ファラデーラボ「教師(演示)実験のかがく」は実に面白かった!!
▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから34週目だった。
池の中の枯れた葉の多くは木枯らしで吹き飛ばされていた。むしろ池の周辺に垂れ下がった枯れ葉の方が多く目立った。
この枯れ葉もまた美しい!!と思った。
▼午後は楽しみにしていたファラデーラボの「第72回かがくカフェ」に参加させてもらった。
◆テーマ 「教師(演示)実験のかがく」(実験のかがく第2弾)
●講師 觜本 格(かがく教育研究所 所長 神戸親和女子大学教授)
●内容 私が中学校の3年間の理科の授業でやってきた「実験・観察300」のなかで、「生徒実験」と「演示実験」をどのように使い分けてきたのかを整理してみたいと思います。
▼授業形式で、次々と繰り出される觜本さんのお気に入り実験の数々!!
觜本さんの巧みな話術は実験の面白さを何倍もいや何十倍にも膨らませてくれていた。
実験を見せてもらいながら、「安全」についての議論もあった。
インパクトある実験はたしかに生徒たちの興味・関心を喚起する。それまでの「概念」がくずされ、基礎的科学概念の形成がそこからはじまるのである。
觜本さんが行う実験には「正しく恐がる」ための「科学」があった。
それがすばらしい!!
それこそが「安全」を教えることにツナガルのだろうと思う。
▼私がもっとも感心したのは、ひとつひとつの実験が、中学校300時間の授業に位置づけられいることだ。
単なる「実験ショー」ではないのだ。
ひとつの実験にもドラマがある。ひとつひとつ異なった「物語」を持っているのである。
授業というシナリオのなかのワンカットなのである。
そのワンカットが授業の成否を決定づけることもまた事実である。
授業実践とともに披露してもらった「巧みの技」は
「実験はほんとうに面白い!!」
とあらためて教えられた。深謝。
あのファラデーが最晩年までクリスマスレクチャー、金曜講座にこだわり続けたわけが少しわかった気分になった。
| 固定リンク
コメント
ファラデーは、(小学校も出なかったので数学がまるでできず)実験だけでのしあがった科学者ですから、実験は命みたいなものですよね。また、実験講座で認められた人なので、講座も大切にしたのだと思っています。觜本先生の実験を見て、また違う感慨を持たれたのでしょうか。
投稿: 渡部義弥 | 2017/11/21 17:20
渡部義弥さん
コメントありがとうございます。
ファラデーが最晩年までクリスマスレクチャーや金曜講座にこだわったのは、なによりそれが愉しかったからだと思っています。仕事と楽しむ実験とは分けていたように思っています。
觜本先生の授業での実験とファラデーのレクチャーでの実験とは同じ意味をもつと私は思っています。
投稿: 楠田 純一 | 2017/11/21 20:33