新・中学校「理科」を構想する。(56)
▼なぜだろう。「ふしぎ!?」だった。
昨日の朝もヒガンバナ散策にでかけた。最初にみつけたのは、竹藪のすそで開花しはじめたヒガンバナだった。やった!!ここでも見つけたぞと喜んだ。
しかし、「ふしぎ!?」だった。どうしてこんなところにヒガンバナが咲こうとしているのか?
今のところ日本のヒガンバナは「分球」によってのみ殖えるとされている。ここへ種が飛んできてとか、ということはないはず。誰かがここへ球根を運ばなければここに存在しない。球根はひとりでは歩かない。
運んだのは誰だ?
・洪水のときの水
・人
・動物
・…
いちばん考えられるのは、川が氾濫したときの水だ。
でも、それにしても高すぎた。そんな大洪水はいつ起きたのだろう?
かようにそれぞれのヒガンバナがそのヒガンバナだけの固有の「物語」を持っていた!!
その「物語」を推理して描いてみるが面白い!!
ヒガンバナを追っていて、最高の醍醐味はそこにあった。
▼もうひとつのヒガンバナも観察した。それは、ここ数年「初見」の場所としているところのヒガンバナだ。
ついにやっと、「花芽」の「初見」だった。
「花芽」の発芽は美しく、うれしいものだ。
今年はどうしてこんなに遅れたのだろう?8月の雨の少なさが影響しているのだろうか?
「浮き株」が増えてきて古株ばかりなってきているからだろうか?
ここでもいろいろ謎解き「物語」を描いてみる。これまた楽しいもんだ!!
それは、授業を構想するときも同じだった。
新しい単元に入るときには、その単元で行う実験道具、教科書、これまでの実践録(ひとの実践も含む)等などをならべておいて、まず自分で「シナリオ」を描いてみることだ。
もちろんその「シナリオ」は途中で軌道修正をすることもあるだろう。それが面白いとも言える。
しかし、はじめに自分が描く「シナリオ」がなければ謎解き「物語」ははじまらない。
理科の授業は、謎解き「物語」である!!
▼では、次なる単元でこの謎解き「物語」をどのように展開しようとしたのだろう。
どちらかと言うと苦手な分野だ。
いまだに謎解きが終わっていないことばかりだ!!
▼この単元の副タイトルを
としていた。
これが私の最初に描いた「シナリオ」を象徴していた。
これは生徒の呼びかけであると同時に、私自身への宣言でもあった。
もう少し具体的にみていこう。
(つづく)
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