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新・私の教材試論(113)

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「もしも、水の分子が見えたら…」
いつもの場所で「雲見」しながら、たわいもない「空想」をしてしまった。
この「空想」の歴史は古い!!
2000年以上前のルクレチウスまで遡る必要があるのかも知れない。
21世紀の今、なお肉眼では見ることができないが、「科学」の眼をもってすれば見えるという。
 ほんとうかな!?
 「雲」は、液体の水(水滴)と固体の水(氷晶)の団体さんであるという。
では「水の分子が見えたら」その団体さんはどう見えるのだろう?
 いやそれ以前に、雲までの空間に水の気体(水蒸気)が飛んでいるという。
 いや、頭の中ゴチャゴチャになってきたぞ!!(^^ゞポリポリ
 
 これがほんとうに見えだしたら、朝の色づく「雲見」の景もよりいっそう美しく見えてくるかな!?
「200℃の水蒸気」物語をつづけよう。
「200℃の水蒸気は存在するのか?」と問われた生徒たちはどう答えたのだろう。
もういちど

◆物質の原子論―生徒と創造する科学の授業 (プロジェクトサイエンスシリーズ)(古川千代男著 コロナ社 1989.5.10)

のページをめくってみる。
 生徒たちはすでにエタノールと加熱したときの温度変化を調べ、「沸点」の存在、そのとき加えた熱エネルギーが何に使われたかを知っている。
 しかし、ほんとうの意味での「沸点」「分子運動」が見えていたわけではない。
 古川千代男先生は次のように言っていた。
 

 生徒の意見を聞いてみると、確信を持って200℃の水蒸気の存在を予測できる者はほとんどいない。考えてみたこともないというのが本当のところのようである。100℃以上にならないという確信を持っていることが多い。水は100℃で沸騰するという知識は信仰の域に達しているとしか思えない。2,3の物質の沸点測定や解説くらいで打ち破れない。(同書p76より)

▼ではどうするか。それが次なる課題である。
沸点以後も熱を加え続けるのである。そうすれば、「分子運動」はより活発になり「200℃の水蒸気」も可能なのかも知れない。生徒と一緒に実験方法を考えていた。
その方法の前に、ここで引用させてもらいたい一文があった。
コラム風に囲みで書かれていた。
 実はこの一文を紹介させもらいたくてこれを書いているようなものだった。

 素朴で原理むき出しの実験を  現在、高校で行われている実験の中心は定量実験である。数値を得て法則性をみるとというだけでなく、一つ一つの手順がそのものがきちんと量を測定しながら行われるものが多い。当然。複雑で時間もかかるようになって、結局何を目的にしていたのかラビリンス(迷宮)の世界に入ってしまう。  定量実験の前に、余計なものをできるだけ省いた、目的がミエミエの実験がもっとあってよいし、そういう実験こそ生徒にやらせたい。その後に、つまり原理がすでにわかった後に、定量実験をやり、法則化してこそ、使える法則になりうると思う。たぶん、原理や法則を先に解説し、その検証として実験をやらせることが多いために、こうなりやすいのだろうが、もっと「発見」のための実験こそ、生徒に考えさせ、計画させ、実施させたい。 そうすると素朴で一目みて納得のいく実験がつくられると思う。(同書p75より)

「素朴で原理むき出しの実験」!!
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン 
ナットクである。これこそ「3K1A(感動・簡単・きれい・安全)の法則」にツナガル!!
 ここに確かに「すぐれた教材(実験)」開発のヒントがある。

では、「200℃の水蒸気」はどのようにつくれたのだろうか。
「物語」はまだまだつづく。

(つづく)
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