私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(1)
▼雲ははげしく流れていた!!
地上を吹く風もきつかった。
昼過ぎには雲たちも吹き飛ばされていってしまったのだろうか、青空が拡がってきた。
夕方になると風は冷たさを増してきた。そんな「雲見」の一日!!
ふっと、あの子どものつぶやきが頭に浮かんできた。
アメバ、アメナテ
カゼバ、カゼナテ
ダレ、ツケタンダベナ
イツバンハヤク、ダレツケタンダベナ。
(「新しい綴り方教室」国分一太郎・新評論)
▼授業びらきの季節だ。
この世界は「ふしぎ!?」に充ちている!!
その謎解きをするのが「理科」ダ!!
とはじめたいものだ。
「ふしぎ!?」は教科書のなかだけにあるわけではない。
身のまわりのいたるところにある。
この教室の中にも、自分の家の中にも、学校の行き帰りの道端にも…
そして、自分の頭の中にも、友だちの頭のなかにも…
はじめからアタリマエにしてしまってはいけない。
案外アタリマエのことになかにこそ、ホンモノの「ふしぎ!?」があるものだ。
寅彦の真似をして
「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」
からはじめたいものだ。
▼現場を離れてしまっている私が、今さらなぜこんなことを書くのか。
提案か?
実践報告か?
単なるポンコツの思いで話か?
いずれでもあるようで、いずれでもない!!
私はかたく信じていた。次のように
サイエンスコミュニケーションの最前線は、「理科」の授業である!!
だから、これを書くのはサイエンスコミュニケーターを志向する私にとっては、これからの「私の科学」をここから抽出しようとする試みなのである。
▼前置きはそれぐらいにしてはじめよう。
私は、この取り組みを二度やった。次のような呼びかけからはじめた。
私の「ふしぎ!?」は
12~13年この世に生きてきて、「ふしぎ!?」だ、と思ったことがきっといくつかあると思います。
それはどんなことですか。最低3つはあげてみよう。
どうして不思議に思うのか。どこまでわかっているのかも書いておこう。
(つづく)
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