10月(神無月)の天気コトワザ!!
▼「ハミズハナミズ」(葉見ず 花見ず)!!
ヒガンバナの里名(石川県(加賀)、青森(上北)、富山、奈良(磯城)等)のひとつである。昔の人々のみごとな観察眼に感服である。
昔の人々も観察した通り、ヒガンバナは「葉の季節」に入って来た。
一年中で今だけ「ハミズハナミズ」でなく「ハミルハナミル」季節だ!!必見!!
▼昔の人々の観察眼のするどさを証明するものに「天気コトワザ」がある。
今月10月(神無月)も、昔の人々が残してくれた「天気コトワザ」に学んでみよう。
参考にさせていただくのはいつものように
◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)
だ。番号はあがっている順番に私が勝手につけさせてもらった。
(1)朝窓には雨が降る
(2)秋タンポポの花咲く年は雪が浅い
(3)朝露が降りると晴
(4)熊、初秋に出ると雪が早い
(5)三味、太鼓の音の濁るのは雨の兆し
(6)秋晴に夏の湿り
(7)男心に秋の空
(8)秋の夕焼は鎌を磨いて待て
(9)柿の実の多い年は寒気はげしい
(10)日がさ月がさが出ると雨
(11)秋雨は涼しくなれば晴れる
(12)ひと雨1度
(13)日本晴れ三日続けば三日以内に雨となる
(14)秋の日は釣瓶落し
(15)竹の葉から露が落ちると晴
(16)柿の葉の早落ちは早雪の兆し
(17)四方に雲なきは三日の雨
(18)返り咲きの花の多い年は霜も雪もおそい
(19)朝焼けは三日ともたぬ
(20)雲足丑寅の方へ行く時には雨、未申の方へ行く時は強い雨降る
(21)出雲は天気、入雲は雨
(22)落葉早ければ雪が早い
(23)秋に雨が降ればネコの顔が三尺になる
(24)渡り鳥早き年は雪多し
(25)秋の霞は三〇日以内に大雪となる
(26)東風吹けば雨
(27)落葉前に雪がくれば雪が少ない
(28)朝日天を焦がすごとく赤ければ大風
▼28個の「天気コトワザ」を見ながら、今月の特徴はどんなことだろうと考えてみた。
(1) 温帯低気圧と移動性高気圧が交互に西から東へ周期的にやって来る。
つまり「光は東から 天気は西から」の大原則が通用しやすい月なんだ!!
それに関連するコトワザは、なんと12/28である。
(2) 「雪」が気になる季節に入ってきた。「雪」のフレーズが出てくるものは7/28である。
(3) これからも「使いモノ」になりそうものが多い。
例えば
(8)秋の夕焼は鎌を磨いて待て
(10)日がさ月がさが出ると雨
(12)ひと雨1度
(13)日本晴れ三日続けば三日以内に雨となる
(14)秋の日は釣瓶落し
等である。
▼「大気の物理学」をもっともっと学びながら、私には挑戦してみたいことが2つある。
ひとつは
・創作「天気コトワザ」!!
よりローカルに、より「使いモノ」なる天気コトワザづくりである。
もうひとつは
・Webテキスト試案『天気コトワザ』!!
道は遠い、しかしそれは断念する理由にはならない。
さあ,今日も「雲見」続けながら考えてみよう。
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