あのジョロウグモが産卵をした!!(2016/10/19) #クモ学
▼今年は、3匹のジョロウグモを継続観察していた。
ところが先週末のはげしい風雨で、ネットの支えにしていた草が倒れ2匹が行方不明となっていた。
かろじていちばん近くにネツトをはっていたジョロウグモ一匹だけがそのまま居てくれた。
19日の朝、その貴重な一匹の姿が見えなかった。枯れ葉のひっかかったネットだけが残っていた。
最初は少しあせったが、「いや、きっと近くに居る!!」と落ち着けた。それは昨年度からの観察があるからだった。
「こんなネットをそのままにして姿を消したりしない。ひよっとしたら大きなお腹になっていたから…」
▼予想はあたっていた!!
このジョロウグモ、とんでもなくダイナミックなネットを張っていた。草むらの草の枝と高いトタン屋根に橋糸をかけていたのだ。そのトタン屋根の上に彼女を発見したのだ。
そして、トタン屋根の裏側にあの「卵のう」をみつけたのである。
産卵をしたのだ!!
昨年度、最初に産卵を観察したのは10/24だった。今年はそれより5日早い産卵だった。
そして、驚くべきことに昨年産卵の場所から50㎝と離れていない場所だった。
▼朝のうち彼女は卵のうの周辺をいったり来たりを繰り返していた。
この行動の意味も、昨年度の観察から理解できた。彼女は卵のうを覆い保護する枯れ葉のようなものを捜していたのだ。昨年度は、近くにぶらさがるヒモのクズを利用したぐらいそれがどうしても欲しいと思っていたのだろう。ところが場所が悪すぎた。トタン屋根のさびクズぐらいしかない。
彼女は身を挺して卵のうに覆い被さった。
そして、動きを止めてしまった。
それは夕方までつづき、さらには昨日一日ずっとその体勢でいた。
今日(21日)はどうするだろう!?
▼姿を消した2匹も気になっていた。
とりわけ3匹のなかでもっとも大きなお腹になっていたジョロウグモのことが気になっていた。
倒れた草の枝のネットはそのままになっていたし、本人もしばらくその近くにいたのだから。
近くの屋根も含めて周辺をずっと捜していた。奇しくも最後の一匹がトタン屋根に産卵をした日、昼前に捜していた巨大ジョロウグモを発見した。
車庫の天井の柱に彼女をみつけた。
今から産卵するところだろうかと観察を続けたが、よくわからない?
ときどき方向を変えているように見えるが、ほとんど同じ体勢のままだ。
白い点々がみられるが、それが「産卵」のはじまり…???
まる二日このままだ。さて今日(21日)は!?
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