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新・私の教材試論(113)

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「もしも、水の分子が見えたら…」
いつもの場所で「雲見」しながら、たわいもない「空想」をしてしまった。
この「空想」の歴史は古い!!
2000年以上前のルクレチウスまで遡る必要があるのかも知れない。
21世紀の今、なお肉眼では見ることができないが、「科学」の眼をもってすれば見えるという。
 ほんとうかな!?
 「雲」は、液体の水(水滴)と固体の水(氷晶)の団体さんであるという。
では「水の分子が見えたら」その団体さんはどう見えるのだろう?
 いやそれ以前に、雲までの空間に水の気体(水蒸気)が飛んでいるという。
 いや、頭の中ゴチャゴチャになってきたぞ!!(^^ゞポリポリ
 
 これがほんとうに見えだしたら、朝の色づく「雲見」の景もよりいっそう美しく見えてくるかな!?
「200℃の水蒸気」物語をつづけよう。
「200℃の水蒸気は存在するのか?」と問われた生徒たちはどう答えたのだろう。
もういちど

◆物質の原子論―生徒と創造する科学の授業 (プロジェクトサイエンスシリーズ)(古川千代男著 コロナ社 1989.5.10)

のページをめくってみる。
 生徒たちはすでにエタノールと加熱したときの温度変化を調べ、「沸点」の存在、そのとき加えた熱エネルギーが何に使われたかを知っている。
 しかし、ほんとうの意味での「沸点」「分子運動」が見えていたわけではない。
 古川千代男先生は次のように言っていた。
 

 生徒の意見を聞いてみると、確信を持って200℃の水蒸気の存在を予測できる者はほとんどいない。考えてみたこともないというのが本当のところのようである。100℃以上にならないという確信を持っていることが多い。水は100℃で沸騰するという知識は信仰の域に達しているとしか思えない。2,3の物質の沸点測定や解説くらいで打ち破れない。(同書p76より)

▼ではどうするか。それが次なる課題である。
沸点以後も熱を加え続けるのである。そうすれば、「分子運動」はより活発になり「200℃の水蒸気」も可能なのかも知れない。生徒と一緒に実験方法を考えていた。
その方法の前に、ここで引用させてもらいたい一文があった。
コラム風に囲みで書かれていた。
 実はこの一文を紹介させもらいたくてこれを書いているようなものだった。

 素朴で原理むき出しの実験を  現在、高校で行われている実験の中心は定量実験である。数値を得て法則性をみるとというだけでなく、一つ一つの手順がそのものがきちんと量を測定しながら行われるものが多い。当然。複雑で時間もかかるようになって、結局何を目的にしていたのかラビリンス(迷宮)の世界に入ってしまう。  定量実験の前に、余計なものをできるだけ省いた、目的がミエミエの実験がもっとあってよいし、そういう実験こそ生徒にやらせたい。その後に、つまり原理がすでにわかった後に、定量実験をやり、法則化してこそ、使える法則になりうると思う。たぶん、原理や法則を先に解説し、その検証として実験をやらせることが多いために、こうなりやすいのだろうが、もっと「発見」のための実験こそ、生徒に考えさせ、計画させ、実施させたい。 そうすると素朴で一目みて納得のいく実験がつくられると思う。(同書p75より)

「素朴で原理むき出しの実験」!!
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン 
ナットクである。これこそ「3K1A(感動・簡単・きれい・安全)の法則」にツナガル!!
 ここに確かに「すぐれた教材(実験)」開発のヒントがある。

では、「200℃の水蒸気」はどのようにつくれたのだろうか。
「物語」はまだまだつづく。

(つづく)
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【Web更新11/27】16-48 新・私の教材試論 等更新!!

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金柑の空浮かびたる小春かな 16/11/26@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】16-48
週末定例更新のお知らせ
 はやくも11月最後の「定例」更新となった。「16-48」は2016年48回目という意味だ。
「16-52」まであと4回となった。いつのまにやら毎年「○○-52」まで行くのが「日常」となった。
 さあ、あと四回どんな更新をするのだろう!?
 自分でも楽しみである。

■表紙画像集2016 更新 金柑
 金柑の木がほったらかししていたら、毎年大きくなって「巨木」になってしまった。
 木の図体に反して金柑の粒はドンドン小さくなっているような気がする。朝の散策に出かける前に口に掘り込むのが楽しみだった。「巨木」のてっぺんの小さな黄色い粒はまるで空に浮かんでいるようだった。
 金柑は秋の季語だそうな。でもその日の天気は「小春日和」がピッタリだった。

◆新・私の教材試論 更新!!
 ひょんなことから、焼けぼっくいに火がついてしまった。
私はこうして教材を語っているときがいちばん楽しい!!理科教師でほんとうによかったと思うのは、「教材」という具体的モノがあるからだ。行き先のきまっていない「試論」楽しみながら続けてみたい。

◆Webテキスト「天気の変化」の可能性!? 更新!!
 Webテキスト「天気の変化」は、先の見えない遠大なるプロジェクトである。しかし歩みはとめないでおこうと思う。いつの日か急転直下の予想外の展開があるかも知れないから。

◆【ヒガンバナ情報2016】 更新!!
 「完熟」種子はまだ5~6個残っている。今週中には完全「回収」としたい。
 全部でいったい何個ぐらいになったのだろう?

新しい週はもうはじまっている。
今週中には師走だ。 ゆっくり ゆっくり急ごう!!

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本日(2016/11/28)、第145回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼昨日は一日雨だった。
 もう11月が終ろうとしていた。10月後半~11月にかけて採集した「自然結実」ヒガンバナの花茎を「水栽培」して「完熟」を待っていた。その「完熟」種子は次々と落下し、もう残りわずかとなっていた。
 花茎も萎れうなだれ、黒々とした「完熟」種子は雨にうたれ今にも落ちそうだった。
 でもなかなか落ちない!!そのときだ、気づいた!!
 花茎の先の子房部を支える部分に緑が残っていることに。まだツナガッテいるのでは!?
 とるにたらぬ「つまらない」ことである。でもやっぱりあの人のコトバを借りたくなったなった。

 「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

▼本日(2016/11/16)、第144回オンライン「寅の日」である。
11月のテーマは、【理科の部屋】の誕生月にちなんで

●寅彦と「科学教育」(理科教育)

だ。本日はその第三弾として「物理学実験の教授について」を読む。

◆本日(2016/11/16)、第144回オンライン「寅の日」!!#traday

●「物理学実験の教授について」(青空文庫より)

▼最初からであるが、自画自賛、我田引水的結論から入る。

この随筆はすべての理科教師が読むべきである!!

 自らを省みることない断言である。少し冷静になると恥ずかしくなるかも知れないが、今朝、読み直しての
結論である。この随筆を今回読むことにしたときは、さほどそうは思っていなかった。
 なんとなく「理科教師にとって参考になることが書かれているな」という程度のものだった。今、この選択は正しかった強く強く思っている。そして、きわめてタイムリーな選択だったと思っている。
 書かれたのは、大正7年(1918)。つまり98年、ざっと100年前!!である。
それは頭に置いておこう。

まずは理科教育における「実験」の有効性についてである。

云うまでもなく、物理学で出逢う種々の方則等はある意味で非常に抽象的なものであって、吾人の眼前にある具体的な、ありのままの自然そのものに直接そっくり当て嵌はめられるようなものはほとんどないとも云われる。「AがあればBが生ずる」というような簡単な言葉で云い表わしてある方則には、通例「ただAだけがあってその他の因子A'の図A''の図……等がないならば」という意味を含めてある。
眼前の自然は教科書の自然のように注文通りになっていてくれぬから難儀である。
 その他「完全なる剛体」とか「摩擦なき面」とか「一定の温度」とか一々枚挙に遑いとまはないが、こういう言葉を如何に理解し如何に自然界に適用すべきかという事を実験の途中で漸次に理解させるが肝要であろうと思う。これを誤解すれば、物理学を神の掟のように思って妄信もうしんしてしまうか、さもなくば反対に物理学の価値を見損なって軽侮してしまうかの二つに一つである。

▼引用ばかり多くすると読む前から興ざめであると危惧するのだが、どうしても「こうも言っている!!」と伝えたくなってしまうのである。お許しいただきたい。
 寅彦のすごいと思うところは、単に「評論」するのでなく、具体的実践を示唆してくれているところだ。

ビーカーに水を汲むのでも、マッチ一本するのでも、一見つまらぬようなことも自分でやって、そしてそういうことにまでも観察力判断力を働かすのでなければ効能は少ない。
先生の方で全部装置をしてやって、生徒はただ先生の注意する結果だけに注意しそれ以外にどんな現象があっても黙っているようなやり方では、効力が少ないのみならず、むしろ有害になる虞おそれがある。御膳を出してやって、その上に箸で口へ持ち込んでやって丸呑みにさせるという風な育て方よりも、生徒自身に箸をとってよく選り分け、よく味わい、よく咀嚼そしゃくさせる方がよい。
 数十種の実験を皮相的申訳的にやってしまうよりも、少数の実験でも出来るだけ徹底的に練習し、出来るだけあらゆる可能な困難に当ってみて、必成の途を明らかにするように勉つとめる方が遥かに永久的の効果があり、本当の科学的の研究方法を覚える助けになるかと思う。実験を授ける効果はただ若干の事実をよく理解し記憶させるというだけではなく、これによって生徒の自発的研究心を喚起し、観察力を練り、また困難に遭遇してもひるまずこれに打勝つ忍耐の習慣も養い、困難に打勝った時の愉快をも味わわしめる事が出来る。その外観察の結果を整理する技倆も養い、正直に事実を記録する癖をつける事やこのような一般的の効果がなかなか重要なものであろう。
物理実験を生徒に示すのは手品を見せるのではない。手際てぎわよくやって驚かす性質のものではなく、むしろ如何にすれば成功し如何にすれば失敗するかを明らかにする方に効果がある。それがためには教師はむしろ出来るだけ多く失敗して、最後に成効して見せる方が教授法として適当であるかと思う。
もともと実験の教授というものは、軍隊の教練や昔の漢学者の経書の講義などのように高圧的にするべきものではなく、教員はただ生徒の主動的経験を適当に指導し、あるいは生徒と共同して新しい経験をするような心算つもりですべきものと思う。

「ナルホド!!その通り!!」と膝を打つ理科教師もおおいだろう。
いや「それは理想であって…」と反駁したくなる理科教師もいるだろう。
これを読んでなんの反応もしない理科教師がいたらお目にかかりたいものだ。
繰り返してもう一度言う。

この随筆はすべての理科教師が読むべきである!!

これは100年の時空を越えた寅彦からの理科教師へ向けた熱きエールである!!

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新・私の教材試論(112)

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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから35週目だった。
「あこがれの4日間」の観察などはるかな昔の話だ。でも私はこの観察池をかたづようとは思わなかった。
それは、この観察池が大賀ハスを観察するためだけのものでないからだ。
池のなかの生物をまるごと観察していた。言わば私だけの「ビオトープ」だ。
 それだけではない気象現象観察の目安にしていた。昨日の朝も、田んぼや畦に部分的に霜が降りているのをみたが、観察池の枯れハスに霜が本格的に降りるのはまだだった。当然観察池に「初氷」がはるのはまだまだ先のことだ。
 ここでアタリマエをひとつ。その「霜」も「氷」も水の固体だった。
 空を見上げた。かなり上層の雲が浮かんでいた。
 私は未だに、これも「氷晶」という水の固体であることをにわかには信じがたいのだ。

 ごくごくアタリマエの「水の三態変化」にはまだまだ「ふしぎ!?」がいっぱいだ!!
 
▼新・教材試論をつづける。

●すぐれた教材(実験)には必ず興味深い「物語」がある!!

●すぐれた教材(実験)は、授業の文脈(コンテクスト)から生まれた!!

●はじめに文脈(コンテクスト)ありき!!

これはかわらぬ私の持論であった。
▼「水の三態変化」の授業におけるひとつの具体例でみてみよう。

●「水蒸気でマッチに火をつける!!」(過熱水蒸気の実験)

(゜o゜)ゲッ!!
水でマッチに火をつける ?(゜_。)?(。_゜)?
私もこの実験は大のお気に入りで、何度も何度やってきた。
今では教科書にもさりげなくとりあげられている実験だ。
先般のファラデーラボ「教師(演示)実験のかがく」でも紹介された実験のひとつでもあった。
▼その「物語」のはじめはここに記されていた。

◆物質の原子論―生徒と創造する科学の授業 (プロジェクトサイエンスシリーズ)(古川千代男著 コロナ社 1989.5.10)

 古川千代男先生は数々のすぐれた教材(実験)を開発された大先達である。この名著今なら中古品で数冊だけ手に入るようだ。

同書、「4.6 200℃の水蒸気」(p75)にこの「物語」が記されていた。
「物語」はこんな「問題」から始っていた。

 

問題 水は100℃で沸騰し、すべて水蒸気になる。さて、水蒸気を100℃以上にすることは可能だろうか。200℃というような水蒸気は存在するのだろうか。予想を出し、その根拠を明らかにしてみよう。
(同書p75より)

(つづく)

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【お薦め本】『雪と氷の図鑑』(武田康男著 草思社 )

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▼「初霜」!?
 朝の散策に出かける前に外に出たら、田んぼに白いところが見られた。畦もところどころ白いところがある。全面にということではなかった。
畦の草に近づいてカメラを向ける。
確かに霜だ!!
 私が観察した範囲ではこれが「初霜」だ。不思議なことに霜が降りているのはすべての草にということではなかった。
なぜだろう?霜が降りやすい草とは…?
 田んぼのなかに降りた霜もよく見ると特定の場所にかぎられていた。霜が降りいるのは稲刈りのあとの藁クズが残っている場所に限られていた。
 これまたどうしてだろう?
 ここに「霜はどのようにしてできるのか」の謎解きのヒントがあるように思われてきた。
 霜が降りる臨界点は?
 条件は?
▼いよいよこの季節がはじまった!!
 実は私はこのときを待っていた。この季節がはじまったら【お薦め本】にあげてぜひとも紹介したい本があったからだ。その本とは

◆『雪と氷の図鑑』(武田康男著 草思社 2016.10.19)

である。
 これまでにもたくさんの雲・気象の本で楽しませてもらってきた「空の写真家」武田康男さんの近著である。
面白いだろうなとは予想していた。
出されると同時に手に入れていた。しかし、すぐには読み出さなかった。それは変なたとえだが、お弁当に入った「卵焼き」を最後の楽しみとっておくみたいなものだ。
 本格的な冬到来を待っていたのだ。
 先日から読み始めたらいっきょに読んでしまった。
 やっぱり予想通りだった!!いやそれ以上だった!!
 またまたダラダラにならぬようにはじめに3つのお薦めポイントをあげておく。

(1) これまでにはなかった本(図鑑)である!!  

(2) 貴重な画像がいっぱい楽しめる!!

(3) 必ず自分でも実際に観察したみたいと思わせてくる!!

▼まずひとつめだ。
(1) これまでにはなかった本(図鑑)である!!
これはヘタな私の言葉をならべての紹介より、著者自身の言葉を引用させてもらうのがいちばん的確であろう。

 これまで私は、いろいろな気象の本などを出版してきましたが、雪や氷はそれらの本でもおまけのような扱いでした。しかし、雪や氷をまとめた本をつくってみたいという気持ちがずっとありました。本屋には、気象の本がいろいろあっても、雪や氷に関するやさしい本は多くありません。また、雪は氷は身近にあるのに学校教育などで学ぶ機会も少ないのです。  この本では、雪や氷のさまざまな姿を、私がこれまで撮影してきた写真で紹介するとともに、少しの科学的説明と、現地で感じた雪や氷の世界を伝えています。  実際にはさらに膨大な写真がありますが、項目や写真を厳選して、中学生から読めるようなわかりやすい説明にしました。(同書「はじめに」p5より)

 これでこの本のすべてが語られていると言っていいだろう。
 武田さんが意図したことはみごとに成功している!!
 説明も言葉にあるとおりとてもわかりやすいです。中学生が読めばきっと理科の授業で学ぶ「水の三態変化」のほんとうの意味を豊かに理解することになるでしょう。
 中学生のみならず、「大気の物理学実験室」に暮らすすべての人が感動をもって身近な冬の「自然」を見直すことになるでしょう。
 と言う私もはじめて知ったことがいっぱいありました。付箋をはったいくつかならべてみる。
・地球上の氷の89.3%もが南極大陸にある!!
・「御神渡り」のでき方
・今さらであるが、氷はどこからはるのか!?
・人が住んでいる家の方がつららはできやすい。
・「4℃の水がいちばん重い」ことのほんとうの意味
・霜と霜柱のちがい!?
・霜柱の「ふしぎ!?」
・雪霰の方が大きな雨粒に
・雲がなくても霜はできる!!
・雪が落ちてくるのに30分かかる。
・雪の樹枝状結晶が見られる条件とは
・日本は世界でもまれな豪雪の地
・南極の雪結晶は世界一美しい!!
等々です。
 
次に行こう。
(2) 貴重な画像がいっぱい楽しめる!!
武田さんは、「空の写真家」であると同時に「空の探検家」でもあります。
 だから、「この画像が撮りたい」と思えば、日本全国のみならず地球上のどこでもいつ何時でも出かけて行きます。現に第50次南極地域観測越冬隊員としても活躍されました。
 だから、南極の雪や氷の貴重な写真もいっぱいあります。それだけで十分凄いと思ってしてしまうのですが、さらにもっと感動してしまうのは、身近な「氷や雪の世界」にも注目した写真がいっぱいあることです。ほんとうの面白さを知り尽くした武田さんならでは「貴重な」写真がいっぱいです。
 読み終えた私は思いつきで、勝手に個人的な写真展を企画してみることにした。(^^ゞポリポリ
題して
◆武田康男「身近にもある 驚異の雪と氷の世界!!」 
 この写真展では、私のお気に入り写真のいくつかを選んでみることにした。
 最初は「お気に入りベスト3」をと思ったが、それはさすがに無理だ。「お気に入り」がありすぎる!!
そこでせめて「お気に入りベスト5」とすることにした。

[ベスト1] どんぐりを持ち上げる霜柱(写真3-5)
[ベスト2] 下に伸びた氷(写真1-13)
[ベスト3] 流される雪(写真7-4)
[ベスト4] 巻き垂れ(写真11-9)
[ベスト5] 透明なしぶき氷(写真2-6)
次点その1 後退する氷河(写真6-7)
次点その2 光沢のある氷の花(写真3-8)

何度も迷い選び直したが一応こういうことにしておく。
あなたならどれを選びますか?

▼最後にもうひとつだけ。
(3) 必ず自分でも実際に観察したみたいと思わせてくる!!
ほれぼれとする写真を見せてもらっているうちに、「ぜひ、自分でも…」と思い始めた。
「こんなすごい写真は撮れないまでも、意識をして見てみればひょっとしたらひとつぐらいは観察できるかもしれない。」と思いだした。
 「初氷」がはるまでに、バケツに水を入れて庭に置いておこう!!
 毎冬霜柱がみられるのはどこだったかな?

 今年は西日本も寒くなるとか…
 寒い冬だが少し楽しみになってきた。o(^o^)o ワクワク

 ちなみにいつもの図書館の新刊棚にはいちはやくならべてありました。
 学校図書館にはまだならぜひとも…。
 ちょっと気が早いかも知れないがクリスマスプレゼントに最適かも。

 さあ、今朝も霜が降りているかな!?

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新・私の教材試論(111)

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▼朝の散策の楽しみがまたひとつ増えた!!
ヤママユの繭である。
 これまたすぐれた「冬越し」の戦略である。それにしてもいつの間にここに作ったのだろう!?
 毎朝近くを通る場所であるし、ちょうど目の高さの位置であるのに…。
そもそもいつごろこの繭をつくるものなんだろう?
繭のなかの住人は?
繭から出てくるのはいつだろう?
ここからどれほどの糸がとれるのだろう?
どうして糸をとるのだろう?
私の先祖はそれをやっただろうか?
他には近くにないだろうか?
等々を考えていたら寒い朝の散策も楽しくなってくるのだった。
これもまた、私の自然探検のすぐれた「教材」だ。
▼試論を続けよう。
●「3K1Aの法則」!!
●「3Hの法則」!!
の話はいったん置いておいて次に行こう。
 これまた中途で歩みを留めていることについて語ろう。もう何度も繰り返し書いてきたころであるがやっぱりそれを繰り返さなければ前にすすめないのである。
 すぐれた教材には必ず面白い「物語」がある!!
 それは変わらぬ持論であった。
 それを具現化するために私は次のようなページをつくっていた。

◆シリーズ・教材を追う

▼そのなかで、少しだけ「かたち」になったものに

◆現代理科教材発展史「スライム」

がある。この「物語」を追いながらとてもたくさんのこと学ぶことができた。
原案者とも連絡がとれ、とても面白い話も多く聞くことができた。
深謝。<(_ _)>
▼これで味をしめた私は、次の教材にかかった。
それは、私も少しは関わりのある「究極のクリップモーター」だった。
もはや、小学校・中学校教科書の「定番」として登場する教材だ。 

◆現代理科教材発展史「究極のクリップモーター」 

 理科室に「究極のクリップモーター」が出現してはや32年になる。その「究極のクリップモーター」にもそれにいたる「前史」があった。
 「クリップモーター」の歴史である。これまた多くの人にお世話になってあるところまではわかった。
 深謝<(_ _)>
 でもまだあの「整流子」の工夫の出発点にまではいたっていない。いつか…。
 
 これまた源流をたどればファラデーに行き着くのだろうか!?
 
 「究極のクリップモーター」のそれ以後の歴史も興味深い。
 さらなる「究極」はもう生まれたのだろうか?
 どこまで普及しているのだろうか? 興味は尽きない!!

(つづく)

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新・私の教材試論(110)

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▼昨日の朝の風は冷たく強かった。
雲も生野峠の方から市川づたいに吹き出すように流れていた。
それはまるでしめきった障子のすき間から冷たい「隙間風」吹き込んでくるようだった。
どれほどの風が吹いていたのだろう? 
今、「アメダス」で確認をしてみた。
 思っていたほど強くなかった。最高で3m/s前後だった。
次に気温だ。面白いことに気づいた!!
 気温は昨日の朝から今現在までずっと下がりぱなしだ。
 「ふしぎ!?」だ。そこで今度は例の「高層天気図」を見てみた。
1500m、3000m上空の気温を見て少しだけ納得できた。
ジェット気流をみてまたまた驚きだ!!
 天気コトワザ「生野峠越えるときは弁当忘れても傘忘れるな」の有効な季節が近づいているのだろうか。
▼今、現在教材化をねらっているものにこの3つがあった。
・「アメダス」
・「高層天気図」
・「天気コトワザ」
願ってはいても、そこはシロウトの悲しさ、少し専門的なことになるとちんぷんかんぷんだ。
道は遠い!!
でもあきらめたくない!!
▼すぐれた教材の第二法則に入ろう。
第二法則は

◆「3Hの法則」

3Hとは
・「ホット」(話題性)のH
・「本質的」のH
・「ホンモノ」のH
だ。
 少しだけ口上をタレてみる。
・「ホット」はつくったときはこれだと思ったのだが、今となってはちょっと不安。
要する時代・時流にあったものということだ。
迎合するということでなく、そこを「入り口」にすることによって興味・関心を引きやすいだろうというぐらいの意味だ。
・「本質的」は、基本的科学概念形成に深く関わってくるもの、という意味だ。
何を「本質的」とするかによって、その人の科学観、教材観が問われることになるだろう。
またまたたいそうな…(^^ゞポリポリ
・「ホンモノ」は大きく分けてふたつある。自然の一部を切り取って教室に持ち込む。あるいは屋外に出て自然そのものから学ぶことだ。「自然は最高の教科書!!」は時代を越えた真実だ!!
 もうひとつはあらかじめ「教材」としてつくられたものでなく、プロの科学者・研究者・技術者が使っているモノということだ。さらに言うなら、科学者などにこだわる必要はまったくない。それぞれの道のプロが使っているモノという意味だ。(たとえば農業・漁業にたずさわる人は「天気コトワザ」のプロだ。)いやむしろその方が面白いかも知れない。
▼ではこの◆「3Hの法則」を使って
「アメダス」「高層天気図」「天気コトワザ」を吟味してみよう。
・「本質的」のH
・「ホンモノ」のH
の2つの「H」はクリアーしていると思うのだがどうだろう。
最初の
・「ホット」(話題性)のH
はタイミングの問題だろう。
そして、そのタイミングとしては絶好の季節を迎えていると思うのだが?

(つづく) 


 


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【祝】本日、【理科の部屋】は満23歳に\(^O^)/

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▼昨日の朝。もう「小雪」だった。
そのわりにはあたたかかった。朝靄がたちこめていた。
 もう見かけなくなったと思っていたジョロウグモは、見ていないだけだった。
キンカンの木には何匹ものジョロウグモがネットをはっていた。近づいてよく見てみると水滴がからだについていた。「冬越し」について質問してみたが、答えてはくれかなかった。
さすがに初対面では無理のようだ。散策から帰って再度挑戦してみようと近づいた。
 その時だ!!彼女は急転直下みごとな「狩り」を披露して見せてくれた!!
 「冬越し」については、昨年4ヶ月もつき合った彼女が少しヒントをくれていた。
作業仮説は一応立てていた。
 クモは「光」が読めるのでは!?

 クモたちのスゴ技の数々を見ていると、4億年も前から地球の住人であった「歴史」を感じるのだった。
▼そうだ!!
 すべてのものには「歴史」があった。【理科の部屋】にも「歴史」があった。
 1993年11月23日、つまり今から23年前の今日誕生した。
だから、今日は23回目の誕生日!! ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

20年までの歩みを不完全ながら「記録」していた。

◆【理科の部屋】20年史年表

▼この「歴史」のなかでも、「100人」にまつわる思い出深い企画が2つあった。
ひとつは
◆【記念企画】「100人発言プロジェクト」
である。開設1周年を記念してはじめた企画だった。1994.10.31からはじめて翌年1995.9.1に100人に達し、完了した。
 100人100様の発言・提案はその後の【理科の部屋】の歩みを大きく変えた。
 驚くべきことは、このときの発言・企画・提案は現在にもツナガッテいることだ!!

もうひとつは
◆私の【100人リンク集】
である。みんなが自分のHP、Webページを持ち始めたころだった。
 私もみなさんのお世話になりながらはじめてみた。自分にもできたときはうれしくなって、こんなリンク集をつくってみた。こちらは1998.10.01~2000.12.03まで2年2ヶ月をようした企画となった。世紀をまたいでの企画だった。
 今では、ほとんどが「リンク切れ」になってしまっているが、その当時のヒューマンネットワークの記念にと今もそのままにしている。
▼過ぎ去った「過去」を語るのは本意ではない。
【理科の部屋】の本意とは、常に「これから」を語るところにある。
現在進行形の【理科の部屋】は2つある。

・【理科の部屋5】

・Facebook版【理科の部屋】

である。
 それに最近、私は見よう見まねでFacebookグループに

・中学校「理科」を楽しむ会

を開設してみた。
 今や誰も語ることのない「パソコン通信」(パソ通はもはや死語か!?)の時代からはじまった【理科の部屋】ヒュマンネットワークの世界!!
 ネットの進化にあわせて形態も大きく変わってきた!!「これから」も変わるだろう!!

 しかし、ヒューマンネットワークは不易だ!!

「これから」もあらたなヒューマンネットワークづくりをめざして!!

 そう言えばWebの語源は「クモたちのネット(「巣」という言い方好きではない)」ではなかったかな!?
まだまだクモたちに学ぶことがありそうな…。

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新・私の教材試論(109)

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▼庭の定点Dヒガンバナは今年も「自然結実」していた。他の場所のものは花茎ごと採集し「水栽培」で「完熟」させたが、ここのものは最後までこの場所で「完熟」を待とうと思っていた。
 ここなら毎日、いつでもその様子が観察できるからだ。しかし、それも昨日が限界かと思ったので枯れた花茎と一緒に採集した。これ以上やっていると「目玉オヤジ」状態になった「完熟」種子は草むらにこぼれ落ちてしまい見失ってしまう可能性があると判断したからだ。
 前の道路に枯れた花茎とともに置いてみた。
 長い花茎だ、なんと75㎝もあった。
 ここを最後の最後まで栄養と水を送りつつづけたのだ。
 「完熟」種子のために…!!

やっばり植物「ヒガンバナ」は面白い!!
植物「ヒガンバナ」の教材化の夢はなおあきらめてはいなかった!!

「教材化」!!
 自然観察をしているときはもちろんのこと、日常生活のなかでもなにか面白いことに出会うと、つい「それは面白い!!すぐれた教材になるんではないか。」と考えてしまうのである。
 それは長年の生活のなかで染みついてしまったやむにやまれぬ「クセ」のようなものだった。職業病の一種かも知れない。(^^ゞポリポリ
 私は、ここで間欠的に「新・私の教材試論」を展開していた。ここのところずいぶん書き込んでいなかった。前回は今年の2月のようだ。
 ところが、先日のファラデーラボで面白い実験の数々を見せてもらって、すっかり焼け木杭に火がついてしまった。「試論」を再燃させてみたいという気持ちになってきた。
 とは言っても、もともと気ままな取り組みだ。
 すぐやめてしまうかも知れないが、とりあえず久しぶりに再開してみる。
▼根っこのところから再開してみよう。
私は、この試論のなかで、2つの「すぐれた教材の法則」をつくつていた。
それは

●「3K1Aの法則」!!

●「3Hの法則」!!

である。これが今なお有効なのか?
それを吟味するところからはじめてみよう。
●「3K1Aの法則」!!
とは何か?
3Kとは
●「感動」のK
●「簡単」のK
●「きれい」のK
1Aとは
●「安全」のA
だった。
・「感動」をいちばん最初に持ってきた。アタリマエすぎるほどアタリマエのことだった。
まずは教師自身の「感動」だ。自らの「感動」なくして、生徒の「感動」を引き出すことなどできるはずがない。
・次は「簡単」ということだ。
 シンプルイズベスト!!なのだ。それだけではない、いくつかの意味を付与していた。
 複雑にいろんな法則が絡まった教材は面白くない!!その前にわかりにくい!!
 原理・原則がむき出しのままのものがいい。
 教師の思い入れだけではすぐれた教材にはならない。
・「きれい」は「感動」「簡単」と関係が深かった。
 自然の法則は美しい!!きれいだ!!法則を「見える化」したものはきれいだ!!
・最後の1A「安全」もまた当然すぎるほど当然!!
「安全」を配慮しないような教材でほんとうの「感動」を呼ぶことなどてきるはずがない。
自然のルールとは「安全」の科学を内包しているものだ。

なんか最初からくどくなりそうだ。(^^ゞポリポリ
次にいこう!!

(つづく)
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【Web更新11/20】16-47 オンライン「寅の日」 等更新!!

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集う虻影落とすかな花八手 16/11/18撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】16-47
週末定例更新のお知らせ
 私が出会った最初のコウガイビルはナイロン袋のなかでエサなしで261日間生き延びた。後日、幹細胞専門の先生に教えてもらった。
 「それは、自らを食べながら、自分のからだを作り替え続けたのだ。」
「つまり、自らを「更新」し続けたのだ。」と。
 私は合点した!!
 そして「生きるとは、「更新」し続けることだ」と理解した!!
 「更新」し続けることだけが、生きている証!!
 
 少しこじつけ・飛躍がすぎるだろうか!? 

◆表紙画像集2016 更新 花八手
 小春日和の午後。西の庭のヤツデの花に虻やハエが大集合してきた。
いったいどんな号令がかかったのだろう。ちかづいてにおいを嗅いでみるが私にはわからなかった。
号令の正体はなんだろう!?
 まばゆいまでに輝く八手の花に、虫たちの黒い影が落ちた。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 寺田寅彦が亡くなったのは昭和10年(1935)12月31日だ。まもなく81年が経とうとしている。
 なのに今読んでもまったく古く感じない。いつ読んでも今日的だ。
 時代背景を差し引いてもやっぱりそうだ。
 なぜだろう!?
 これがいちばんの不思議だ!?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。
 サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」確認のため5つの座標軸。今は軸足を(4)に置いているつもりだが、なかなか進まない。
ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 身近なジョロウグモが次々と姿を消していく。今は「遅れん坊」をみつけるのが楽しみだ。
今度見かけたら「冬越し」について話しかけてみたい。

さあ、新しい一週間がはじまる!!

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ファラデーラボ「教師(演示)実験のかがく」は実に面白かった!!

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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから34週目だった。
池の中の枯れた葉の多くは木枯らしで吹き飛ばされていた。むしろ池の周辺に垂れ下がった枯れ葉の方が多く目立った。
 この枯れ葉もまた美しい!!と思った。
▼午後は楽しみにしていたファラデーラボの「第72回かがくカフェ」に参加させてもらった。

■第72回かがくカフェ 「教師(演示)実験のかがく」

◆テーマ 「教師(演示)実験のかがく」(実験のかがく第2弾)

●講師  觜本 格(かがく教育研究所 所長 神戸親和女子大学教授)

●内容 私が中学校の3年間の理科の授業でやってきた「実験・観察300」のなかで、「生徒実験」と「演示実験」をどのように使い分けてきたのかを整理してみたいと思います。

▼授業形式で、次々と繰り出される觜本さんのお気に入り実験の数々!!
觜本さんの巧みな話術は実験の面白さを何倍もいや何十倍にも膨らませてくれていた。
実験を見せてもらいながら、「安全」についての議論もあった。
 インパクトある実験はたしかに生徒たちの興味・関心を喚起する。それまでの「概念」がくずされ、基礎的科学概念の形成がそこからはじまるのである。
 觜本さんが行う実験には「正しく恐がる」ための「科学」があった。
それがすばらしい!!
 それこそが「安全」を教えることにツナガルのだろうと思う。
▼私がもっとも感心したのは、ひとつひとつの実験が、中学校300時間の授業に位置づけられいることだ。
単なる「実験ショー」ではないのだ。
ひとつの実験にもドラマがある。ひとつひとつ異なった「物語」を持っているのである。
授業というシナリオのなかのワンカットなのである。
そのワンカットが授業の成否を決定づけることもまた事実である。
 授業実践とともに披露してもらった「巧みの技」は
「実験はほんとうに面白い!!」
とあらためて教えられた。深謝。

 あのファラデーが最晩年までクリスマスレクチャー、金曜講座にこだわり続けたわけが少しわかった気分になった。
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2016年12月のオンライン「寅の日」は #traday

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▼昨日は、「一日でいちばんきれいな空」からほんとうに美しかった。
朱色から青紫へのグラデーションはなんとも言えぬ!!
 続く「青空」も、午後からの「うろこ雲」もみんなみんな美しかった。

 この「美しい」を表現したり、人に伝えたりする術(すべ)をもたない自分が少し悔しい。
▼それにくらべ寺田寅彦という科学者はうらやましいかぎりだ。
 絵画を描き、バイオリンを弾き、連句をまき、映画を愉しみ…等々驚くばかりだ。
 せめてそのいったんを彼の随筆を読むことによって、「おすそ分け」してもらおうと思う。
 私などいちばん疎い「芸術」について書かれたものを読んでみようと思う。
 12月オンライン「寅の日」のテーマは題して

●寅彦と「芸術」

12月オンライン「寅の日」は3回ある。

■2016年12月オンライン「寅の日」

◆第146回オンライン「寅の日」 …12/10(土)
◆第147回オンライン「寅の日」 …12/22(木)
◆第148回オンライン「寅の日」 …12/31(土)

である。
▼では何を読むか?
  さんざん迷った。その結果、2つを決めた。
「科学者と芸術家」「西鶴と科学」である。12/31大晦日は寅彦の命日、それにちなんで定例「寅の日」としていた。読むものを決めていた。最晩年に書いた「日本人の自然観」である。

■2016年12月オンライン「寅の日」

◆第146回オンライン「寅の日」 …12/10(土)「科学者と芸術家」(青空文庫より)

◆第147回オンライン「寅の日」 …12/22(木)「西鶴と科学」(青空文庫より)

◆第148回オンライン「寅の日」 …12/31(土)「日本人の自然観」(青空文庫より)

▼さあ、何をどこまで読み解くことができるだろう。
 なんかこの年になると居直り気味になっている。
 「知らない」ことを恥と思うより、「はじめて知る」喜びがあっていいではないか!!
 と思うようになってきた。
 さあ、どんな「未知の世界」が待っているだろうo(^o^)o ワクワク

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サイエンスコミュニケーター宣言(375)

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▼昨日の夕方の北風は冷たくきびしかった。
 今朝起きてから、久しぶりに「高層天気図」(気象庁)をプリントアウトしてながめてみた。
300hPa高層天気図をみるとやっぱりだった!!
 地上わずか10㎞にもいたらないところ(水平にだと姫路駅より近いところ)にとんでもない風が吹いていた。
風速は50m/sを越えているところもある。
ジェット気流だ!!

やっぱり「高層天気図」は面白い!!
▼私の持病は困ったことにひとつではなかった。
「ばっかり病」と相矛盾するようだが、「あれもこれも病」という病を持っていた。
ポンコツ頭のキャパシティなどおのずと限界があるというのに…。(^^ゞポリポリ
 一時期この「高層天気図」にはまっていた。
実にオモシロイ!!とおもつた。
だから人には
「高層天気図は面白い!!こんな面白いモノ教材化しない手はない。モッタイナイ!!」と吹聴していた。
 そしたら、あるとき言われてしまった。
「そのなにが面白いのん!?」
「…」即答できなかった。面白さを伝えられない自分がくやしかった。
いつかこの面白さが伝わる「かたち」にしたいと決意した。
その決意も「あれもこれも病」の発症によりいつしかどこかに消えてしまった。

でも…やっぱり「高層天気図」は面白い!!
▼「○○の科学」についてもそうだった。
 どうしても伝えたい「科学」も「あれもこれも」と変わっていっていた。
記憶するかぎりおいては、まず最初は
・「常民の科学」
だった。変遷を思い出すままにならべてみる。
・「熊楠(萃点)の科学」
・「ファラデーの科学」
・「デクノボーの科学」
・「高いレベルの科学」
そしてきまり!!が
・「等身大の科学」
だと思っていた。
 しかし、その後も紆余曲折を繰り返し、今現在は
・「私の科学」
だ。
▼ところが、この最終到着点と考えていた「私の科学」についても最近変化が起きている。
「私の科学」は十人十色!!
十人いれば十通りの「科学」がある。
アタリマエのことだ。
「私の科学」を楽しむということは、自分だけの「私の科学」を楽しむことだけを意味しない。
十人十色の他人の「私の科学」を楽しませてもらうということだ。
それが面白いのだ!!
こんなアタリマエに最近やっと気づきはじめた。

 さあ、今日はどんな「私の科学」に出会えるかな。o(^o^)o ワクワク

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【お薦め本】『クモの糸でバイオリン』(大﨑 茂芳著 岩波書店)

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▼玄関先にさんざん迷ったあげく産卵したあのジョロウグモのネットをそのままにしていた。彼女がまちがいなくそこに居たという証拠に残して置きたかったのだ。背の高い来客にはとんだ迷惑かも知れない。
 そう考えるとそろそろ撤去すべきときが来ているのかも知れない。
 その前にきっちり写真を残しておこうと昨日の朝カメラを向けた。
 (゜o゜)ゲッ!!誰か居る。
 彼女が帰ってきたのだろうか?
 それにしても位置がおかしい。「こしき」と言われるセンターではない。
 彼女に訊いても答えてはくれなかった。別のジョロウグモに訊いてもなにも教えてくれなかった。
 夕方にはその場所から姿を消していた。
 
 私のシロウト「クモ学」もまだまだだ。

▼私は毎日の散歩のついでに近くの図書館に寄る。先日、その図書館の新刊の棚にとても気になる本が並んでいた。パラパラとめくってみた。
 実に面白そうだ。ふつうだったらそこで読ませてもらうか、貸し出してもらって読むのだが、クモに関する本はそうは行かなかった。いつでも手元においておきたかったのだ。
帰ってさっそくAmazonで注文してみた。
 
◆『クモの糸でバイオリン』(大﨑 茂芳著 岩波書店 2016.10.5)

 やっぱり正解だった!!
 読み始めるとどまらなくなってしまった。
 【お薦め本】にあげることによってこの「感動」を記録しておくことにする。
 例によってお薦めボイントは3つに絞りこんでおく。

(1)究極の「クモ学」のすすめ!!

(2)道楽的科学研究の面白さを教えてくれている!!

(3)ホンモノはツナガル!!を教えてくれている!!
  ~「クモ学」から「音の匠」まで~

▼それでは興奮をおさえながらひとつずついこう。
(1)究極の「クモ学」のすすめ!!
 私のシロウト「クモ学」は、3年前の夏、偶然「コガネグモの狩り」を目撃したことに始まる。
それまでまったくクモなどには興味はなかった。しかし、今は思う。
 還暦すぎるまでこんな凄い生きものが身近に暮らしていることになぜ気づかなかったのだろう!?
 それがいちばん「ふしぎ!?」だ。
 そのシロウト「クモ学」をはじめたころ、同著者の一冊の本に出会っていた。
・『クモの糸のミステリー―ハイテク機能に学ぶ 』(大﨑茂芳著 中公新書)
である。
 この一冊によって大いに私の興味・関心に拍車がかかった。
 著者のクモとのつき合いは40年になるという。もう年季がちがっていた。
 クモのことなら知り尽くしておられる。それだけではない、クモへの思い入れ、そんな言葉が正しいか
はわからないが、「愛情」をもってつき合っておられた。それがこの本の随所に見られる。
 たとえば、クモから牽引糸をとるとき、こんなことばあった!!

 そこで、クモが糸を出してくれる環境づくりが必要となる。重要なのはクモとのコミュニケーションだ。このポイントを体得するのに、約5年もの歳月がかかってしまった。  クモとのコミュニケーションなど、ほとんどの人は疑ってかかるだろう。しかし、クモは糸をとり出す人の精神状態や動作に敏感に反応しているのだ。(同書p16)

5年か!?
私のクモとのつき合い歴は4年目。
道理で昨日のジョロウグモはなにも答えてくれなかったわけだ。
▼次にいこう。
(2)道楽的科学研究の面白さを教えてくれている!!
 「道楽的科学研究」こんな言い方はこれまた著者に失礼なのかも知れない。
 大﨑先生の専門は「生体高分子学」である。プロの研究者・科学者である。
だから、「クモ学」の研究も科学研究の手順をきっちり踏んでおられた。
 作業仮説を立て、繰り返し繰り返し実験をする。そして次々と謎解きをしていく。
感服するばかりだ。
 私が特に感動したのは「「2」の安全則」(p28)を導き出すところである。
そして、今回はクモの糸を弦としたときの独特の「よい音」の原因を、「弦のユニークな構造」にあることを発見するところだ。(p80)
それだけでない!!そこが「道楽的科学研究」の面白いところだ。
・クモの糸に人間がぶら下がる!!
・クモの糸でトラックを牽く!!
一見派手なパホーマンスに見えるかも知れないが、それが面白いのだ。
「到達点」を明確にされているために、具体的に研究目標が「見える化」されているのだ。
それが、多くの人に「科学」することの面白さを伝えることになっている。

(3)ホンモノはツナガル!!を教えてくれている!!
  ~「クモ学」から「音の匠」まで~
次はなんと、
・クモの糸を弦にしてバイオリンを弾く!!
という。
 ひよっとしたらそんなこと思いつく人は他にもいたかも知れないが、実際にやった人は大﨑先生がはじめてだろう。
 ともかくやることなすことがハンパではなかった。
 バイオリンの購入、バイオリンの歴史を調べ尽くす。
 さらには、自らが弾くためにバイオリンのレッスンに通う!!(゜o゜)ゲッ!!
 名器「ストラディバリウス」との出会い、バイオリンのスペシャリストとの出会い、論文発表等々
 そして、ついには日本オーディオ協会顕彰「音の匠」の受賞!!
 もう感嘆するばかりだ!!
 教えてくれている。 ホンモノはツナガル!!と。

 私にまたひとつあらたな夢が生まれた。
大﨑先生のバイオリンの生演奏が聴きたい!! 

 ヘタな紹介はこれぐらいしておこう。最後に「おわりに」の一文を引用させてもらう。

 私の一連のクモの糸の研究は、そもそも趣味からスタートしたため、研究に期限が切られておらず、すぐに成果を求められないために、いろいろと違った角度からのアプローチもできた。その結果、クモは面白いことをみつけさせてくれる私の大事な師でもあった。特に、楽しみながら研究し、また多くの新しいことに遭遇し、感動を覚える機会を与えてくれたクモたちに感謝したい。(同書p113)
 

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本日(2016/11/16)、第144回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼私は今、「自然結実」ヒガンバナの花茎を群生地から採集してきて、採集日・採集地ごとに分けてペットボトルやのりの瓶で「水栽培」をしている。
 こうして「完熟」を待っているのである。ところが「目玉オヤジ」状況から、「完熟」種子がむき出しになっても即、落下することはなかった。なかなかねばるのであった。
 ところが昨日(2016/11/15)午前に異変が起こった!!
 次々と地面に落下しはじめたのである。北風がきびしくなる前で、風もほとんどないのに…
 ついに落下した完熟「種子」は半日ほどのあいだに11個にもなったのである。
 「ふしぎ!?」だ。

 寺田寅彦の随筆「藤の実」のなかの「潮時」を思いだした!!

それはとにかく、このように植物界の現象にもやはり一種の「潮時」とでもいったようなもののあることはこれまでにもたびたび気づいたことであった。

▼そう、本日(2016/11/16)はその寅彦を読む日である。
第144回オンライン「寅の日」だ。
 10月のテーマは【理科の部屋】誕生月にちなんで
●寅彦と「科学教育」(理科教育)
である。その第二弾として「科学者とあたま」を読む。

◆本日(2016/11/16)、第144回オンライン「寅の日」!!#traday

●「科学者とあたま」(青空文庫より)


「科学者とあたま」はもっともお気に入りの随筆だった。
現に、このオンライン「寅の日」でも、これまでに第8回、第49回、第65回、第81回と四度も読んできていた。
 従って、今回は五度目と言うことになる。
 何度読んでもいつでも新鮮で今日的であるというのが寅彦だ!!
 あらたな気持ちで読み始める。

 しかしまた、普通にいわゆる常識的にわかりきったと思われることで、そうして、普通の意味でいわゆるあたまの悪い人にでも容易にわかったと思われるような尋常茶飯事さはんじの中に、何かしら不可解な疑点を認めそうしてその闡明せんめいに苦吟するということが、単なる科学教育者にはとにかく、科学的研究に従事する者にはさらにいっそう重要必須ひっすなことである。この点で科学者は、普通の頭の悪い人よりも、もっともっと物わかりの悪いのみ込みの悪い田舎者いなかものであり朴念仁ぼくねんじんでなければならない。

 やっぱり膝をたたくことしきりである!!

自然は書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、自然のまん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみその神秘の扉とびらを開いて見せるからである。  頭のいい人には恋ができない。恋は盲目である。科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである。
科学の歴史はある意味では錯覚と失策の歴史である。偉大なる迂愚者うぐしゃの頭の悪い能率の悪い仕事の歴史である。

▼科学教育にもきわめて示唆的なこと多く語っていた。

頭がよくて、そうして、自分を頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない。人間の頭の力の限界を自覚して大自然の前に愚かな赤裸の自分を投げ出し、そうしてただ大自然の直接の教えにのみ傾聴する覚悟があって、初めて科学者にはなれるのである。しかしそれだけでは科学者にはなれない事ももちろんである。やはり観察と分析と推理の正確周到を必要とするのは言うまでもないことである。

一貫して科学教育者(理科教師)に対してもきびしい言い方をしていた。
最後もこうだ。

 この老科学者の世迷い言を読んで不快に感ずる人はきっとうらやむべきすぐれた頭のいい学者であろう。またこれを読んで会心の笑えみをもらす人は、またきっとうらやむべく頭の悪い立派な科学者であろう。これを読んで何事をも考えない人はおそらく科学の世界に縁のない科学教育者か科学商人の類であろうと思われる。
 

 随分と皮肉な表現である。しかし、私はこれは「頭の悪い理科教師」に向けての、寅彦からの思いを込めた熱きエールだと思っている。
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サイエンスコミュニケーター宣言(374)

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▼昨日(2016/11/14)もいつもの場所からの「雲見」だった。
 夜が「スーパームーン」ということで、いつもに増して「雲見」が気になっていた。
 しかし、残念ながら昼前には雨が降り出してしまった。それ以降も降ったりやんだりの繰り返しだった。
 
 今さら人に言えば笑われかも知れないが、「雲見」をしながらとても「ふしぎ!?」に思ったことがある。
38万㎞も彼方にある月が、ほんのわずかに大きく見えるか小さく見えるかが正確にわかるのに、どうしてたかだか上空10㎞の範囲で起こる「天気の変化」が正確にわからない!?
 アタリマエと言えばアタリマエなのかも知れないが、私にはとても「ふしぎ!?」に思えるのだ。
 思わずあの人のコトバを借りたくなってくるのだった。

「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」

▼それでも、うっすらとぐらいだったら見えるのではと、宇宙からの「雲見」画像を見ながら粘ってみた。
しかし、ダメだった。
 よし!!夜がダメなら早朝だときめて、早朝(深夜!?)に起きて外に出てみた。まだ小雨が降っていた。
 まだあきらめていなかった。
 自分が住んでいるここから見えなくても、全国には見えているところがあるのではないか。
 そこでFBの友人たちの「おすそ分け」画像を見せてもらうことにした。
すでに昨夜の段階から最初に「福岡」から、その画像が入っていた。
やっぱりあった!!
・福岡
・福島
・秋田
・北海道
「おすそ分け」画像は、いずれもすばらしかった!!
私自身が撮る画像より数段みごとなものだ。

これまた不思議なことに「同じ月」なんだ!!

▼実に面白い!!
ひよっとしたら これぞ「サイエンスコミュニケーション」!!
 
「スーパームーン」って何?
からはじめて、自分でも見てみる。見えなれば見えないわけを考えてみる。
アタリマエ!!にせずに
見えた人の「おすそ分け」画像を楽しませてもらう。
これが、「科学」すること!!
これが、「科学」を楽しむこと!!

▼ここのところ少し迷っていたことがある。
これまた今さらであるが
・「サイエンスコミュニケーター」って何だろう?
・自分はほんとうに「サイエンスコミュニケーター」って名のっていいのだろうか?
・「サイエンスコミュニケーター」としてのこれからの「仕事」は?
等々

今、少し光が見えてきた!!

まずは自分自身が、「科学」するを楽しめばいいんだ!!


(つづく)
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【Web更新11/13】16-46 「サイエンスコミュニケーター宣言」 等更新!!

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山ぬくしは口癖なり冬構 16/11/12撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】16-46
週末定例更新のお知らせ
 表紙のアクセスカウターが消えた。
心当たりがあった。ホームページの「引っ越し」をしたのだ。今までは本格的に運用されていなかったから、まだアクセスカウンターが生きていたのだろうと思う。
 今さら、アクセスカウターの数にこだわるわけではないが、98/04/25(土)の開設からずっと使い続けてきたカウンターだけに少し淋しい。
 まだblogのカウターは生きているようなのでよしとしよう。
 過ぎた過去は変えることができない。粛々と週一回の更新を続けるのみだ!!

◆表紙画像集2016 更新 ハゼノキ
 私が小学生のころ、この時期になると学校から帰ると家は留守のことが多かった。
おふくろはよく山に「コクバカキ」「タキモン」に出かけていたのだ。日が暮れる頃に山に迎えに行った。
そんなときおふくろはよく言ったもんだ。
 「山はぬくいぞ」と。
 もう半世紀以上昔の話だ。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 今さらではあるが、このごろよく自分に問うてみる。
 「サイエンスコミュニケーターとは?」
 自分のことをそう名のるようになって5年半も経つというのに。
  先週ひとつのあらたなコミュニティを立ち上げた。
  ●中学校「理科」を楽しむ会

 だ。ここにひとつの答えがあると思っている。
 ゆっくり 急ごう!!

◆【ヒガンバナ情報2016】 更新!!
 完熟したヒガンバナの「種子」方法、暫定的ではあるがきめた。
 今年度はこれで挑戦してみようと思う。
 完熟「種子」、今年はいくつほど回収できるだろうか? 楽しみである。


さあ、新たな一週間が始まる!!

 

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【お薦め本】『面白くて眠れなくなる天文学』(縣 秀彦著 PHP研究所)

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▼本日11月13日は
●「自然結実」ヒガンバナ記念日!!
である。3年前の今日、それまで追い求めてきた「自然結実」ヒガンバナ群生地を発見したのだ。そのときの感動は今も忘れない。完熟する時期の目安とするためにも今日を記念日とした。
 今年も足元には次々に完熟する「種子」があった。それはまるで夜空の星のごとく光り輝いていた。
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから33週目だった。

 たしかに足元にも「宇宙」はあった。

▼「雲見」と早朝「宇宙見物」は私の毎日の日課であった。
それは究極の道楽でもあった。その「宇宙見物」の楽しみを何倍(何十倍、何百倍かも)にも膨らませてくれる本に出会った。どうしても【お薦め本】にあげたくなったのでここにあげる。

◆『面白くて眠れなくなる天文学』(縣 秀彦著 PHP研究所 2016.11.9)

 「面白くて眠れなくなる」はけっして大げさではなかった。
 久しぶりいっきょに読んでしまった!!
▼お薦めポイントはいくつもある。ありすぎて書き始めたらきりがない。
例によってお薦めポイントを3つに絞ってあげる。

(1) 「宇宙見物」をより豊かに面白くしてくれる!!

(2) 宇宙の「ふしぎ!?」をとてもわかりやく語ってくれている!!

(3)最新の天文学情報が満載である!!

ひとつづついこう。
(1) 「宇宙見物」をより豊かに面白くしてくれる!!
 もう自分で「宇宙」の授業をしなくなって久しくなろうとしている。だから今はただただ日々の「宇宙見物」が楽しみだ。
 「天体観測」というより寅彦の「懐手して宇宙見物」の方が好きだ。それも早朝「宇宙見物」だ。
 ひとつだけひつこくつづけていることがある。月を可能な限り毎日撮り続けているのだ。天気悪くて撮影不可能なときは別として、夕方、早朝、深夜関係なく一日一回は撮るのである。
 やっと頭の中にあの「三球儀」がイメージできるようになってきたのである。私の「宇宙見物」とはその程度ある。
 そんな「宇宙見物」をうんと楽しくしてくれそうなトピックかいっぱい載っていた。全部で29トピックあった。
 例えばその月に関してであれば
 ・「月にも山脈や海がある!?」
 ・「月が自分についてくる理由」
があった。語り口調が実にうまい!!
誰も抱きそうな「ふしぎ!?」からはじめて、うまくほんとうの「宇宙空間」をイメージできるようにもっていっていた。
思わずナルホド!!(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
である。さすがプロだ。もちろん明日の「スーパームーン」に触れていた。
 今朝見たベテルギウスは
 ・「勇者オリオンの右肩がなくなる日」
 を読んだ後だったのでまったくちがって見えた。

▼ああまたまた長くなってしまいそうだ。端的にと思っていたのに…。次に行く。

(2) 宇宙の「ふしぎ!?」をとてもわかりやく語ってくれている!!
 「宇宙」は面白いが、私の頭ではなかなか理解困難なところがあった。
 それは時空間のスケールが大きすぎて頭がゴチャゴチャになってしまうのだ。
 それをこの本は実にうまく解決してくれていた。
・「無数の星があるのになぜ夜空は暗い?」
・「織り姫と彦星はデートできない!?」
・「宇宙の時間と人間の時間」
等など
である。「知識」として知りたいだけならば、他の本があるかも知れない。
 しかし、「わかった!!」はなかなか期待できない。ところが、この本はちがう。
 ほんとうに知りたいことをとてもわかりやすく語ってくれているのだ。
 それは、きっと著者が日々サイエンス・カフェ、講演、著作等を通して「宇宙」の「ふしぎ!?」、面白さを
多くの人に伝えようとされているプロフェショナルだからだろう。
 
(3)最新の天文学情報が満載である!!
 いつの時代も「宇宙」の話題は事欠かない。
 「天文学」こそ、もっとも古くて新しい学問だからだろう。
 「ダークエネルギー」
 「重力波」
 「地球外生命体」
 「アストロバイオロジー」
などなどすべてが語られていた。

長くなっているのに<蛇足>をひとつ
・「天体望遠鏡を最初に使ったのはガリレオではない!?」
で、ガリレオの仕事をさして

「彼が世界で最初のサイエンス・コミューターと称される所以です。」(p167)

と言われていた。なんとも示唆的である!!

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「自然結実」ヒガンバナ群生地の今!!(2016/11/11) #ヒガンバナ

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▼どうやら私は持病の「ばっかり病」を発症しているようだ。
 ポンコツ度を増すにつれすべてのことがまあまあになってきているのに、この病だけはいっこうに治りそうにない。まあ、一生つき合うしかないようだ。それで「持病」というのだろが…(^^ゞポリポリ
 この病を発症すると、「木を見て森見えず」状態になってしまう。全体を見ずにそればかりが気になってくるのである。

 今は、「「自然結実」ヒガンバナばっかり病」ダ!!

▼群生地の今が気になっていた。
福崎の群生地に出かけてみた。
結論から言う。「自然結実」ヒガンバナはひとつとしてみつけることができなかった。
もう前回に採集しきっていたのだ。
昨年は63個も採集できたというのに。
 実は11/9にも安富・夢前の群生地に出かけていた。
安富では一本の花茎をみつけただけだった。
夢前では0だった。
▼「ばっかり病」というのも悪いことばかりではなかった。
ひとつのことばかりにこだわって追いかけていると思わぬ出会いがあるのである。
セレンディピティとまではとは言えないが、想定外の収穫があったりするものだ。
昨日の収穫は2つだ。
・遅れん坊ヒガンバナ
緑の葉ばかりのなかで赤い花をみつけたときには妙にうれしかった。
・ヒガンバナの葉をおいそうに食べる虫(名前は?)
こいつが、「自然結実」の実も食べていたのだろうか?
▼さて、現段階では、「自然結実」についてどのように作業仮説を立てればいいのだろうか。
組み立ててはくずし、また組み立てる。
 たった4年ばかりの観察で、それも限られた範囲の事実だけで無理がある。
 完熟した種子の「発芽(発根)」「出葉」はまだ3つしか見ていない。
 それに、今の私には顕微鏡観察すらできない。(染色体数を数えることすらできないのだ。)
 だからたいそうに「作業仮説」などいうものではないのかも知れない。
 
 でもやっぱり、この「自然結実」の「ふしぎ!?」の謎解きがしたい!!

「ばっかり病」は当分つづきそうだ。

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定点ヒガンバナの今!!(2016/11/10) #ヒガンバナ

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▼久しぶりに庭の定点ヒガンバナをじっくりと観察してみた。
アタリマエだが定点A~Eのいずれのヒガンバナも「葉の季節」に入っていた。
「花の季節」には、浮き株が目立ち衰退期を迎えているのかと心配した定点A、Bであるが、「葉の季節」の今は元気だ!!
 植物「ヒガンバナ」の観察は今こそ!!
と強く思う。
 庭の花壇はいつの間にやら「ヒガンバナ観察園」になっていた。
▼毎年毎年観察をつづけていて、今さらであるが
植物「ヒガンバナ」は凄い!!
と思う。みごとな「戦略」だ!!
 他の草花が枯れる季節に「葉の季節」を迎え、光を独り占めして「生産活動」を行う。
生産した栄養は、地下の球根(鱗茎)に貯め込んでいく。
なんという…\(^O^)/
 そんな植物「ヒガンバナ」に魅せられて長年ヒガンバナの「ふしぎ!?」を追い続けてきた。
一度は、それまでの軌跡をまとめたこともある。

◆ 『人の暮らしに密着するヒガンバナ』
(会報「自然保護」2011年3・4月号/発行:日本自然保護協会)

▼その後も植物「ヒガンバナ」の「ふしぎ!?」を追い続けてきた。
2013年の「自然結実」ヒガンバナ群生地発見によって急展開をみせてきた。
それは定点観察地についてでもあった。
定点Dをよく見るとまだ緑を残した花茎が一本倒れていた。
その先には、「自然結実」した実が観察されたのだった。以前から気がついていたが、「完熟」するまで花茎は切りとらないでおこうと思っていた。ここなら、気になったときいつでも観察することができるからアリガタイ!!
 よくよくもう一度ていねいに定点A、Bを見直していると、小さいが「それらしいもの」がみられるではないか。

 やっぱり「自然結実」は想像以上に高頻度に起こっているのでは…!?

▼今、もうひとつ気になっていることがあった。
完熟した「種子」の保存方法についてである。
昨年の失敗はさけなければならない。ちょうど畑仕事をしていた妻に聞いてみた。
「一般に種子ってどないして保存する?」
「そりゃ乾燥したところで…」
「?(゜_。)?(。_゜)?」
「冷蔵庫に入れておいたらええんちゃうん」
「そりゃ去年やったんや」
「乾燥してしまったらあかんのんちゃうん?」
「水分あったらカビがくるんちゃう!?」「それに芽でくるんとちがうん。」

「あっ、その通りゃ!!」

(゜o゜)ゲッ!!
私はこんなアタリマエのこと、とんでもない勘違いをしていたのかも知れない。

私にはいつまでも
たかがヒガンバナ されどヒガンバナ!!
だ。

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サイエンスコミュニケーター宣言(373)

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▼空の写真家・武田康男さんの数ある写真集のなかの一冊に『雲のかお』(小学館文庫 1998.10.1)がある。比較的初期の作品である。私のお気に入りの一冊である。
 月ごとの「雲の表情」がすばらしい写真で紹介された後、「雲の名前」と続けて最後に「雲の日記」という章があった。その章の扉にこんな言葉があった。

 新しい季節の予感を漂わせ、

 毎日、違う顔で、

 通り過ぎてゆく雲たち。

 そんな空の下で、

 わたしたちは暮らしています。

 それにつづいて、観測定点を決めて、一年365日、毎日の「雲のかお」が「記録」されていた。
私はそれにいたく感動した!!
面白いと思った!!
▼私が定点を決めて意識的に「雲見」をするようになったのは、この本に出会ったこの頃からである。
学校に勤務しているときは、「この窓から…」と決めていた。
そして今は、「庭の一点から、この方角を…」と決めている。
 昨日の「雲のかお」の表情も次々と変わった。北風は強く冷たかった。
 生野峠越えてくる雲たちは北の空を暗くしていた。やがて、空全体が曇り時雨がふってきた。
 夕方が近づくに従い東の空に虹の「株」だけが見られた。
 やっぱり「雲見」は面白い!!楽しい!!
▼ひと口に「中学校「理科」を楽しむ」と言っても、「楽しみ方」は十人十色だ。
多種多様である。
 自分が今まで知らなかった「楽しみ方」を知ることは、目から鱗である。
そして、自分の「楽しみ方」をより豊かに膨らませてくれる。
 これまでは「つまらないこと」「アタリマエのこと」と決めつけていたことも、他の人の「楽しみ方」をしれば、まったく新しい世界が見えてくるかも知れない。

 「楽しみ方」の再発見!!

それは、きっと

◆中学校「理科」を楽しむ会

のねらいとするところである。
 中学校「理科」とあえてかたぐるしく言っているが、けっして対象を限定する意図はまったくない。
誰も出会う「科学」として中学校「理科」と表現したのだ。
 幸い中学校「理科」は、「科学」の全領域をカバーしている。

 世代や立場を超えて中学校「理科」を楽しもう!!
 「楽しみ方」を再発見しよう!!
 


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サイエンスコミュニケーター宣言(372)

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▼雨が降ってくる前にと、「自然結実」ヒガンバナの完熟し地面に落ちた「種子」を数個回収した。
回収した「種子」の個数は昨日(2016/11/08)現在で9個となった。
 回収した「種子」の保存方法で迷っていた。2014年度は33個、チャック式ナイロン袋に水で濡らしたティシュと一緒に入れておいて保存し、3個の「発芽」「出葉」に成功した。(うち2個は今年も「出葉」中)
 昨年は最初は同様の方法を採ろうとして、カビにやられ途中から一個ずつ分けて袋に入れ冷蔵庫で保存したが、69個を全滅させてしまった。
 今年はどうしたものだろう?まだ迷っていた。
 迷ったとき、困ったときにはいつも頼りにしてきたものが私にはあった。
 
 それは画面の向こう側の「ヒューマンネットワーク」だった。

▼こうして現状の「情報発信」をしておけば、きっと有益な「情報」が集まって来るだろうという確信があった。
まさに

情報は発信するところに集まる!!

という確信である。
 今、あらたな「ヒューマンネットワーク」構築に向けて歩みをはじめようとしている。

Facebookのことがよくわからいままであるが、はじめてFacebookグループを昨日作ってみました。

◆中学校「理科」を楽しむ会

です。 
▼23年前にはじまった【理科の部屋】のwelcomeメッセージは次のようなものでした。

********************************************* 

日本の理科教育情報発信基地            
       【理科の部屋】へようこそ        
 (^o^)/ あなたもここで情報発信者に\(^o^)   

 情報は、発信されるところに集まる。

 あなたがノックされるところがドアです。

  時空を超えて響きあい・学びあい・高めあう世界を

*********************************************
 
 まったくの自画自賛ですが (^^ゞポリポリ
「あなたがノックされるところがドアです。」
というフレーズがとても気に入っています。
「話題」「情報」の提供者は参加されるみなさんです。興味ある「話題」「情報」がなければ自分で発言してノックしてみてください。
そこが「入り口」デス!!
▼中学校「理科」に特化したのはより一般化・普遍化したものにしたいからです。
誰もが中学校「理科」にかかわっていますので。

なにより「楽しむ」を第一義的に考えていきましょう!!

Facebookをやっておられる方を対象にということになってしまうのですが、まだやっておられない方はこれを機会にやってみるのも面白いかも知れませんよ。(私もまだよくわかっていないですが)

さあ、ぜひぜひ

◆中学校「理科」を楽しむ会

に参加リクエストを!!


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サイエンスコミュニケーター宣言(371)

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▼立冬の朝。
 半月以上も玄関先で逡巡を繰り返していたあのジョロウグモが、ついに産卵をしていた。やはりここも覆い保護するものが見当たらない。お母さんグモ自らが覆い被さる体勢をとっていた。
 「水栽培」中の「自然結実」ヒガンバナは、次々と完熟し「目玉オヤジ」状況になっていた。
 
 まちがいなく季節は前に進んでいた。
▼ならば、私の季節も前に進めよう!!

◆「中学校「理科」を楽しむ会」(仮称)

のことだ。
 でも考えてみるとぶっきらぼうなネーミングである。
 なんの芸もないストレートそのものだ。
 まあそれも含めて前に進めながら考えていくことにしよう。
▼何を話題のネタにするのか?
・おもしろ<実験・観察>について
・「自由研究」について
・中学校「理科」思い出話
・未来の中学校「理科」
・中学生お薦め本
・中学生お薦め科学館・博物館・スポット
・中学生お薦め科学イベント
等など
 いや、これまたやりながら考えてみよう。
ともかくはじめてみよう!!

情報は発信するところに集まる!!
情報は交叉するところに生まれる!!

▼「発信」「交叉」する場所が必要だ。
今の私にも可能なことを考えてみた。
最有力候補として残ったのが、Facebookのグループだった。
ところがひとつ大きな問題があった。
 私自身がFacebookのことをよく知らないということだ。
 blog、Twitterとツナイデ毎日利用はしているというもののFacebook単独ではほとんど使っていなかった。

 まあ、いいか。これもやりながら慣れていこう。
 うまくグルーブ立ち上げることできたら、ぜひ参加してみてください。<(_ _)>

(つづく)

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【Web更新11/06】16-45 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等更新!!

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立冬やひっつき虫の高くなり 16/11/03撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】16-45
週末定例更新のお知らせ
 今日は「立冬」だ。
 「暦の上で」の冬だ!!
 この常套句の「暦の上で…」がクセモノだ。この常套句のウラに「それは暦の上のことで、実際は…」と気持ちが含まれてるように思う。ところが最近私は「実際も…」と思うことが多い。
 事実、昨日から北風は強く季節は一歩も二歩も前に進んだ気がするのだ。
 この「二十四節気」というのはたいした発明品だと思う。きわめて「科学的」発明品だと思う。
 これからも使える「科学」だ。
 こんなの使わなければモッタイナイ!!

◆表紙画像2016 更新 「ひっつき虫」 アメリカセンダングサ コセンダングサ
 アメリカセンダングサorコセンダングサ!?
 またまたこの見分けがつかない。まあいいか、ようするに「ひっつき虫」ダ。
 こいつが、行く先々で道をふさぐ、強行突破しようとしたら全身「ひっつき虫」だらけだ。
 家の中まで持ち込み小言を聞くはめに…(^^ゞポリポリ
 その「ひっつき虫」が、えらく高くなった。
 もう冬だ!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 このページの更新も毎月の「雲見」、「天気コトワザ」「俳句歳時記」と「雲見」の旅の記事だけになってしまっている。Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』を作ったというもののその後の展開が足踏み状態だ。
 しかし、けっして断念したわけではない。
 たったひとつの現行「構想」として…。

◆【ヒガンバナ情報2016】 更新!!
 「水栽培」中の「自然結実」ヒガンバナが次々と完熟しはじめた。今年はいくつの「種子」を手に入れることができるだろうか? どのように保存したものだろうか?

◆サイエンスコミュニケータ宣言 更新!!
 さあ、「中学校「理科」を楽しむ会!!」の展開、どうしたものだろう。
 私にも可能なことあげることからはじめてみよう。

 さらに
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!


  
 
 

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サイエンスコミュニケーター宣言(370)

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▼昨日の朝もかなり冷え込んでいた。
いつもの朝の散策をしていると近くの川の川面からお風呂の湯気のように朝靄がたちはじめていた。
大気はどこまで冷えていたのだろうとアメダスで確認してみた。7.1℃まで下がっていた。
ならば川の水温はいくらくらいだったのだろう?
 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから32週目だった。この大賀ハス観察池ではそんな現象は観察することはできないのだろうか?
 スケールが小さすぎるだろうか?
 水温と気温の差が問題なんだろうか?
 朝から小さなアタリマエの「ふしぎ!?」を楽しんでみた。
▼そう言えば、我らが寺田寅彦も

◆「茶わんの湯」

を書いて、そのなかで次のように言っていた。

ただ一ぱいのこの湯でも、自然の現象を観察し研究することの好きな人には、なかなかおもしろい見物(みもの)です。

 たった一杯の茶わんの湯から説き起こして、「大気の物理実験室」のすべての「ふしぎ!?」の謎解きを薦める随筆はみごとなものだ。
 こんな寺田寅彦を私は日本の元祖「サイエンスコミュケーター」であると強く思っていた。
▼そんな寅彦の足元にも及ばないが、私のサイエンスコミュケーターとしての歩みはつづけよう。
次なる課題は

(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!!

だ。
 なかでも
◆「中学校「理科」を楽しむ会」(仮称)
展開である。
▼なぜ、中学校「理科」にこだわるのか?
いくつもの複合的な理由がある。いや、単純かも知れない!!
・中学校「理科」がもっとも面白いから(完全に「我田引水」モード)
・誰もが関わりをもつ科学教育の現場(義務教育)
・全分野(物理・化学・生物・地学)をツナイデ楽しめる。
等などである。

なぜ「楽しむ」にこだわるのか?
・楽しいことでなければ持続的展開は期待できないから。
・「理科」(科学)は楽しむに値する文化であることを立証したい。
・「科学」とは、元々みんなで楽しむもの(文化)!!
 
次は、どこにこのコミュニティをつくるかだ。 

(つづく)
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Twitterはじめて2,601日目に思うこと!!

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▼ペットボトルで「水栽培」をしている「自然結実」ヒガンバナがそろそろ完熟してきたようだ。
割れた子房部から顔を出した「種子」は黒々としていた。今にもこぼれ落ちそうだ。 
 ふつうは割れたとき、すでに真っ黒だが、まだ白いままのものもある。
 さて、今年は何個の「種子」を手に入れることができるだろう。
 そのうち、何個まで「発芽」(発根)、「出葉」まで持って行けるだろう。
 昨年度は大量(69個)に手に入れながら全滅させてしまった。一昨年度回収分のうち3個について「出葉」まで成功した。そのうち2個は今年も「出葉」してきている。
 今年はどんな方法で「完熟種子」を春まで保存するか思案中だ!!
▼私のTwilogが教えてくれていた。
私がTwitterはじめて昨日で2,600日になることを、従って今日は2,601日目ということになる。
7年前の9/23にTwitterをはじめて以来、100日が過ぎる毎に「Twitterはじめて○○○日目に思うこと!!」という文章を「記録」として残していた。
 自分自身の「記録」ながら、今それを読み返しているととても面白かった。
 私のネット変遷史のようなものだと思った。
▼毎回のように使用し、こだわっている造語があった。
「Twitter的」である。

Twitter的=
「リンク」
「シェア」
「フラット」
「等身大」
「リアルタイム」
「アクティブ」

これは単にネット用語・メソッドをならべたものではない。
私の「哲学」「生き方」であった。(ちょっと大げさ(^^ゞポリポリ)
私の「Twitter的」が今どこにあるかを考えれば、「現在地」が見えてきそうな気がしていた。
▼「現在地」が確認できたら、「これから」に向かおう!!
「Twitterはじめて2,700日目に思うこと!!」を書くまでにTwitter的をフルに駆使してやってみたいこと列挙してみよう。実現するかどうかは…\(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
 100日後ということは、3ヶ月10日後つまり2月なかばだ。

・「自然結実」ヒガンバナの「ふしぎ!?」を追う。(「発芽」までこぎつけるか!?)
・【「雲見」の連帯】をすすめる!!
・あらたなコミュニティ「中学校「理科」を楽しむ会」(仮称)の設立!!(これがいちばんの本命)
・これまでのコミュニティの活性化!!
等など

さあ
「みちはかぎりなくさそうばかりだ。」

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本日(2016/11/04)、第143回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼我らが寺田寅彦は、昭和9年1月に次のような短歌(三十一文字)を詠んでいた。

好きなもの 苺 珈琲 花 美人 懐手して 宇宙見物

 大のお気に入りである。特に「懐手して 宇宙見物」というのが気に入っている。
 賢治の「雲見」
 と
 寅彦の「宇宙見物」
 があったら、なにはなくとも一日楽しくすごせるのである。(^^)V
 昨日も早朝「宇宙見物」からはじまった。
「一日でいちばんきれいな空」を見て、昼間は「雲見」だった。
 夕方には、細い月・金星・土星のトライアングルを見物させてもらった。アリガタイ!!
 地球照もきれいだった!! 
 間違いなく私たちは地球上に暮らしているようだ!!
▼本日(2016/11/04)は、そんな「宇宙見物」の提唱者・寺田寅彦を読む日だ。
第143回オンライン「寅の日」である。
 11月は、【理科の部屋】の誕生した月である。それを記念して11月のテーマは

●寅彦と「科学教育」

と決めていた。
 そしてその第一弾として今日は「科学上の骨董趣味と温故知新」を読むことにする。

◆本日(2016/11/04)、第143回オンライン「寅の日」!!#traday

●「科学上の骨董趣味と温故知新」(青空文庫より)
▼寅彦の随筆のすばらしいところはいつ読んでも今日的であることだ。
そしてもうひとつはいかなる「文脈」で読んでも、読む人の「文脈」に対応して示唆を与えてくれているところだ。
今回の「科学上の骨董趣味と温故知新」は、直接「科学教育」に関連してのものではなかったが、私は勝手に自らの「文脈」に引き寄せて読んでみた。私の「文脈」とは「科学教材研究」という視座である。
 やっぱり示唆的であった。いくつかを拾ってみる。

その種類の人には歴史という事は全く無意味である。古い研究などはどうでもよい。最新の知識すなわち真である。これに達した径路は問う所ではないのである。実際科学上の知識を絶対的または究極的なものと信じる立場から見ればこれも当然な事であろう。また応用という点から考えてもそれで十分らしく思われるのである。しかしこの傾向が極端になると、古いものは何物でも無価値と考え、新しきものは無差別に尊重するような傾向を生じやすいのである。
 しかし自分の見る所では、科学上の骨董趣味はそれほど軽視すべきものではない。この世に全く新しき何物も存在せぬという古人の言葉は科学に対しても必ずしも無意義ではない。


このような類例を探せばまだいくらでもあるだろう。新しい芸術的革命運動の影には却って古い芸術の復活が随伴するように、新しい科学が昔の研究に暗示を得る場合は甚だ多いようである。これに反して新しい方面のみの追究は却って陳腐を意味するようなパラドックスもないではない。かくのごとくにして科学の進歩は往々にして遅滞する。そしてこれに新しき衝動を与えるものは往々にして古き考えの余燼よじんから産れ出るのである。

▼この随筆が書かれたのは大正8年(1919年)、今から97年前だ。
ところが、

しかしその半面の随伴現象としていわゆる骨董趣味を邪道視し極端に排斥し、ついには巧利を度外視した純知識慾に基づく科学的研究を軽んずるような事があってはならぬと思う。直接の応用は眼前の知識の範囲を出づる事は出来ない。従ってこれには一定の限界がある。予想外の応用が意外な閑人的学究の骨董的探求から産出する事は珍しくない。自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。

こんな発言を極々最近どこかで聞いたような気がするのだが。
寅彦はやっぱり今日的で示唆的だ。

最後に自分の「文脈」にもどって書いておこう。
科学研究の世界に「不易流行」があるように、どの世界にも「不易流行」がある。

ホンモノの「流行」は「不易」を内包する!!
ホンモノの「不易」は「流行」を創る!!

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11月(霜月)の俳句「歳時記」!!

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学ぶことは楽しいことだ!!
 今さらの話である。しかし、ほんとうに実感を伴ってそう思えるようになったのはごく最近のことである。
 今までまったく知らなかったこと、興味もなかったことを、ひょんなことがきっかけで学びはじめる。
 そしたら、今までの日常の風景・物事がまったく新鮮に見えてきた!!
 私にとって「俳句」は、その典型だった。
 これまで無縁の世界のものであった。 ところが知り始めると実に面白い!!楽しい!!
  見慣れた「日常の世界」がまったく「新しい世界」に見えてくるのだから。

▼私は、この「俳句」を「雲見」「天気コトワザ」につづく「観天望気」第三の方法として採用した。
今月も例によって、

◆『書いて身につく 四季の名句120選』(鍵和田秞子著 NHK出版)

から名句10句を引用させてもらう。

(1) 山里は留守かと見えて冬構へ  諷竹
(2) 木がらしや目刺しに残る海の色 芥川龍之介
(3) 鳥も稀の冬の泉の青水輪    大野林火
(4) 冬空や猫塀づたひどこへもゆける 波多野爽波
(5) 子が無くて夕空澄めり七五三  星野麥丘人
(6) うつくしきあぎととあへり能登時雨 飴山 實
(7) 飼はれたる鷹に夕日の八ヶ嶽  青柳志解樹
(8) 落葉籠百年そこにあるごとく  大串 章
(9) 半眼の大鹿座る小六月     井上康明
(10) 海流のぶつかる匂ひ帰り花   櫂 未知子

▼名句ばかりだから、当然どれもすばらしい!!見事である!!
なかでもシロウトの私にも「これは…」と思えたベスト3を選んでおく。

(2) 木がらしや目刺しに残る海の色 芥川龍之介

(1) 山里は留守かと見えて冬構へ  諷竹

(8) 落葉籠百年そこにあるごとく  大串 章

▼「木がらし」「冬構へ」「落葉籠」とならべるだけでも11月(霜月)の景が見えて来るではないか!!
「季語」とはやっぱり不思議なものだ。
 科学者・寺田寅彦は
 
『歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である』

と言った。
 ほんの少しずつ、その意味がわかりはじめた。

 この11月はどんな季語と出会うことができるだろう。
楽しみだ!! o(^o^)o ワクワク

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11月(霜月)の天気コトワザ!!

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▼昨日(2016/11/01)昼過ぎ、10/26に産卵し、それ以降ずっと「卵のう」に覆い被さるような体勢をとっていた車庫の上のジョロウグモが姿を消した。昨年のように別のところで再び産卵をするというようなこともあろうかと思い周囲を捜してみるが姿はなかった。「卵のう」のなかで生命は「冬越し」をするのだ。
 急に「自然結実」ヒガンバナが気になりだした。
 10/17以来ご無沙汰している安富・夢前の群生地にでかけてみた。
 やっぱりそうだった!!
 「自然結実」するヒガンバナの花茎は、まだ緑を残し佇立していた。たとえ倒れていても先端は緑を残しているのですぐわかる。(「自然結実」ヒガンバナ発見は今こそが絶好のチャンス!!)
 安富では3年ぶりに大量にみつけることができた。夢前では、ひとつの株から4本もの「自然結実」花茎が伸びているのも見た。
 けっきょく安富の群生地からは、先端以外は萎れてしまった花茎を含めて18本の花茎を採集した。
 夢前群生地からは16本だ。
 どうして!? はもう少し時間をかけて考えていこう。
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▼生きものたちは「冬支度」をはじめたようだ。
人々は昔からその様子を見て、「冬支度」をはじめたのだろう。
 今月も、昔の人々の「観天望気」の知恵=「天気コトワザ」に学ぼう。
参考にさせていただくのはいつものように

◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)

だ。番号はあがっている順番に私が勝手につけさせてもらった。

(1) 奥山紅葉早ければ雪早い
(2) 朝霧深きは晴
(3) 秋冷やつけば冬暖かい
(4) ムギの発芽早ければ大雪の兆し
(5) 霜がおそい年は雪が早い
(6) 南東からの出雲は雨
(7) 西の山が見えれば天気
(8) 月夜の大霜
(9) 秋北春南
(10)高山に早く雪ある年は大雪なし
(11)青菜に雪がかかる年は雪が少ない
(12)秋の夜、北の風は晴となる
(13)霜が早く消えるとその日が雨
(14)富士山が帯を結んで西に切れると晴、東に切れると雨
(15)イワシ雲が夕刻出れば晴
(16)鱗雲が出た翌日は雨または風
(17)秋風と夫婦喧嘩は日が入るとやむ
(18)イチョウの葉が落ちれば根雪となる
(19)カモが早く来ると早雪
(20)秋、南風が多い時は大雪となる
(21)初冬に濃霧があると一月後に雪が降る
(22)一〇月二〇日(旧暦)に南風だと小雪、北風だと中雪、西風だと大雪
(23)ソバの豊作は大雪
(24)落葉早ければ雪が早い
(25)五七は雨に四つ日照り、六つ八つ風に九の病
(26)榛の葉の落ちぬうちは雪消える
(27)ダイコンの根の長い年は寒い
(28)渡り鳥が早く来ると寒気がはげしい

▼今月の特徴はなんだろう?
気づくことあげてみる。

(1) 「雪」「大雪」に関してのものが多い!! 13/28ダ!!

(2) 生きもの(植物・動物)を示標・示準したものが多い!!
   「紅葉」「ムギの発芽」「青菜」「イチョウ」「カモ」「ソバの豊作」「落葉」「榛の落葉」「ダイコンの根」「渡り鳥」
   10/28ダ!!

(3) 目立つ気象現象!!
   「朝霧」「霜」「風向」「イワシ雲」「鱗雲」「濃霧」、変わったところでは「地震」

▼今月は、即これからも使いモノになると考えられるのが見当たらない。
「風が吹けば桶屋がもうかる」方式で考えてみればナルホド!!となっとくできるものであっても、それだけでは使いモノにならない。
 無謀なるオオボラを!?

 なければツクルノミ!!
 もっともピッタリと来るものを!!
 使いモノになるモノを!!

今月のキーワードは「冬支度」だ。

 


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11月(霜月)の「雲見」は!?

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▼10月(神無月)の「雲見」が終った。
 いつものように「もくもくシール」カレンダーで10月の「雲見」をふりかえってみる。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    3
・巻雲    2
・巻積雲  1
・巻層雲  3
・高積雲  4
・高層雲  4
・層積雲  5
・積雲    4
・層雲    3  
・乱層雲  2
・積乱雲  0

 相対的に上層雲が多くなり空が高くなってきたと感じる。積乱雲0とはやはり夏から遠ざかったということだろうか。
 さて、11月(霜月)の「雲見」はどうなるだろう!?
▼これまた、いつものものを参考にさせてもらって予想してみよう。
 まずひとつめは

 ◆気象庁・一か月予報(近畿地方PDF版)

 最近思うのだが、近畿というくくりでざっくりと天気を予想していくことは難しい!!
 やっぱりより正確な予報のためには、自分がどんなところに暮らしているのか、それを知る必要がありそうだ。
▼もうひとつの参考にさせてもらっているものでみていこう。

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社 )

 まず紹介されている画像のタイトルだけ引用させてもらう。

「小春日和」
「夜霧」
「朝露は晴れ」
「初霜」
「天気の変わり目」
「東雲」
「一雨一度」
「時雨」
「一発雷」
「乾燥」
「紅葉狩り」
「デイヤモンド富士」
「木枯らし」
「冬の蜃気楼」

もう「木枯らし1号」は吹いた。
「小春日和」と呼べるような日は何日ぐらいあるだろうか?
今月も、この画像に近いような風景をできるだけ意識してみつけていきたい。
▼「雲見」の旅はどこへ行こうかな。
【「雲見」の連帯】を呼びかけ、いっぱい楽しみたいな。

あわせて「冬支度」をする地上の生きものの観察も楽しみたいものだ。
・「自然結実」ヒガンバナ
・ジョロウグモ
・大賀ハス観察池 等など

さあ…
o(^o^)o ワクワク


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