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本日(2016/09/29)、第140回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼はやくも「彼岸の中日」(秋分の日)から一週間だ!!
 昨日、雨の合間に庭の定点ヒガンバナを観察してみた。定点は5つだ。
定点A…ほぼ満開になっていた。何本の花茎が立っているのだろう?
定点B…シロバナヒガンバナの方が先行して満開を迎えていた。シロバナと言いながらも色は少しクリーム色っぽい。立っている花茎は6本!!浮き株になった鱗茎はたくさんあるのに…(?_?)
定点C…東京からの引っ越し組。花芽を見せることなくいきなり「葉の季節」に入ってしまった?
定点D…満開すぎて萎れはじめた。「自然結実」するのはあるだろうか?
定点E…定点Dから分球してきたもの。今、少し遅れて満開に!!
 観察していくつかの「ふしぎ!?」が浮かんできた。
・定点Bの浮き株の鱗茎(球根)からはなぜ花茎が伸びてこないのか?
・定点Cは「花芽」を出さずにいきなり葉が出てきたのはなぜ?
 「花芽」が顔を出し花茎をのばすためには相当のエネルギーが必要なのだろう。そのエネルギーが蓄積できていない状態では「花芽」は顔を出さないのだろうか。
 ならばその「臨界点」はどこにあるのだろう?それをどのように判断しているのだろう?

やっぱり、「あの人」のコトバが浮かぶ

「ねえ君、不思議だと思いませんか?」

▼今日は、その「あの人」を読む日だ。
第140回オンライン「寅の日」である。
 9月のテーマは 寅彦の「秋」 である。今回はその最終回!!
 読む随筆は、「柿の種」の一節「コスモスとあり」 である。
 とてもわかりにくい説明になってしまった。
 「柿の種」のなかの「短章 その一」にあがっている、(大正十年十一月、渋柿)に記載された作品である。
 「コスモスとあり」は教科書に採用されたときのタイトルを拝借した。

◆本日(2016/09/29)、第140回オンライン「寅の日」!!

●「柿の種」(「コスモスとあり」)(青空文庫より)

▼この作品は140回のオンライン「寅の日」で読んだ作品のなかで、もっとも短い文章である。
 短い文章ではあるが、寅彦の口癖「ねえ君、不思議だと思いませんか?」がもっとも凝縮した文章であるとも言える。
 最後の一行だけ引用させてもらおう。

どうして蟻がこの高い高い茎の頂上につぼみのできたことをかぎつけるかが不思議である。

▼大正十年(1921年)と言えば、今から95年前だ!!
95年たって、寅彦の不思議は、どこまで謎解きができたのか。
不勉強な私はそれを知らない。ぜひとも知りたいとは思うが…。
 そう言えば心当たりがいくつかある。
 大賀ハス「あこがれの4日間」、一日目、二日目開花と同時にどこからともなく蜂、甲虫が一斉にあつまって来た。どんな物質が拡散したのか?昆虫たちのレセプターは…?
 植物たちと昆虫のあいだにはどんなコミュニケーションが成立しているのだろうか?
 いや先のヒガンバナの「ふしぎ!?」もそうかもしれない。
 私の知らない植物同士のコミュニケーションも成立しているのかもし知れない。

 今、外に出たら、どこからか甘いキンモクセイの香りが漂ってきた。

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