新・中学校「理科」を構想する。(61)
▼久しぶり青空ばかりの「雲見」がうれしかった!!
種子から育てている実生コヒガンバナを日の当たるところに出してやった。
二年目の「出葉」もすすでいた。
一年目の「出葉」は、2016/03/18段階では、種子51個→「出葉」41個、出葉率80.4%に達していた。
一年目の「出葉」の段階で、全国の興味を持ってくださる方々に育ててもらうことにした。
現在、私のところに残っているのは一年目に「出葉」しなかったものを含めて33個である。
そのうち、二年目「出葉」してきたのは19個である。
「出葉」してきた葉もどんどん「成長」していた。最長は7.5㎝まで伸びていた。
▼さて、「新・中学校「理科」を構想する。」の【生物の細胞と生殖】の方もすすめよう。
こちらも同じだった。
最初にあつかうのは「成長」だった。
「生物の成長」=「細胞分裂」
を扱っていた。
▼もはや今日では常識なのかも知れない。
アタリマエすぎるほどアタリマエのこと。
しかし、それはホントだろうか。
今、すべての大人も含めて何割の人が、顕微鏡使って「自分の眼」で、「細胞分裂」を見たことがあるだろう?
もちろん今なら、ネット検索すればたちどころに画像として見ることができるだろう。
それはアリガタイ!!
それは否定しない。
しかし、それは「自分の眼」で見たことにならない。
なかなか「細胞分裂」さなかの様子をみごとに見ることはできないかも知れない。
それだっていい!!
見ようとしたか、どうかが問題だ!!
鮮明な画像は教科書の写真・図でもいいではないか。
細胞分裂の顕微鏡観察は、この単元のこのときを逃して生涯ない可能性が高いのである。
▼「コヒガンバナは2倍体であり、種子でも殖える」
と知識として知っただけでは、ほんとうにわかったことにならない。
感動にはいたらない。
「自分の手」で育ててみてこそ、「成長」は感動なのである。
ところで私は、まだこのコヒガンバナの染色体を「自分の眼」で見ていない。
「2倍体」を確かめていない。
この話をしていて、急激にぜひぜひ見たい!!という気持ちになってきた。
こんなことがあるから、私はこの「新・中学校「理科」を構想する。」を続けているのだろう。
(つづく)
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コメント
おはようございます。ご無沙汰しております。
今年は中学の理科で、ちょっと苦労しております…
夏休みの後、中2の息子の理科の先生が交代しました。
交代に至った理由はいくつもありますが。
(本来学校人事は学校の専権事項ですが、こどもが学校や園に関わるようになって10年余りで初めてクレーム出したレベルと言うことでお察しくださいませ)。
教え方が違うとかで、子どもはまだ戸惑っています。
収拾策を検討しなければ。
投稿: いっちゃん | 2016/10/08 07:11
いっちゃん
コメントありがとうございます。
今日・明日はこのあたり「秋祭り」です。なつかしいでしょう。
さて、中学校「理科」ですが、私が中学校にしか勤務してこなかったからなおさらそう思うのかも知れませが、とても重要だと思っています。
ここで「科学」に興味をもつかどうかが決定づけられると思っています。「私の科学」のベースになるものができあがる時期です。
そんな言い方をすると大げさに聞こえるかも知れませんが…。
実は簡単なことです。
私の「ふしぎ!?」が大切されるかどうかだけなんです。自分が「ふしぎ!?」に思うことが、「そんなことアタリマエだろう」と片付けられるか、「いや、ほんまやな「ふしぎ!?」やな!!」と認められるかだけなんです。
その「ふしぎ!?」にツナガル授業があればさらにうれしいですが、それは次の問題なんです。
今は、そう思うんです。
将来(私にそれはどれだけあるかわからないですが(^^ゞポリポリ)、私は、
◆中学「理科」を楽しむ会!!
なんていうものをつくりたいと思っています。
そのときは宜しくお願いします。
投稿: 楠田純一 | 2016/10/08 10:05