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新・中学校「理科」を構想する。(60)

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▼昨日もまた雨が降ったりやんだりだった。
屋外での作業はできないので、久しぶりに納屋の物置(私は勝手にここを「観察研究室」と呼んでいるが)をかたづけることにした。
 もうなんでもかんでも置いていた。なかでもなかなか未練があって、処分してしまうことのできないものが3つあった。
 そのひとつが、この夏に出会った25匹のコウガイビルを飼育(?)していたナイロン袋とプラスチックケースである。これを見ていると、次々と登場したコウガイビルの姿を思い出すのである。今さら「再生」するなどという奇跡はないことは承知しているつもりである。しかし、未練があって捨ててしまうことができないのだ。
▼二つ目は、ゲホウグモの「卵のう」だった。
今年の4月の末、我が家の庭にあのゲホウグモが帰って来た!!
 私は昼も夜も観察に夢中になった。
 数々の巧みな糸技を披露してくれていたが、一ヶ月で忽然と姿を消した。
 ナンテンの木から落ちた「卵のう」を残したまま。私は二年前にそうしたように、透明プラスチックふたつをかぶせてつくった「観察ケース」のなかに入れ、子グモたちが「卵のう」から出てくるのを待った。
 またしても「出のう」「団居」「クモの子を散らす」「バルーニング」等をじっくりと観察できるとわくわくしながら待った。だが、今回はいっこうに変化がないまま今日に至ってしまった。子グモたちの「生命」はどうなってしまったのだろう?
 だからと言って処分してしまう勇気はなかった。
 三つ目は、昨年の秋に採集した「自然結実」したヒガンバナの「種子」だ。
 2/15に冷蔵庫から出してきた69個の「種子」で実生に挑戦した。ところが、どれひとつとして「発芽」(発根)に成功しなかった。
 ほとんどカビにやられてしまった。しかし、これまた未練を残していて今なお処分しきれないでいた。
けっきょく発砲スチロールの箱に入れまたしてもふたをしてしまった。
▼この三つの「生命」の残骸が、「新・中学校「理科」を構想する。」を次の単元に進めることを促してくれた。
前単元で語りきっていないことも多々あるが、とりあえず先に進めよう。
次は

◆【生物の細胞と生殖】

であった。
 あらためて実践DBを読み返してみて私は確信した!!
 
 私が処分しきれない三つの未練の「生命」残骸は「すぐれた教材」への可能性を秘めている!!

と。
 とりわけ、コウガイビルだ!!
 教科書を見て驚いた。「幹細胞」は読み物になり、きっちりとプラナリアは市民権を得ているではないか。
もっと身近に生きている陸棲プラナリアであるコウガイビルが教材になってもいいではないか!!
 私は未練をバネに教材研究をつづけようと思う。
▼この単元の究極のねらいは次のように呼びかけていた。

Cell

 あらゆる場面で問いかけてみよう。
究極の「ふしぎ!?」=「生命と何か?」
そのことが、教材研究であり、単元「構想」にツナガルはず!!

(つづく)
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