5月(皐月)の俳句「歳時記」!!
▼朝から雲ははげしく不気味に流れていた。
地上を吹く風も強かった!!あのゲホウグモのいるナンテンの木を大きくゆらしていた。
それでも朝のうちは「ナンテンの実」になんとかなりすましていた。
しかし、昼前には耐えきれず、枝の幹に寄り添った。それも風下側に…。
牡丹の花、最初に満開になった方の花びらは無惨にも飛び散っていった。
▼嵐は去っていった。
少し動揺する心をおさえて、私は「観天望気」第三弾に入ろう。
例によって、今月も
◆『書いて身につく 四季の名句120選』(鍵和田秞子著 NHK出版)
から引用させてもらおう。
【5月(皐月)の名句】
(1) 不二ひとつうづみのこして若葉かな 蕪村
(2) さうぶ湯やさうぶ寄りくる乳のあたり 白雄
(3) 葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原 梵
(4) ロダンの首泰山木は花得たり 角川源義
(5) ぼうたん百のゆるるは湯のように 森 澄雄
(6) 帯巻くとからだ廻しぬ祭笛 鈴木鷹雄
(7) 摩天楼より新緑がパセリほど 鷹羽狩行
(8) 日本の空の長さや鯉のぼり 落合水尾
(9) 地下街の列柱五月来たりけり 奥坂まや
(10) だぶだぶの皮のなかなる蟇 長谷川 櫂
▼名句の「選句」などシロウトのすることは百も承知で、あえて私の「お気に入り」をあげてみる。
お気に入りベスト3はこうだ。
(3) 葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原 梵
(7) 摩天楼より新緑がパセリほど 鷹羽狩行
(10) だぶだぶの皮のなかなる蟇 長谷川 櫂
「葉桜」「新緑」「蟇(ひきがえる)」が気に入った!!
特に(3)の句は「雲見」のすすめにもなっていると感じた。
▼寺田寅彦は
『歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である』
と言った。
さて、私の5月(皐月)は、どんなインデックスを使って自然を掬い取ることができるだろう。
o(^o^)o ワクワク
嵐の去った今朝、ナンテンの木に行ってみた。
ゲホウグモは脚をのばして朝の体操していた!!
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