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9月(長月)の天気コトワザ!!

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▼秋は空からやって来る!!
そう思わせてくれる9月「雲見」のはじまりだった。
 なにがちがうのだろう?あきらかに夏の「雲見」ではなくなった。
大気と水蒸気が織りなす一回かぎり芸術作品だった。
その「からくり」を知れば、その美しさなお感動的なものとなるだろう。
▼「雲見」につぐ「観天望気」の第二弾はいつものように「天気コトワザ」だ。
参考にさせていただくのはいつものように

◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)

だ。番号はあがっている順番に私が勝手につけさせてもらった。

(1)二百十日に東方の雲に光あらば台風来る
(2)ナマズが騒ぐと地震がある
(3)地震の後には風が吹き雨が降る
(4)夜露多ければ晴
(5)雲が東より西に向かって急走すれば暴風あり
(6)カゼクサの茂り多き年は暴風あり
(7)サケ、マスの豊漁は早冷
(8)シケグサの葉に節ができると暴風があり、その節の数は暴風の回数を示す
(9)山に黒雲かかれば暴風雨
(10)海鳴が聞こえると暴風雨が来る
(11)五七は雨に四つ日照り、六つ八つ風に九の病
(12)暴風雨来る前には松の緑が風に来る反対に曲がる
(13)夕方草葉に早く露をおく時は翌日晴
(14)暁の白雲急に散れば大風となる
(15)煙突の煙が下を這うと風の兆し
(16)池に唾してひろがれば晴、ひろがらなければ雨
(17)ソバの殻ばかりで実の無い年には早霜
(18)秋に海潮満つる時は雨となる
(19)暑さ寒さも彼岸まで
(20)彼岸坊主の大袈裟流し
(21)モズの高鳴き七五日
(22)夜非常に喉が渇き水の飲みたい晩は翌日雨
(23)西が海鳴すると天気悪くなる
(24)ミンミンゼミが早く鳴いた年は霜が早い
(25)作物のみのりが早ければ雪が早い
(26)山の私雨
(27)敷石が濡れれば雨
(28)秋雨蒸暑ければ大風
(29)返り花の多き年は大雪となる

▼9月天気コトワザの特徴はなんだろう。
気づいたこと列挙してみよう。

(1) 「台風」「暴風」「大風」など少し表現がちがうが、台風に関するものが多い。
その数は13/29だ。2010日はもう過ぎてしまったが、この時期のいちばん関心事は台風である。
それは、今も昔も変わらぬこと。台風12号はどう動くのだろう?

(2) 「露」が出てきた。この時期、植物に葉につく「露」を見逃さなかった。
ちなみに「白露」は、今年は9/7だ。後半には、「霜」「雪」も出てくる。
昔の人はすぐれた自然観察者であった。

(3) あいかわらず農業に関するものが多い。
これはアタリマエのこと。しかし、もっとも大切なところでもある。

(4) 使いモノになるものは…?
  いや使っているものがある!! 
  (19)暑さ寒さも彼岸まで 
今年も体感することになるのだろうか。

▼天気の「からくり」を学ぶのに、先人の知恵を借りる。
これは、きわめて有効で納得のいく方法である。それは、たとえスパコンが明日の天気をはじき出す時代であっても…。
 いやそんな時代だからこそ、さらに有効な方法と言えるのかも知れない。
 二者択一である必要はない!!両方を併用し、融合させ、コラボさせればよい。

 そのために必要なことは…? 
 みちはこたえない。みちはかぎりなくさそうばかりだ。

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