Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(94)
▼昨日も「雲見」三昧の一日だった。
同じ東の空の「雲見」だった。何か特別のスゴイことを観察したのではない。極々アタリマエのことを見たにすぎない。しかし、やっぱり面白い!!
日々刻々とちがったメニューで繰り返される「大気の物理実験」!!
まったくアトランダムでデタラメとは思えない。
そこにはどんなルールがあるのだろう?
▼この「雲見」の面白さをなんとか伝えたい。そのためのテキストが
Webテキスト試案 『「雲見」を楽しもう!!』
「1 上空のようす」につづいて「2 10種雲形と「雲見」」である。
この章がこのテキストの本命でもあった。
▼原案の原案!!
いくらでも更新するつもりでまずはあげてみよう。
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2 10種雲形と「雲見」
(1) あなたは「雲見」という言葉を聞いたことがありますか。
▼あの宮沢賢治は、「雲見」を『蛙のゴム靴』(青空文庫より)のなかで次のように語っています。
眺(なが)めても眺めても厭(あきな)いのです。そのわけは、雲のみねというものは、どこか蛙の頭の形に肖(に)ていますし、それから春の蛙の卵に似ています。それで日本人ならば、ちょうど花見とか月見とか言う処(ところ)を、蛙どもは雲見をやります。「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」
「実に僕(ぼく)たちの理想だね。」
(宮沢賢治『蛙のゴム靴』より)
(2) さあ、私たちも「雲見」をやってみましよう。
雲の名前を知っているとより楽しく「雲見」ができますね。
あなたはどんな雲の名前を知っていますか。
(3) たくさんある雲の名前を世界気象機関(WMO)では、10種類に分類して使っています。
「10種雲形」といいます。
※参照
10種類の雲形の名称とよく現れる高さ(気象庁:『気象観測の手引き』P51)
▼たった10種類です!!
最初に覚えてしまいましょう!!
覚えたら使ってみましょう!!使いながら覚えましょう!!
使えるようになったら一生モノ!!
▼覚えるのに自分でいろいろ工夫してみよう!!
例えば、
※ 「雲見」のうた(雲家族10のうた)
ケンケン三兄弟に(巻雲 巻層雲 巻積雲)
コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン! (乱層雲 積乱雲)
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▼「10種雲形」から入るのは異論もあるだろうが、私は絶対にここから入ることを主張したい!!
たった10個である。
植物観察、昆虫館観察、岩石観察などの自然観察でも、たった10個覚えるだけで間に合う観察があるだろうか。「ひつじ雲」「うろこ雲」「入道雲」等などは、「10種雲形」の後で十分間に合う!!
はじめに「10種雲形」ありき!!
で行きたいものだ。
さあ、今日の「雲見」では何種類観察できるだろう!?
(つづく)
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