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新・中学校「理科」を構想する。(28)

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▼コガネグモは食事中だった。
クモの食事は、我々人間の食事とちょっと違っていた。まず、あのみごとな「狩り」をして獲物を捕らえる。
そして、獲物をセンター(こしき)に引き寄せ食事をはじめる。
 ここからが少し変わっていた。いきなり固形物を口の中に入れない。唾液を口の外に分泌して、「外部消化」を行いドロドロに液状化したものを口のなかに入れるそうだ。道理で自分の体より大きな獲物も食事することが可能なんだ。
 クモの食事もやっぱり「消化」という「化学変化」なんだ。
▼新・中学校「理科」を構想する。も「化学変化」を続けよう。
 物理変化(「状態変化」)とちがって「化学変化」の特徴として
(1) もとの物質とまったく違う性質をもつ物質ができる。
(2) 必ず熱の出入りを伴う。
などがあげられるだろう。
▼今回は、教科書等にとりあげられてきた「定番実験」を見てみる。
「鉄と硫黄の化合実験」である。
【授業】鉄と硫黄の化合
【授業】鉄と硫黄の化合-2

この「化合」実験は、定番にいたるそれなりの歴史があった。
はげしい反応であり、新らたな物質ができるということを立証するのにすぐれている。
 しかし、はげしい「発熱」とはなかなかストンっと落ちなかった。
▼はじめに加える「熱」が伝わって行っているのだろうという考えはなかなかぬぐえなかった。
そこで、考え出されたのが

◆「鉄と硫黄の団子」実験

もちろんこの実験にも歴史があった。
 このように「定番実験」にも歴史があり、これからも進化する可能性があるのである。
「鉄と硫黄の化合」実験の開発にも大いに関わられた故大竹三郎先生は次のように言われていた。

わたしは、現在、学校で実施されている多くの実験が、なお教材として仕上げられていないと考えます。これらの実験が授業の課題にピタリ答えられるように、その内容、形式ともに仕上げられなくてはなりません。ところが、わたしたちは、もうこれ以上、変えようとしても変えられないものと受けとめています。とくに長い歴史をもった伝統的な実験に対してそうです。(『理科実験法の再検討~教材論的研究~』(大竹三郎著 明治図書 1980.10.5) P119より)

「定番実験」と呼ばれる実験が全国の理科室でどのように「仕上げられて」いっているか、とても興味深いところである。

大賀ハス花芽第1号は大きな立葉の庇護の元すくすくと伸びていた。

(つづく)
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