新・中学校「理科」を構想する。(46)
▼「雲見」!!
これほど簡単にできて面白く、なおかつ奥の深い自然観察は他にないだろう。
日々いや刻々とちがったメニューで「大気の物理学実験」が繰り返されている。
私たちは「大気の物理学実験室」のなかで暮らしているのだ!!
そう思って空をながめていると楽しくなってくるのである。
今、いちばんの趣味は「雲見」と「宇宙見物」!!
▼Webテキスト『天気の変化』の課題をつづけよう。
(6) リンク集づくり
少しだけ手をつけて中断していた。まだ「雲見」に関連したものしか触れていなかった。
リンクさせてもらうことによって、いろんな取り組みを知っていきたい。
▼次は課題というより私が現時点で「理想」としていることである。
(7) 共愉的な展開!!
テキストづくりを共愉的に展開していきたい。それが私がもっとも「理想」とするところである。
テキストづくりそのものを共に楽しみながらすすめたいのだ。
このテキストを使って学ぶ人間は誰か?
対象者は子どもから大人まで、『天気』に関心のあるすべての人だ。
この際、大風呂敷をひろげるだけひろげてみよう。
これからの「学び」は「学びあい」としてしか成立しない。
「教える人」は同時に「学ぶ人」でもあるのだ。
こんなこと語るのは、この「新・中学校「理科」を構想する。」のなかではふさわしくないのかも知れない。
別に「Webテキスト『天気の変化』の可能性!?」というシリーズもつくっているのだからそちらの方がいいのかも知れない。しかし、行きがかりじょうはじめてしまったのでここでしばらく続ける。
▼「テキストづくり」というと必ず思い出すお気に入りのコトバがある。
それは「テキスタイル」というコトバである。
”テキスタイル”ということばは、いつとはなしに造り出され、使用されるようになった。”わたしたち”の造語である(textile=織物ではなくて、text+style=textyleである。)”わたしたち”が教えたい、わかってほしいと願う事柄がきまったからといって、それはまだテキストではない。テキストは、発問と、資料と、実験と、読み物などで構成されるが、とりわけ、どんな発問を、どんな順序で用意するかが重要である。いや、内容がきまってから「さて発問は?」というのでなくて、事例に関する発問、事例を法則の支配下に位置づけさせる発問、等を考える過程の中で、”わたしたち”の中に次なる内容が求められ、獲得されていくのである。(『極地方式入門』(高橋金三郎・細谷純編、国土社1974.3.20) p174より)
42年も前の細谷純氏のコトバである。
これを今、Web上で試みたい。それが本意に最も近いような気がする。
(つづく)
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