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実生ヒガンバナ、二年目も「出葉」!! #ヒガンバナ

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ヤッター、「葉」が出て来た!!
 このアタリマエが私には感動だ。このうえない感動だ!!
 実生ヒガンバナの鉢三つはしばらくナンテンの木陰に待避させていた。先週から、変化を見逃すまいと近くに置いておいた。予想はあたった。
 予想通り変化が起きてきたのだ。
 真ん中の鉢のまんなかに「出葉」がみられたのだ。さらには左の鉢にも「葉」が顔を出し始めていたのだ!!
▼そもそもこの三つの「実生ヒガンバナ」の鉢とはなんなのか。
少しだけこの「物語」をふりかえってみる。
「日本のヒガンバナは3倍体で、種子をつくらず分球によってのみで殖える」
これが、これまでのアタリマエだった。
 私はわかったつもりになっても、ほんとうの意味で納得できなかった!!
このアタリマエを疑ってみた。
「だってあんなにたくさんのみごとな花が咲いているではないか?」
「なかには変わりダネがいて、種子をつくり、それで殖えているのもあるのではないか?」
▼幸いなことに、私は2013年、2014年、2015年、3年連続して「自然結実」するヒガンバナ群生地を発見した。(こんな偶然があるだろうか?いくら捜していたとは言え「ふしぎ!?」だ。想像以上高頻度に…)
 そして、そこから「種子」を採集した。
 「種子」を採集しても、それはまだ「種子もどき」に過ぎない。
 その「種子」から育てて、一人前のヒガンバナになってこそ、これまでのアタリマエを覆すことができるのだ。
「種子」から育てる「実生」に挑戦してみた。
 2013年採集の「種子」については失敗!!「種子」をうれがって人に見せ回っているあいだつぶれたり、腐らしてしまった。
 2014年採集の「種子」はチャック付きナイロン袋のなかで冬を越させ、そのなかの3粒について2015年の春、「発芽」(発根)に成功した。そして秋には「出葉」した。今年の春まで葉は伸びていたが、枯れて現在に至っていたのだ。
 2015年採集の多量の「種子」は、冷蔵庫に保存していたにもかかわらず全滅してしまった。
▼だからこそ、この三つの鉢の「実生ヒガンバナ」は、私のヒガンバナ研究において重要な意味をもつものなのだ。
今年も「出葉」してきたということは、この「実生ヒガンバナ」は生きている!!ということなんだ。
だから、
 やっぱりここから「葉」が出てきたことは感動なんだ!!  

 いつの日か、ここから花芽が顔を出し、花茎が伸びて開花することがあるだろうか?
そのとき…!!これまでのアタマエは…!?
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コメント

ナリカの中村久良です。
彼岸花の「葉の葉知らず」という言葉と関係ありますか?

投稿: 中村久良 | 2017/09/29 06:18

中村さん
コメントありがとうこざいます。
「葉の葉知らず」ですか?
そんなコトバもあるんですか。知らなかったです。
「花の葉知らず」だと、さもありなん!!
なんですが…

 ところで実生ヒガンバナは、今年もひとつだけ「出葉」しました。
 何年かこれを繰り返して花芽ががでてきて花茎をのばし、そこから開花するというこですね。
 それはいつでしょうね!?
 何年たってもやっぱり植物「ヒガンバナ」面白く「ふしぎ!?」です。

投稿: 楠田 純一 | 2017/09/29 20:43

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