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新・中学校「理科」を構想する。(33)

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▼夏至の朝。
激しく雨が降った後だった。大賀ハスの花芽をより詳しく観察しようとしたそのときだ。
立葉の上を這うあいつをみつけたのだ。いやみつけたというのは正確な表現ではない。なにも意図してさがしていたわけではないのだから。
「偶然に出会った!! 」というのがふさわしいのかも知れない。
人生10匹目のコウガイビルに出会ったのだ!!
驚きはそれで終わらなかった。
今度は観察池から数メートル離れたところのコンクリートの上であいつが三角の頭をのびちぢみさせていたのである。これで人生11匹目のコウガイビルである。
 二匹のコウガイビルの関係は?
とりあえず近くにあった容器に入れて観察することにした。
▼二匹同時のコウガイビルとの「出会い」の興奮からまださめていないが、「電気の学習」の話をつづける。
 ここまでをできるだけ簡単に言うなら、『化学変化』の学習を「はじめに原子ありき」でいきたかったように
「電気の学習」を

「はじめに電子ありき」

ですすめたいと思っていたのだ。
▼ここでこれまで興味を持ってきたものの歴史をならべてみる。

●1776年(安永5) 平賀源内 エレキテルの修繕と製作に成功する。
●1811年(文化8) 橋本曇斎 『阿蘭陀始制エレキテル究理原』の序文が書かれる。
●1831年 ファラデーの「電磁誘導」発見
●1899年 トムソン 『電子論』

▼こんな作業をしているあいだに、私は私自身の「電気」の学習にたくさんの「宿題」を残して来ていることに気づいた。
 やっぱりどこまでも「電気」は「ふしぎ!?」なものだ。

(つづく)
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