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10月(神無月)の俳句「歳時記」!!

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▼今年つき合うジョロウグモはこの3匹と決めていた。
庭先でいつでも観察できる3匹であった。昨年とちがい身近にいると言っても一応屋外である、そのネットはダイナミックであった。その分、天気の変化の影響を受けやすかった。
 台風の風でネットは大きく荒らされていた。しかし、一夜にしてみごとなネットを「再建」していた。
▼はやくも10月に入って7日目である。
10月の観天望気第三弾、俳句歳時記をみておこう。
今月も例によって、

◆『書いて身につく 四季の名句120選』(鍵和田秞子著 NHK出版)

から名句10句を引用させてもらおう。

(1) 僧正のいもとの小屋のきぬたかな 尚白
(2) 青竹にかがやく菊の盛りかな  樗良
(3) この樹登らば鬼女なるべし夕紅葉 三橋鷹女
(4) かなしめば鵙金色の負ひ来 加藤楸邨
(5) 鮎落ちて美しき世は終りけり 殿村菟絲子
(6) 遠くまで行く秋風とすこし行く 矢島渚男
(7) はらわたの熱きを恃み鳥渡る 宮坂静生
(8) 自然薯のものぐさ太郎掘り出さる 茨木和生
(9) 赤とんぼ夕暮はまだ先のこと 星野高士
(10) 乳呑子は腕に吸いつく豊の秋 岩田由美

▼「名句」ばかりだからアタリマエであるがうまいもんだ!!
「このようにして自然を切り取るのか!!」と感心するばかりだ。自分なりの「お気に入り」3句を選んでみる。
そこに私の自然観を見えてくるものなのかも知れない。

(7) はらわたの熱きを恃み鳥渡る 宮坂静生

(9) 赤とんぼ夕暮はまだ先のこと 星野高士

(6) 遠くまで行く秋風とすこし行く 矢島渚男

▼それにして季語とは不思議なものだ。
その短いコトバが入るだけで、実にゆたかな自然をイメージさせるのだから。
 今月の10名句の季語を見てみるとこうだ。
「砧」「菊」「夕紅葉」「鵙」「落鮎」「秋風」「鳥渡る」「自然薯」「赤とんぼ」「豊の秋」
スバラシイ!!こんな短いフレーズで無限に拡がる世界!!

ところで、愛しの「ジョロウグモ」も季語の仲間に入っているのだろうか?
手持ちの歳時記で調べてみた。残念ながら「秋」の季語には入っていなかった。
「蜘蛛」はまとめて「夏」に入っていた。

【蜘蛛】蜘蛛の囲、蜘蛛の巣、蜘蛛の糸、女郎蜘蛛、蜘蛛の太鼓、蜘蛛の子

というふうに。
にわかクモファンとしては、えらそうなことは言えないが、ちょっとちがうと思った。
確かに、多くの蜘蛛が活躍し目立つのは「夏」だ。
 しかし、「秋」にいちばん目立つのは「女郎蜘蛛」だ。
 彼女たちだけは「秋」に入れてほしいな。

 巨大化した彼女たちは、まもなく「産卵」するだろう。昨年その現場を目撃したのは10/24だった。
さて、今年はいつだろう?
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