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実生キツネノカミソリの今!!(2016/03/22) #ヒガンバナ

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▼ヒガンバナとキツネノカミソリのちがいについて、栗田子郎先生はヒガンバナの民俗・文化誌(Ⅱ)(『ヒガンバナの博物誌』抜粋+)のなかでくわしくふれられている。2倍体と3倍体についても次のように書かれている。

 キツネノカミソリの花粉の持つ11本の染色体セットを”X=11"と表すとその体細胞は”2X=22”で、これを2倍体とよぶ。これに対してヒガンバナの体細胞は33本の染色体を持つので”3X=33”である。これを3倍体と呼ぶ。つまり、3倍体は減数分裂を正常に終了させることができず不稔性になるのである。

▼ならば2倍体であるキツネノカミソリは種子をつくり、その種子から花を咲かせるキツネノカミソリまで育つのだろうか。
 2倍体だから、アタリマエ!!
と言われても私は、まだこの目で見たことがなかった。まだ、ヒガンバナの種子を手に入れていない段階だったので、最初に挑戦したのは「実生キツネノカミソリ」だった。2013年のことだった。
初挑戦なからキツネノカミソリの種子の発芽に成功した!!
 私は、このアタリマエにいたく感動したのだ。
▼ところが、このままスムーズにことは展開しなかった。
まずある程度成長した段階で土ポットに植え替えた。
ところが、やがて伸びた緑の部分は枯れてしまい。
土ポットのなかから消えてしまったかに見えた。
私はこの段階で「発芽」(発根)と「出葉」のちがいについて認識していなかった。
 2014年にもリベンジしてみた。
2015年春、みごとに「発根」したキツネノカミソリを実生コヒガンバナ、実生ヒガンバナと同様に土ポットに埋めた。秋になって実生コヒガンバナ、実生ヒガンバナは「出葉」してきた。
ところが、本家本元の実生キツネノカミソリには何の変化も見られなかった。
?(゚_。)?(。_゚)?
▼もうなかばあきらめていた。
もう片付けてしまおうかとまで思っていた。
先日気づいた!!二つの土ポットから「出葉」していたのだ\(^O^)/
うれしい!!
それは確かだ。しかし、同時に「ふしぎ!?」はふくらむばかりだ。
今頃になってなぜ???
相手は生きものだ。こちら描いた展開になるとは限らない。
ひょっとしたらキツネノカミソリはもっともっとフレキシブルに生きているのかも知れない???
こちらももう一度頭をリセットして考えてみようと思う。
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