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「お水取り」とは!?

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▼まだ旅の余韻のなかにいた。
いやそんなきれいなものではなかった。ポンコツ頭のキャパシティをはるかに超えていた。
記憶しきれいことを、なんとか「記録化」したいという思いから撮った写真は膨大な量になっていた。
「整理」すると言っても簡単な作業ではなかった。
「整理」をしているのか、頭の中を攪拌しているのかわからぬ状況になってしまった。
久しぶりに持病の「ばっかり病」を発症していることは確かだった。(^^ゞポリポリ
▼「お水送り」「お水取り」連続して見ることで、見えてきたものとは?
若狭で見た「遠敷神社」がなぜ東大寺二月堂にあるのか?
二月堂の正面にまず「若狭井」があるのはどうしてか?
そもそも「お水取り」とはなにか?
それらの「ふしぎ!?」の幾分かは見えて来つつあった。
旅に先立ち、部分的に読んだ本がある。それは前回「お水送り」に参加したときに教えてもらった本だった。
◆『十一面観音巡礼』(白州正子著 講談社文芸文庫)
なかなか面白い!!
このなかに「若狭のお水送り」(p81)「奈良のお水取」(p99)があった。
若狭の「山八神事」について次のように書いていた。

この祭りでかわっているのは、お餅のかわりに赤土を丸めたものを舐めることで、私もためしに頂いてみた。
ざらざらして味気ないものであったが、これはたぶんよい土を得るためのお呪いであろう。が、それだけでないと思うのは、遠敷は古くは小丹布とも書き、若狭から越前・近江へかけて、丹生と名づけるところが多い。丹生はいうまでもなく朱砂の生産地で、赤土を舐めるのはおそらくそのことと関聯する。丹生については、若狭の郷土史家である水江秀雄氏の著書にくわしいが、朱砂は川から採集したため、水の信仰と結びついていた。思うに若狭彦は朱の産地を確保していた為に、大きな勢力を得たのであろう。朱も水銀も、大仏建立に欠くことの原料で、そこから東大寺のとの関係が生まれたのではないだろうか。(同書P91より)

全面的に賛成である。
「遠敷神社」については、次のようにも書いていた。
してみると、姫神の前身は、丹生津姫ではなかったか。丹生津姫とはいわなくても、水の女神であったことは確かである。その証拠には、若狭姫神社の別名を、「遠敷神社」と呼ぶことでもわかる。赤土を舐めるのは、朱砂を尊んだ遠い祖先の記憶が、そういう形で残っているのだと思う。(同書 P92より)

 納得である!!
「お水送り」「お水取り」の「お水」とは、「霊水」だけを意味するものでなく、「丹生」=「朱」→「水銀」をも意味している!!
という作業仮説が、もはや「事実」に近づいている気がしてきた。
▼今にも、あの松明の火の粉が降ってきそう気分はまだ続いていた。
「お水取り」の興味深いところは、丹生の謎解き面白さだけではなかった。
これについても白州正子は次のように語っていた。
人生観といっては大げさだが、修二会の前と後では物を見る眼が違って来る。視野が広くなるというか、今まで夢にも見たことのない世界がひらける。朝までがんばらくては、そういう体験は得られない。テレビやカメラに写らないもの、写せない所に、ほんとうの「お水取」があるのだ。(同書P112より)

「その通り!!」
三回ばかり(朝までは二回)参加したぐらいで、えらそうなことは言えないが…。
やっぱり不思議な魅力ある世界なのだ。
なぜだろう? 
修二会は今年で1265回目であるという。この間一度たりとも途絶えることがなかった。
驚異でしかない!!
 今年の「お水取り」もまだはじまったばかり、「お水取り」本番、若狭井で「お水」を汲むのは、13日午前2時頃だろうか。
 そもそも「お水取り」とは?
の私の答えは、まだまだ遠いようだ。
▼生徒の「夏休み自由研究」の「ふしぎ!?」に端を発した「丹生」を追う旅も、もう30年以上になる。
時間は経過したが、まだまだ途上にある。
 若狭にもたくさんの宿題を残して来た。
 もちろん奈良にも…。
 あらたな「ふしぎ!?」も生まれつつある。

私の「丹生」巡礼の旅はまだまだ続く!!

きっとこれからもこの「ばっかり病」は間歇的に発症するだろう。
そしたら旅に出よう。
ひとまず …

(いつかに つづく)
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