【私の重大ニュース2016】(3)
▼昨日、朝方から降り出した雨はいっこうにやむ気配がなかった。
そんな雨の中の「雲見」をしながら思った。
やっぱり「ふしぎ!?」だ!!
あの雲の上の方は氷の粒(氷晶)だという。高層天気図で確認してもそれはたしかなようだ。
そこからどんなプロセスを経て雨粒として落ちてくるのだろう!?
このアタリマエはやっぱり「ふしぎ!?」だ!!
▼TVの「天気予報」を見ていたら、「低気圧が近づいてきて雨が降る」と言っていた。
ナルホドといったんは納得する。でもやっぱり「ふしぎ!?」だ!!
そもそも低気圧って何なんだ!?
こんなアタリマエを「ふしぎ!?」に思うとき、いつも私を勇気づけてくれるコトバがある。
それは『天気図の歴史ーストームモデルの発展史ー』(斎藤直輔著 東京堂出版)のエピローグのなかにあった。
低気圧とはなんだろうか、一口でいえば寒暖両気からなるうず巻であろう。 我等の地球大気の中には、こうしたうず巻が存在できることを傾圧不安定理論も、数値シミュレーションもあるいは実験室内の流体を使った模型実験も教えてくれる。しかしやっぱり不思議な感じがする。それは偶然の産物としてはあまりにも美しく組織だっているし、秩序ある概念に統一されている。 このささやかな歴史的回想の中で、私は約1世紀半の間に人々がストームについて、低気圧についてめぐらした考察のあとをたどってみた。そして多くのことを学んだが、雲をつくり雨を降らせ、風を巻いて過ぎ去ってゆく低気圧をやはり不思議に思う。(『天気図の歴史』「エピローグ」p211より)
これを読むとほっとするのだ。本体の理解はいっこうにすすまないのに、この「エピローグ」だけはたびたび利用させてももらっているんだ。
プロだってやっぱりそうなんだ!!いや、ホンモノのプロだからこそそうなんだ!!
とうれしくなって来るんだ。
アタリマエの「ふしぎ!?」を問うことに勇気をもらうんだ。
▼【私の重大ニュース2016】を続けよう。
【私の重大ニュース2016】
【その7】 Webテキスト「天気の変化」の可能性!?を追求し続けた!!
直接の現場を離れても、私はこのアタリマエの「ふしぎ!?」を問い続けたかった。
そう思っているとき、思いついたのがWebテキスト「天気の変化」だ。
「天気の変化」には身近なアタリマエの「ふしぎ!?」がいっぱい詰まっている。
Webテキスト「天気の変化」って何?
今なお概要すらクリアに人に伝えることができなかった。
今年の夏、ひとつのアドバイスをもらった。
「まずは部分的でも試案をつくってみては…」と。
さっそく試案の試案というようなものに挑戦してみた。
・Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』
がそれである。
テキスト版ができたが、ページ化はまだだ。これは来年の課題だ。
続いて「アメダス」「高層天気図」「天気コトワザ」と挑戦してみたい。それらは来年以降の課題である。
Webテキスト「天気の変化」全体ができあがるのはまだまだ先のことかも知れない。しかし、可能性だけは追求しつづけたい。いや、これだけでは努力物語になってしまう。
そうではなくて、このプロセス、「テキスタイル化」そのものを楽しみ続けたいのだ!!
ここから派生して、楽しいことがあった。
「雲見」の旅だ。
定点「雲見」だけでなく、水平移動をして「雲見」を楽しむのである。安直・安価にして愉快な旅だ。
今年の「雲見」の旅は
・若狭から奈良へ「雲見」の旅(3月)
・杜の都へ「雲見」の旅(8月)
・出雲へ「雲見」の旅(9月)
・甲斐へ「雲見」の旅(10月)
などがあった。来年はどこへ…o(^o^)o ワクワク
▼もうひとつもアタリマエの「ふしぎ!?」に関連していた。
【<私の重大ニュース2016】
【その8】 オンライン「寅の日」を継続できた!!
科学者・寺田寅彦は、若き人に向って口癖のようにしてこう問いかけたという。
「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」と。
寅彦はどんな「つまらないこと」にも不思議があると言った。アタリマエの「ふしぎ!?」をけっして見逃さなかった。
そんな寅彦に大いに学びたいと思った。
「科学」するとは? を彼が残してくれた多数の随筆から学びたいと強く願った。
青空文庫を利用させてもらっての言わばオンライン「読書会」。
この取り組みをはじめたのは2012年4月からだ。今年も一年間ずっとこれを継続できた。
「継続」しただけのことである。しかし
これも私にとっては重大ニュースだ!!
今年も、寺田寅彦記念館友の会の春・秋二回の研修会に参加させてもらったのもうれしいニュースだ!!
(つづく)
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