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本日(2016/07/31)、第135回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼昨日の大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから18週目であった。
もう花の時期を過ぎて、葉の季節に入ったという感である。立ち葉はほんとうに背が高く大きく育っていた。
まるで大賀ハスジャングルのようになり、果托を覆い隠そうとしていた。
 第1号の果托はすっかり黒ずんでいた。揺すってやると3つの蓮の実がカラカラと音をたてていた。
もう回収した方がよさそうだ。
▼本日(2016/07/31)は第135回オンライン「寅の日」だ。
7月のテーマは 
寅彦の「夏」
である。その第3弾として「やもり物語」を読む。

◆本日(2016/07/19)、第135回オンライン「寅の日」!!


●「やもり物語」(青空文庫より)

▼この随筆はこれまでオンライン「寅の日」で読んできたものと少し感じがちがっていた。
かなり初期の作品である。寅彦が30歳のときに書いたものだ。
 オンライン「寅の日」で読んだもののなかでは「団栗」についで古い。
 私はかねてより、これをぜひオンライン「寅の日」で読んでみたいと思っていた。
 そう思いだしたのは、ここのところ何度も訪ねている高知県立文学館「寺田寅彦記念室」で、展示してあるこの作品に関してのくわしい資料を見たときからであった。たしか直筆原稿や師・夏目漱石とのやりとりの書簡もあったのでは…。(ちなみに夏目漱石はこの2年前に同じ『ホトトギス』に『我が輩は猫である』を発表していた。)

 

ただ取り止めもつかぬ短夜の物語である

こんな一節からはじまるのだった。
▼確かにちがっていた。晩年の随筆に比べるととても叙情的であると感じた。
しかし、変わらぬものあると思った。

一層自分の心を引いたのはその街燈に止った一疋の小さいやもりであった。汚れ煤けたガラスに吸い付いたように細長いからだを弓形ゆみなりに曲げたまま身じろきもせぬ。気味悪く真白な腹を照らされてさながら水のような光の中に浮いている。銀の雨はこの前をかすめて芭蕉の背をたたく。立止って気をつけて見ると、頭に突き出た大きな眼は、怪しいまなざしに何物かを呪うているかと思われた。
やもりは雨のふる夜ごとに暗闇阪の街燈に出ているが、いつ何処から這い上がるとも知れぬ。気を付けていたにもかかわらず一度も柱を登る姿を見た事がない。日の暮れるまでは影も見えず、夜はいつの間にか現われてガラスに貼り付けたように身動きせぬ。朝出がけに見るともう居ない。夜一夜あのままに貼り付いていたのが朝の光と共に忽然こつぜんと消えるのでないかと云うような事を考えた事もある。

 変わらぬものというより、寅彦の「観察眼」の原基がこのあたりにあるのかも知れないと思った。
それにしてもまだまだ見えてこない!!
連句的物理学!!
モンタージュと寺田物理学!!

昨夜我が家のやもりは足だけのぞかせていた。

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新・中学校「理科」を構想する。(51)

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▼生野の「アメダス」を見た!!
 決めたのは午後2時近くであった。車で40分ばかりで着いた。
 およその場所はネットで調べてわかっていた。しかし、近くに行ってからが問題だった。
 とりあえず車を駐車場に置いて、歩いて捜すことにした。この近くとわかっていてもそれらしいものがなかなかみつからない。近くで地元の方らしい三人が立ち話をしておられた。
 思い切って聞いてみた。
 「このあたりにアメダスの観測所が…?」
 お一人の方が即座に
 「それなら、駐車場のところに…」と答えてくださり、同時にその駐車場に向かって歩きはじめられた。
 そして、「あそこに…」と指さされた。
 それはなんと私がさっき車を停めた駐車場だったのだ。
 案内してくださった方に感謝するとともに、地元のその方が「アメダス」観測所を認識しておられることにいたく感動した!!
▼場所は生野銀山入り口の町の中心だった。鉱山町の文化的景観を今に残すところだ。
 確かにそこには「風向風速計」「日照計」が立っていた。
下には「雨量計」があった。
 看板の「私たちの郷土を気象災害から守るための大切な設備です。」のコトバが印象的だった。
 しばし、その場で周りの景観を含めて「雲見」を楽しんだ。
▼これで一挙に「生野」アメダスが身近なものになった。

◆「生野」アメダス

は単なる数値だけのデータでなくなった。
 あの「アメダス」が計測し記録したものだと想像することによってよりリアルなものになってくるのである。

◆兵庫県 生野の気温、降水量、観測所情報

の情報もより具体性を帯びてくるのである。
 これで、私の知る数少ない地域の天気コトワザ「生野峠越えるときは弁当忘れても傘忘れるな!!」の検証もできるというものである。
▼これが私の流儀だった。
ただ「アメダス」観測所を見に行ったというだけである。誰でもできることからはじめるのだ!!
それだけでもいっぱい見えてくるものがあるのだ。
名付けて

●アメダスで「雲見」プロジェクト!!

次は「姫路」「家島」だ。
さていつ行こうかなo(^o^)o ワクワク

(つづく)

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新・中学校「理科」を構想する。(50)

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▼同じ位置からの「雲見」でもあっても、時間帯が変わればまったくちがった「雲見」を楽しむことができた。
 それはアタリマエすぎるほどアタリマエのこと。
 でもそれが「雲見」の醍醐味であり、もっとも面白いことでもあった。
▼幸いなことに、私の「雲見」画像には、「福崎」の「アメダス」観測所が写し込まれていた。
 こんな奇遇ってあるもんなんだ!!
 だから私にとって、「雲見」とアメダス「福崎」のデータはリンクしていた。
 データをとてもリアルなものとして受け取ることができた。
▼「そもそもアメダスとは何か?」それに答えてくれる気象庁のページがあった。

◆地域気象観測システム(アメダス)(気象庁)
 
 とてもわかりやすいページだ。
 けっして雨を観測するから「雨ダス」ではないのだ。(^^)V
 全国に約1300ヶ所もあるそうだ。
▼今、私が問題にしているアメダスは「福崎」以外に3ヶ所あった。
「生野」
「姫路」
「家島」
 私はどんなところにあるのか知らない。
 近くぜひともその3ヶ所のアメダス観測所に立って「雲見」をしてみたいと思っている。
そうすれば、きっと…

(つづく)
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新・中学校「理科」を構想する。(49)

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▼昨日の朝も雲が多く蒸し暑かった。
大賀ハス観察池のハスの葉の一枚に多くの白い筋がついていた。これは見覚えがあった!!
きっとあいつだ!!コウガイビルだ!!
でもその姿が見えなかった。葉のうらをていねいにさがしているとやっぱりあいつがいた。
なんとこれで今年の夏だけで25匹目だった。通算で言うと34号になった。
いつものようにナイロン袋に入れて飼育(?)することにした。
26号から一匹ずつ別々のナイロン袋に入れることにした。34号を加えて9匹がナイロン袋のなかにいることになる。
 しかし、昨日の朝現在、そのうち3匹が「とけて」消えてしまっていた。だから生きているのは6匹だ。
 はたして何匹が、この「夏」を乗り越えられるだろうか?
▼そう、その暑い我が家の「夏」を追っていた。
二つのプロの論文を読ませてもらっていた。

◆播磨平野(姫路)の海陸風の統計的解析―海面水温との関係(河野仁・西塚幸子)

◆姫路市におけるヒートアイランド研究 ―気温分布の季節変化観測(古橋 和樹 河野 仁 2015)

さすがプロである。
たいへん興味深く面白い!!
でも正直言って私には難解なところもある。すぐさま真似てやってみるというわけにはいかなかった。
▼では、たった今、私にもできることはないだろうか?
それが「アメダス」だと思った。
毎日のように散歩にでかける「福崎」のアメダスだけでなく、近くの「生野」「姫路」「家島」の観測結果に目を通して
みることにした。
・「福崎」
・「生野」
・「姫路」
・「家島」
▼「気温」と「風」に焦点をあててしばらく続けてみようと思う。
どこがちがうだろう?
それはなぜだろう?
「海陸風」は見えてくるだろうか?
自分の暮らす「大気の物理学実験室」がどこまで見えてくるだろう?

(つづく)

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Twitterはじめて2,500日目に思うこと!!

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▼私にはそれが「宝石」のように見えた!!
久しぶりにまとまった雨が降り、一号大賀ハスの果托に水がたまっていた。果托は徐々に黒ずんでいた。
水の溜まった窪みには結実した3個の種子が浸かっていた。それが私には貴重な「宝石」に見えたのだ。
 見慣れた人にとってはたいした価値を持たないものだったとしても、私には…!!
▼昨日(2016/07/26)、私には必要のないツールと決めていたiPhoneをついに手に入れてしまった。
ガラケイの携帯電話すらもうあまり利用しなくなっている私がである。(^^ゞポリポリ
 あの「リアルタイム」にポンコツ頭はついていけそうにないと思っていた。しかし、どうしても「挑戦」してみたいことがいくつか出てきたからだ。
 これが私にとっての「宝石箱」になるか、それともホコリをかぶった「道具箱」になるかは、これからの「利用」しだいだろう。
▼私のTwilogが教えてくれていた。
本日(2016/07/27)が、Twitterはじめて2,500 日目になることを。
 そう2,500日前、2009/09/23にTwitterをはじめた。はじめた動機はきわめて単純なものだった。
 その年の9/12に私はとんだ自分のミスで愛用のノートパソコンが使えなくなってしまった。
 そこで新しいパソコンを購入した。それを契機になにか新しいことに「挑戦」してみたかった。
 そのころ話題になりはじめていたTwitterが面白そうだった。幸いなことにこういうときにはいつも私の周辺には「名案内人」がいてくださった。おかげでこれほど面白いツールはないと思うようになっていった。
▼まもなく勝手な造語をつくり、ところかまわず頻繁に使うようになった。
Twitter的である。

Twitter的=
「リンク」
「シェア」
「フラット」
「等身大」
「リアルタイム」
「アクティブ」

6つの「概念」「哲学(思想)」「生き方」(ちょっとオオバーか(^^ゞポリポリ)をミックスしたもの。
今はTwitterそのものだけを意味しない、Facebookであり、次なるものかも知れない。
Twitter的の未来は私にもわかない。だから面白い!!

たくさんの「宝石」に出会えたらうれしいな!!

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新・中学校「理科」を構想する。(48)

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▼ゲホウグモと入れ替わりのようにして6月のはじめから登場したコガネグモ。もっとも多いときには同時に7~8匹のコガネグモを観察していたが、それも昨日(2016/07/25)の朝の段階では2匹となってしまった。
 すぐ近くの草むらではナガコガネグモをよくみかけるようになった。また、コガネグモよりも前から見かけていたコガタコガネグモは今なおいろんな場所でみかける。
 同じコガネグモの仲間けでみても、季節の変化に対応して暮らしているようだ。
 ところで消えたコガネグモはどこへ行ってしまったのだろう?
 産卵…???卵のうは…??
 数々の「ふしぎ!?」を残しながらクモたちの季節は移り変わっていく。
▼クモたちは何を指標にして季節の変化を感じ取っているのだろう?
それはやっぱり「気温」だろうか。
「湿度」だろうか。いやもっと大元の「光」だろうか?
 今朝は久しぶりにはげしい雨が降っていた。どうりで昨夜は蒸し暑かった。
 ふだんはいかに昼間暑くても、夜には涼しい風が吹く。
 二階の私の寝ている部屋にはクーラーは今なおなかった。でも北側の窓を開けておくと、明け方にはさむいぐらいである。
 その「風」こそが「陸風」であると認識したのはごく最近のことである。
▼「気温」と「風」とのことを考えるているとき、またしても興味深いプロの研究者の「論文」をみつけてしまった。

◆姫路市におけるヒートアイランド研究 ―気温分布の季節変化観測(古橋 和樹 河野 仁 2015)

▼実に興味深い「研究」である。  
 またしてもあの「アメダス」のデータが使われていた。
 
 \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
 ちょうど夏休みの「自由研究」のことが話題になるころだ。私もこれまで「新・「自由研究」のすすめ試論」のなかでもふれてきたことでもあるが、プロたちのこうした「研究」は、「自由研究」のネタさがしの大きなヒントになる。ネタさがしだけでない、プロたちの論文の書き方、データーの扱い、ビジュアルな報告、参考文献の扱い等などとても勉強になることばかりだ。
 そして、なによりうれしいのは、私の「ふしぎ!?」にダイレクトに応えてくれるものがあるということだ。
 ネットの時代だ。プロの「研究成果」も公開されている場合が多くなっている。
 これをうまく利用させてもらえば今まで考えられなかったようなクリエイティブな「自由研究」が生まれてくるかもしれない。そう考えるとわくわくしてくる。

(つづく)
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【Web更新7/24】16-30 オンライン「寅の日」等更新!!

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ただ雌しべ残し咲くかな藪枯らし 16/07/23撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】16-30
週末定例更新のお知らせ
 はやくも7月最後の一週間となってしまった。できなかったことの数を数えるより無理やりでもでもできたことの数を数える方が精神衛生上はよさそうだ。
 さあ、7月のラストスパートだ!!

◆表紙画像集2016 更新 ヤブガラシ(ビンボウカズラ)
 この時期になるとピンクのローソク台のようなかわいい「花」をつける藪枯らしの花が好きだ。
それにしても「藪枯らし」とはかわいそうな名前をつけられたものだ。敵意すら感じてしまう。
まあこれからののさばる姿を見ればわからないでもないが。
 別名の「ビンボウカズラ」の方がもっとすごい。
 ところで私が勝手に「花」よんでいるものよく見てみると、ローソク台に立っている芯のようなものが「雌しべ」のようだ。「雄しべ」「花びら」は?と思ってよくみているとまだ「雄しべ」を残しているものがあった。
 そうだ、私が「花」だと思っていたものは、「花」の後だった。
 ピンクの花盤のところ蜜があったりするらしい。「雄しべ」「雌しべ」時間差攻撃だ。
「花」ではよくあることと昨日教えてもらった。「花」も奥が深いな!!
 こんなもの見逃すわけがないと歳時記みてみたら、「夏」にはなかった。
「秋」にあった。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 7月・8月連続してのテーマは、
 寅彦の「夏」  だ。
 寅彦は「夏」に何を見たのだろう?
 その「観察眼」から大いに学びたいものである。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 新・中学校「理科」を構想する。 はWebテキスト【天気の変化】でしばし足踏みをする。
けっして歩みを止めるのではない。

◆コウガイビルを追う。 更新!!
 また一匹ナイロン袋に入れたコウガイビルが危ない。
とけて「消えて」しまいそうだ(^_^;)
やっぱり気温だろうか?
後6匹のコウガイビルは元気だ。何匹がこの「夏」を越えて生き延びるだろうか? 
興味津々である。


 

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新・中学校「理科」を構想する。(47)

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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから17週目だった。
 もうすでに5つの花の「あこがれの4日間」は終わっていた。後には5つの果托が立っていた。
今のところ結実がはっきりしているのは1号の3粒だけだ。
2~4号はすべて梅雨の雨にたたられて受粉・受精の機をのがしたようだ。5号については今しばらく様子を見なければわからない。
▼Webテキスト『天気の変化』についてを続ける。
 課題の思いついたところからもう少しくわしく続けてみようと思う。
 まずは

(5) アメダスデータの活用で地域の天気を!!

である。
 昨日の夕方もまた「アメダス」まで歩いた。
 確かに風車型風向風速計は回っていた。アリガタイことに、それは記録化されデータとして蓄積されていた。
誰もがそれを見ることができるようになっていた。
▼これを活かさない手はない。モッタイナイ!!
まずはこれを利用させてもらって、この地域の「海陸風」の謎解きに挑戦したいと思っていた。
とは言っても私にはいつもの「無手勝流」しかない。
 これまたアリガタイことに、非常に興味深いプロの先行研究があった。

◆播磨平野(姫路)の海陸風の統計的解析―海面水温との関係(河野仁・西塚幸子)

である。ここからヒントをもらうことからはじめようと思う。
▼Webテキスト『天気の変化』とこんな一地域のシロウト研究がどう関係するのか?
いつも意識しておきたいところだ。
・究極、いちばん知りたいのは、私が体験するだろう明日の『天気の変化』!!
・これが私の考える「等身大の科学」!!
・それが私の「科学」!!
・…
 拙速な答えは避けよう。「急がば回れ」だ。

ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

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【お薦め本】『地図がわかれば社会がわかる』(田代 博著 新日本出版社)

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▼いつもと変わらぬ「雲見」の空。
 日々刻々と変化する「雲見」。ひとつとしてまったく同じ「雲見」はない。
 だからその瞬間の「雲見」が面白い!!
 しかし、よく見ていると同じような雲が同じような高さに 出現していた。これには空の下の「地形」が微妙に関係しているように思えてならない。
 【大地の動きをさぐる】とも関連して、今一度自分の暮らす地域の「地形」を自分の目と足で確かめてみたい。
そのために必要なのは「地形図」だと思いはじめていた。
▼ちょうどそんな矢先だった。
この本のことを知ったのは。

◆『地図がわかれば社会がわかる』(田代 博著 新日本出版社 2016.07.16)

 著者の田代 博さんとは、パソコン通信(もはや死語!?)時代以来の二十数年来のお付き合いがある。
お付き合いがあると言っても、いろんなことを教えてもらったり、富士山の画像を毎日のように「おすそ分け」で見せてもらったりばかりであるが。
 あの時代からの知人には妙に親近感を持ってしまうのである。
 さっそく手に入れて読んでみた。
▼実に面白い本だと思った。
 話がひろがってしまわないうちに いつものようにお薦めポイント3つをあげておく。


(1) 「地図楽」再入門に最適!!

(2) Webページにリンクしてわかりやすく読める!!

(3) 最新「地図」事情が満載!!

 ではもう少しだけくわしく。まず
(1) 「地図楽」再入門に最適!!
 のっけから納得した。

 地図の基本的役割は、未知の案内=道案内ですが、命と暮らしを守る重要な役割を持っています。(p12より)

 同感である。
 第一章では「ハザードマップ」をはじめとするその具体例がいくつもあがっていた。
 ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン 
と納得する例ばかりである。
 正直に言おう。
 私はまだこの段階では躊躇していた。【お薦め本】にあげるかをどうかを。役にたつことは確かだが、なにもよくわかっていない私がヘタな紹介を書くことはむしろ失礼になるのではと思っていたからだ。
 ところが、次のページ読んだとき、絶対にどうしても【お薦め本】にあげて感想を書きたくなってきたのだ。
それが
●地形図は「YMT47」!(p46)
である。
 最初目次で「YMT47」の文字を見たときなんだろうと思った。?(゜_。)?(。_゜)?
新しい「地図アプリ」かと思った。
ちがっていた。

 何事にもキャッチコピーが必要です。私は地形図を「YMT47」と名付け、普及(啓発)活動をしています。 「Y」は安い、「M」は持ち運べる(ミウラ折りができる、もかねている)、「T」は高さが読める(等高線がある、も可)です。「47」は、47都道府県、つまり全国を網羅していることを意味しています。(p46より)

うまい!!ザブトン三枚ダ、いやもっとかも知れない。
 これで終わらない。とどめの一発があった。
それは、「Y」(安い)の説明に我らが寺田寅彦の「地図をながめて」が引用されているのである。
 あまりにうれしいので再引用させてもらう。

「当世物は尽くし」で「安いもの」を列挙するとしたら、その筆頭にあげられるべきものの一つは陸地測量部の地図、中でも五万分一地形図などであろう。一枚の代価十三銭であるが、その一枚からわれわれが学べば学び得らるる有用な知識は到底金銭に換算することのできないほど貴重なものである。
それだけの手数のかかったものがわずかにコーヒー一杯の代価で買えるのである。
今、かりに地形図の中の任意の一寸角をとって、その中に盛り込まれただけのあらゆる知識をわれらの「日本語」に翻訳しなければならないとなったらそれはたいへんである。等高線ただ一本の曲折だけでもそれを筆に尽くすことはほとんど不可能であろう。それが「地図の言葉」で読めばただ一目で土地の高低起伏、斜面の緩急等が明白な心像となって出現するのみならず、大小道路の連絡、山の木立ちの模様、耕地の分布や種類の概念までも得られる。

そう言えば、オンライン「寅の日」で田代さんのお薦めもありこの「地図をながめて」を読んだことがあるのを思いだした。
これできまりだった。

ながくなってなってしまった。次へ行こう。
(2) Webページにリンクしてわかりやすく読める!!
 私はこの本を読むとき、田代さんがつくっておられる「地図がわかれば社会がわかる」のページを同時に開いておいて読んだ。
 これがとてもわかりやすかった。
 図表もカラーでみることができるし、参照するページにもリンクしてあって見に行くことができた。
 田代さんが長年にわたって蓄積されてきたデータもすぐさま見せてもらうことができるのはうれしい!!

▼最後に3つ目の
(3) 最新「地図」事情が満載!!
だ。
 田代さんは42年間、高校の「地理」を担当してこられた。それに大学講師をしたり、NHK高校講座講師としても活躍してこられた。今は一般財団法人日本地図センターにお勤めだ。
 いわば「地図」にかけてはプロ中のプロだ。
 だから「地図」に関する最新情報に精通されていた。「地図」の世界も、ネット・デジタル化で大きく進化し田代さんコトバを借りれば「新たな大航海時代」を迎えているようです。
 「地図楽」再入門とは言ってみたものの、ポンコツ頭ではなかなかついていけそうにないなと「不安」もあるのが現実です。
 実は私はまだ「スマホ」を持っていません。
 私には必要のないツールときめていました。その気持ちが少しゆらぎはじめました。
それは、この本の
第4章「スマホと地図アプリ」
を読んだからです。
それが、今、私がやりたいことだ!!
ということが次から次と出てくるからです。
ひょっとしたら衝動買いをしてしまうかも… (^^ゞポリポリ

まだまだお薦めポイントは数々ある。
でもあまり語ると私のボロがでるので、これぐらいにしておく。
最後にもう一度だけ

これから「地図」を活用してみようという人は必読です!!

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新・中学校「理科」を構想する。(46)

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▼「雲見」!!
 これほど簡単にできて面白く、なおかつ奥の深い自然観察は他にないだろう。
 日々いや刻々とちがったメニューで「大気の物理学実験」が繰り返されている。
私たちは「大気の物理学実験室」のなかで暮らしているのだ!!
 そう思って空をながめていると楽しくなってくるのである。
 今、いちばんの趣味は「雲見」と「宇宙見物」!!
▼Webテキスト『天気の変化』の課題をつづけよう。

(6) リンク集づくり

 少しだけ手をつけて中断していた。まだ「雲見」に関連したものしか触れていなかった。
リンクさせてもらうことによって、いろんな取り組みを知っていきたい。
▼次は課題というより私が現時点で「理想」としていることである。

(7) 共愉的な展開!!

 テキストづくりを共愉的に展開していきたい。それが私がもっとも「理想」とするところである。
テキストづくりそのものを共に楽しみながらすすめたいのだ。
このテキストを使って学ぶ人間は誰か?
対象者は子どもから大人まで、『天気』に関心のあるすべての人だ。
この際、大風呂敷をひろげるだけひろげてみよう。
これからの「学び」は「学びあい」としてしか成立しない。
「教える人」は同時に「学ぶ人」でもあるのだ。

 こんなこと語るのは、この「新・中学校「理科」を構想する。」のなかではふさわしくないのかも知れない。
別に「Webテキスト『天気の変化』の可能性!?」というシリーズもつくっているのだからそちらの方がいいのかも知れない。しかし、行きがかりじょうはじめてしまったのでここでしばらく続ける。
▼「テキストづくり」というと必ず思い出すお気に入りのコトバがある。
それは「テキスタイル」というコトバである。

 ”テキスタイル”ということばは、いつとはなしに造り出され、使用されるようになった。”わたしたち”の造語である(textile=織物ではなくて、text+style=textyleである。)”わたしたち”が教えたい、わかってほしいと願う事柄がきまったからといって、それはまだテキストではない。テキストは、発問と、資料と、実験と、読み物などで構成されるが、とりわけ、どんな発問を、どんな順序で用意するかが重要である。いや、内容がきまってから「さて発問は?」というのでなくて、事例に関する発問、事例を法則の支配下に位置づけさせる発問、等を考える過程の中で、”わたしたち”の中に次なる内容が求められ、獲得されていくのである。(『極地方式入門』(高橋金三郎・細谷純編、国土社1974.3.20) p174より)

42年も前の細谷純氏のコトバである。
これを今、Web上で試みたい。それが本意に最も近いような気がする。

(つづく)
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新・中学校「理科」を構想する。(45)

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▼「青春18きっぷ」が解禁になった。
思いついたらいつでも出発できるように準備しているんだ。
「今、近場でいちばん行ってみたいところは?」と問われれば、即座に答えるだろう。
「あの雲の上!!」と。
カメラと温度計、気圧計それに風力計も持って行きたいな。
でも残念ながら、そこへの線路がついていない。駅もない。
距離的にみれば姫路駅より近いはずなんだが…(^^ゞポリポリ

しかたない。近く思いついたら水平に動いて「雲見の旅」にでかけよう。
▼その「雲見」にはじまる【天気の変化】の学習、この単元には特別の思い入れがある。
それは、今なお現在進行形であるからだ。
 ずいぶん以前から構想だけはもっていた。
Webテキストにするなら、まずはこの単元だろうと思っていた。
だから、現場から離れても、「Webテキスト『天気の変化』の可能性!?」として思いつきを記録し続けていた。
▼ではそのWebテキスト『天気の変化』はどこまできたのだろう。
構想があったというものの、浅学な私にはまだ具体的イメージはなにもかたまっていなかった。
少しは輪郭だけでも見えてきたかと思ったらまたそれもすぐ消えてしまう。
まさに「雲をつかむ」ような話だった。
今現在、わかってきたことと課題と思っていることを「覚え書き」として列挙してみる。

(1) 「雲見」のすすめ からはじめることが有効
  ・「10種雲形」
  ・雲の高さ
  ・もくもくシール がもっとも有効

(2) 究極のルールをいつでも使ってみる。
  ・「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」
  ・「光は東から 天気は西から」

▼ここからは課題と思っていること。具体的なイメージがまだかたまっていない。

(3) 「高層天気図」の利用
  あれはプロだけものにしておくのはモッタイナイ!!

(4) 「天気コトワザ」
  使いモノにするには?

(5) アメダスデータの活用で地域の天気を!!

まだまだありそうだが、とりあえずは…。

(つづく)

【悲報】とても悲しい報告だ。
2週間経ってもナイロン袋のなかで元気だと報告したばかりの第26号コウガイビルがとけて消えてしまった。
ナイロン袋のなかで飼育(?)するのが得策と思っていたのに…。
何がまずかったのだろう。
気温だろうか? 
水が不足しているのでは気をつかって水を加えたのがいけなかったのか?
ほんとうに少ない水で十分なのかも?
拙速な結論はひかえよう。まだ7匹が生きている!!
コウガイビルの「ふしぎ!?」は深まるばかりだ。?(゜_。)?(。_゜)?
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2016年8月のオンライン「寅の日」は #traday

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▼梅雨前線が「消滅」した。
だから、それもやっぱり「夏」だった。しかし「梅雨明け10日は晴」は通用しないかもしれない。
 2013年の夏から、私にとっては「クモ学」の「夏」でもあった。昨日の朝現在3匹のコガネグモを継続観察中だった。継続観察中と言えば、コウガイビルもそうだった。7/18にあらたな一匹を加えてナイロン袋のなかの8匹のコウガイビルを観察中だ。
 第26号コウガイビルはナイロン袋のなかに入って昨日で2週間が経った。まだ元気だった。いつまで?
 観察の「夏」ははじまったばかりだった。
▼観察の大先達・寺田寅彦。
その寅彦が「夏」に何を観察していただろうか?
それが7月オンライン「寅の日」のテーマだった。それを8月も継続したい。

【8月オンライン「寅の日」テーマ】 寅彦の「夏」

8月は2回ある。

■2016年8月オンライン「寅の日」
◆第136回オンライン「寅の日」 …8/12(金)
◆第137回オンライン「寅の日」 …8/24(水)

▼寅彦は「夏」が大好きだったという。その「夏」に何を観察しただろう?
数ある作品のなかから、8月はダイレクトに「夏」というコトバが出てくるもの選んでみた。
初期作品から「夏の小半日」を、昭和初期の作品から「夏」を読むことにした。

■2016年8月オンライン「寅の日」

◆第136回オンライン「寅の日」 …8/12(金) 「夏の小半日」(青空文庫より)

◆第137回オンライン「寅の日」 …8/24(水) 「夏」(青空文庫より)

▼ちょっとだけ読んでみた。観察対象は多岐に渡るようだ。
寅彦が「夏」に何を観察したのか?
何に「ふしぎ!?」を発見したのか?
興味津々である。

夕方にいつもの散策をした。
田んぼアート上空の「雲見」をした。つづいていつものアメダス上空の「雲見」もした。
やっぱり「夏」だった!!

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本日(2016/07/19)、第134回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼梅雨が明けた。
 皮肉にも我が家の大賀ハス観察池の「あこがれの4日間」の終わるとちょうど入れ違いになった。
 7/17(日)に四日目で落ちた第5大賀ハスの花びらを拾い集め並べてみた。そして、いつものように雄しべの数も数えてみた。実に210本もあった。
 さあ、いよいよ本格的夏がはじまる。
▼本日(2016/07/19)、第134回オンライン「寅の日」である。
7月オンライン「寅の日」のテーマは

寅彦の「夏」

である。本日はその第二弾で「夕凪と夕風」を読む。
前回の「海陸風と夕なぎ」から12年経ってその続編のような作品だった。

◆本日(2016/07/19)、第134回オンライン「寅の日」!!

●「夕凪と夕風」(青空文庫より)

▼前回に引き続き、地域の海陸風、夕凪について語っていた。
その語り口調を聴くだけでも興味深かった。さすがである。

夕凪は夏の日の正常な天気のときにのみ典型的に現われる。午後の海軟風かいなんぷう(土佐ではマゼという)が衰えてやがて無風状態になると、気温は実際下がり始めていても人の感じる暑さは次第に増して来る。空気がゼラチンか何かのように凝固したという気がする。その凝固した空気の中から絞り出されるように油蝉の声が降りそそぐ。そのくせ世間が一体に妙にしんとして静かに眠っているようにも思われる。じっとしていると気がちがいそうな鬱陶うっとうしさである。

それは、私もずっと経験してきた「夏」だった。
梅雨が明けた昨日の風をアメダス(福崎)で確認してみた。これからこんな日がどれほど続くのだろう(^_^;)
▼いつもの寅彦の科学的謎解き物語があった。

 どうして高知や瀬戸内海地方で夏の夕凪が著しく、東京で夏の夕風が発達しているか、その理由を明らかにしたいと思って十余年前にK君と共同で研究してみたことがあった。それには日本の沿岸の数箇所の測候所における毎日毎時の風の観測の結果を統計的に調べて、各地における風の日変化の特徴を検査してみたのである。

 これに大いに刺激を受けた。
私もやってみたいと思った。今なら各地のアメダスのデータをうまく利用すればなんとかなるのではないか。
そんな野心がうまれてきたのだ。
寅彦の結果・考察も書いてくれていた。

その結果を綜合してみると、それらの各地の風は大体二つの因子の組合せによって成り立っていると見ることが出来る。その一つの因子というのは、季節季節でその地方一帯を支配している地方的季節風と名づくべきもので、これは一日中恒同なものと考える。第二の因子というのは海陸の対立によって規定され、従って一日二十四時間を週期として規則正しく週期的に変化する風でいわゆる海陸軟風に相当するものである。そこで、実際の風はこの二つの因子を代表する二つのヴェクトルの矢の合成によって得られる一本の矢に相当する。

我が家を吹く風はどうだろう?
今年の夏は少しこの「風」にこだわってみることにした。

最後の

「浮世の風」となるとこんな二つや三つくらいの因子でなくてもっと数え切れないほど沢山な因子が寄り集まって、そうしてそれらの各因子の結果の合成によって凪になったり風になったりするものらしい。  このごろはしばらく「世界の夕凪」である。いまにどんな風が吹き出すか、神様以外には誰にも分りそうもない。

を読んで、昭和9年(1934)の歴史の「風」を調べてみたくなった。
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【Web更新7/17】16-29 「サイエンスコミュニケーター宣言」等更新!!

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灸花巻きよじ登る真夏かな 16/07/16撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】16-29
週末定例更新のお知らせ
 気分はすっかり夏休みモードだ。
ほんとうはもう直接関係ないのだが、一種の「職業病」のようなものだろうか。
勝手に「夏の創造」とタイトルだけは格好つけて夏休みの「計画」を立てている。
・やってみたいこと
・行ってみたいところ
・学んでみたいこと
等などをリストアップする。o(^o^)o ワクワク

◆表紙画像集2016 灸花 ヘクソカズラ
 「灸花」「真夏」こんなのを季重なりというのだろう。
それにしても私の「俳句もどき」もいっこうに上達のきざしがない。まあ句作のプロセスを楽しむことはできているのだから、それで「よし」としよう。
 こいつらが草むらから登ってくると夏休みがやって来る!!

◆サイエンスコミュケーター宣言 更新!!
  「新・中学校「理科」を構想する。」は【天気の変化】に入った。
今もっとも興味を持っている単元だ。
 しばし、ここに集中して「構想」することを楽しんでみたい。

◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
第5大賀ハスの「あこがれの4日間」は、昨日(2016/07/17)終わった。
これで今のところ予想できたすべての花の開閉が終わったことになる。
いったい何粒の結実をみることができるだろう。
そこへ関心が移る。
 「あこがれの4日間」の「ふしぎ!?」も記録に残したもの参考に考えてみたい。

◆コウガイビルを追う。 更新!!
 今、ナイロン袋のなかに7匹のコウガイビルが「生きて」いる。
 エサなしで「再生」を繰り返しているのだろうか。どこまで「生きて」いるだろう?

◆新・「自由研究」のすすめ試論 更新!!
 今年は、自分自身の「自由研究」に集中してみたい。

さあ、あたらしい一週間がはじまる!!
ゆっくり 急ごう!!


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新・中学校「理科」を構想する。(44)

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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから16週目だった。
おそらく今年最後の第5号大賀ハス「あこがれの4日間」の三日目でもあった。
 第三日目にして、体勢を立て直したように整然と開花がはじまった。8時過ぎにはほぼ全開となった。
第一日目の雷雨の災難が響いているようにみえる。花托のめしべこれでどれだけ受粉・受精に成功しただろうか。いくつが結実してくるだろうか。
 まだ今からでも可能なのだろうか?
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▼今年最後となればやっておきたいことがあった。
花粉の顕微鏡観察である。
久しぶりの顕微鏡なので、ちょっと準備に手間取ってしまった。400倍で観察してみた。
 やっと見えて来て少し驚いてしまった。どれもこれもが「ウグイスボール」か「パクパクマン」のようにパックリと口をあけなかみの丸いボールのようなものが飛び出してしまっているのだ。
 そのとき思いだした。本家本元の阪本さんに以前におしえてもらったことを。
「水分を含んで花粉の殻がやぶれてなかみが出てしまっている。本来はラグビーボールのような…」と。
ああここでも第一日目の災難が影響しているんだなあと思った。
そのときはたと気づいて笑ってしまった。(^^ゞポリポリ
 自分が顕微鏡観察ときの習性として、スライドガラスに一滴水を加えてしまっていたのだ。
水を加えずに観察してみた。
ナルホド「ラグビーボール」のようだ!!
▼新・中学校「理科」を構想する。は次の単元にいこう。
次は【天気の変化】である。

◆【天気の変化】

 この単元の授業づくりは私のなかでは現在進行形である。
Webテキスト『天気の変化』の可能性!? として日々更新中であるからだ。
▼まだ、このWebテキストの明確な輪郭すら描けていなかった。
しかし、やめない!!
それはこれほど面白いことはないからである。
この単元のサブタイトルはずいぶん以前から変わらなかった。

Tekit

これが究極のねらいでもあった。
道は遠い。
でもこの道はもっとも可能性に充ちている。

昨日の朝の「雲見」はみごとであった。
「雲見」の空は日々、いや刻々と更新する。

(つづく)

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新・中学校「理科」を構想する。(43)

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▼第5大賀ハス「あこがれの4日間」の二日目。
ふつうは二日目は、もっとも大きく開花し、あの独特の芳香も遠くまで届き蜂たち虫も寄ってくる日。
ところが第5大賀ハスにこれまでのような精気がなかった。
 一昨日はげしい雷雨が花粉も流し去ってしまったのだろうか。
 第5大賀ハスにとってはとんだ災難だったのかも知れない。それでも全開時にはいくらかの蜂たちがやってきた。蜂たちは花粉まみれになりながら「仕事」をしてくれていた。
▼生きものたちにとって想定外の災難はつきものだ。
だから、生物(ナマモノ)の学習は、公式通りにはすすまない。それが難儀なところであり、醍醐味でもあった。
 【動物の世界】の学習も然りである。
 だからこそ生物学習においてはホンモノが説得力をもつのである。
▼可能な限りホンモノを教室に持ち込みたい。
たとえば「心臓」だ。
「全身に血液を絶え間なく送り続ける心臓は筋肉のかたまりである。」これは実際に心臓をさわってみて実感できるのである。左心室の壁の厚さは一目瞭然なのだ。
「血液」についてもそうだ。
ホンモノの「血液」に酸素を送りこめばみごとな「鮮血」となる。
血液のはたらきは一挙にナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウンとなる。
解剖学習があまり行われなくなったようだ。
 しかし、工夫次第ではいろんな道が考えられそうな気がする。
▼動物の仲間分けの学習も、単なる外観的観点の「仲間分け」でなく、そこに「進化」「生命誌」の視点が必要だろう。
 最終的には生徒たちから
「ナルホド、うまいことなっとるナ!!」
を引き出したいのだ。
 こんなこと書いているとさも私がすべてをわかっているかのようだが、それはまったく逆である。
 私はこれを書きながら、これを動物の「ふしぎ!?」の謎解きのあらたな契機にしようと思っているのである。

ナイロン袋のなかの7匹のコウガイビルは昨日も元気だった。
私に「生命」あるあいだは問い続けたい。
「生命とは?」

(つづく)
 

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【お薦め本】『「空のカタチ」の秘密』(武田康男著 大和書房)

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▼昨日の朝、予想より一日はやく大賀ハス5号「あこがれの4日間」がはじまった。今年の観察池には今のところ5号までしかない。従ってこれが今年最後の「あこがれの4日間」ということになる。
 日にちが予想より一日早かっただけでなく、目覚めの定刻もこれまでよりも30分ばかりはやかったようだ。
それにしてもやっぱり美しかった。強い日射しのなかであったが、「一日目」を楽しんだ。
 午後になると天気は一変した。激しい雷雨が繰り返された。
 カミナリの画像を撮ろうとがんばったがなかなかうまくいかなかった。カミナリを見るたびに思い出すのがちょうど一年前、富士山五合目から見たカミナリだ。
 あんなに長い時間、それも解説つきでカミナリを見たのははじめてだった。
感動であった!!
▼そのとき解説してくださった武田康男さんが、またしてもすばらしい本を出された。
それが今回の【お薦め本】である。

◆『「空のカタチ」の秘密—いつもの空から幻想的風景まで 』(武田康男著 大和書房 2016.07.15)

 読ませて(見せて)もらって感動した。
話が拡散してしまわないうちにいつものようにお薦めポイント3つをあげておく。

(1)空の写真家・武田康男の写真展に行った気分になる。

(2)美しい空の「カタチ」の科学的「ワケ」が、とてもわかりやすく解説されている。

(3)きっと自分でも空の「カタチ」を求めて探検してみたくなる。

▼言いたいこと言っておけばあとは気楽である。ひとつづつ、もう少しくわしく語ってみよう。
まず
(1)空の写真家・武田康男の写真展に行った気分になる。
 私は実際にも、これまた一年前の夏に武田康男さんの「写真展」に行かせてもらったことがある。
すばらしいものだった。
 この本を読んだら、そのときの感動が蘇ってきたのである。
それもゼイタクに今回記載されている写真は128点もある。
武田さんはきわめてアクティブだ。美しい空の写真を撮るためなら地球上のどこでも、昼でも夜でも出かけいく。
それを40年間も続けている。
 だから撮りためた写真は膨大なものだろう。この本づくりの作業のほとんどはその膨大な写真から128点を選ぶのにつかわれたのだと思う。
 武田さんの写真は、その一枚一枚に「文脈」がある。
 その「文脈」読み取るがとても楽しい。

(2)美しい空の「カタチ」の科学的「ワケ」が、とてもわかりやすく解説されている。
 正直に言おう。最初この本のタイトル『空の「カタチ」…』を見たとき、本意が理解できなかった。
特に「カタチ」という表現がわからなかった。
 読了した今、私なりに納得できた。
 「カタチ」とは、可視化された自然現象と理解した。
 可視化された「カタチ」には必ず科学的「ワケ」(「科学的なしくみ」p3)がある。その「ワケ」を知れば「カタチ」より美しく見えてくる。
 武田さん自身が言っていた。
 
 どれも私が実際に確認して撮影したもので、写真と解説内容が結びついているはずである。(「はじめに」p3より)

その通りにできあがっていた。いつも感心するのだが、武田さんの解説はとてもわかりやすい。
難解なコトバはできだけさけて、私のようなシロウトにもわかりやすくなおかつ的を射た説明だ。
この本にもナルホドうまい!!
と思ったものがいっぱいあるが、2つだけあげておく。

「かなとこ雲」のところで

 現代ではかなとこ見ること少ないので、子どもたちにはアサガオ雲と言った方がイメージしやすいだろう。(p14より)

「雨のすじ」のところで

 雨粒が大きいほど速く、大粒の雨だと秒速10メートルにも達するが、それでも5000メートルの高さからだと約8分、2000メートルからでも約3分かかる。(p206より)

昨日の雷雨をながめながらナルホドと納得できた。

▼どうも話が長くなってなってきているようだ。少し急ごう。
(3)きっと自分でも空の「カタチ」を求めて探検してみたくなる。
 7章ある。
第1章 雲のカタチ
第2章 虹のカタチ
第3章 光線のカタチ
第4章 太陽のカタチ
第5章 月と星のカタチ
第6章 雨と雪のカタチ
第7章 オーロラのカタチ

どの章も面白いが、今回特に私が面白いと思ったのは、
第1章 雲のカタチ
第6章 雨と雪のカタチ
第7章 オーロラのカタチ
だ。
 「雲見」を毎日している私としては、「カタチ」にこだわった分類が興味深かった。
「雨と雪のカタチ」にはとっておきの画像がいっぱいだ。「雨脚」「雨の王冠」「凍雨」「降る雪」など。
そして「オーロラ」だ。これを見て、オーロラのイメージは大きく変わった。

 プロの「空の探検家」である武田康男さんのようにはなかなかうまく空の「カタチ」を見ることができないかも知れないが、私も私なりに「空の探検」続けようと思った。
 この本を読めばきっとあなたもそんな気持ちに…。

蛇足をひとつ
 ひょつとしたらこれがいちばんのお薦めポイントかも知れない。
 このすばらしい本がなんと799円(税込み)だ。なんと安価な!!
文庫本である。だから携帯自在だ!!さあ、いますぐ…

さあ、今日も「雲見」をつづけよう!!


 

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新・中学校「理科」を構想する。(42) #コウガイビル

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▼昨日の朝は激しい雷雨だった。
そのまえのことだった。異様に蒸し暑かった。まだ完全に夜は明けておらず厚い雲が空を覆っていた。
薄暗いなか、私はまたしてもあいつと出会った。
今度は大賀ハスの葉の上にあいつが出現したのだ。32号コウガイビルである。
 もうすっかりあいつらとは仲良しになってしまったようだ。(^^ゞポリポリ
▼例によってナイロン袋に入れて繁々と観察してみた。
第1号コウガイビルがエサなしで261日間も生き延びたことで、この生きものに夢中になってしまい、「不思議な生きもの!!」と熱く語ってきた。しかし、けっして「かわいいやつ」とまではいかなかった。
 どうしてなんだろう?
 淡水プラナリアの方は、けっこう「人気者」なのに、その陸棲版であるコウガイビルは存在すら知られず、知っていても「キモイやつ」という「嫌われ者」の評価しかうけていない。
 私だってえらそうなことは言えない。そんな存在すら知らなかったのだから。
 その訳をいくつか考えてみた。
・淡水プラナリヤのような目がない。(実際は複数の小さな目がコウガイ(頭部)の先端あたりを中心に点在するそうだ)
・ヌルヌルしたあの粘液
・ヌルヌル、クネクネのあの動き(実際の動きのスピードはけっこうはやい)
・ヒルではないのに「ビル」とネーミングされてしまった不幸

存在自体はけっこう古くより知られていたようだ。

◆本草書の中のコウガイビル

【動物の世界】の謎解きとももう少し関連させながら見ていこう。
謎解きのキーワード「食べる」で見ていく。
では「食べる」ための口はどこにあるのだろう?
これをしかと確かめたくて、エサを与えたがとんだ「失敗」をしてしまった。
 これについては、今しばらくナイロン袋のなかでエサなしで飼育して再挑戦をしたい。
 今度はナメクジがミミズで。

さて動物一般の話として「食べる」ことの究極の目的はなんだろう?
それは体をつくるすべての細胞に「栄養」を与えることである。
そのためのシステムが「消化器系」システムである。口(入口)があれば肛門(出口)がある。一本の管でつながっていなければならない。きわめてアタリマエのこと。
人間のからだ然りである。

人間は考えるちくわである!! 

ではコウガイビルの「ちくわ」システムはどうなっているのだろう?
▼「食べる」のさらなる究極のねらいなんだろう?
それは各細胞が「栄養」を得てそこからエネルギーを取り出すことである。
つまり「呼吸」することである。それは動物に限らない植物とて同様である。
「呼吸」するためには、栄養だけではダメだ。酸素が必要だ。

25号までのコウガイビルは密閉容器に入れていた。そして、"とけて"消えてしまった。
26号からはナイロン袋のなかだ。ナイロン袋の口は結んで閉じてはいるものの完全密閉ではない。
ナイロン袋のなかの7匹のコウガイビルは今朝も元気だ。
なにか関係するだろうか?

(つづく)

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新・中学校「理科」を構想する。(41) #コウガイビル

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▼「もういいかげん飽きたよ。」とそんなゼイタクを言ってしまいそうだった。(^^ゞポリポリ
コウガイビルのことである。昨日も朝夕に1匹ずつ2匹のコウガイビルに出会った。
通算30号、31号コウガイビルということになる。
なんとこの夏だけでも22匹ものコウガイビルに出会っている。25号まではプラスチック容器のなかで"とけて"しまった。26号からはすべてナイロン袋のなかである。
 それにしてもこの「異常発生」とも思える現象は何を意味するのだろう。 ?(゜_。)?(。_゜)?
▼26号コウガイビルがナイロン袋のなかに入って、昨日でちょうど一週間だった。
元気な姿かたちが見られた。けっして"とけて"はいなかった。
 プラスチック容器とナイロン袋ではなにがちがうのだろう?
 はたしていつまで、この姿が見られるだろう?
 コウガイビルのことを少しでもくわしく知りたいと以前に手に入れていた本を再びひっぱり出してきた。

◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)

 コウガイビルの飼育では給餌が大切な要素となるが、餌に対しての反応は同一種内でも異なり積極的に摂取するグループとそうでもないものとがある。また長期間の飢餓に耐え、もとの体重の1/100に減少しても生存し続けることができる。このような生理的変化が、顕著な再生能をもつ本動物の器官形成にどのような影響を及ぼすのか、頭部再生の有無、形成所要時間、極性との関連について、採集直後の体重を100として、もとの30~40%に減少したグループを飢餓個体として実験を行った。  なお、飢餓個体の設定は、採集された個体のうち、何としても餌を食べないものがあり、かなりの期間絶食にも耐えられるが、やがて死に至る。体重減少と生存期間の長短は一定ではないが、採取後減少の一途をたどる体重は、ある時点で平衡状態となり、これ以降急激に減少して死ぬものが多い。体重が安定をみせる状態を越えると個体は死を迎えることから、この安定期(もとの体重の30~40%)を飢餓状態と考えた。これらの飢餓グループと採集まもないものとを次の実験により比較した。(同書「14.9 飢餓と再生」p276より)

渡辺憲二先生のお話を再び聴きたくなってきた。

▼そうだ、やっぱりコウガイビルにおいても、【動物の世界】謎解きの第一方程式
「食べる」!!
がキーワードだった。
・何を食べているのだろう?
・どのようにして食べているのだろう?
・そのためのからだのつくりは?
等などを考えていくと動物の謎解きはすすむのだった。
▼今はコウガイビルだが、以前に頭骨コレクションに嵌まっていた時期がある。
それはかなり長い期間であった。
・「頭骨」コレクションの思い出-1 
・「頭骨」コレクションの思い出-2
・「頭骨」コレクションの思い出-3
ここでもやはり「食べる」のキーワードは有効であった。
・目のつきかた
・頭、顔のかたち
・歯(臼歯、犬歯の発達)
等など

(つづく)
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新・「自由研究」のすすめ試論(116)

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▼大賀ハス3号・4号「あこがれの4日間」の四日目。
風もないのに一枚の花びらがハラリと落ちた。また一枚と…。
次の瞬間だ。花びらとおしべがバサリとかたまって落ちた。花托がいくつかのおしべを残しながらも現われた。
 2時間ほどずれて4号大賀ハスにも同じことが起こった。
 もう何度も見てきた四日目だ。きっちりと四日間のルールは守られた。
 いったいどんな「からくり」になっているのだろう?
 どんな「時計」が埋め込まれているのか?
 この「ふしぎ!?」を私はどうしてもアタリマエでやり過ごすことができない。
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▼「ふしぎ!?」はいつも連続してやってくる。
3号大賀ハスの最初にハラリと落ちた花びらの側をあのコウガイビルが這っていた。
第29号コウガイビルだ。
 あわててナイロン袋のなかに少量の水とともにいれた。
 昨日の夕方現在、ナイロン袋のなかの第26号から第29号までの4匹のコウガイビルは姿かたちがあった。
 コウガイビルに出会った後、いつものクモ散策に出た。観察中の5匹のコガネグモのうち2匹が食事中だった。
コガネグモのエサも少し変わってきたようだ。
新・「自由研究」のすすめ試論の取り組みも今年で9年目になる。
 毎年目標を設定して展開してきたが、今年もそうしたいと思う。
 今年の目標はただひとつ!!

◆徹底して私自身の「自由研究」にこだわる!!

▼私自身の「自由研究」とは今のところ次のようなものがある。

(1) 大賀ハス「あこがれの4日間」の「ふしぎ!?」研究

(2) コウガイビルの「ふしぎ!?」研究

(3) シロウト「クモ学」の研究

(4) 実生ヒガンバナの研究

(5) 播磨の「海陸風」の研究

などである。
 これまでの取り組み活かすとともにまったくあらたな展開も期待しながらすすめたい。

今年はどこまでいけるだろうo(^o^)o ワクワク

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【Web更新7/10】16-28 「サイエンスコミュニケーター宣言」等更新!!

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向日葵や螺旋模様の高くなり 16/07/10撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】16-28
週末定例更新のお知らせ
  いよいよ本格的な夏がやって来る。
  今年の夏はなにをするのか?
  ゆっくりとリストアップをしてみようと思う。

◆表紙画像集2016 更新 向日葵
 今年も東の畑の向日葵が高くなりはじめた。不思議なことが起こった。
昨年回収した種子を蒔くときに誤って、納屋の入り口のコンクリートのすき間に一粒落としてしまった。
 その向日葵があれよあれよという間に、畑に育てたどの向日葵よりも枝分かれもして高くなってしまった。
 今では私の身長をはるかに越えてしまった。
 なんということだ。肥料もやりていねい育てたものより高くなるとは!!
 自然はやっぱり面白いものだ。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!! 新・中学校「理科」を構想する。 は今【動物の世界】まできた。
粛々とすすめるのみ。

◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
本日は大賀ハス3号・4号「あこがれの4日間」の4日目である。早朝より最期の開花がはじまっている。
おしべ、花びらはいつ落下をはじめるだろう?

◆コウガイビルを追う。 更新!!
飼育(?)場所をナイロン袋にシフトとした26・27・28号コウガイビルは今朝も元気だ。
やっぱりナイロン袋が正解なのだろうか?

◆「クモ学」のすすめ 更新!! 今朝もいるだろうか? コガネグモ!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 7月のテーマは、 寅彦の「夏」 である
今年の夏になにをするのか? の検討にも大いに参考にさせてもらいたいものだ。

さあ ゆっくり 急ごう。


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新・中学校「理科」を構想する。(40)

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▼大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから15週目であった。
今年の大賀ハス3号・4号「あこがれの4日間」の二日目でもあった。
 雨が降り続いていた。二日目の開花時刻は3号・4号は同時はなかった。少し3号の方の「時計」が進み気味のように思われた。しかし、やがては同時並行になってきた。
 埋め込まれた「時計」の「ふしぎ!?」、それが私にとっては大賀ハス最大の「ふしぎ!?」だった。
▼私の三大不思議生きものをつづけよう。
コウガイビルにつづいて不思議だと思っていたのは、クマムシである。
本などで読んでたいへん興味をもっていた。
 自分でもこの眼で見てみたいとずっと願っていた。
 そしたら幸いにも、「これがクマムシですよ」と理科ハウスさんが意図も簡単に見せてくださった。
 2010年夏のことである。
 私はもう夢中になってしまった。自分でも捜してみたかった。あらたに自分用の双眼実体顕微鏡も購入してさがしまくった。そしたら、ごくアタリマエに校庭のギンゴケのなかにいたのである。
 ならばと自分の家の庭先でも捜してみた。そしたら、これまたごくごくアタリマエにいたのである。
「世界最強」のあいつがごくアタリマエに自分の家の庭に居たのである。
 そのことにいたく感動した。その感動を伝えたかった。そして語りたかった。ところが、問題があった。
そんないくらコトバで語っても面白くなかった。
画像で見てもらっても感動は伝わらなかった。
 私がはじめに理科ハウスさんに見せてもらったように、「はい、これがそのクマムシですよ」とやりたかった。
 いつでもどこでもすぐに「生」で見せたかった。
 方法をいろいろ考えた。そして思いついた方法は、クマムシの最大の特徴である「乾眠」を利用する方法だった。
 最初に何匹かを時計皿のなかで「乾眠」させておいて、見てもらいたいときに水を加える。
 やがて、最初はゴミのかたまりに見えていたクマムシが「乾眠」から目覚めるのである。
 これならいつでもその感動を「再現」できる!!
そのときの動画を記録していた。

それにしてもやっぱり「ふしぎ!?」だ。
「乾眠」という方法で「時間」をコントロールできるなんて!!
▼第三の不思議生きものにいこう。
この生きものと出会いも偶然からはじまった。
コガネグモの「狩り」の現場を目撃してしまったのである。
 それは2013年の夏のはじまりだった。
 それに続いて2014年のゲホウグモとの出会い。
こんな身近な生きもの「ふしぎ!?」に夢中になってしまった。
私の「クモ学」がはじまった。
 最大の不思議は、なぜ今までこんな身近にこんな「ふしぎ!?」な生きものが暮らしていることに気づかなかったのかということである。
 今年、最も身近にいた大賀ハス観察池のそばのコガネグモが昨日ついに姿を消した。
 どこへ引っ越ししたのだろう?
 しかし、まだ、現在4匹のコガネグモ観察中だ。
 私のシロウト「クモ学」はまだまだ続くだろう。
▼私は、この「新・中学校「理科」を構想する。」のシリーズのはじめに、私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらきを提案した。それは生徒たちの私の「ふしぎ!?」と授業をどううまくリンクさせていくかが、授業づくりの最大の課題だと思っているからだ。
 いや、もっと言えば教師自身の「ふしぎ!?」を授業にどうツナゲルかが、授業づくりの最大の醍醐味であると思っている。

【動物の世界】ではどうだろう?
もう少しつづけてみよう。

(つづく)


  

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新・中学校「理科」を構想する。(39)

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▼昨日は朝から雨が降っていた。
それにもかかわらず、大賀ハス3号・4号の「あこがれの4日間」が同時にはじまった。
そのはじまりは定刻どおりだった。驚くべきことにその定刻は1号、2号とも同じ6時12分だった。
どれほど正確な「目覚まし時計」が埋め込まれているのだろう。感動するばかりだ。
 3号・4号は開花時刻が同じだけでなく花びらの開いて行く順番、時刻も同じだった。
閉じるのも同時並行で進んでいった。
それはお見事!! としか言いようのないものだった。
そして「ふしぎ!?」だった。
▼大賀ハスの「ふしぎ!?」に感動している間もなく、あいつがまたまた現われた。
第27号コウガイビルである。
クロイロコウガイビルである。もうプラスチック容器でなく、ナイロン袋に切り替えた。
ナイロン袋の中であいつは元気に動いていた。
 それで終わらなかった。すべての観察を終えて後始末に入ろうとしたそのときだ。
思わぬ場所に28号が出現したのだ。
 次々と出現してくれるコウガイビルに失礼ではあるが、私はけっしてコウガイビルをさがしているのではない。
 またナイロン袋に入れた。
▼新・中学校「理科」を構想する、を先にすすめよう。
次は
◆【動物の世界】
の「謎解き」である。
 私はここ8年ほどの間に、それまでの自分の生きもの観・生命観を変えてしまうような不思議な3つの生きものに出会っていた。
そのひとつめがこの
・コウガイビル
だった。あと2つは
・クマムシ
・コガネグモ、ゲホウグモなどのクモたち
である。
 そのいずれもが我が家の庭先で出会っていたことにも驚く。
▼まず最初はコウガイビルだった。
 私が人生ではじめてこの「コウガイビル」という生きものに出会ったのは2008年11月14日である。
 いやそれまでにも出会っていたのだろうが、まった意識していなかった。名前すら知らなかった。

私は【動物の世界】の謎解きの第一方程式は「食べる」だとかたく信じていた。

なのに、この第1号コウガイビルはエサも与えないのに261日間もナイロン袋の中で生きていたのだ。
「ふしぎ!?」だった。
いろいろ仮説もたててみた。
261日間が終わった後にプロの研究者に教えてもらってわかった。
貴奴はナイロン袋のなかで、自らを「食べて」、自らを「再生」しつづけたのだ!!
1匹のコウガイビルが私を生命科学最前線まで連れて行ってくれたのだ。

私はこの不思議な生きものに夢中になった。
授業でも語り、それをずっと探してきた。
探しに探してきた貴奴がなんのことない我が家の庭先にいるとは…。
この夏だけで昨日の段階で19匹ものコウガイビルに出会うとは…。
ナイロン袋に入って3日目になる第26号コウガイビルは、まだ元気だった。

(つづく)

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新・中学校「理科」を構想する。(38)

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▼連日「真夏日」が続いていた。
 7月5日(火)はコウガイビルdayと言ってもいいぐらいコウガイビルに憑かれていた。朝に2匹、夕方に1匹と3匹のコウガイビルに出会っていた。
 私にとっては24・25・26号コウガイビルだった。朝に出会った24号・25号は昼過ぎには動きを止めとけ始め「生命体」でなくなろうとしていた。26号は、いつものプラスチック容器でなく、あの261日間「再生」を繰り返した1号コウガイビルと同じようにナイロン袋に入れた。
 昨日の夕方現在、貴奴はたしかにまだ生きていた。
 しかし、まだたった2日だ。
 「法則」にするには少し気が早すぎるかもしれない。
【電流と磁界】の「謎解き訓練」をつづけよう。
「謎解き訓練」において、わかりはじめた「法則」を使ってみることはとても大切だ。
半わかりでいい、それを繰り返し使ってみることにより、その「法則」が使いモノになるとわかってくるのである。
「磁界のなかで電流は力を受ける」
「電流・磁界・力 この不思議な関係」(フレミング左手の法則)

◆磁界内で電流が受ける力 

▼さらには、暮らしのなかにこれわ利用したものはないかさがしてみることも面白い。
実はいっぱいある。
 なかでも昔からやられている実験として「なんでもスピーカー」がある。
 これは頭で考えるだけではなにも面白くない。
 実際にやってみてこそ、法則はほんとうだと納得がいくのである。

◆なんでもスピーカー

▼ひとつの「法則」がよりたしかなものになってくると今度は逆転の発想だ。
 「コイルの近くで力を加えて磁界を変化させればコイルに電流が流れるのではないか」
これが発電!!
・マイクロホン→スピーカー スピーカー→スピーカー
・ふたつの手回し発電機つないで
・長い導線の縄跳びで
などなど いろいろやってみたいものである。

繰り返そう。

●1831年 ファラデー(英)電磁誘導電流の発見。

 それから185年だ。まだ200年と経っていないんだ。
私たちは今どこにいるのだろう!?

(つづく)

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本日(2016/07/07)、第133回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼昨日もやっぱり暑かった。もうすっかり夏だった。
「真夏日」であることをアメダス(福崎)が教えてくれていた。
 私は夕方になるとこのアメダスまで歩くことを日課にしている。このアメダスはほんとうにアリガタイ存在だ。
自分のすむ地域の天気を自動的に記憶し記録化していてくれる。
 先日、たまたま見たTVの天気予報のニュースで驚くべき事実を知った。
兵庫県下で「福崎」が「真夏日」が最も多いそうだ。(^_^;)
▼本日(2016/07/07)は第133回オンライン「寅の日」である。
7月のテーマは 寅彦の「夏」 である。
寒がりである寅彦は、夏という季節が大好きだったようである。随筆のペンネームは「冬彦」を多用していたようだが。夏に関する随筆はたくさん書いている。
 今回はそのなかから「海陸風と夕なぎ」を読む。

◆本日(2016/07/07)、第133回オンライン「寅の日」!!

●「海陸風と夕なぎ」(青空文庫より)

▼恥ずかしい話だが、私は昨年の夏まで自分の暮らす地域が、「海陸風」の典型の地であることを意識していなかった。授業では「海陸風」をさんざん語ってきていながらである。
 それを意識するきっかけを与えてくれたのが、昨年の夏も読んだ「海陸風と夕なぎ」だった。

 「大気の物理学」にことさら関心を持っていた寅彦は「海陸風」をくわしく語ってくれていた。
さすがである。
 

 夏期瀬戸内海せとないかい地方で特に夕なぎが著しいのはどういうわけかと思って調べてみると、瀬戸内海では、元来どこでもいったいに強くない夏の季節風が、地勢の影響のために特に弱められている。そのために海陸風が最も純粋に発達する。従って風の変わり目の無風が著しく現われるのである。夕なぎに対して朝なぎもあるが、特に夕なぎの有名なのはそれが気温の高い時刻であるがためであろう。
 夕なぎの継続時間の長短はいろいろな事情にもよるが海岸からの距離がおもな因子になる。すなわち海岸から遠くなるほどなぎが長くなるわけである。

 アメダスの風向を意識的に見るようになった。びっくりしてしまった!!
これぞ当地のことを言っているのではないか。
 それはローカルな話ではない。普遍的な大気の動きにツナガルことなんだ。それをも教えてくれていた。

いったい地球の雰囲気ふんいきが太陽のために週期的にあたためられるために雰囲気全体の振動が起こり、それが一面には気圧の週期的変化となり、また一面には地球上至るところの風の週期的変化として現われるはずである。

と。
▼ここでとどまらないのが、寅彦が寅彦たる所以ある。
こう続けている。

それで、各地方でこういう風の日々変化の習性に通じていれば、その変化の異常から天気の趨勢(すうせい)を知る手がかりが得られるわけである。

さらにはこう結ぶ。

以上は一通りの理論から期待される事であるが、実際の場合にどこまでこれが当たるか、各地方の読者の中で気象のほうに興味を持たれるかたがたの各自の研究をおすすめしたいと思うのである。

やっぱり寅彦だ。益々ファンになってしまうのである。
 昨年夏、これに加えて寅彦の呼びかけに呼応するかのような研究に偶然に出会った。

◆播磨平野(姫路)の海陸風の統計的解析―海面水温との関係(河野仁・西塚幸子)

河野先生のお話を直接聞く機会があったことはラッキーすぎるほどラッキーだった。

さあ七夕の今日の天気は?
風はどう吹くかな? アメダス見てみよう!!
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新・中学校「理科」を構想する。(37)

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▼まったくもって信じられないような話だが、昨日、私は24号・25号・26号コウガイビルに出会ったのだ。
 朝方に出会った24号・25号は、昼までにケースのなかでとけ始めた。夕方に出会った26号は、さっそくナイロン袋に入れてみた。
 大賀ハス2号は「あこがれの4日間」の4日目だった。
 コウガイビル・大賀ハスの「ふしぎ!?」の謎解きに夢中になってしまい、すっかり忘れさられた感のあるコガネグモであるが、こちらの方も観察は継続していた。
 一昨日のはげしい雷雨のあとだけに少し不安があった。しかし、その不安は取り越し苦労だった。
あらたな場所の2匹を加えて8匹のコガネグモを観察することができた。前から観察を続けているコガネグモはずいぶん大きなからだになっていた。おなかもよりいっそう大きくなっているように見えた。
 ネットの端の方にいる小さなクモは雄だろうか?
 コガネグモについても保留にしている「ふしぎ!?」がいっぱいあった。
こちらの謎解きも ゆっくり 急ぎたい!!
▼故庄司和晃先生は、
理科の授業は「謎解き訓練」だ!!
と言われていた。
 その理科の授業の構想を続けよう。

◆【電流と磁界】

▼「電流と磁界」における「謎解き」の科学史を少し見ておく。

●1820年 エルステッド(デンマーク)電流の磁気作用を発見。

●1831年 ファラデー(英)電磁誘導電流の発見。

なんとこの間は10年ほどなんだ。
もちろんこのふたつの発見はツナガッテイル!!
人類の歴史から見ると、そんな昔のことではない。
それからまだ200年と経っていないのだ。
エルステッド、ファラデーの感動を再現できる授業を構想したいものだ。
▼私には、この単元を語るときはずすことのできない教材があった。

◆『究極のクリップモーター』

 今では、ごくふつうに中学校教科書のみならず小学校教科書にも登場する定番実験である。
 しかし、ほんとうにすべての中学生がこの実験を楽しむことができているだろうか。
 まずはすべて人が、自分の手でクリップモーターを回す体験をして欲しい。
 そのため次のような会を発足させた。

◆「究極のクリップモーター」を普及させる会

まだまだ継続させたい取り組みである。

(つづく)
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そもそもコウガイビルとは…!? #コウガイビル

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▼私は6/21夏至の朝から6/30までのあいだに、あの「ふしぎ!?」のかたまりのような生きもの・コウガイビルに次々と出会った。私の人生で10匹目にであった10号コウガイビルからはじまってなんと23号まで行ってしまった。
 14匹ものコウガイビルに、半径5m内外の範囲でであったのである。
種類もクロイロコウガイビルだけでなくミスジコウガイビルも含まれていたように思う。
それらのすべてが今、目の前から消えてしまった!!
私は何を見たのか。
 まだ記憶が鮮明なうちにどうしても記録に残しておきたいと思った。
▼いずれもプラスチックの容器に入れていた。
小さな通気孔があった。以前にここを開けておいて逃がしてしまったことがあった。
密閉状態が続けば息苦しかろとちょっと開けるとつかさず穴をめざして這ってくる。
いかにするどいレセプターを持ち合わせているかがわかる。
 261日間もエサなしで生き延びた第1号コウガイビルはナイロン袋に入れていた。
ナイロン袋の口はしばりはしていたが、完全密閉ではなかった。そのことが長く生き延びたことと関係しているのだろうか。それについてもまだ答えを持っていなかった。
▼今回の観察では、図らずも二度「再生」実験を観察していた。
15号コウガイビルと20号コウガイビルについてである。
分断してしまったふたつのコウガイビルは、いずれもまちがいなく「生命体」であった。
分断した頭をもたない方もしばらくは動いていた。きっちりと一人前に…。
 しかし、動きを止めてからの展開がはやかった。
 ダーウィンも観察したように、またたく間に溶けて「非生命体」の物質になってしまった。
「生命体」と「非生命体」の境はどこにあるのだろう?
臨界点はどこに?
▼連日暑かった。
「生命体」から「非生命体」への変化は化学変化であることは確かだ。
それに温度が関わっていることは確かだ。
温度は「分子運動」のさまを表現した「ものさし」だ。
連日の猛暑はこの変化を加速していることはたしかだろう。
この変化はなんど観察しても「ふしぎ!?」だった。
数時間のあいだに単なる濁った液になってしまうのだ。
「腐る」というのだろうか?
確かに異臭がしてくる。一緒に元気なコウガイビルを入れておくとまずいと気づき別々にしたが、ときはすでに遅かった。
 別のケースの今まで元気なやつもみるみるうちに溶けていってしまった。
異臭はアンモニアを含むのだろうか?

その様子を観察していると不勉強なポンコツ頭省みず、思わず言ってしまうのだ。

「生命とは何か?」 

今朝(2016/07/05)こう書いて終わろうとしたら、今度は納屋のなかの足元に第24号が…。
 私はひょっとしたらこの不思議な生きもの・コウガイビルに取り憑かれているのか?
(なんと非科学的表現(^^ゞポリポリ)
 今度はナイロン袋に入れてみようかな。
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【Web更新7/3】16-27【大賀ハス観察日記】 等更新!

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4日間の理(ことわり)問うや大賀ハス 16/07/02撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】16-27
週末定例更新のお知らせ
 2016年後半がスタートした。
 今年の前半もWeb更新/週、blog/日の定例更新の原則を通すことができた。
いわば私の唯一の「枷」として継続していることだ。
 これだけは後半も可能なかぎり継続し続けたい。

◆表紙画像集2016 更新 大賀ハス
 大賀ハスを種子から育てはじめて今年で9年目である。
 毎年観察池でいくつも花の開花を観察してきた。早朝に開きはじめおおかたが昼まで閉じて、夕方までには完全に閉じる。それを三日繰り返し4日目には、花びらもおしべも落ちてしまう。
 私はこれを「あこがれの4日間」と呼んでいる。
 我々の人生のステージが「幼」「青」「壮」「老」とあるように、この4日間にそれぞれの意味があるように思われた。この4日間にどんな「からくり」が仕込まれているのだろうか?
 観察をつづけながらそれを問うてみるが、まだまだわからないことが多い。
 同時にその巧妙さに感動することも多い。

◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 観察池に第5号の花芽も登場した。
 今年もまだまだ観察の機会は多くある。
 今年もひとつでも多くの「ふしぎ!?」の謎解きができるとうれしいな。

◆コウガイビルを追う。 更新!!
 先週は次から次と我が家の庭でコウガイビルに出会った。
ついには23号までになった。
 そして、現在(2016/07/04)はいずれも溶けて消えてしまった。
 この不思議な生きものの謎は深まるばかりだ。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 実は今もっとリアルタイムに更新をつづけている実践は「天気の変化」についてであった。
このテキストづくりがどこまで可能なのか。
 まだ私にも不明である。でも続けたいという気持ちだけはある。
 それはこの作業がとても面白いことに思えるからだ。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 新・中学校「理科」を構想する。こちらの方も遅々たる歩みになっている。
 でも歩みはとめない。

 数々の「ふしぎ!?」 今週はどこまで…。

 

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7月(文月)の俳句「歳時記」!!

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▼大賀ハス蓮根の植え替えから14週目の朝。
待望の大賀ハス2号「あこがれの4日間」がはじまった。
「蓮の花は開くときにポーンと音がする」と今なおかたく信ずる人があるが、それも納得できるぐらい開花の瞬間は感動的なものである。
 花びらの先は、白い突起物をねじてふたがしてあるようだった。それが、定刻になればほどけてパッと開くのである。まるで精巧な「目覚まし時計」が仕込まれているようだ。
▼開花がはじまると瞬く間に第1日目の展開がはじまる。
一時間もするとこの日のMAXに達する。放たれた芳香によって蜂たちが集まってきた。
二時間たつと店じまいにかかる。
昼すぎにはほぼ開花前の状況にもどるのだった。
 何度も見ても お見事 !!
▼私はこれを見ると「夏」が来た!!と感じる。
そうその「季節」を感じる俳句「歳時記」、今月もみてみよう。
例によって、今月も

◆『書いて身につく 四季の名句120選』(鍵和田秞子著 NHK出版)

から引用させてもらおう。

(1) 足高に涼しき蟹のあゆみかな  木因
(2) 行く雲を寝てゐて見るや夏座敷 野坡
(3) 滝落ちて群青世界とどろけり  水原秋櫻子
(4) 玫瑰や今も沖には未来あり   中村草田男
(5) 金魚大鱗夕焼の空の如きあり  松本たかし    
(6) てんと虫一兵われの死なざりし 安住敦
(7) 安来節安来の田水沸けるころ  大橋敦子
(8) 何食べて生くや玉虫かがやける 品川鈴子
(9) 眠りふかくなるほど匂ふ日焼の子 今瀬剛一
(10) 飛込の途中たましひ遅れけり  中原道夫

▼「観天望気」という観点からお気に入りを3句を選ぶなら
私の場合はこうだ。

(5) 金魚大鱗夕焼の空の如きあり  松本たかし 

(2) 行く雲を寝てゐて見るや夏座敷 野坡

(7) 安来節安来の田水沸けるころ  大橋敦子

俳句という「時空を切り取る」自然観察の方法。
なかなか「もどき」の域を脱しきれぬが今月も挑戦をつづけたい。

まもなく「あこがれの4日間」2日目がはじまる。

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7月(文月)の天気コトワザ!!

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▼大賀ハス2号の「あこがれの4日間」は、予想に反してまだ始まらなかった。
 なぜそう予想したかは、8年間大賀ハスを観察しつづけて得た経験則によっていた。
「がく(?)がはがれはじめると翌朝から「あこがれの4日間」が始まる。」
という経験則である。
 開花の「からくり」のすべてがわかっているわけではなかった。
 その段階でもある程度経験則は有効であると思っていた。
 まずは使ってみる、そして軌道修正をしてあらたな経験則にバージョンアップしていく。
それが私の「科学」!!
▼「天気の変化」もやはりまだまだ「からくり」のすべてがわかっているわけではない。
多くの「ふしぎ!?」がからまった複雑系「科学」だった。
 だからこそスパコン時代の今も経験則に基づく「天気コトワザ」は有効だと思っていた。

今月も「天気コトワザ」をみてみる。
参考にさせていただくのはいつものように

◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)

だ。番号はあがっている順番に私が勝手につけさせてもらった。

(1)北東の風長く続く時はその年凶作
(2)蚊柱立てば雨
(3)雷鳴れば梅雨明ける
(4)空梅雨土用蒸し
(5)星がチラチラすると雨
(6)八専の入りに晴れれば、一二日間天気よし
(7)花多ければ大風
(8)午前南風、午後北風なら明日は晴
(9)梅雨あがりの東風は千害を起こす
(10)六歳に一饑、一二歳に一荒
(11)五風一〇雨は作がよい
(12)白虹張れば千天
(13)夏寒く冬暖かきは雨の兆し
(14)雲が沖から静かに上がればよい天気
(15)梅雨あがりの東風は千害を起す
(16)夜、東京の方の空が明るく見えるのは晴
(17)夏の東風は凶冷
(18)夏の南風は晴
(19)太陽の真っ赤な時は日照りとなる
(20)九つどきの雨あがり蓑笠いらず
(21)流星多い年には異常気象が起る
(22)雲が西にはいる時は雨、出雲の時は晴天
(23)朝曇は日照りのもと
(24)空に雲一つない夜ならば明日は晴天
(25)馬の腹と土用波とは鳴るほどいい
(26)深夜池面に水蒸気の上昇する時は干ばつの兆
(27)朝東風、夕西風、大日照りのもと

▼毎月のことながら、今月は特に2つのことを強く感じた。

(1) 「干害」「日照り」「干ばつ」「凶冷」「饑」「荒」等のコトバが目立つ。「天気」の問題は暮らしに直結していた。
   これは今も変わらぬこと。「天気」を予想することは暮らしを「科学」することだ。

(2) ローカルなものが多い。地域によっては真逆のことが言えたりする。
   これもまたアタリマエのこと。天気コトワザは地域の暮らしの経験則から生まれたものだから当然のことであ  る。汎用性を欠くからダメなのでなく、むしろこのことによって情報として価値を高めている。

▼7月の「観天望気」のテーマは、オンライン「寅の日」ともリンクしながら、(2)の「地域」の天気にこだわってみたいと思っている。
 「地域」によってちがう「情報」が必要だ。
 ちがうからこそ価値をもってくるのである。
 ほんとうの「情報」とはそんなものかも知れない。誰しもが、「地域」に暮らしているのだから。

さて
今朝こそ、「あこがれの4日間」がはじまるのだろうか? 

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7月(文月)の 「雲見」は!?

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▼朝起きたら久しぶりのすごい霧だ。
7月の「雲見」の話に入る前に、6月の「雲見」をもくもくシールカレンダーでふり返っておく。
6月に使用したシールは以下のとおりである。

・快晴   1
・巻雲   2
・巻積雲 1
・巻層雲 2
・高層雲 5
・層積雲 5
・積雲   5
・乱層雲 9

 「高積雲」「層雲」「積乱雲」がない。「乱層雲」が異常に多い。
実にアバウトにシールを選んでいるから、そんなたいしたことは言えないと思っていたが、これだけでもけっこう6月の「雲見」の概要がわかるものである。あらためて「もくもくシール」の有効性を実感するのである。
▼さあ、7月(文月)だ。
どんな「雲見」になるだろう。いつものを利用させてもらって予想してみよう。
ひとつめは

◆気象庁・一か月予報(近畿地方PDF版)

である。
 アタリマエだが、暑い「夏」がやってくるようだ。
 気になるのは「梅雨明け」だ。太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げてほんとうの「夏」がやって来るのはいつだろう。昨日の天気予報では今日はその「リハーサル」が展開されるそうだが(^_^;)
▼もうひとつのいつも参考にさせてもらっているものにいこう。

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社 )

7月もすばらしい画像ばかりである。

「天の川」
「山開き」
「ホタル」
「問答雲」
「天気雨」
「集中豪雨」
「夏兆す」
「梅雨寒」
「梅雨明け十日」
「御来迎」
「つるし雲」
「ベール雲」
「夏の飛行機雲」
「雲の影」
「熱帯夜」
「大夕焼」

画像をみせてもらっているうちに、昨年の富士山五合目での「雲見」を思いだしてしまった。
▼6月は地上でも
・大賀ハス
・コウガイビル
・コガネグモ
等など、次から次へと目を離せないものが登場して大忙しだった。
 でも「雲見」だけは続けていた。
 なんと言っても「雲見」ほど簡単で面白い自然観察はないからだ。
 「雲見」の旅も射程に入れて、7月の「雲見」をつづけよう。
 どんな「雲見」に出会えるかな o(^o^)o ワクワク

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