大賀ハスとコウガイビルの夏が来た!! #コウガイビル
▼6/26(日)の朝、大賀ハス第1号に確かにサインが出ていた。
これまでの観察から、「あこがれの4日間」がはじまる前夜から、がくの1枚がつぼみからはがれかかるのを知っていた。確かにそのサインは出ていたにもかかわらず定刻になってもその気配がなかった。
その定刻もだいたい5時30分と判断していた。まるで「目覚まし時計」がセットされているように…。
定刻から一時間ばかり遅れて開花がはじまった。
第1日目の開花は全開までいかない。午前中に閉じ始める。
それでも鼻を近づけるとあの独特の香りが…。
▼第2日目の昨日は全開まで行った。
めしべは10個ありそうだ。
虫たちの集ってきた。あの香りはどこまでとどくものなんだろう?
それでもやっぱり昼前には閉じ始めた。
花びらの開く順番は?
開閉の営みと時間の関係は?
なぜ4日間だけなのか?
どんな「からくり」がしこまれてるのか?
どこまフレキシブルな対応ができるのだろうか?
等などあげればきりがないほどに「ふしぎ!?」があった。
▼今年の観察は大賀ハスの「ふしぎ!?」とコウガイビルの「ふしぎ!?」が同時進行であった。
大賀ハスの葉の上で捕獲したコウガイビル15号。
図らずも「再生」実験をやってしまった。
二つに分断してしまった第15号コウガイビル。
仮に頭のある方を第15号A、尻尾の方を15号Bと名付けた。
6/26(日)はA,Bともに元気だった。
昨日になってBが動きを持ってとめてしまった。後ははやかった!!
ダーウィンも観察した通りだった。
私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(チャールズ・ダーウィン著 島地 威雄訳 岩波文庫 P54より)
その様子は何度観察しても「ふしぎ!?」だ。
「生命」っていったい何?
▼コウガイビルの「ふしぎ!?」はこれにとどまっていなかった。
大賀ハス第1号が開花する前にまたして池の近くで第16号コウガイビルにであったのだ。
さらには6/27の深夜に第17号に、朝には第18号に出会ったのだ。
第16号と第18号が寄り添って昼寝をしていた。
写真に撮ってみて気づいたが、この2匹はこれまでのコウガイビルとちがって背中に三本のスジがある。
ひょっとしてこれがミスジコウガイビル!?
二種類のコウガイビルが大賀ハス観察池にいたのだろうか?
もう一度、基からこの「ふしぎ!?」な生きものにつきあってみようと思う。
大賀ハス「あこがれの4日間」の三日目がはじまっている。
あいにく雨だ。さて…
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