2016年9月のオンライン「寅の日」は #traday
▼コガネグモ最後の一匹が姿を消してから2週間が経とうとしていた。草むらはナガコガネグモがすっかり中心になり、庭先にはあのジョロウグモが目立ちはじめていた。
思い起こせば、今年のクモ観察もこのジョロウグモの卵のうから出てきた子グモたちの「団居」の観察からはじまったのだった。その卵のうは昨年の夏の終わりから4ヶ月もつき合った彼女が残していったものだった。
猛暑の毎日が続く。
しかし、確実にもうすでに「秋」がはじまっていることを律儀な彼女が教えてくれているようだ。
▼オンライン「寅の日」の9月の計画を考える時期になっている。
7・8月は 寅彦の「夏」 をテーマにしてやってきた。
これを引き継ぎ、9月のテーマは 寅彦の「秋」 ということで行きたい。
【9月オンライン「寅の日」テーマ】 寅彦の「秋」
9月は3回ある。
■2016年9月オンライン「寅の日」
◆第138回オンライン「寅の日」 …9/05(月)
◆第139回オンライン「寅の日」 …9/17(土)
◆第140回オンライン「寅の日」 …9/29(木)
▼寅彦は「秋」に何を見ただろう?
いくつかの候補あげてざっと読んでみた。「夏」に比べると少ないと思った。
まずは読んでみたいものがあった。それはこの時期に何度か読んでいる「颱風雑俎」である。
次に、随筆のタイトルに「秋」が出てきているものをさがしてみた。
ひとつだけみつけることができた。「秋の歌」である。他の随筆にくらべるとずいぶん文体がちがうと感じた。
こんな文章も書いているということで、これを読みたい。
前にあげていた国語教科書に採用されている寅彦の随筆を順次よんでみたいと思っていた。
まだ出典がわからないものがあった。「コスモスとアリ」である。
気になってさがしていたらすでに読んだ「柿の種」のなかにあった。
とても短い文章であるがとても興味深い。これを第140回で読むことにする。
■2016年9月オンライン「寅の日」
◆第138回オンライン「寅の日」 …9/05(月) 「颱風雑俎」(青空文庫より)
◆第139回オンライン「寅の日」 …9/17(土) 「秋の歌」(青空文庫より)
◆第140回オンライン「寅の日」 …9/29(木) 「柿の種(「コスモスとアリ」)」(青空文庫より)
▼さて、9月は寅彦の「観察眼」から何を学ぶことができるだろう?
寅彦から学ぶばかりでなく、自らが観察した「秋」についても発信していけたらうれしいな。
クモたちは…
「雲見」は…
ヒガンバナは…
「宇宙見物」は…
…
そうすることがきっとほんとうの意味において寅彦に学ぶことにツナガルのだと信じて…。
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コメント
楠田先生、お久しぶりです。
鈴木勝浩です。
ふとカレンダーを見てみると、
もう8月の20日。
秋が始まっているんですね。
5月に孵化したジョロウグモも、
こんなに、大きくなり、
これから、9月、10月にかけて
よりいっそう成長しますね。
季節はたしかに、移ろい進んでいます。
投稿: 鈴木勝浩 | 2016/08/20 07:38
鈴木勝浩さん
コメントありがとうございます。
ほんとクモたちは季節をよく知っていますね。
今年も何ヶ月もつき合ってくれるジョロウグモが現われてくれるのか楽しみです。
クモは自分が孵化した場所にもどることがあるのかすごく興味があるところです。
投稿: 楠田 純一 | 2016/08/20 15:52