタジーの世界」で四ヶ浦さんに生で実験を見せていただいた。
 そして、たまたまこの3月にEテレ「100分de名著 宮沢賢治スペシャル」をやっていたこととも重なった。
 そんなこともあって、今、再び
・「デクノボーの科学」
に興味が湧いてきている。
 「デクノボー」それは「雨ニモマケズ」に出てくる賢治のなりたかったモノだ。
 それは…(・_・)......ン?
▼もうひとつ関連して、最近変わりつつあることがある。
道楽的「科学」の愉しみ方である。
 自分の「私の科学」だけにこだわるのでなく、他の人の「私の科学」を楽しませてもらうことが、きわめて面白いことに気づきはじめた。
 これぞ、究極の道楽的かも…(^^)V

(つづく)
  

 

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サイエンスコミュニケーター宣言(379)

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▼前の竹藪の椿が落ち始めた!!
 その落ちた花が
 「仰向きか?」
 「うつ伏せか?」
 そんなこと5年前まではまったく気にもとめなかった。
 5年前(2012年)の3月、オンライン「寅の日」を準備していて寅彦の「思い出草」を読んだ。
 そこに師・漱石の句「落ちざまに虻(あぶ)を伏せたる椿(つばき)かな」をきっかけに「仰向きか?」「うつ伏せか?」を真剣に問う寅彦がいた。
 面白いと思った!!
 それ以来、毎年落ちた花を自分の眼でも確かめるようにしている。
▼それを溯ること一年!!
 6年前の春、私は「サイエンスコミュニケーター宣言」をはじめた。

◆サイエンスコミュニケーター宣言(1) (2011/04/01)

 夢中で問い続けた。
 「科学」とは?
 「サイエンスコミュニケーター」とは?
 
▼やがていくつかのことが見えてきた。
 夢中になるがあまり、自分の「現在地」を見失いそうになった。そこで、「現在地」確認のための5つの座標軸をつくった。その座標軸のどこに居るのだろう? と多元的にみることができるようにしたのだ。
 その5つの座標軸とは次のようなものだ。

(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。

▼年度末になると、こうして反応してしまう。
 これも長年の生活のなかで、身にこびついてしまった「職業病」のようなものだ。
 ひとつひとつ ゆっくり と 「現在地」を検証してみようと思う。

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(139)

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「大気の物理学実験室」!!
 私は、このいい方がとっても気に入っていた。
「また、そんなところでなにしょるん?」
「実験見とるや」
「はあ? (゜_。)?(。_゜)?」
「このごろおかしいなと思ったらやっぱり…」
「いやいや 雲 見ているんや」
「雲 を (・_・)......ン?」
「それがなんで実験なん?そもそもそんなん 何が面白い?」
「それはやな…」
「あっ、また長くなりそうやな。まあ、それお金かからんでええな!!」
「……」
▼100年ほど前に、この「大気の物理学実験室」で、とても興味深い夢物語を語った気象学者がいた。

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

に次のように書いてあった。

 日食や月食は、ニュートン以来、力学が発展したのに応じて、力学の法則にしたがって軌道の計算をし、ひじょうによい精度で予報されている。それと同じように、天気の予報、将来の気圧や気温や風の分布の予報は計算でできないのだろうか。これが一九一〇年代のはじめ、英国の気象学者リチャードソンの考えたことだった。(同書p63より)

▼これが今日の「数値予報」のはじまりだった。
 今も「リチャードソンの夢」として語り継がれている。

◆リチャードソンの夢(「数値予報の歴史」気象庁)

▼この最初に試みは失敗に終わったが、『数値計算による天気予報』を出版(1922年)した。
 ところが、リチャードソン自身はその後、気象学から離れてしまう。
 たいへん興味深いエピソードが紹介されていた。
 

 彼がどんなに戦争に反対し、平和に献身的であったか。彼の夫人はこう書いている。「彼の大気の研究に最も興味をもっていた人たちが、実は毒ガスの専門家であったことを知った時、彼の苦悩のときがきました。ルイス(リチャードソンの名前)は気象学の研究をやめ、未印刷だったものを破棄してしまいました。これによってどれだけのものを失ったか、誰にもわからないことなのです!」(同書p67より)

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(138)

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▼久しぶりにまとまった雨が降った!!
 ふだんは屋内に置いておきときどき水やりをしている実生ヒガンバナ・実生コヒガンバナたちを外に出して自然の水分補給をしてやった。
 ところでこの雨、どんな「からくり」で降っているのだろう?
 あの「低気圧」との関係は?
 「地上天気図」「高層天気図」をみながら考えてみた。
▼「暴風雨」の謎解き物語は、100年も続いてきたあの「低気圧」モデル図に行き着いたところまで来ていた。

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

で続ける。
 モデル図を使っての「天気の変化」が説明されていた。

北向きに動く軽い暖気は、進行の障害となる重い冷気のドームの上をはいのぼる。この暖気と冷気の境界面が地面と交わる線が温暖前線である。逆に低気圧中心の背後では、冷気が暖気の下にもぐりこんで寒冷前線をつくる。このような構造をもつ低気圧にともなう天気としては、温暖前線に沿って幅広く雲および雨が広がり、寒冷前線に沿って、時には寒冷前線の前方に幅狭いしゅう雨性の雨が降る。(同書p58より)

続けて

 この段階では、ふつう低気圧は北東方向に進行する。中心の気圧は降下し風はしだいに強まる。寒暖前線の方がほうが温暖前線より進む速さが大きいので、やがて追いついてしまう。このときには温暖・寒冷前線間はさまれた地域の暖気は地表から姿を消し、上空にのみ存在するようになる。これを閉塞という(第28図e)。この段階で低気圧は発達の頂点に達したといえる。地表から暖気が消え、地表が全部冷気におおわれるにつれ、低気圧も衰弱してくる。こうして低気圧の一生は終わる。(同書p59より)

ナットクだ!!(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
アタリマエだ。
 この説明が今も教科書に書かれ、自分自身でも何十年も授業で語ってきたストリーである。
 定期テスト最頻出事項だ!!
▼今さらではあるが、これってほんとうだろうか?
 ほんとうにこの通りのことが起こっているのだろうか?

 「低気圧」の実像(原寸大)をイメージするが、なかなかできない?
 そのわけがここに書かれていた!!

 ところがこの極前面はほとんど水平面に近い。二〇〇キロメートル北にいって、やっと一キロメートルの高さとなっている程度である。ところが、当時、低気圧は、対流圏の下から上までの空気が鉛直にたった軸のまわりをぐるぐる回転している巨大な渦巻きであると考えられていた。この低気圧像と、ほとんど水平面にちかい極前面で起こる波動とが、どうもぴったりしないのである。(同書p59より)

 ここに私の「ふしぎ!?」の答えがあった。
 100年も続いてきたモデル図はすばらしい!!しかし万能ではない!!
 
 超うすっぺらい空間で起こっていることだ!!

 まだ謎解きは終わってはいない!!
▼それにしてもやっぱり、このモデル図をつくりあげた科学者たちはすごい!!
どこがすごいのかそれも書いてあった。

 しかし、ここで重要なことは、V・ビヤークネスたちの大気に対する態度である。一七世紀ニュートン以来、大気中の現象を物理法則で説明することは、もちろん気象学の分野のあちこちでなされた。気圧が高さとともに減る割合、上昇する空気のかたまりは断熱膨張で冷えて(二〇一ページ)、雲をつくることなど。しかし、V・ビヤークネスほど徹底して、流体力学と熱力学を一体として大気に応用した人はなかったであろう。(同書p59より)
 

さあ、今日の「大気の物理学実験」は!?

(つづく)

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2017年4月のオンライン「寅の日」は #traday

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春分の日の「日の出」を「雲見」定点より見た!!
 「冬至」「元旦」「立春」と同じ位置から同じことをした。
 画像をならべてみてあらためてこのアタリマエに感動する!!
 日の出の位置はあきらかに北に移動していた。
 
 教科書に書いてあった通りだ!!

▼こんなアタリマエにいたく感動するというのも、きっと科学者・寺田寅彦の随筆を読み始めたことと大いに関係あると思っていた。
 そのオンライン「寅の日」も、この3月末をもってまる5年が終わる。
 2012年4月からはじめて次回で第156回となる。
 4月からは6年目がスタートする。あらたな気持ちではじめたいものだ。
 テーマは、昨年と同じ 
 寅彦と「春」
 としたい。4月は2回ある。

■2017年4月オンライン「寅の日」

◆第157回オンライン「寅の日」 …4/09(日)
◆第158回オンライン「寅の日」 …4/21(金)

▼先日、寺田寅彦記念館友の会『槲』が送られてきた。 巻頭に寅彦の「春六題(六)」が記載されていた。
 すばらしい「雲見」に関する随筆だ。 やっぱり寅彦も「雲見」をしていた!!
 それもかなり本格的なものだ!!
 さすがだとうれしくなってしまった。
 でも変な話だ。オンライン「寅の日」では、昨年の春にもこの「春六題」を読んでいながら、こんな感動的に読めなかったのに。
 それが寅彦だった。何度読んでも読む度に深く味わえるのが寅彦の随筆のすばらしさだ!!

 6年目もゆっくりゆっくりはじめよう。
 4月はこの「春六題」を2回に分けて味わってみようと思う。

■2017年4月オンライン「寅の日」

◆第157回オンライン「寅の日」 …4/09(日)「春六題(一)~(三)」(青空文庫より)

◆第158回オンライン「寅の日」 …4/21(金)「春六題(四)~(六)」(青空文庫より)


▼6年目の目標は

・さらに ゆっくり ゆっくり
・より多くの人と一緒に
・より愉しみながら

すすめることだ。6年目もよろしくお願いします。<(_ _)>

 

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【Web更新03/19】17-12 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等更新!!

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雲見旅さそうばかりのツクシかな 17/03/18撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】17-12
週末定例更新のお知らせ
  「春分の日」だ!!
 自然は律儀である。
 太陽からの光は<季節>をつくる。
 今も昔もかわらぬ律儀さで…。

◆表紙画像集2017 更新  ツクシ
 ツクシが川の土手に次々と顔を出してきた!!
 ツクシを見ると真っ先にあの歌を思い出す。
 「つくし誰の子 …♪」 あの前後はどうなっているのだろう?
 調べてみたことがある。
 驚いてしまった。(゜o゜)ゲッ!!

 つくし

作詞 /五十野惇、作曲 /早川史郎


(1)
つくし
だれの こ
すぎなの こ

(2)
つくし
はるです
あそぼう よ


 

以上だ!!
なんとすごい!! 言いたいことだけを単刀直入ダ!! うまい!!
 もうひとつある。生まれてはじめてYouTubeで動画をアップしたのは「胞子(つくし)のダンス」だった!!
 「胞子」たちはたくみな技をつかって自立の旅に出ていた。
 それを思うと
 「雲見」の旅に誘われている気分になる。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「ふりだし」にもどって「暴風雨」の謎解き物語の歴史を追っている。
 わかってきたことがある。
 それは昔からアタリマエだったわけではない!!ということだ。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 あと一回で丸5年が終わる。思えば遠くまで…!?

さあ、また新しい一週間が…
ゆっくり 急ごう !!

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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(137)

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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから51週目だった!!
 予定ではあと一週間で今年度の植え替えである。今年度もこの観察池でいろんなものを観察してきた。
 大賀ハス「あこがれの四日間」はもちろんのこと、夏にあの25匹のコウガイビルに出会ったのも観察池が中心であった。葉っぱの上を這うコウガイビルは驚異であった。
 久しぶりの大雪も、この池に積もった雪を目安にした。氷の張り方も入念に観察させてもらった。
 もうあげればきりがない!! 
 一年間たって池の土は小さい粒になり、「粘土質」に変わっていた。
 そこから古株の芽だろうか。黒い芽が突き出ていた。

 「観察」こそ「科学」のはじまり!!

 を教えてくれているようだった。
▼飽きもせずに、「暴風雨」の謎解き物語の歴史をつづけて追ってみる。
 参考にさせてもらうのは変わらず次である。

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

 もう一度もどって19世紀半ば謎解きはどこまできていたかをふりかえる。

 時を同じくして一八六一年、似たような低気圧モデルが船乗りジンマンなる人によって提出された(第24図)。彼は、レッドフィールドやピディングトンのいうような、中心に対して対称な構造は、中緯度低気圧にはまったくあてはまらないことを強調した。「暴風雨は、互いに相反する方向に流れる二つのちがった気流によって形成される二つの側面をもつ。」いいかえれば、二つの気流が合流する二本の線をもつというのである。そして一般に西側の合流線の方が顕著で、ここでは風は南西から北西に急変する。(同書P50より)

 いい線まで来ている!!
▼しかし、歴史は直線的には展開しない。いつも螺旋的だ!!
 それから半世紀が経て画期的展開をみせる。
 
 それもやはり徹底した「観察」からだった。

そこで長男のJ・ビヤークネスや数人の若い助手とともに、実験的な天気予報を組織した。彼はそれまで実際の天気予報に従事したことはなかったのである。食料確保のためには、自国の農業と水産業に頼らざるえない母国への寄与であった。彼のグループはきわめてこまかい観測網を展開した。ただし観測者は素人ばかりであった。飛行機や気球による上層の気象観測ができないので、雲とその動きを綿密に報告させた。戦争をしている国やノルウェーの西の海からの気象電報もはいらないので、彼らは「天気図上のどんな現象も異常も、物理的な解釈なしでは見すごさない」決心をかためたのである。(同書p55より)

▼そして、ついにあのモデル図にいきついたのだ。

 こうして、一九一九年、J・ビヤークネスによって温帯低気圧の構造図が発表された(第26図)。これまでに使われていた気流の合流線ということばの代わりに、温暖前線・寒冷前線ということばがはじめて使われたのは一九一八年である。(中略)  さらに、一九二二年、J・ビヤークネスとソルベルクは温帯低気圧の一生の模式図を発表する(第28図)。 (同書p55より) 

 この図について著者・小倉義光氏はこう言った。

この第26図と第28図は、その後大変有名となった。半世紀ちかくたった現在でも、我が国の中学校理科や高等学校地学の教科書などに、そのままの形で記載されることもあるほどである。(同書p55より)

 それからまた半世紀!!
 つまり100年前!!のその図は今もアタリマエのように教科書に載っているのである!!
 
(つづく)
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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(136)

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▼私にはいくつかのお気に入り「雲見」画像があった。
 特段めずらしいものではないが、そんな「雲見」に出会うと思わず「いいね(^^)V」と口し、カメラを向けてしまう。
 昨日もそんなひとつに出会った。
 東の空に横一列に行儀よく積雲が並ぶ「雲見」だ!!
 
 【理科の部屋】の【星空の連帯】にちなみ【「雲見」の連帯】を提案している。
 提案といってもそんな大げさなものでなく、ネット上で友人・知人たち「雲見」や空の画像をみかけけると
 「いいね(^^)V」
 をプッシュして楽しませてもらっている。醍醐味は、その画像をとっているその人の姿も想像できることだ!!

 私は、こんなのこそほんとうの「情報」だと思っている!!

▼「暴風雨」の謎解き物語の歴史を続ける。

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

 ここにおいても情報手段の発展は大きな変化をもたらしたようである。

やがて、一八五〇年代から六〇年代にかけて、大きな変化が起こった。電信が実用化され、ヨーロッパ各地の気象観測結果は一、二時間の間に集められ、天気図がその日のうちにできるようになったのである。これによって、大西洋の低気圧の接近も、ある程度予知できるようになり、ヨーロッパ沿岸の船の暴風雨による被害も著しく減少した。(同書p52より)

▼画期的な変化である!!
 「天気図」がその日のうちにできるなんて!!
 では、「暴風雨」の謎解き物語もいっきょに進んだのだろうか?

 ところが不思議なことに、暴風雨の構造そのものについては十九世紀後半になってもそれまで以上にあまり進歩がなかった。むしろ、後退した点さえもある。(同書p52より)
 学問の進歩が必ずしも一直線に進んでいくのではないという一例なるかもしれない。(同書p53より)

▼どうもそうではなさそうだ。
取り組みがなかったわけではない!!
それらの取り組みにふれて、この謎解き物語の本質に触れられていた。

 彼は、重要なのは等圧線の形ではなくて、大気の運動がどうであり、大気中で何が起こっているかであることを忘れてしまったのである。(同書p53より)

(つづく)

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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(135)

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▼「そんなのアタリマエ!!」
 これほどシロウトの意欲をそぐコトバはない。
 「低気圧が近づいて来ているから天気が悪くなるのはアタリマエ!!」
 ・そもそも「低気圧」って何?
 ・昔からアタリマエだったのか?
 ・いつ頃から、どのようにしてアタリマエになったのか?
 等々
▼「暴風雨」の謎解き物語の歴史を続けてみよう。

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

を引き続き参考にさせてもらう。
 「気圧」が謎解きの鍵になるとわかったからといって、いっきょに歴史が進んだわけではない。
 なにしろ通信手段が限られていたから、今のように瞬時に他の場所の「気圧」を知ることはできなかったのだから。
 毎日アタリマエのように見ている「天気図」が、はじめて書かれたのはいつ頃だろう?

●1820年 ハインリッヒ・ブランデス(独)、1783年のヨーロッパ各地の気圧・気温・風の分布を表す「天気図」を発表  
 
なんとまだ200年と経ってはいない!!

 そのブランデスが「低気圧」について次のように言っている。

ある特定の時刻における気圧と平均気圧との等しい点をむすんで等圧線をひいている。この研究によって、「暴風雨というものは、気圧がまわりより低い部分である。それを起こす原因はまだわからない。この低圧部は西から東へ向って進行する。空気は、ほとんど四方から低圧部の中心を中心をめがけて吹き込んでいる」ということを彼ははじめて結論した。(同書p48より)

▼ブランデスにも大いなる「ふしぎ!?」があった。

 特に彼をおどろかせたのは、低圧部がヨーロッパ全部をおおうほど大きいことであった。気圧が低いということは、それより上にある空気の量が、まわりよりそれだけ少ないことを示す。かくも広大な面積にわたって空気がどこかへいってしまうことを、ブランデスはどうしても理解できなかった。彼はいっている「しかしこの広範囲の気圧の減少の原因が何であるか誰も知らない。大西洋岸全域の空気がまったく消失してしまったのか、あるいは、海が大きな口をあけて空気をのみこんでしまったのか……。」(同書p48より)

 私はこれを読んだとき思わずバンザイをしてしまった。\(^O^)/
 今ではアタリマエにも最初は大いなる「ふしぎ!?」があったのだ。
▼「暴風雨」の謎解きはさらに進む。

一八三八年にはイギリスの船長だったピディングトンは、船の気象データを集めて、゛ベンガル湾およびアラビア海のあらしを調べた。そして、空気は単に中心のまわりを回転しているのではなくて、回転しながら中心にまきこんでいることを発見し、暴風雨にサイクローンという名をつけた。サイクローンとはギリシア語で蛇がとどろをまいた状態をさすのである。以後このサイクローンということばは広く使われるようになり、熱帯低気圧のみならず、中緯度地帯の低気圧、すなわち温帯低気圧を指すまでにいたった。(同書p48より)

なんかうれしくなってくるナ!!
やっぱり そうだ。
アタリマエは昔からアタリマエ!!ではなかった。
「ふしぎ!?」を追う歴史があってこそアタリマエになったのだ。

科学史はやっぱり面白い!! 

(つづく)

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本日(2017/03/16)、第155回オンライン「寅の日」!!#traday

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賢治の「雲見」と寅彦の「宇宙見物」は私の究極の道楽だ!!
 昨日の「雲見」は少しかわっていた。日が照っているのに小雨が降ったりやんだりを繰り返していた。
 俗に「狐の嫁入り」というやつだ。
 こんなときは虹が見られるのではと予想し待っていた。
 やっぱりそうだった。
 時間は長くはなかったが、何度か北東の空に虹がかかった!!

 今、ちょっと気になったので調べてみた。
 宮沢賢治が亡くなったのは1933年(昭和8)9月21日、37歳だった。一方、寺田寅彦が亡くなったは1935年(昭和10)12月31日、57歳だ。してみると

 「雲見」の空と「宇宙見物」の空が重なる!! 同じ空だったのでは!?

▼本日(2017/03/16)は、第155回オンライン「寅の日」である。
 3月テーマは、3.11にちなみ
 ズバリ 警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」 である。
 その第二弾として読むのは 「天災と国防」 である。

◆本日(2017/03/16)、第155回オンライン「寅の日」!!#traday 

●「天災と国防」(青空文庫より)

▼今回の作品は亡くなる前年、つまり1934年(昭和9)に書かれたものである。
 警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」に近いコトバも出てくる作品と言われているそうだ。
 それはどこだろう?

 今回の読みで私がいちばんに注目したのは次だった。

 しかしここで一つ考えなければならないことで、しかもいつも忘れられがちな重大な要項がある。それは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実である。

 さらにそれを詳しく述べたのが次だ。

 文明が進むに従って人間は次第に自然を征服しようとする野心を生じた。そうして、重力に逆らい、風圧水力に抗するようないろいろの造営物を作った。そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻(おり)を破った猛獣の大群のように、自然があばれ出して高楼を倒壊せしめ堤防を崩壊(ほうかい)させて人命を危うくし財産を滅ぼす。その災禍を起こさせたもとの起こりは天然に反抗する人間の細工であると言っても不当ではないはずである、災害の運動エネルギーとなるべき位置エネルギーを蓄積させ、いやが上にも災害を大きくするように努力しているものはたれあろう文明人そのものなのである。

 寅彦がこう言ってから83年!!
 21世紀の今も、いや今こそ響いてくるものがあるのでは…
▼では警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」にもっとも近いコトバどこだろう。
 きっとここなんだろう。

それで、文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を講じなければならないはずであるのに、それがいっこうにできていないのはどういうわけであるか。そのおもなる原因は、畢竟(ひっきょう)そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆(てんぷく)を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう。

 83年の時空を超えて寅彦の警鐘は有効である!!
 今こそ耳を傾けたいものだ!!


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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(134)

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つくしの初見だった!!
 今年最初の一本、もう少しで踏んづけてしまうところだった。
 そうなんだ!!と気づき土手をゆっくりみると、もういっぱい顔を出していた。
 昼にはホシノヒトミもすっかり目覚めていた。
 たとえ寒くとも光の春は律儀にやってきていた!!
▼「暴風雨」の謎解き物語を

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

を使ってつづけよう。
 謎解きの最初の手がかりは「気圧」だった。

 暴風雨の実体をさぐる人間の最初の進歩は一七世紀後半、気圧計が発明され、科学者がそれを用いるころから始った。しかし、その結果、ともすれば大気の運動よりも、気圧そのものに注意が向けられるようになってしまったことは否定できない。すでに一六六四年、有名な物理学者ロバート・フックは、同じ物理学者ボイルにあててこう書いている。「気圧がひじょうに下がると、たいてい雨や曇りの天候になることを発見した。気圧計のたすけによって、天気の変化の予測を一歩前進させたい」(同書p46より)

▼ではどうして「気圧」だったのだろう?
 それについてもていねいに説明してくれていた。
 

 それにしても、大気の状態、その変化を指示するものとして、気圧が有用だというのはなぜだろうか。何か他の量、たとえば気温はだめなのか。中・高緯度の低気圧は特有な風・気圧・気温・湿度の分布をもったままで移動する。だから、こうした量のどれかを観測すれば、あらしが接近しつつあることがわかるのではないだろうか。
 ところが実際には、地表面ちかくで観測しているかぎり、気圧以外のものは、観測点での局所的な影響をうけてしまって、この目的にそわないのである。たとえば、地表面付近では気温の日変化が大きい。それで低気圧が接近し、南よりの風とともに全般的な気温が上がったとしても、それが日没に向かう時刻であれば、温度計は気温が降下しつつあると示すかもしれない。風にしても観測地点の影響をうけやすいのである。(同書p46より)

 さらには、「気圧」こその文がつづく。

 これに反して、気圧はそれより上にある空気の重みをあらわす量であるから、地表面ちかくだけにある擾乱の影響をうけることがほとんどない。この理由から気圧は特別の意義をもつものである。バロメーター(気圧計)ということばは、もう日常語としていろいろのことの鋭敏な指示器の意味に使われている。(同書p47より)

▼「天気の変化」は「気圧計」(バロメーター)でみていく。
 そういう時代を象徴するような面白グッズがある。
「晴雨計」だ!!
 今はいろんなかたちをしたものがネットなどで販売されている。
 部屋のインテリアとしても面白いかもしれない。

 19世紀はじめまでこれがつづくそして…
 
(つづく)
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【Web更新03/12】17-11 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等更新!!

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数えるは父の癖なり春の苔 17/03/10撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】17-11
週末定例更新のお知らせ
 まだまだ「宮沢賢治の世界」の余韻のなかにいた。
 なんとも不思議な感覚だ!!
 しばらくは続きそうだ。

◆表紙画像集2017 更新 春の苔
 還暦過ぎてすぐ父は亡くなった。その父は、「数える」ことが好きだった。
 農作業しながらでも、「これが何回目…」と。
 何なのだろう!?と不思議に思っていた。
 その父の亡くなった年齢をいつの間にやら越えてしまった今、私も同じように何でも「数」を数えるようになっていた。
 春の苔、数えるには数が多すぎるような(^^)V

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 いつまでにという期限などきっていなかった。
 だから、ほんとうの「ふりだし」にもどって
 「雲」「雨」「風」…根っこのところからところから問うてみたいと思っていた。
 今週は「低気圧」かな。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!! 「サイエンスコミュニケーター」と勝手に名のりだしてまもなく6年が終わろうとしている。
 そろそろまた、「現在地」の確認をしておいた方がよさそうだ。


 さあ、今週はどこまで!?
 

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【祝】ファラデーラボ創立6周年記念企画\(^O^)/

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▼感動!!感動!!感動!!…
の連続だった。
 昨日(2017/03/12)はそうとしか言いようのない一日だった。

◆ファラデーラボ創立6周年記念企画

のある日だったのである。
 今朝、起きてもまだその余韻なかにいた。
▼私はこの日をずっと楽しみに待っていた!!
 昨年末に『増補版 実験で楽しむ宮沢賢治~サイエンスファンタジーの世界』(四ヶ浦弘著 細川理衣 絵 金沢・金の科学館)を読ませてもらった。
 実に面白かった。
 宮沢賢治には興味があった。
 とりわけ「デクノボーの科学」というのに興味があった。
 ところが、この本を読んで私は何もわかっていなかったと気づいた。わかったふりをしていただけだとわかった。
 しかし、それは恥ずかしいこととは思わなかった。むしろうれしいことに感じられた。
 それは「宮沢賢治は楽しめばいいんだ!!」とこの本が教えてくれたからだ。
 どうしても、
 「四ヶ浦さんに「生」でこの実験を見せてもらいたい!!」という思いがわき起こった。
 この我が儘な願いが、四ヶ浦さん、ファラデーラボの森本さんのおかげで実現することになった。
 アリガタイかぎりだった。
▼今、撮った写真の整理しながら思った。

 やっぱり「生」は面白い!!

 ネット時代だから、画像・動画などを駆使すれば多くの情報が伝わるだろう!!
 でもそれではどうしても伝わらないものがある。
 炎のゆらぎ、苦味チンキのにおい、水晶玉の触感…等々
 ほんとうに「宮沢賢治をの世界」を楽しむためには、「生」に実験を体験することが必要ななのかもしれない。
 賢治が愛した「実験」とはそんな意味をもっているのかも知れない!!
 数々の「実験」にも増して感動したものがある。
 
 それは、四ヶ浦さん自身の声による生朗読だ!!

 なんという迫力!!なんというリアリティ!!なんという説得力!!

 今の段階で感動のすべてを語ってしまうのがモッタイナイ気がする。
ちびりちびり反芻作業を繰り返して、またつづきを語ってみたい。
 四ヶ浦さん遠方よりありがとうございました。 深謝 <(_ _)>

▼午後の第二部にいっぱいの「生」を楽しませてもらった。
 前回に引き続き上橋智恵さんのお世話になった。

◆ダイソーのネオジム磁石を使った「連続ガウス加速器」

◆ループ回転する自動連続ガウス加速器

 ふたつを解説つきで「生」で見せてもらった!!
 一同  おおっ~!!(^^)//""""""パチパチ
 原理も説明してもらったが、説明うまいなー!!

 他にも次々と「生」を見せてもらった。みなさんお世話になりました。<(_ _)>

 ファラデーラボ6年の歩みのなかでこのような感動体験を何度させてもらってきただろう。
 感謝するばかりです。
 6周年記念 おめでとうございます。 ( ^_^)/□☆□\(^_^ )
 7年目もよろしく。
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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(133)

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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから50週目だった。
 大賀ハスの観察のためだけでなく、一年間通しての私の「ビオトープ」として役割もして来てくれた。
 それももうあと2週間だけとなった。
  散り始めた紅梅の花びらが観察池に浮いていた!!
  もうその季節なんだ。
▼「ふりだし」にもどって、Webテキスト『天気の変化』の可能性へのヒントを

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

を読み返しながらみつける。
 この作業がとても気に入っていた。
 自己満足にすぎない!!それでもやっぱり面白いものは面白い!!
 ずいぶん時間を費やしたと思ったが、まだ最初の章の「大気のすがた」が終わりかけたところだ。
▼次はいよいよ
「低気圧の実体を求めて」(同書p43)に入る。
 最初に紹介されているのは「あらしの本質は人智のおよぼすところにあらず」の話だ。
 そんな古い話ではない。

  ●1703年 ダニエル・デフォ
 「こうした現象を通じて、自然は、われわれを無限可能の御手に、あらゆる自然の創造者に導く。最高の神秘の宮殿の奥深く、『風』はひそむ。理智のたいまつの灯をかかげ、自然を赤裸にあばいた古の賢人たちも、その途上で地に倒れた。『風』は理智の灯を吹き消し、やみが残った。」(同書p43より)

 18世紀はじめの認識である。この認識から

●1921年 「理想化された低気圧」 (J.ビヤクネスとゾルベルク :ノールウェー)

にいたったのか。
 「暴風雨の正体」の謎解き物語である。
 これはたいへん興味深い。
 けっして昔話ではない!!ときとして私たちは今でも18世紀はじめにもどってしまうのだから。
 さらにゆっくり ゆっくりすすめようと思う。
▼ちょっと話がちがうが、これぞ私の究極の道楽と思っている「雲見」のことだ!!
 この「雲見」を最初に言い出したのは宮沢賢治だ。
 

眺(なが)めても眺めても厭(あきな)いのです。そのわけは、雲のみねというものは、どこか蛙の頭の形に肖(に)ていますし、それから春の蛙の卵に似ています。それで日本人ならば、ちょうど花見とか月見とか言う処(ところ)を、蛙どもは雲見をやります。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」
「実に僕(ぼく)たちの理想だね。」
宮沢賢治『蛙のゴム靴』青空文庫より)

 その「宮沢賢治の世界」に今日、あと数時間で出会える!!o(^o^)o ワクワク
 「デクノボーの科学」に!!

(つづく)
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3.11 あれから6年が!!

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「ものごとは、記憶せずに記録する。」
と言ったのは、ウメサオタダオだ。
 私は、6年前のあの日(3.11)を「記録」していた。

◆【授業】まさか、その数時間後に…!

 「記録」以上でも「記録」以下でもない。
 「記録」はたったひとつの事実だ!!
▼ではあの日の天気はどのように「記録」されているだろう?
あの日の「雲見」は?

◆気象庁・日々の天気図(2011.3)

 「大気の動き」が記録されていた。
 「シベリア高気圧の勢力が強く、冬型の気圧配置となる日が多かった。」とも記録されている。

▼その日から20日経って私は

◆「サイエンスコミュニケータ宣言」

 をはじめた!!
 それから、また一年経って

◆オンライン「寅の日」

 をはじめた!!

▼彼はそれを「神話」と言わずに「寓話」と言った!!
 どこがちがうのだろう!?
 6年経っても私はまだ明確な答えをもたない。
 
 毎年の「記録」を今見返しながら、少しなさけない気分になった。
 あまりに同じところを堂々巡りしていることに!!

 

「自然」は過去の習慣に忠実である。

 という寅彦のコトバを思い出す。
 少し気を取り直して、これからも「記録」を続けること決意する。

 私にはそれしかない!!
 
            あの日から6年目の朝  合掌!! 

  

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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(132)

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▼我が家の「風向風速計」はカタカタカタ…とはげしく音を立てて回っていた!!
 モグラ撃退風車である。一時これがよく流行った。どの家の畑でもコレを見かけた。やがてはペットボトルを利用した手作りものもよく見かけた。
 カタカタカタ…という音の振動は地下に伝わりモグラを近づけないという理屈らしい。はたしてその効用はあったのだろうか…!?
 \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
 物置に眠っていたものを引っぱり出してきて、前の小さな畑のモグラ撃退もかねて、我が家の「風向風速計」として設置したのである。
 「精度」は抜群だった。
 「風向」はダイナミックな一目瞭然!!
 「風速」はカタカタカタ…という音の速さ・大きさで実感!!

▼その我が家を吹く「地上風」の前に今一度、地球をめぐる大気の運動について

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

によってまとめておこう。
 二つ特徴があるということだった。

・その第一は、空気が上下方向に動く速さ(上昇・下降速度)は、水平方向に動く速さにくらべて、著しく小さいということである。(同書p29より)
・大規模運動の第二の特徴は、風が等圧線にほぼ平行に吹いていることである。

 これをいつも頭に入れておきたい!!
▼さて、「地上風」だ。
 これについても実にわかりやすく教えてくれていた。

風が等圧線にほぼ平行に吹き、その風速は気圧傾度の大きさに比例するという関係は、中高緯度地帯の大規模な運動についてだけあてはまる。積乱雲にともなう運動などではだめである。積乱雲のように小さいスケールの運動は、地球が自転していることなど関係ないからである。(同書p33より)

さらにはこのように言っていた。

 もう一つこの関係は、地表面から高さ約一キロメートルまでの範囲内ではあてはまらない。この気層の中では、空気と地面との摩擦のため、第14図に示すように、風は等圧線に対してある角度をなして低圧部に吹きこむ。地面摩擦がきいている層のことを摩擦層あるいは境界層という。摩擦層内で風と等圧線のなす角度は地上からの高さによってもちがうし、地表面の凹凸の程度によってもちがう。一般に海の表面は陸上にくらべると滑らかなので、この角度が小さい。ふつう地上の風としては、地上約一〇メートルで測定されるが、角度は、海上では約一〇度、陸上では約三〇度くらいである。(同書p34より)

 ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
 これなら、納得ダ!!
▼最後には、必ず実感・体感する話に結びつけてくれていた。それがアリガタイ!!

 摩擦層内では風向のみならず、風速も高さによって著しくちがう。地面ではあまり風もないと思っていたのに、高いビルの屋上や塔にのぼってみたら、意外に風が強いのに驚いた経験をおもちかもしれない。地表面付近では風が弱められているからである。地面摩擦のきかないような、高さ約一キロメートルより上の大気の部分でも、もちろん風は高さとともに変わるのがふつうである。(同書p34より)

 大気の流れ(風)を考えているうちに急に川の流れが気になりだした。
 家のすぐ近くを小川が流れている。しばしその流れを観察してみた!!
 大気の流れに似ているところはどこだろう?
 ちがうところはどこだろう?

(つづく)
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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(131)

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▼雲が高速道路を走っていた!?
 いやまた間違ってしまった。(^^ゞポリポリ
 雲は走ったりしない、走っているのは空気(大気)だ!!
 いったいどのくらいのスピードで走っているのだろう?
 高速道路(中国縦貫道)の真横に「アメダス」がある。今、そのときの風の記録をみたら、
 「西北西 3.6m/s」となっていた。
 時速になおしてみると「約13㎞/h」だ。
 こんな遅い車走っていたら迷惑だろうな。
 でも上空ではどうだろう!?
▼地球をめぐる大気の大規模な運動について、引き続いて

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

にお世話になりながら謎解きをすすめよう。
 「気圧傾度力」につづいて空気塊に働くもうひとつの力についてもくわしく説明してくれていた。
 
 空気塊に働くもう一つの力は、地球が自転するために起こる力である。(同書p31より)

 転向力(コリオリの力)の説明もわかりやすく、図を含めて授業テキストづくりに利用させてもらった記憶がある。
 つづいて、等圧線に平行に吹く風の「ふしぎ!?」を追う。

 こうして、空気塊には、気圧傾度力とコリオリの力が働いている。そして、第12図に示すように、風が等圧線に平行に吹いているときには、この二つの力がちょうど反対方向に働き、つりあった状態になっている。このとき気圧傾度力の大きいほど、すなわち一定の気圧差(たとえば二ミリバールおき)にひいた等圧線の間隔が狭いほど、強い風が吹く。第13図は、その例として、五〇〇ミリバール等圧面(高さ約五.五キロメートル)上で等高線と風の関係を示したものである。このように気圧傾度力とコリオリの力がつりあった状態で吹いている風を地衡風とよんでいる。(同書p32より)

▼さらにアタリマエだけど、とても興味深い事実を教えてくれる。

 実際の大気中では、気圧分布は日時によって変化する。それにもかかわらず、風はいつも、この変化する気圧分布をおいかけて、だいたい等圧線に平行になるように自己調整をしている。あるいは変化する風をおいかけて、気圧分布のほうが自己調整をしているといってもよい。どうしてこの両者がそれほど仲がいいのか。それは別の問題として、ここではただ実際の大気ではそのように風が吹いているのだというのにとどめよう。(同書p32より)

▼事実を知っても、それだけでは「科学」にならない。
 使われなければ「科学」ではない。
 使いモノになってこその「科学」だ!!

 

この気圧分布と風の関係は、実際上、なかなか便利である。たとえば、中高緯度では、風の観測がなくても気圧の分布がわかっていれば、それから風向と風速の見当をつけることができる。逆に気圧の分布がわからない地域でも、もし風の観測があれば、等圧線を風の方向に平行にひけばよいし、風速の大きさから等圧線の間隔の見当もつけられるというものである。(同書p33より)

ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

(つづく)
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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(130)

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▼あれっ ?(゜_。)?(。_゜)?
 いつのまにか藤の実は鞘がねじれ割れて飛んでしまっていた!!
 寺田寅彦の随筆『藤の実』を読んで以来、毎年コレという藤の実をきめて、この鞘がねじれ割れて種子が飛ぶ「瞬間」を目撃したいと思って観察していた。
 今年もまた見逃してしまった!!
 でもそれはいつだったんだろう!?
 それはさておき、寅彦の面白いのはこの随筆に終わらないところである。
 ついには科学論文「藤の種子の自然放散機構について」まで書いてしまうのだから。
 「ふしぎ!?」を追う達人だった。
 
 ホンモノはわかりやすく面白い!!

▼それは今ちびりちびり読み進めている

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

についても言えることだった。
 半世紀近くも前の本だが、実にわかりやすく面白い!!
 連日引用ばかりになるが、書き写すことで自分の頭の整理なると思いつづける。

 大規模運動の第二の特徴は、風が等圧線にほぼ平行に吹いていることである。これは少し不思議ではないか。風は気圧の差があればこそ吹く。ふくらませた風船の口をゆるめれば、空気は圧力の高い風船内から、圧力の低い外部へ逃げる。そうだとすれば風は気圧の高い所から気圧の低い所へ、ちょうど谷川の水が低地へ流れおちるように吹くはずだ。それが等圧線に直角に吹かないで、等圧線に吹いているのはなぜだろう。(同書P30より)

 誰しもいだきそうなアタリマエの「ふしぎ!?」にきっちりとつき合ってくれていた。
▼そして、謎解きの手法も教えてくれていた。

  それを理解するためには、空気のかたまりにどんな力がはたらいているかを知る必要がある。その第一は、いまのべた気圧差よる力である。これを気圧傾度力とふつうよんでいる。 (同書P30より)

 それにとどまらない。初学者の誰もが間違いそうなことについても触れてくれていた。

 ここで一つ、つけ加えておく必要がある。地球上では、上空にいくにつれて、気圧は小さくなる。それならば、空気はいつも上向きの気圧傾度力をうけているから、上昇運動するのかといえば、そうではない。大気にはいつも下向きの重力と、上向きの気圧差による力とは、いつもほとんどつりあった状態にあるからである。ここで気圧傾度力というときには、ある水平面上で気圧の高低があるとき働く力をいう。(同書P30より)

 なんという ていねいさ!!
 なんという わかりやすさ!!
 だから面白い!!
▼こうしてみると、「天気の変化」とは日々体験している「科学」そのものであることがわかる。
複雑系「科学」であると同時に、総合「科学」である!!
学校で学ぶ「理科」が全部出てくるのだ!!

この本があまりに面白いので、さらにスピードダウンしてみる。

ところで、この本もう手に入らないものかとAmazonで調べてみたら、先日安価で数冊あったのに、安価は一冊だけになってしまっていた。(^_^;)

(つづく)
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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(129)

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▼やっぱり「ふしぎ!?」だ!!
 「ふしぎ!?」の押し売りをしようとは思わないが、私には「ふしぎ!?」に思えてしかたない。
 
 昨日の朝方のことだ。そんな長時間ではなかったが「日暈」ができていた。
 「巻層雲」だ!!
 「高層雲」では「日暈」はできない。だから、あれはきっと「巻層雲」ダ!!
 
 ケンケン兄弟(巻雲・巻積雲・巻層雲)は氷の粒(氷晶)!!

 ナラバあの雲は氷の粒!?
 わずか10㎞と離れていないところに氷の粒が!!
 わかっていてもやっぱり「ふしぎ!?」だ!!
▼まだまだ薄っぺらい「大気の物理学実験室」。その薄っぺらさにこだわっていた。
 前回引用させてもらった
 
◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

 前回引用のつづきこう書いてあった。

この大規模な運動の中に、中小さまざまなスケールをもつたえず起こっている。たとえば台風などは水平方向の広がり(台風の直径)は、二〇〇~三〇〇キロメートルの程度である。中心部における上昇運動の速さは毎秒一〇センチメートルの程度で、大規模運動のそれより一桁大きい。これが台風にともなう豪雨の原因の一つである。夏の入道雲のような積乱雲では、水平方向の大きさは一キロメートルから一〇キロメートルくらいである。こうなると、水平方向と鉛直方向の広がりは同じ程度となる。積乱雲の中の上昇流の速度は毎秒一メートル以上、ときには毎秒数メートルになることもまれではない。したがって、はじめ地上付近にあった空気は、半時間か一時間後には圏界面まで達してしまう。このものすごい上昇運動は白い雲の頂が、むくむくとのびていくのでも認められるであろう。ところが、大規模な運動では、圏界面に達するまでに、空気のかたまりは何日も、ときには何週間もかかる。その間にその空気のかたまりは水平方向には、海を越え、大陸を越えて地球を回ってしまっているのである。(同書p29より)

▼このスケールのちがいこそが私の頭を混乱させている原因だった。
 数値で示されていったんは納得しても、なかなか実感をともなったナルホド!!にならなかった。
 ここにこそ「天気の変化」の「ふしぎ!?」さの源がある。
 
 日々の「天気の変化」をこの視点で観察することによってしかほんとうのナルホド!!は生まれないだろう。
▼ここでうれしいことがあった。
 自分で勝手に作った「高層天気図」「数値予報天気図」のルールとツナガッタのだ。
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 「高層天気図」「数値予報天気図」のルール(その2)

 いつでも どこでも
 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>

・700hPa(3000m)の「鉛直p速度」は「上がる」「下がる」を数値化した目安!!
 -(マイナス)は「上がる」
 +(プラス)  は「下がる」 (地球上のモノはみんな地球に引っ張られている:重力!!)

・湿数(=気温-露点)は大気の湿り度合いを示す!!
 湿数<3℃ で 雲ができる!!
 
・鉛直p速度の-領域で雲ができる!!
 <上がるとザアザア>でアタリマエ!! 

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 さらにゆっくりゆっくり次に行こう。
 
 「アメダス」の桜はなんという種類の桜なんだろう?
 もう満開が近づいて来た。

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【Web更新03/05】17-10 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等更新!!

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竹かごに溢れんばかり蓬かな 17/03/04撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】17-10
週末定例更新のお知らせ
 「啓蟄」が過ぎた。
 そしていよいよ「卒業式」のシーズンがやってきた。
 このシーズンになると毎年思い出す詩がある。
 真壁仁の「峠」である。 

  すぎ来しみちはなつかしく

ひらけくるみちはたのしい。
  
みちはこたえない。
  
みちはかぎりなくさそうばかりだ。
  
(真壁仁「峠」より)

◆表紙画像集2017 更新 蓬・ヨモギ
 小さな子供用の竹かごがあった。ちょっと色模様がつけてあってうれしかった。
 なんか名前がついていたような気がするが、思い出さない。
 そのかごにいっぱいヨモギを摘んでくるのが、このシーズンの私の仕事だった。
 その小さなかごでは間に合わないので、大きなかごに持ち替えて再び摘みにいったこともある。
 「よもぎ餅」をつくってもらうためである。
 
 田の畦が「ヨモギ色」に変わってきた!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「ふりだし」にもどって考えている。
 やっぱり「大気の科学」は面白い!!

◆【ヒガンバナ情報2017】 更新!!
 野島高彦先生の実生への挑戦もはじまった。 今年の展開がとても楽しみだ o(^o^)o ワクワク

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 3月のテーマは、
 警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」
 だ。
 3.11が近い!! この警鐘の意味とは!?


 あたらしい一週間はどんな一週間に?

 「みちはかぎりなくさそうばかりだ。」!!
 

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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(128)

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▼あいかわらず「雲見」を楽しんでいた。
 次々と姿かたちを変えていく雲たちを見ていると、わかったつもりになってことが、またまた「ふしぎ!?」に思う。
 私たちの暮らす「大気の物理学実験室」とはどんな空間なんだろう!?

▼「ふりだし」にもどって半世紀近く前の

◆『大気の科学~新しい気象の考え方~』(小倉義光著 NHKブックス76 1968.9.20)

を「蟻が引くように」ちびりちびり読んでいた。
 それにしても、この本が「授業テキスト」づくりに与えた影響が大きかったことに今さらのごとく驚く。
 例えば
○「貿易風と偏西風」
 ・堀江謙一、鹿島郁夫の太平洋横断航路
○「梅雨とジェット気流」

等々はすべてここに出ていた。
▼読み進めるうちに今なお私を混乱させているアタリマエの「ふしぎ!?」の原因をみつけた。
 少し長くなるが、書き写しながらひとつひとつ確認してみた。

雨や雲など、ふつうの気象現象は対流圏の中で起こっている。つまり、地上から平均して約一〇キロメートルまでの高さの範囲内である。ところが赤道から極までの距離は、この厚さの約一、〇〇〇倍、一万キロメートルもある。温帯低気圧や移動性高気圧の水平方向の直径は二、三千キロメートルから数千キロメートルくらいである。こうしてみると、高・低気圧や本章でのべた地球をめぐる空気の流れは、本当に厚さのうすい大気の運動であることがわかる。  このことから、大規模な運動はいくつかの特徴をもつ。その第一は、空気が上下方向に動く速さ(上昇・下降速度)は、水平方向に動く速さにくらべて、著しく小さいということである。水平方向の空気の流れ、すなわち風速の典型的な大きさは毎秒一〇メートルの程度である。ところが、鉛直方向の速さの典型的な大きさは、その約一、〇〇〇分の一、つまり毎秒一センチメートル程度である。大規模な運動にともなって、空気はほとんど水平に動いているといってよい。しかし、このわずかな上下運動があればこそ、雨や雲などの天気の変化が起こるのである。 (同書p29より)

▼きわめてアタリマエ!!
 わかったつもりになっていることばかりだ。
 ところが、ほんとうはここのところがよくわかっていないのだ。
・「大気の物理学実験室」は実にうすっぺらい空間なんだ!!
・「上昇」「下降」といっても、それは水平運動の1/1000だ!!
・でも「天気の変化」はこれできまる。
 「上がるとザアザア 下がるとカラカラ!!」
 はここから生まれた!!

 「天気の変化」とはやっぱり面白い「科学」だ。
 ゆっくり ゆっくり つづけよう!!

 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから49週目だった。水温むなかに小さく動くものがみられた。
 今月末には、本年度の蓮根の植え替えだ。
 ところが少し問題がある。どうするか思案中!!

(つづく)

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本日(2017/03/04)、第154回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼それは単なる「偶然」には見えなかった。
そこにはなんらかの「規則性」あるように思えてならなかった。
 昨日(2017/03/03)の午後。東の空に列をなして積雲が浮かんでいた。
 それはあたかもひな壇にならぶ雛のように、雲底は横一列にそろっていた。
 それは市川の流れに沿っているようにも見えた。

 こんなときはやっぱりあの人のコトバだ!!
 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

▼本日(2017/03/04)はあの人・寺田寅彦を読む日だ。第154回オンライン「寅の日」である。
【3月のテーマ】は

・警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」
  
 その第一弾として、読むのは「津浪と人間」である。

◆本日(2017/03/04)、第154回オンライン「寅の日」!!#traday

●「津浪と人間」(青空文庫より)

▼2012年4月からはじめたオンライン「寅の日」、もうすぐまる5年が過ぎようとしている。
 その5年間でもっとも多く繰り返して読んできたのがこの「津浪と人間」である。
 昭和八年(1933)に書かれているので、もう84年も前だ!!
 何度読んでも、まずそれに驚いてしまう。これは一週間前、ひと月前に書かれたと言ってもなんら違和感はないだろう。
 
 寅彦はいつ読んでも今日的である!!

 何度読んでも、読む度にあたらしい「発見」があるのも寅彦の随筆である。
 さあ、今回は何を「発見」できるだろう。読んでみよう!!

 やっぱり引用したいところは同じになってしまう。

 しかし困ったことには「自然」は過去の習慣に忠実である。地震や津浪は新思想の流行などには委細かまわず、頑固に、保守的に執念深くやって来るのである。紀元前二十世紀にあったことが紀元二十世紀にも全く同じように行われるのである。科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。

「「自然」は過去の習慣に忠実である。」
「科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。」
 これこそが、「天災は忘れた頃にやって来る」のほんとうの意味である!!
 
 ならば「自然」とうまくつき合っていく唯一の方法はこうだと言っている。
 

残る唯一の方法は人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するより外はないであろう。

▼今回の「発見」のひとつは次だ。

 津浪の恐れのあるのは三陸沿岸だけとは限らない、寛永安政の場合のように、太平洋沿岸の各地を襲うような大がかりなものが、いつかはまた繰返されるであろう。その時にはまた日本の多くの大都市が大規模な地震の活動によって将棋倒しに倒される「非常時」が到来するはずである。それはいつだかは分からないが、来ることは来るというだけは確かである。今からその時に備えるのが、何よりも肝要である。

これぞ「南海トラフ巨大地震」!!
84年前すでに見えていた!!

「理科」「科学教育」についても示唆的であった。

人間の科学は人間に未来の知識を授ける。
それで日本国民のこれら災害に関する科学知識の水準をずっと高めることが出来れば、その時にはじめて天災の予防が可能になるであろうと思われる。この水準を高めるには何よりも先ず、普通教育で、もっと立入った地震津浪の知識を授ける必要がある。英独仏などの科学国の普通教育の教材にはそんなものはないと云う人があるかもしれないが、それは彼地には大地震大津浪が稀なためである。

3.11が近づいて来た。

まずは「津浪と人間」を読み返してみよう!!

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今年も実生ヒガンバナに挑戦だ!!(2017/03/02) #ヒガンバナ

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▼私は優柔不断というか、決断力がないというか、一度決めてもいつまでもグズグズしていた。(^^ゞポリポリ
 今回もまたそうだった。
 一度は冷蔵庫から出した「自然結実」ヒガンバナの「種子」73個をまたしまい込んだりを繰り返していた。
 どのような方法で「種子」から育てる実生に挑戦するのか迷っていたのだった。
 3月に入って2日目、昨日、いよいよそれを決行した!!
▼冷蔵庫から出した「種子」のなかには、入れるときよりはげしく「カビ」が来ているものも見られた。
 せっかく手に入れた「自然結実」の「種子」も、どのように保存するのか?
 まだ最適な保存方法もみつけてはいなかった。
 キツネノカミソリ・コヒガンバナの成功にこだわりすぎているところもあった。
 「保湿」を意識しすぎて、「カビ」対策を怠っていた。
 「ミズゴケとともに保存」という方法も教えてもらったことがある。
 しかし、それも面倒なのと種子が多数になってくると、どこでいつ採集したものかがわからなくなってしまう。
 そこで、一個ずつナイロン袋に入れることにした。
 もう湿らせたティシュペーバーは一緒にいれなかった。
▼さあ、いよいよ決行だ!!さ
 一個ずつ別々に育てることにしていた。
 そうすれば、もしうまく「発芽(発根)」「出葉」してくるものがあったら、それがどこでいつ採集された「種子」か、完熟したのはいつかも特定できるからである。
 そのためには、まずそれだけの容器が必要だった。
 別注の容器、100均の容器、プリンの容器、そこからにある容器をかき集めた。
 次に土だ。これはこれまでも使用したことある「土ポット」でいくことにした。
 「土ポット」に水を加えてスタンバイOKだ。
 ひとつずつナイロン袋から出して、「土ポット」の上に置いていった。
 入れていたナイロン袋は、外枠と容器のあいだに「名札」代わりに挟み込んだ。
 
 完成だ。\(^O^)/
 
 朝から取りかかった作業、完成したときは正午を少しすぎていた。
▼まだ「不安」があった。
 「昨年と同じように全滅してしまったらどうしよう。」という「不安」である。
 「失敗」はかまわない。
 どうせシロウト「研究」だ。「失敗」を繰り返すなかからひとつでもわかることがあれば万々歳だ。
 しかし、「同じ失敗」はさけたかった。

 そこで考えたのが、一部の「実生」を他の人に委託するという方法だ。

 いちばんに思い浮かんだのが、日本ヒガンバナ学会でずっとお世話になっている野島高彦先生だ。
野島先生とはこれまでにヒガンバナの交換観察をしたり、実生コヒガンバナをお送りしたりしてずいぶんお世話になっていた。野島先生のヒガンバナ観察は半端ではない、徹底していた。
 毎日その様子が画像で記録され、一週間毎にアップされていた。それに、先生は大学で「化学」を教えておられる現役の「プロの研究者」だ。
 そこに委託すれば、私とはちがった展開が期待できる!!

 安富・夢前・福崎の群生地それぞれから採集した「種子」3個を今日送らせてもらう。
 
さあ、実生ヒガンバナ今年はどんな展開があるだろう。o(^o^)o ワクワク

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2017年3月(弥生)の俳句「歳時記」!!

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▼私はいくつかの「ふしぎ!?」を同時進行で追いかけていた。
 とは言っても不器用な私は、ひとつの「ふしぎ!?」に夢中になるとついつい他の「ふしぎ!?」は保留のままにしてしまっている。
 そんな「ふしぎ!?」のなかに「クモ学」もあった。2013年の夏にはじまったこの謎解きはとても面白かった!!
 3月に入った。
 春だ!!
 クモの糸がなびいているのを見かける季節となった。
 あの玄関先のジョロウグモの「卵のう」が気になりだした。
 それは、これまでの観察からクモが季節・天気の変化を感じとるスゴ技を持っていると思っていたからである。
▼天気の「ふしぎ!?」を追いかけるのにこれまで「雲見」「天気コトワザ」「俳句「歳時記」」という方法を採用してきた。今年は「天気コトワザ」をお休みして、あと2つですすめていた。
 今日は、その俳句「歳時記」の日だ。
 参考させてもらっている

NHK「俳句」 テキスト
 
 から巻頭名句11句を引用させてもらう。

(1) 春雨の糸の操る男女かな    京極杞陽
(2) 安曇野の真中に立てば山笑う  藤田湘子
(3) 卒業の兄と来てゐる堤かな   芝不器男
(4) つばめ〱泥が好きなる燕かな  細見綾子
(5) 天平のをとどめて立てる雛かな 水原秋櫻子
(6) 手のひらに色を遊ばせ雛あられ 上野章子
(7) 春の水すみれつばなぬらしゆく  蕪村
(8) 初蝶やわが三十の袖袂     石田波郷
(9) たんぽゝや長江濁るとこしなへ 山口青邨
(10) 三椏の花三三が九三三が九   稲畑汀子
(11) 野遊びに足らひし妻が夕仕度  中島斌雄

▼「選句」というのも俳句修行の第一歩らしい。
 いつものようにシロウトをいいことにして「私のベスト3」を選んでみよう。

【私のベスト3】

(10) 三椏の花三三が九三三が九   稲畑汀子

(4) つばめ〱泥が好きなる燕かな  細見綾子

(2) 安曇野の真中に立てば山笑う  藤田湘子

▼今月はどんな季語にピッタリの景と出会うだろう。
 ジョロウグモの「卵のう」に変化が起きるのはまだはやいのだろうか。

 そう言えば、今日は小浜の「お水送り」の日だ!!
 行きたかったなあ!!

 

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2017年3月(弥生)の「雲見」は!?

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▼2月(如月)は終わった。短かった!!
 2月の「雲見」をもくもくシールセットによる「雲見」カレンダーでふり返ってみよう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    1
・巻雲    2
・巻積雲  1
・巻層雲  3
・高積雲  2
・高層雲  4
・層積雲  3
・積雲    6
・層雲    0  
・乱層雲  6
・積乱雲  0

「乱層雲」「積雲」が目立った。「雪」の日は3日あった!!

▼さて、3月(弥生)の「雲見」はどうなるだろう?
 2つの資料を参考に考えてみようと思う。
まず
 
◆気象庁・一か月予報(近畿地方PDF版)

 明日木曜日に書き換わると思うが、現時点で予想してみよう。
・周期的に天気は変化するだろう。(三寒四温)
・あたたかくなりそうだ。「暑さ寒さも彼岸まで」
・これらは「雲見」にどう現われるだろう?
 「層雲」がふえるかな。春の嵐で「積乱雲」もあるかな!!

▼次は、「よりローカルに!!」だ。

◆兵庫県 福崎の気温、降水量、観測所情報(アメダス)
 
 特筆すべきは降雨量だろう。
 3月の例年降雨量は2月の倍だ!!
 それだけよく雨が降ると言うことだろう。もう「雪」はないのかな?

▼「3月」と言うだけでなにか気分がちがうな。どこかワクワク気分になるな。
 先日「青春18きっぷ」を買い込んだ。
 「雲見」の旅に出たいな!!
 今年は少し事情あって「お水送り」「お水取り」に行けそうもない。(:_;)
 残念である。
 でもいつでも思いついたら列車にのって「雲見」の旅には行きたい!!

 どんな「雲見」出会えるかな。楽しみだ!!o(^o^)o ワクワク
 「アメダス」の桜のつぼみが…。
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