新・中学校「理科」を構想する。(41) #コウガイビル
▼「もういいかげん飽きたよ。」とそんなゼイタクを言ってしまいそうだった。(^^ゞポリポリ
コウガイビルのことである。昨日も朝夕に1匹ずつ2匹のコウガイビルに出会った。
通算30号、31号コウガイビルということになる。
なんとこの夏だけでも22匹ものコウガイビルに出会っている。25号まではプラスチック容器のなかで"とけて"しまった。26号からはすべてナイロン袋のなかである。
それにしてもこの「異常発生」とも思える現象は何を意味するのだろう。 ?(゜_。)?(。_゜)?
▼26号コウガイビルがナイロン袋のなかに入って、昨日でちょうど一週間だった。
元気な姿かたちが見られた。けっして"とけて"はいなかった。
プラスチック容器とナイロン袋ではなにがちがうのだろう?
はたしていつまで、この姿が見られるだろう?
コウガイビルのことを少しでもくわしく知りたいと以前に手に入れていた本を再びひっぱり出してきた。
◆『プラナリアの形態分化~基礎から遺伝子まで~』(手代木渉、渡辺憲二著、共立出版 1998.3.25)
コウガイビルの飼育では給餌が大切な要素となるが、餌に対しての反応は同一種内でも異なり積極的に摂取するグループとそうでもないものとがある。また長期間の飢餓に耐え、もとの体重の1/100に減少しても生存し続けることができる。このような生理的変化が、顕著な再生能をもつ本動物の器官形成にどのような影響を及ぼすのか、頭部再生の有無、形成所要時間、極性との関連について、採集直後の体重を100として、もとの30~40%に減少したグループを飢餓個体として実験を行った。 なお、飢餓個体の設定は、採集された個体のうち、何としても餌を食べないものがあり、かなりの期間絶食にも耐えられるが、やがて死に至る。体重減少と生存期間の長短は一定ではないが、採取後減少の一途をたどる体重は、ある時点で平衡状態となり、これ以降急激に減少して死ぬものが多い。体重が安定をみせる状態を越えると個体は死を迎えることから、この安定期(もとの体重の30~40%)を飢餓状態と考えた。これらの飢餓グループと採集まもないものとを次の実験により比較した。(同書「14.9 飢餓と再生」p276より)
渡辺憲二先生のお話を再び聴きたくなってきた。
▼そうだ、やっぱりコウガイビルにおいても、【動物の世界】謎解きの第一方程式
「食べる」!!
がキーワードだった。
・何を食べているのだろう?
・どのようにして食べているのだろう?
・そのためのからだのつくりは?
等などを考えていくと動物の謎解きはすすむのだった。
▼今はコウガイビルだが、以前に頭骨コレクションに嵌まっていた時期がある。
それはかなり長い期間であった。
・「頭骨」コレクションの思い出-1
・「頭骨」コレクションの思い出-2
・「頭骨」コレクションの思い出-3
ここでもやはり「食べる」のキーワードは有効であった。
・目のつきかた
・頭、顔のかたち
・歯(臼歯、犬歯の発達)
等など
(つづく)
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